冒険記録日誌
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2005年05月31日(火) 地獄極楽かしわ餅大食大会(奥谷道草/白夜書房)

 たけたろう君の活躍ばかり書いていると、私の出番がなくなるのでたけたろうの冒険はちょっと中断。彼には7月分の日記くらいから再登場してもらいます。

 さて、「地獄極楽かしわ餅大食大会」はなんだか凄いタイトルですけど、クロスワードランド2005年6月号のはみ出しゲームです。
 ゲームの内容は6×6に並べられた36個のかしわ餅を食べるだけで、ストーリーは特にありません。かしわ餅はどれも中身が違っていて、マヨネーズや胡椒入りなどのキワモノ味のかしわ餅を2つ食べるとゲームオーバー。沢山食べれば食べるほど成績優秀になります。
 食べるためのルールが決まっていて、今回は特にパズルっぽい印象です。食べられるかしわ餅は、直前に食べたかしわ餅の皿の前後左右に置いてある皿から選ばなくてはいけない。ヒントとしてかしわ餅を食べると皿に書いてある0とか1とかの数字をみる事ができます。この数字は前後左右にトンデモ味のかしわ餅が隠れている数を表しているそうで、要はパソコンでお馴染みのマインスイーパー(爆弾探しゲーム)をやっているような感じです。
 私は開始直後から、2回連続で練りからし入りのかしわ餅とイカ墨入りのかしわ餅を食べて、最速でゲームオーバーになりました。(^^;)
 2回目は十数個くらい。3回目でやっと21個以上を食べることができ、エンディングで誉めてもらいました。でも本当にこんなに食べてたら味が良くても満腹でギブアップしそうですね。


2005年05月30日(月) たけたろうの冒険 ──FF9・雪の魔女の洞窟編 その3──

 さすがに冒険開始直後から死んでしまっては、話しになりません。
 もう一度挑戦することになりました。私は嫌なんですけど、山口プリンさんがあの狼たちなら倒せない事もないだろって。

技術点  7
体力点 14
運点   7
荷物:剣、皮鎧、ツキ薬、食料(10食分)

 冒険が始まると、氷の橋を渡る事にします。
 氷の橋は滑りやすくて危ないのですが、(運試し・・・・・・失敗!)本当に滑って橋から落ちてしまいました(もう一度運試し・・・・・・成功!)が、運良く2メートル下の岩棚に落ちただけ(体力点−1)ですみました。
無事にクレバスを渡り終えるとさらに雪の中を歩き続けました。
 またしても風が吹き付けて視界が真っ白になってきました。風の音にまじって別の声が聞こえてきます。なんでしょう?
 耳をすますと今度ははっきりと聞こえてきました。狼の遠吠えですよ!2頭の狼がこっちに向かってきます!

雪狼  技術点7  体力点8
雪狼  技術点7  体力点7

 一匹ずつ相手にできるので助かりますが、それでも私には五分五分の戦いです。
 しかし、今度は2匹目の狼への攻撃で運試しに成功したこともあって、残り体力4で勝ち残ることができました。ツキ薬を飲んですっかり消耗した運を回復しておきます。
 それにしても風の強さと雪の降り方が激しくなってきました。吹雪です。
 安全のために剣で雪を掘って、風除けを作って避難します。体力維持のために食料を2食分を食べなくてはいけないそうです。この2食では体力点が増えないので、さらに2食分を食べて体力点も回復させておきます。げっぷ。
 吹雪がおさまってさらに歩くと、小さなほったて小屋にたどり着きました。そっと中をのぞいてみると、無人ですが槍や毛皮や罠が雑多に置いてあります。
 どうやら、このあたりに住む猟師の住まいのようです。勝手ですが、薪を拝借して暖炉に火を起こさせてもらいますよ。ああ・・・・・・暖かくて生き返るようです。ついでに住民が食べ残しているシチューも頂いて体力を回復させると、戦槌と槍をいただいてから小屋をでていきます。

 小屋からは猟師の歩いた跡と思われる、雪の足跡がついていました。
 あてもないのでその後を歩いていきます。このあたりは山の高度も高いらしく、空気が薄くて歩くのが少々つらくなります。(体力点−1)
 おや、前方に猟師と何か大きな獣が戦っています。獣は猟師を鋭い鉤爪で倒すと、今度はこっちに向かってきます。
 きっとこいつが、砦を襲撃した奴です!槍を投げつけると槍はそいつの胸に突き刺さりましたが、奴はかまわず襲い掛かってきました。

雪男  技術点10 体力点9

 強すぎます!どうしても避けられない戦闘ならこんな強敵が登場するのは、反則じゃないですか!
 ルールに書いてある「ただ1つの真の道の危険度は最小限で、どんな人でも、最初のサイコロの目がどんなに悪くてもかなり楽に通り抜けられます」というのは嘘ですか!

1ラウンド 攻撃失敗。ダメージ2を受ける。
2ラウンド 攻撃成功。運試しは幸運。ダメージ4を与える。
3ラウンド 攻撃成功。運試しは不運。ダメージ1を与える。(でも雪男の体力は奇数だったから損はしない)
4ラウンド 攻撃失敗。ダメージ2を受ける。
5ラウンド 攻撃失敗。ダメージ2を受ける。
6ラウンド 攻撃失敗。ダメージ2を受ける。
7ラウンド 攻撃失敗。ダメージ2を受ける。
8ラウンド 攻撃失敗。ダメージ2を受ける。(たけたろうの残り体力1!)
9ラウンド 攻撃成功。運試しは幸運。ダメージ4を与える。勝利!

