泡のように消えていく
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髪が少し伸びたね 光が当たって目がキラキラしてた いつも見ていたはずなのにな
ねぇ いまさら なかったことになんてできないよ
一緒にいたいわけじゃないでしょう 手放したくないだけでしょう
全部おなじだね 同じだったよ
わたしが泣いてるころ あなたはなにをしてる?
どこにもいかないで だれにもみせないで わたしのところにとどまっていてほしかった
わたしがそうしたように あなたもそうやって
ほかのだれかに気持ちがゆらいでも 心はいつもここにあってほしかった
ほしいものはなに?あなたがほしいものは
あたしがほしいものは あなたをよろこばせるもの
どこにもいかないで だれにもみせないで
あなたがそうしたように わたしもそうやって
あなたの心をかくしておきたかった
こんなわたしの想いを
全部あなたが知る時が来るかしら
体温を忘れそう
はやく とりもどさなければ
どこにもいない どこにもいない
あなたもわたしも
ここにはいない
あなたの気ままさを わたしが無言で責めていたと思う?
わたしが何も気づかないで 傷つかないでいたと思う?
恨んでいないよ そしてもう思い出さない 選んだことばや 慣れた嘘も ぜんぶ
あいしていた、とおもうだけ
会いたい
会いたくない
会いたい
会いたくない
奇跡がもし起こるなら もう一度あの日からやり直したい
ふいに道を間違えて 一瞬のしあわせを手に入れたあの日
願いがもし叶うなら もう二度とあの人には会いたくない
ふとした瞬間にわたしを奪って なんにもかえしてくれないあのひと
それは彗星だった それぞれの軌道をゆっくりとすすむ、ふたつの彗星だった
あるときそれぞれはそれぞれに近づき 同じ方向を目指してゆっくりとすすんだ
あるときそれぞれはそれぞれから離れ 違う方向を目指してゆっくりとすすんだ
それぞれがみえなくなっても それぞれをわすれることはなく 思いつづけ 違う風景にふれ それぞれがそれぞれ 違うものを見て笑い合いながら つぎに巡り逢うときを待っている
手を伸ばせば届くときがある 想うことしかできないときがある それをうれしく思い いくら悲しく思っても どちらかの軌道に乗り合わせることはない
それぞれが近づき それぞれが離れる
それを何度も繰り返す いつか涙も枯れるまで
いなくなったかわいい子には 大人になったらもう一度会えるよ
そういう約束をしよう そうすればきっと わたしはずっと わすれないから
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