22歳
亜衣



 意識。

向かう先が揺れ動いたまま、留まろうとしない意識。

好きなんだよ。
けど、それは1人じゃない。


こんな気持ち抱えたまま、またメールを送る。
何ともない、ただのメール。
今、「好きだよ」って送ったら、どんな顔するかな。




2002年11月14日(木)



 愚問っしょ?

日曜から月曜に掛けて、鍋をした。
うちのクラスは月曜日が休みやから、日曜日が一番遊びやすい。
鍋会場は、私の部屋。
独り暮らしだから(笑)

結局酒も沢山入って、みんな酔ってて。
その時に、私の好きな人が突然こんなこと言う。

「なぁ、好きな人おるんやろ?誰?」

胸が痛くて痛くて。
きっと2人きりだったら
「あんたやん」
って言ってしまってた。
次、同じコトを聞かれたら、もう隠せないかもしれない。
けれど、壊れるのが怖いんです。
こんなにも。
怖い。

2002年11月18日(月)



 ベクトル


今更になって気付かされた、本当に好きな人。
けれど、それは同時に昔負った傷を思い出させた。


きっとこれが「トラウマ」ってヤツなんだろう。
何でもないように振る舞ってきた6年前の傷口は、また新しく血を流し出す。
「忘れるな」
とでも言うように。




ただ好きなだけだった。

ただ、一緒にいたかった。

それだけだったのに。

普通に遊んだりできるだけで良かったのに。






この傷が開くと、また人を信じられなくなる。
全てを疑ってしまう。
「誰も私のことなんか愛してくれるはずがない」
そうとでも思わないと、また同じ過ちを繰り返してしまいそうで。





けれど、そんな気持ちとは裏腹に、私は彼のことがどんどん好きになってる。
分かってる。
ちゃんとここで断ち切らないと、一生どうしようもなくなる。
でも、怖いんだよなー(笑)

追いつめられている、現状。








2002年11月21日(木)



 まぢめに。

母親の三回忌で実家に帰ってました。
うーん・・・なんだかなぁって感じで。
まぁ色々あったからね(笑)


そんなこんなで、久しぶりに神戸に帰りました。
やっぱり、神戸好きやなぁとか思う。
けれど「居場所」は大阪かな、と。
どれだけ好きでも、あそこは私の場所じゃないから。
もう私が存在するスペースなんて微塵もなかったから。

でも、歳を取って、お金も適当にあって、余生をすごすなら、神戸がいいかもしれない。
そんなことを思ってみた。





2002年11月23日(土)



 終わり。



告白して、フラレました(笑)
昨日からずーっとみんなで飲んでて、酒の勢いで言ってみました。
答えは分かってたんやけど、ちゃんと言ったからスッキリした。
仕方ないし。
分かってたし。




けど、やっぱり好きなんよ。




分かってたけど。














なんか、こんな風にならな、どんだけ好きやったんか分からないっていうのもガキなんかなぁ。












ごめん。

あと少し。


あなたを忘れるための時間を下さい。





2002年11月25日(月)



 平気・・なんかな。

フラレて、初登校。

なんか、めっちゃ不思議な感じで。


っていうのも、なんか彼と普通に話せてる。
それどころか前よりも距離が縮まってる。
なんやねんコレ(笑)
私としたらありがたいんやけどね。
けれど、そんなことされたら忘れられないってば。


このまま、気持ちが冷めるのを待たなきゃダメなんだろうか。
また辛い日々が始まった。


2002年11月28日(木)



 また。

週末はいつものようにみんな集合しての飲み会(飯会とも言う)
なんでか「彼」が来てる。
いや、ほんまになんでやねん、と(笑)
なんで何時の間に一緒の布団で寝てくれてんねん、と。

そんなに簡単に気持ちが冷めてると思ってた?

私、そこまで強い女じゃないってば。



まだ未練なんて死ぬほどあるのに、どうしてくれるんよ。


抑えきれない感情は、どこに向かわせればいい?





2002年12月02日(月)
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