 あれ?リビングストンのバカバカバカバカバカバカ!とか言っている間に勝ってしまいました。(汗)
 さっきの猟師を介抱してみます。猟師さん、大丈夫ですか?
「助けてくれてありがとう・・・でも俺はもう駄目だ・・・。君に頼みがある・・・」
 猟師は息もたえだえに、この先にすむ雪の魔女の住む洞窟について話しをすると息をひきとってしまいました。
 なんでもその洞窟には莫大な財宝も眠っているとか。
 ぶるるる!嫌ですよ!私の実力では絶対にかないません!もう食料や運点だってあんまり残っていないのですよ!小市民のたけたろうには、このまま引き返して金貨50枚をもらって終わった方が幸せなんですから!

 どう抗議しても、「ここで引き返す」という選択肢がないのでしかたがありません。食事を3回して体力を回復するとしぶしぶ先に進みます。
 嫌な予感はすぐに的中しました。山脈の上の方から地響きをたてて、雪崩がせまってきました。(運試し・・・・・・失敗!)運悪く私が立っているのは、雪崩の進路のようです。いそいで身を隠せそうな岩の影へ走りはじめます(技術点チェック・・・・・・失敗!)が間に合わずに、雪崩に巻き込まれて山すそに向かって押し流された(運試し・・・・・・失敗!)うえに岩に頭がぶつかって気絶している間に雪の中に埋もれてしまいました。
 

END


2005年05月29日(日) たけたろうの冒険 ──FF9・雪の魔女の洞窟編 その2──

 さすがに冒険開始直後から死んでしまっては、話しになりません。
 もう一度挑戦することになりました。私は嫌なんですけど、山口プリンさんがそれじゃ、日記にならないだろって。

技術点  7
体力点 14
運点   7
荷物:剣、皮鎧、ツキ薬、食料(10食分)

 冒険が始まると、今度は氷の橋を渡る事にします。
 氷の橋は滑りやすくて危ないのですが、(運試し・・・・・・成功!)無事にクレバスを渡り終えるとさらに雪の中を歩き続けました。
 またしても風が吹き付けて視界が真っ白になってきました。風の音にまじって別の声が聞こえてきます。なんでしょう?
 耳をすますと今度ははっきりと聞こえてきました。狼の遠吠えですよ!2頭の狼がこっちに向かってきます!

雪狼  技術点7  体力点8
雪狼  技術点7  体力点7

 一匹ずつ相手にできるので助かりますが、それでも私には五分五分の戦いです。
 死闘を繰り広げたあげく、私は狼たちに食べられてしまいました。


END


2005年05月28日(土) たけたろうの冒険 ──FF9・雪の魔女の洞窟編 その1──

 たけたろうです。
 私は現在、隊商の護衛として雇われて、アランシア北部の氷指山脈を旅しているところです。
 いえね。前回の冒険でセレイターさんの依頼を完遂したのはいいのですけど、何にも財宝が手に入らなかったじゃあないですか。精神的満足だけでは、生きていけないですから、しょうがなくこうしてアルバイトをしているわけです。
 私だってゴロツキくらいなら退治する自信はありますよ。
 それにしてもただでさえ寒いの地方なのに今は冬ですからね。あたり一面が雪景色でシバレるとです。今日なんて凍った湖のうえを、歩いているんですから。
 氷が割れないか剣でツンツンと湖を叩いていると、鋭い悲鳴が前方の砦の方から聞こえてきました。行ってみると、6人もの男達が無残にも殺されていました。なにか巨大な獣のようなものに襲われたようです。
 安全のために今夜は砦にはいるのを止めて、野営することになりました。
「何者かは知らんが、化け物がこんなところを徘徊しているようでは商売があがったりだな・・・」
 円陣を組んで焚き火に当たりながら、商人達は途方にくれたように、口々につぶやきました。私はなんとなく居心地が悪くなって、そっとテントに戻ろうとします。
 ふいに商人の1人の視線が私にそそがれました。他の人もつられたように私の方に視線が向かいます。いかにも何かを頼みたそうな目つきです。
 ま、待って下さい!私は山賊なんかを相手にするために雇われたのであって、そんな化け物を退治するなんて契約は聞いていませんよ!
「金貨50枚入りの袋と交換でどうだ」
 この一言で私は折れました。所詮、人間はお金がなくては生きていけませんからね。

技術点  7
体力点 14
運点   7
荷物:剣、皮鎧、ツキ薬、食料(10食分)

 話し合いが終わって翌朝。砦に戻ってみると、化け物の足跡などはすっかり雪に覆われて消えていました。とりあえず化け物がいるかもしれない山脈の方へ向かってみます。雪が柔らかくて膝まで地面に埋まって歩くのが大変です。
 しばらく進んでいると、ちょっとしたクレバスに行き当たりました。中央に氷の橋がかかって渡れそうですが、安全のために迂回することにします。
 クレバスにそって歩いていると、風が吹き付けて視界が真っ白になってきました。とつぜん、雪のとばりから大きな影が現れました。マンモスがこっちに向かってきます!

マンモス  技術点10  体力点11

 あわわわわわわわわ。またしても、いきなりこれですか?前に戦った洞窟トロールや巨大カニと同じ強さじゃないですか!これだからリビングストンって大嫌いです!
 私はあっさりマンモスに踏み潰されてしまいました。


