泡のように消えていく
DiaryINDEX|past|will
どうしてあのときあの人が 息を切らして走ってきたのか わかっていたけどわからないふりをした
あたしのことをすきだといっても それが本気じゃないことだって わかっていたけどわからないふりをした
しあわせかしあわせじゃないか 愛されてるか愛されてないか ぜんぶぜんぶ わかっていたけどわからないふりをした
それがしあわせだって信じてた
がんばっても意味がないことならがんばらない そういうふうにいきてきたのに 今 しあわせそうなあなたを見たら 意味がなくてもがんばりたいと思ってしまう
あなたはいつでもそこにいて あたしはいつでもここにいる
確かに気持ちは変わったけれど 後悔なんてしていない
たまに触れる指があったかくて 恋かもしれないと錯覚をおこす
ただ好きでいるときはそれだけで幸せなのに どうして手にはいると欲張りになるのかなぁ
わすれたいこととわすれたくないことが おなじようにながれだすけど 結局どれも曖昧にのこって あたしは何も出来ないでまだここにいる
だんだん近付くあたしたちと きっともう会うこともないあの人
好きになっていく気持ちと だんだん忘れていく気持ちを 交互に見ても もう何も戻らない
いつか違う人に恋をしても あなたのことは忘れないと言ったけど
控えめに触って微笑む君を見た そのときあたしは 強引に誘った傲慢なあの人を想った
なみだがこぼれた とつぶやいたのを 慣れたふうに見つめて 泣いてほしいんだよ と言ったのは あたしの恋人じゃないあの人
なんでもないようなことに腹を立てて さりげなく離れていくつもり?
だけどあたしは そんなことであなたが怒ったりしないって知ってる
本当はいつだって一番なんだよ
うれしいことも悲しいことも 本当はいつだって一番につたえたいんだよ
だけどあなたはここにはいないから 伝わるのに時間がかかって 熱も冷めてしまう
好きなのはあなたで 忘れないのはあたし
離れるのはあなたで 離れないのはあたし
強く願うのはあたしで 強く惹かれるのはあなた
いつか また隣に座れる日が来たら その時はただ笑って ずっと一緒にいよう
こんなふうに曖昧に終わるのではなくて 何か理由があって どちらかが終わりにするまで ただ笑って ずっとずっと一緒にいよう
やっと手が届きそうなのに 今度はあたしから離れていくんだね バカでもなんでもいいから 一緒にいたいと強く思うよ
きっと明日も会えないから 今日も 君のカタチをした幻を抱いて眠る
|