2007年4月26日(木) タイで散々な目に遭ってきました・第四夜。
書くのを忘れてたけど、初日にサイフを落とした際、
オレ、サイフに家の鍵も入れてたのね。
だからマンションの管理会社をタイのネットカフェで調べて、電話で事情を説明し、
友人が鍵を取りに行きますんで渡してくださいとお願いして、
申し訳ないけど元カノに、帰国までに鍵を取りに行ってくれるよう頼んでおいたわけ。
その連絡を元カノにしたのが帰国する三日前だったか。

で、一週間が経っていよいよ帰国の日。
余ってたタイのお金を空港で両替したところ、2000円にしかならなかったのな。
ま、日本に着いてからVISAで金を借りりゃいいかと。
6時間のフライトを経て関西空港に着いて、空港内の交番でサイフの紛失届を出し、
リムジンバスのターミナルで友達と解散したのが朝の7時半。
ここからこの旅で一番辛い最後の災難が起ころうとは・・・。

まずなんば(OCAT)までのバスチケットを買い、
バスを待ってる間にタバコと缶コーヒーを買ったのね。
この時点で残金600円。
午前9時にバスがOCATに到着するころには、
一週間で蓄積された疲労で、さすがに体も心もクタクタで。
一刻も早く家に帰って布団に潜り込みたいなと。
荷物も多いし、ここからはタクシーで帰りたいが、残金は600円。
で、例の再発行してもらったカードで、ATMでキャッシングしようとしたのね。
が、・・・キャッシング出来ない !? なんで !?
オレ、緊急再発行の際にちゃんと聞いたのよ。このカード、日本でも使えますかって。
問題なく使えますと聞いてたのにこの始末。どのATMでもなぜかキャッシング出来なくて。
となると、残金600円でタクシーは乗れないでしょ。
しょうがないんでトランクとリュック、トートバッグを持って歩きましたよ、30分。
幸いだったのはOCATから家までが徒歩圏内だったことだけど、
それでもこの疲れの中、この大荷物を持って30分歩いたのは相当ハードでした・・・。

ようやくマンションに辿り着き、疲労はいよいよ限界に達し、
これでやっと横になれる、とポストを開けると・・・鍵がない !?
ポストに入れておいてくれ、と元カノに頼んでおいたのに鍵がない! なんで !?
事情を聞こうにも、携帯は持って行ってなかったので家の中。連絡が取れない。
とりあえず荷物を玄関の前に置き、思考すること数分。
携帯もないし、メールも見れない。しかも残金は600円で動きも制限されてるこの状況。
公衆電話から電話しようにも、今は10円すら惜しい。
もう警察に泣きつくしかないと近所の交番へ。
事情を説明して元カノに電話してもらうも、一向に電話は繋がらない。
三、四回電話してもらった時点で申し訳なくなって交番を出る。
後から聞いたところ、マナーモードにして寝ていたようで。こんなときに・・・。
さて、これからどうしたものか。
さっき別れた友達の家に転がり込むしかないか。金も少し借してもらおう。
公衆電話から電話をかけるも、すでに爆睡中のようで、こいつもまた電話に出ない。
家には入れない。誰にも連絡が取れない。残金は600円。どうすりゃいいのよ!
・・・タイから帰国して一転ホームレスですよ。絶望とはこのことか。

あてもなく、しかし何かヒントはないかとカバンを探っていると、
マンションの管理会社の電話番号を記したメモが。最後の賭けか・・・。
日曜だから誰もいないんじゃないか、と心配しつつ電話をかけたところ、
受話器の向こうから「はい、××オフィスです」との声が。神様!
「金曜日に○○という者が鍵を受け取りに行っていないでしょうか」と尋ねると、
確かに来たが、家族ではないので鍵は渡せなかった、とのこと。
・・・おまえ、タイから電話したときには渡しておくって言ってたじゃんよ!
管理会社のいい加減さにキレながらも、本人になら渡せるというんで、今から取りに行くことに。
疲れ切った体を引きずりながら地下鉄に乗り、管理会社のある駅までを往復。
戻ってきたときには残金200円。小学生でももう少し持ってるよ・・・。
午前11時半、ようやく部屋の中に。本当に本当に疲れた・・・。

そこからカード会社に電話をして、例のサイフのことを話すと、
カードが悪用されたなどであれば補償出来るが、
紛失した現金は保険適用外とのこと。
わーい、7万円も戻ってこないこと決定〜〜〜!!!(号泣)

今度旅行に行くときには、サイフにチェーンを付けようと固く誓ったオレでした。


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written by オレ 

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