END


2005年05月27日(金) たけたろうの冒険 ──FF8・サソリ沼の迷路編 その3──

 “鳥のあるじ”は美しい女性でした。彼女のまわりには無数の鳥たちが羽ばたいたり毛づくろいをしながら右往左往しています。
 私がアンセリカを捜していることを話すと、彼女は喜んで協力してくれると言ってくれました。体力を原点まで回復してくれたうえ、沼地の奥まで安全に連れて行ってくれるそうです。よかったです。技術点5の今の私では、例えコブリンでも楽勝で負けてしまいますからね。(我ながら変な日本語ですね)
 鷲が私の体をわしづかみにして、森の上空を飛んでいきました。やがて見知らぬ場所に鷲は着地すると私は降ろしてくれました。
 今はどこかわかりませんが、とりあえずさらに沼地の奥へと北上してみます。
 途中で大サソリに襲われているドワーフがいましたが、無視して進みます。私は自分の命が一番大事なんですよ!
 続いて森の番人なる人物に出会いますが、アンセリカを捜していることを話すと、応援してくれました。次に“庭園のあるじ”という魔法使いのおじさんに出会いましたが、彼も貴重な植物のアンセリカが存在するという知らせに喜んでくれます。おまけに魔法の石まで1つくれるそうです。ここは<繁茂>の術を選んで貰っておきましょう。
 次に出会ったのは虫の居所がわるそうな表情をした巨人。今にも襲ってきそうな勢いでしたが、<友情>の術をかけると根は悪い人ではなかったらしく、ニコニコして親切に道を教えてくれました。
 こうしていよいよアンセリカの潅木が生えている空き地にたどり着きました。
 狼が襲ってきましたが、最初に出会った男の人に教わった呪文を唱えると、飼い犬みたいに大人しくなりました。“チンチン”や“お手”と言って遊んであげます。木についていたアンセリカの実をつぐむと大事にポケットに入れました。

 あとは楽勝です。
 沼オークの群れに襲われたので、必死に逃亡。
 足に絡み付いてくる野草“お化けメヒシバ”のいる広場と、邪悪な“クモのあるじ”の住む広場を<火炎>の術であっさりかわすと、私は無事にサソリ沼を脱出できたのでした。このままセレイターさんの家に向かいます。
 私がアンセリカの実をセレイターさんに差し出すと、彼は小躍りしながら実を取り上げ、地面に置くと<繁茂>の術を唱えました。
 たちまちみずみずしい潅木が生えてきます。花が咲いて素晴らしい芳香がしたかと思うと、またいくつかの実をつけました。その実をまた地面において、<繁茂>の術を唱えると・・・・・・・たちまちあたりはアンセリカの潅木だらけになってしまいました。セレイターさんのはしゃぎっぷりときたら、子どものようです。
「こりゃ、すまない!あんまり嬉しくて君のことを忘れてしまっていたよ。このアンセリカの実を、仲間の魔法使い達にもどっさりと贈ってあげよう。すべては君のおかげだ。ありがとう」
 セレイターさんの心づくしの料理を味わいながら、私は冒険談を聞かせてあげました・・・・・・・・・って、サソリ沼には親切な人の方が多かったような気もしますね。(笑)
 ともあれ、こうして私は見事に使命を達成したのでした。



2005年05月26日(木) たけたろうの冒険 ──FF8・サソリ沼の迷路編 その2──

(ネタバレしています。プレイ予定の方は読まないで下さい)

 慎重に慎重に沼地に入っていきます。
 ヘドロの地帯をジャンプして、最初の空き地から西へ進むとほったて小屋がありました。髭面の男が狼を2頭従えて立っています。こ、こんにちは。
「なんだ、お前は。さっさと立ち去れ」
 髭面の男は横柄に言いました。そんなことを言わないで仲良くしましょうよ。
<友情>の術をこっそり使ってみます。
 効果はテキメン。急に笑顔になった髭面の男は、私を小屋の中に招待してくれました。お茶をごちそうになりながら、沼地の奥に住む狼をなだめる呪文を教えてもらいました。礼をいって分かれます。
 そして北上します。ぬかるみを歩いていると足にヒルが吸いついてきました。(サイコロ1個分の体力をマイナス。サイコロをふると・・・・・・5!)
 ヒルは叩き殺しましたが、かなり血を抜かれて貧血になっちゃいました。<体力増強>で回復させておきます。さらに<開運>も使って、運点を原点の9まで上げておきます。(グロナールさんにアップしてもらったのは原点数だけですよね?)ちょっと呪文がもったいないのですが、このあと強敵が登場するのでコンデションを整えなくてはいけないのです。
 やってきました。枝に剣を握りしめた木々が群生する危険地帯です。

剣の木  技術点9  体力点12

 技術点2点差は厳しいですが、山口プリンさんに言わせると、ここは避けて通れない戦闘なんだそうです。運点も使って、なんとか頑張りましょう。

1ラウンド 攻撃失敗。ダメージ2を受ける。
2ラウンド 攻撃成功。運試しは幸運。ダメージ4を与える。
3ラウンド 攻撃成功。運試しは幸運。ダメージ4を与える。
4ラウンド 攻撃失敗。ダメージ2を受ける。
5ラウンド 攻撃成功。運試しは不運。ダメージ1を与える。(イタイ!)
6ラウンド 攻撃失敗。ダメージ2を受ける。
7ラウンド 攻撃失敗。ダメージ2を受ける。
8ラウンド 攻撃失敗。ダメージ2を受ける。
9ラウンド 攻撃成功。運試しは幸運。ダメージ4を与える。勝利!

 の、の、残り体力4点で勝利。きわどい戦いでした。(注1)
 次の広場では怪我をして荒れ狂ったユニコーンがこっちにやってきます!争いはいけません。平和です!平和的にいきましょう!あわてて<祝福>の術を唱えますと、ユニコーンの傷が治りました。(注2)
 ユニコーンは喜びに嘶くと、前足で地面をつんつんと叩きます。ここ掘れワンワンみたいですね。掘ってみると、魔法の石<友情>と<開運>が手にはいりました。情けは人のためならずとは、よく言ったものです。さっそく、<開運>を唱えて戦闘で減った運を原点まで回復させると、ユニコーンを別れをつげて西へ向かいます。
 ここでだんだん気分が落ち着かなくなってきました。なんだかわかりませんが怖いです!技術点も−1で別の意味でもさらに怖いです!
 急いであたりを見回すと、あたり一面に生えている植物が“恐怖の花”だというのが判明しました。さらに怖くなって技術点がさらに−1。悲鳴をあげながら、空き地を駆け抜けて、北上します。
 気分を落ち着けると、オウムがやってきて私に声をかけてきました。この先は“鳥のあるじ”という魔法使いがいるそうです。会わせてほしいと頼むと、そのまま先に進むように指示されたので、素直に歩いていきます。


続く


注1・・・・・・実のところ剣の木に殺されまくってしまい、書いてあるのは13回目の挑戦になるプレイレポートです。たけたろう君は、結構苦労しています。
注2・・・・・・8回目の冒険のときに初めて剣の木を倒したのですが、ユニコーンをなだめることのできる<祝福>や<友好>の術をもっていませんでした。(<体力増強>の術ではユニコーンの傷を治せないものだろうか)しょうがないので「逃亡をする」を選ぶと、辿ってきた道、つまり剣の木のところへ強制的に戻ってしまい、また切り殺されてEND。剣の木のところでも逃亡の選択肢が欲しかった・・・。


2005年05月25日(水) たけたろうの冒険 ──FF8・サソリ沼の迷路編 その1──

 たけたろうです。ヒントをもらっても使うところまで進まんとです。
 たけたろうです。コブリンとオークにしか勝てんとです。
 たけたろうです。真の道を進んでいても死んでしまうとです。
 たけたろうです。強敵相手の戦いには運試しですがその運がないとです。
 たけたろうです。たけたろうです。たけたろうです。。。

「そうイジケルでない。ない。ない。…。…」
 ハッ!天空から聞こえるその声は山口プリンさん!
「次なるサソリ沼の迷路は、私が知り尽くしておる。おる。おる。…。…。私が最善の道を教えてやろう。やろう。やろう。…。…」
 本当ですか。こんなに弱くて虚弱体質で不幸なたけたろうでも、今度の冒険は大丈夫なのですか。
「(残響音OFF)そうだ。次の冒険はFFシリーズには珍しい双方向システム、尚且つ冒険の目的は3種類もある。魔法もある程度自由に用意できる。つまり工夫の余地があるわけだ。お前でもきっと大丈夫。だと思う。善なる魔法使いセレイターの依頼なら原運点を増やせるし比較的簡単に・・・いや、たけたろうには途中で道を塞ぐ“剣の木”に勝てそうもないな。となると枯らしの魔法を使えるグリムレイドの依頼を受けるべきか。しかし、鳥の護符とカエルの護符はともかく他がなぁ。サソリ沼の中央付近の盗賊のいる空き地も問題だな。たけたろうには勝てそうもない。1回だけなら戦わずとも通過できるが、所持品を残らず奪われるし。いやプームチャッカーの依頼なら所持品がなくなっても、使命は果たせるか。いやしかし・・・」
 山口プリンさん、ブツブツなにを悩んでいるのですか。本当に信じていいのですか?

技術点  7
体力点 14
運点   7
荷物:剣、皮鎧、真鍮の指輪

 冒険は酒場から始まります。
 さっそく私はサソリ沼の迷路について村人達に聞いてみました。するとみんな次々に危ないから止めた方がいいと、忠告してくれます。私もそのとおりだと納得したのですけど、サソリ沼にいくのを止めるという選択肢はないのですね。
 普通の冒険より有利なのは、私が魔法の指輪を持っていることでしょうか。サソリ沼が恐れられる理由は、磁石が機能しないので道に迷いやすいということですが、この真鍮の指輪をはめている限り、私には方位が正確にわかるのです。おまけに悪人が近づくと指輪が熱くなって警告してくれるという、素晴らしい機能つきなのです。
 グロナールと名乗る男の人が、私に同席してビールを飲み飲み、冒険者を求めている魔法使いを紹介してくれました。話しを聞いているうちに私は催眠術でもかかったかのようにポワンとなってきました。グロナールさん、あなたはいったい誰なんです?
「幸いなれ、若き勇者よ。善い魔法使いセレイターを訪ねなさい」
 彼はそう言い残すとすぐに立ち去ってしまいました。事情が飲み込めませんが、なんとなく爽やかな気分になってきました。(原運点を2増やす)
 セレイターの家までの道を尋ねると村人たちは喜んで教えてくれます。セレイターは村中の人々に好かれているようです。
 やがて村はずれに建っているセレイターの家が目に入りました。すんぐりした小男がラフな格好で庭を散歩していました。声をかけてグロナールさんの紹介を受けたことを訪ねると、彼はニッコリ笑って家へ招き入れてくれました。
「うん、君ならばすべきことがちゃんとできるだろうね」
 えへへ、ちょっと誇らしい気分です。冒険の依頼とは白魔術師が使うアンセリカという植物の実を持ち帰ってきてほしいというものでした。なんでもアンセリカは絶滅の危機なので保護したいのだとか。
「あの沼地には、たくさんの宝が眠っている。見つけたものは全て君のものだ。私はちっぽけなアンセリカの実1つでいいんだ」
 セレイターさんはそう言っています。でもそれって魔法の援助はするけど、依頼を果たしたことに対する報酬はなし、ボランティア精神でお願いってことですか。
 それなら援助だけもらって、後はこっそり違う魔法使いの依頼を受けに行けば・・・・・・って、いけません。いけません。私は根は善良なたけたろうです。
 セレイターさんと話し合って、魔法が1回だけ使えるようになる石を6つもらいました。内容は<体力増強><開運><火炎><火炎><友情><祝福>です。
 それじゃ、そろそろサソリ沼へ向かいましょうか。今回は少しは自信がもてそうです。


続く


2005年05月24日(火) たけたろうの冒険 ──FF7・トカゲ王の島編 その2──

 さすがに冒険開始直後から死んでしまっては、話しになりません。
 もう一度挑戦することになりました。私は嫌なんですけど、山口プリンさんがそれじゃ、日記にならないだろって。

技術点  7
体力点 14
運点   7
荷物:剣、皮鎧、ツキ薬、食料(10食分)

 冒険が始まると、今度は右側の岩を越えてみました。
 そこには6人の海賊がたむろしています。「海賊達が立ち去るまで待つ」という平和的な選択肢はないようです。引き返してさっきの巨大蟹と戦うか海賊と戦うか。しかたありません。巨大蟹より弱いことを祈りつつ、海賊に突進します。
 たちまち私は海賊を2人切り殺しました。残った4人は2人1組となって襲い掛かってきます。

海賊たち  技術点7  体力点7
海賊たち  技術点8  体力点6

 勝てません!ただでさえ強いのに、同時に襲い掛かってくるのですから。
 私はバッタリと倒れました。

END



 さすがに冒険開始直後から死んでしまっては、話しになりません。
 もう一度挑戦することになりました。私は嫌なんですけど、山口プリンさんがそれじゃ、日記にならないだろって。

技術点  7
体力点 14
運点   7
荷物:剣、皮鎧、ツキ薬、食料(10食分)

 冒険が始まると、今度は左側の岩を越えて、蟹に捕まったマンゴを最初から見捨てて逃げる選択肢を選んでみました。許して下さい、マンゴさん。
 すると流砂につかまって、体が沈んでしまいました。

END



 リビングストン作品って、弱い冒険者には厳しいですね・・・・・・。


2005年05月23日(月) たけたろうの冒険 ──FF7・トカゲ王の島編 その1──

 度重なる冒険に疲れた私ことたけたろうは、山口プリンさんに休暇をもらってオイスターベイという南国の漁村に行く事にしました。
 あそこにはマンゴという私の友達もいますし、とりたて伊勢エビのサラダなんかが食べ放題の夢のリゾート地なんです。
 私がオイスターベイにたどり着くと、村の様子がなにか変でした。村人はみんな暗い顔をしています。またまた嫌な予感がしてきます。
 村人の中にマンゴの姿を見つけた私は説明を求めました。マンゴ、いったいこの村はどうしたんだい?
 マンゴの説明は私の悪い予感通りでした。火山島に住むトカゲ男達が、村の若者をしばしば誘拐するというのです。マンゴは若者達を救出にいこうと、冒険の支度を整えているところでした。それは大変ですね。頑張って下さい。
 私はそそくさと船に乗り込んで次の土地に旅立とうとしました。するとマンゴも乗ってくるではありませんか。
 村の人達が歓声をあげて見送ってくれます。マンゴが涙を流しながら、私が冒険に同行してくれることを感謝してくれました。私は呆然と海を眺めまがら、もう一度この村に帰ってこれるのかと頭をかかえます。

技術点  7
体力点 14
運点   7
荷物:剣、皮鎧、ツキ薬、食料(10食分)

 マンゴさんは冒険が楽しくて仕方がないとでもいうように、お喋りをしていましたが、私はそれどころではありません。どうりで山口プリンさんがあっさり休暇をくれたはずです。
 やがて船は火山島の東側の入り江につきました。左側の岩を登って浜辺に出るか、右側の岩を登って浜辺にでるかの選択肢がでてきました。ここは左側の岩をこえましょう。
 岩の先は小さな浜辺でした。先のほうに小さな小屋があったので、近づこうとしました。すると砂地から巨大な蟹が登場しました!傍にいたマンゴが巨大な蟹のハサミに持ち上げられます。私もさすがに友達を見捨てるわけにも行きません。マンゴを放せ!と剣を抜いて襲いかかります。

巨大ガニ  技術点10  体力点11

 あわわわわわわわわ。前に戦った洞窟トロールと同じ強さじゃないですか。
 やっぱり自分が大事なので、マンゴを見捨てて逃げようとしたのですが、逃亡するという選択肢がありません。
 一撃もあたえられないまま、私も蟹のエサになってしまいました。


END


2005年05月22日(日) たけたろうの冒険 ──FF6・死のワナの地下迷宮編 その5──

 スロムさんは通路の分かれ道でどっちに行こうかと迷っているようです。
 こんにちは、と声をかけてみます。黙っています。斧をしっかりと握りしめています。目つきが冷たいです。た、戦いは嫌ですよ、あくまでも平和的に話しましょう。
 どちらへ行きますか、ともう一度声をかけてみます。すると彼はぶっきらぼうに言いました。
「西に行こうと思う。よければいっしょにこい」
 行きます行きます。迷宮探検競技の勝者は1人だけなのですが、しばらくは一緒の方が、怪物が襲ってきても戦いやすいですし。仲良くしましょうね。
 通路がまた大穴に突き当りました。スロムさんがロープでお前を降ろしてやろうと申し出ます。信用できるのかちょっと不安でしたが、怒らせるのも怖いので甘えさえていただきます。
 大穴は20メートルほどの深い穴になっていて、底からまた通路がのびています。大声で頭上のスロムに教えてあげると、彼もロープをつたって降りてきました。
 岩棚の本が二冊あります。赤皮の装丁の本を読んで見ると、ブラッドビーストという怪物のことが書いてありました。スロムさんにも教えてあげましたが、鼻をならしてさっさと行こうとつれない返事です。
 さらに進むと、2匹の洞窟トロールがやってきました。雄雄しいかけ声をあげて、スロムさんが戦斧で1匹に襲い掛かります。私は逃げ出そうと・・・・・・したかったのですが、そんな選択肢はありません。しぶしぶ助太刀します。

洞窟トロール  技術点10  体力点11

 強すぎます!どうしても避けられない戦闘ならこんな強敵が登場するのは、反則じゃないですか!
 ルールに書いてある「ただ1つの真の道の危険度は最小限で、どんな人でも、最初のサイコロの目がどんなに悪くてもかなり楽に通り抜けられます」というのは嘘ですか!リビングストンのバカバカバカバカバカバカ・・・・・・・・・ギャーーーーーーーーーー!!!!!!!!


 END


2005年05月21日(土) たけたろうの冒険 ──FF6・死のワナの地下迷宮編 その4──

 ひたすら北へ通路は伸びていました。今度は扉はおろか、くぼみすらない単調な上り坂が続いています。
 この迷宮に入って怪物にほとんど会っていないのは幸いです。緊張感が緩んであくびをした時に、足元に何かが当たりました。下を見ると細いワイヤーが張られているのに引っ掛かったようです。
 遠くでなにか鈍い音が聞こえてきます。嫌な予感。
 通路の先から丸い大岩が轟音と共に転がってくるのを見て、私は慌てて元の道を駆け戻ります。
 ちなみに、ここで盾を持っていたら捨てて走るように指示がありましたが、その失点は「技術点1を差し引くこと」と書いてます。さっきは盾を無くした時は、技術点−2だったのに・・・・・・。いや、今はそんなことを考えている暇はありません!逃げましょう!
 (ここでサイコロを振って、体力点と技術点のチェック……成功!)なんとか坂を駆け降りて、さっきの×印のついた扉に体当たりをするように入り込みました。
 その瞬間、通路の方でガラガラと大岩が通り抜けていく音が聞こえました。安心して床にへたりこみます。
 少し息を整えてから部屋を見回します。この部屋には骸骨の座っている立派な椅子が1つ、くぼみが一箇所しかありません。骸骨は何か羊皮紙を握り締めていますが、とりあえずくぼみの方へ向かいます。
 くぼみには穴倉の奥へ降りる階段がのびていました。そこを降りて(次に骸骨を調べたかったのですけど、選択肢がないのです)また通路を進み、つきあたりの天井にあるはね蓋を押し上げると、ゴブリン達が襲ってきました。

コブリン  技術点5  体力点4
コブリン  技術点5  体力点5

 私も技術点が6しかないものの、コブリンよりは強いようです。体力点−6で勝利。食事をとってから、戦利品の木槌と鉄釘を取ってから2つの扉のうち西への扉を選んで進みます。
 次の扉を開けるとここも小さな部屋でした。室内の奥に大理石の台座があしらえており、そのうえに両眼に宝石がはまった髑髏が載っていました。壁にはいくつもの矢をつがえた弓が仕掛けられていて、入り口付近には小さな木製のボールが2つ転がっています。むむっ、この構造はボールを投げて、骸骨を台座から落とせと言わんばかりじゃないですか。
 木製の球を振りかざして投げてみます。(技術点チェック……成功!)骸骨は台座から落ちて床に転がりました。以外にも壁の矢は発射されません。床を這いずって骸骨に近づくと宝石はトパーズでした。収穫にニンマリしながら部屋を出ます。

 今度は通路がガラス張りの不気味な地帯へとたどり着きました。骸骨が鏡の中からニョッキリ生えているのに気づきました。なにかわかりませんが、ここは危険地帯のようです。
 突然響きわたる金切り声にビクッと振り返ります。四本の腕と四つの顔を持つ悪魔が鏡から出てこようとしているじゃないですか!
 「金の指輪を使う」という選択があったので使ってみます。お願いごとをすればいいのですね。目をつぶって必死で祈ります。悪魔さん消えてください、悪魔さん消えてください、悪魔さん消えてください・・・・・・。
 気が付くと、悪魔が消えていました。ふぅ、上上の進行じゃないでしょうか。
 ここまでの成功に元気つくと、足取りも軽く北への通路をなおも向かいます。
 ネズミの骸骨で手摺が分けられた階段の下にたどり着きました。登るのは左か右か。ヒントがなくて迷った時は最初にある選択肢を選んだ方が無難という法則にしたがって、左の階段を登って通路をまた進みます。
 通路の途中にオークの死骸がありました。きっと他の挑戦者の仕業でしょう。オークは何かの歯のついたネックレスをつけていましたが、無視をして進みます。
 まもなく私は、オークを倒したと思われる挑戦者に出会いました。スロムという名の蛮族の1人です。


 続く


2005年05月20日(金) たけたろうの冒険 ──FF6・死のワナの地下迷宮編 その3──

 ここらで運の薬を飲んで原運点(及び運点)を8点にしておきます。

 次に入った小部屋はカラッポでした。
 何かないかと入って見ると背後でぴしゃりと扉が閉まります。ぎゃ!閉じ込められましたよ。それに部屋中に大声が響きわたります。
「わが主人の巧妙なる殺人迷路、死のワナの地下迷宮へようこそ。冒険者よ。わが主人の名を叫んで、彼に敬意を表してはいかがかな?」
 ここはサムカビット公万歳!か、サムカビットのうじ虫野郎!のどちらかの答えしか選べないようです。おべっか使っても逆に機嫌が悪くなる可能性もあるわけですし。もっとこう中庸な答えが無難なのですが。しょうがないです。ここは勇気を出して言いましょう。
「サムカビットのうじ虫野郎!」
 すると声音がぐっと柔らかくなった声が響きます。
「よくぞ言った。わがご主人は肝っ玉のすわった奴がお好きだ。褒美をやろう」
 チリンと音をたてて金の指輪が転がってきました。気がつくと扉も開いています。ほっとして先に進みます。

 トンネルは曲がりくねりながら北に進んでいますと・・・また奇妙なものに出くわしました。
 薄青い光の筒が天井から床まで伸びています。光の中に無数の笑い顔が浮かんでいます。気持ち悪い!・・・・・・けど、光の中に入った途端、無数の笑い顔が苦悶の表情に変わってしまいました。悲しげな少女の顔がフイに現れて詩を口ずさみます。ふむふむ、意味は「通路が水と出会ったら引き返さずに潜りなさい」ですか。幻の少女に感謝しながらさらに進みます。
 次の扉を開けると蛆虫が渦巻く部屋・・・・・・気持ち悪いのですぐに扉を閉めました。次は東西に伸びる通路と行き交う三叉路です。西へ進もうとしたら、でっかいムカデが動いていたので、引き返して東へ進むと通路を塞ぐような大穴が開いています。
 むー。穴の大きさからして飛び越せるかどうか微妙な距離です。「先に向こう側に盾を投げてから飛ぶ」という選択肢を選ぶと、うっかり盾を穴の中に落としてしまいました。(技術点−2)
 ズルイ!あの選択肢からそんなトラブルになるなんてわかるわけないじゃないですか!泣く泣く穴を飛び越して先に進みます。
 次は変なじいさんのいる部屋。じいさんの出す問題に答えると、技術点、運点、体力点を1点ずつ増やしてくれました。(盾を失ったことによる失点も回復していいのでしょうかね?)
 この部屋には挑戦者の騎士が石化した状態で立っていました。答えを間違っていたらと思うとぞっとします。
 次は大きな×印のついた扉。扉、扉と疲れてきました。もう通路を先に進みましょう。


 続く


2005年05月19日(木) たけたろうの冒険 ──FF6・死のワナの地下迷宮編 その2──

 しばらく進むと北に進む枝道がありました。また分かれ道です。
 足跡を見ると一人だけ北へ進んだようです。2人進んで少しでも安全そうな西へと真っ直ぐに進みます。
 唐突に天井から大きな鉄の鐘がぶら下がっているのに、出くわしてびっくりしました。“鐘を鳴らすか”なんて選択肢がありますがブルルッ、とんでもありません。鐘の音で敵がやってきたらどうするのですか。私は山口プリンさんと違って慎重な性格なんですからね。ここは鐘を迂回して進みますよ。
 やがて通路の先から喧騒が聞こえてきました。他の挑戦者と怪物が戦っているのかもしれません。恐る恐る先に慎重に先を覗き込んで見ます。
 するとボブコブリンが2匹、パンチやキックを繰り出して大喧嘩をしていました。こっちは競技中だというのに、なにをしているのだか。
 話し掛けるか、攻撃するか、こっそり通り抜けるかの選択肢が出ています。
 怪物たちの喧嘩を仲裁をしても、ろくなことにならないと相場が決まっていますので話し掛けるのは×。相手は素手のようですし、いきなり攻撃するのもありかもしれませんが、平和主義者の私としては気が進みません。
 こっそり通り抜けようかとも思いましたが、ふと奴らの足元に皮袋があるのに気がつきました。この皮袋を手に入れようと喧嘩をしていたようです。重要なアイテムだとしたら見過ごせません。やはりここは、フイ撃ちをしかけます。ボブコブリンの1匹を一刀で斬り捨てて、残った1匹と対峙。

ボブコブリン  技術点6  体力点5

 体力点−4で勝利。すぐに食事をして体力を回復させます。
 皮袋の中身は陶器の壷が入っていて、その中身は得体のしれない液体でした。布を浸してみると刺激臭のする煙が立ち昇ります。どうやら強力な酸みたいです。なんでこんなものの為にボブコブリン達が喧嘩していたのか理解できませんが、一応もっていきましょう。
 洞窟は右に折れ、東に進みます。また奇妙なものを発見しました。
 床上50センチくらいに、洞窟を横切って12本の棒がならんでいるのです。踏んづけたら何かの罠が作動するとしか思えません。慎重に棒を避けながら(技術点のチェック……成功!)通路を進みます。
 その後も別れ道が2つありましたが(選択肢の余地なく)足跡をたどって進みます。するとふいに大広間に出てきました。通路よりも暗いですが、空気が乾燥していて多少は快適です。
 広間の中央に身の丈6メートルくらいの、でっぷりした男の像が立っていました。その隣にはこれまた巨大な鳥の剥製があります。
 男の像の両眼が大きな宝石のようなので、よじのぼって取ろうとしましたが(運試し……凶!)ズルズルとすべり落ちてしまいました。しかたがないので、先に進みます。あの宝石がサムカビット公の言っていた必要な品でないことを祈るばかりです。


 続く


2005年05月18日(水) たけたろうの冒険 ──FF6・死のワナの地下迷宮編 その1──

背景

 サムカビット公が考案した、毎年ファングの町で開催される「迷宮探検競技」。
 金貨1万枚とチアンマイの永久統治権という莫大な賞金を目当てに、サムカビット公の手によって建築された暗く曲がりくねった大迷宮の奥深くへ、幾人もの冒険者達が挑戦していったが、未だに迷宮を生きて抜けたものはいない。
 そして今年も「迷宮探検競技」がやってきた。ファングの町はもう狂ったようなお祭り騒ぎだ。挑戦者達はまるで生き神様扱いで三日三晩もてなされた。
 そして「迷宮探検競技」の朝、町は静まり返り、人々は固唾を飲んで挑戦者が迷宮に入る瞬間を見守るのだ。
 今年も6人の挑戦者がいた。大きな斧を手に持った筋骨逞しい蛮人が2人、短剣を腰にさした金髪の妖精めいた女が1人、鉄の鎧で覆われ剣をかかげる騎士が1人、黒いローブに身を包み数々の暗殺道具を身につけた忍者が1人、そしてもちろん最後の1人は我らが勇者たけたろうだった・・・。


(一応ネタバレ注意です。ネタバレになるほど進めるかわかりませんが・・・)


 しくしくしくしくしく。
 なんで私が決死行の冒険なんかにいかなくちゃ行けないのですか?
 勝てるはずがないのに。でも今更逃げたら町の人に半殺しでしょうね。(泣)
 泣きそうになりながら装備を整えます。今回も山口プリンさんはあんまり迷宮の内容を覚えていないそうです・・・。

技術点  7
体力点 14
運点   7
荷物:剣、皮鎧、ツキ薬、食料(10食分)

 盗賊都市の冒険の反省からツキ薬を持っていきます。食料はいつでも食べられるルールだから、体力の回復は問題ないでしょう。
 迷宮に入る順番を決めるために、くじを引いて見ます。5番目ですね。
 そろそろ諦めて覚悟を固めます。先に進む4人が、迷宮の罠に全部引っ掛かっていただければいいのですが。
 そうこうするうちに競技は開催されました。まず騎士が迷宮に入り、30分を開けつつ、妖精みたいな女、蛮族の1人、忍者が続いて入っていきます。
 いよいよ、次は私の番です。
 唾を飲み込んでから、洞窟の中に足を踏み入れます。戸外の歓声が徐々に聞こえなくなってきました。

 トンネルは薄暗いですが、天井からクリスタルガラスの照明灯が20メートルおきに設置されてあって、松明がなくても明かりには不自由しません。妙に現代的ですね。照明灯の動力はなんでしょうか?
 小さなネズミやクモを這いまわる湿った通路を進んでいくと、テーブルに6つの箱が設置してある場所にやってきました。その1つの箱には「たけたろう」と刻まれています。
 なんでしょうか。気になるので箱を開けてみますと、金貨2枚と羊皮紙が1枚、中に入ってありました。羊皮紙を読んでみます。

───よくやった。少なくとも君は私の援助を受けるだけの分別を示したわけだ。そこで忠告だが、この迷宮からの凱旋を望むなら、途中でいくつかの品を手に入れ、それを使わねばならないだろう。サムカビット記す。

 “ひのきの棒”みたいに役に立つ忠告をありがとうございます。金貨だけはもらって先に進むことにいたしましょう。
 さらに数分ほど通路を進んでいきますと、東西に進む分かれ道に突き当りました。西へ進む通路の壁には矢印が書いてあります。
 ここはどちらにいきましょうか。考えどころです。
 先に進んだ挑戦者達の足跡の後をみると、西へ3人、東に1人が進んだようです。そうですねぇ。西の通路は3人進んでいるなら、その人達が化け物や罠を処理してくれているかもしれません。
 悩んだすえに西へ向かいます。


 続く


2005年05月17日(火) たけたろうの冒険 ──FF5・盗賊都市編 その4──

 海賊船に登る前に食事をして体力を原点まで戻しておきます。

<食事休憩中>

 さて、海賊船は縄梯子と渡し板で陸上とつながっていました。
 渡し板は海賊船の玄関みたいなものでしょうから、縄梯子でこっそりと登ってみます。
 甲板に這い上がると、やはり渡し板の出入口に見張りの海賊が立っていました。
 見張りの傍にある木箱や樽の中身も気になります。でも、なるべくなら戦いたくありません。血を見るのが嫌いなんです。気づかれないように船の階段まで這いずって船倉の中に滑り込みます。
 船倉の狭い廊下には扉が二つありました。いびきが聞こえてくる方の部屋をそっと開けてみます。お邪魔しまーーーす。おやおや、酒臭い海賊が3人も寝転がっていますね。
 私は海賊の一人が首にかけている小袋が気になりました。そっと、革紐を切ってちょうだいしましょう・・・・。

 ここで運試し。サイコロの目は・・・・・・8。凶です!

 海賊がガバッと起きて、私の腕を掴んで大声でわめきます!すいません!すいません!つい出来心を出してしまって!もう帰りますから!
 海賊は耳もかさずに襲ってきます。

海賊  技術点6  体力点6
海賊  技術点5  体力点4  
海賊  技術点7  体力点4

 のこり体力6点で勝利。相手が酔っ払っていたのか、弱かったので助かりましたよ。
 小袋を開けてみると、黒真珠でした。やりました!まずは重要アイテムを1つゲットです。
 続いてもう一方の扉を開けると、お風呂でした。しばらく待っていると、太った男が裸でやってきました。チャンスです。
 私はエヘンと咳払いをしてから、剣をつきつけて情報を出せと脅してみます。男はブルブルと震え上がって(ちょっといい気分です)、たいしたことは知らないが木靴通りにベン・ボリマンという銀細工師のお店があると教えてくれました。役にたつ情報を得て、私は意気揚揚と船を下ります。

 ちょっと食事をして休憩。体力を回復してから、木靴通りへ向かいます。げっぷ。もういい加減にお腹がいっぱいですけど、しょっちゅう怪我をするのだからしょうがありません。
 道中、傷ついた少年がいたので助けようとすると、襲い掛かってきました。正体はコブリンです!

コブリン  技術点5  体力点4

 体力点−4で勝利。戦利品の金貨2枚、ニンニク1個、指の骨が少々を拾って、食事をして体力を回復してから、さらに木靴通りを進みます。
 ろうそく屋があって、ロウソク1本あたり金貨一枚で売っています。何本購入しようか迷いましたが、結局1本だけ買って長居はせずに先に進みます。
 その次は・・・・ああ、ありました。海賊の言っていた銀細工師のお店ですよ。
 銀細工師のベン・ボリマンに銀の矢を作って下さいと頼むと、金貨10枚と言われます。
 ほっとしたことに手持ちの金貨がぴったり10枚でした。まだまだ運が良いようです。銀の矢を受け取って、店を出ると今度は鍛冶屋通りへ向かいます。
 今度は変な老人がやってきて、金貨2枚で元気の出る薬をやるぞと持ちかけてきました。バイア○ラですか?睡眠薬か良くても麻薬でしょう。どのみち、お金がないので無視して進みます。
 さらに進むと、通りの中央にマンホールがあって、マンホールに入ってみるか?という変な選択肢があります。まったく気は進まないのですが、なにかありそうなのでマンホールを潜って下水道に入ってみます。
 下水道は嫌な匂いがします。臭いです。ネズミも襲ってきます。

ネズミ  技術点4  体力点4
ネズミ  技術点5  体力点4
ネズミ  技術点5  体力点5

 最後のネズミだけはてこずって、体力点−4で勝利。しかし、こんなところでは食事をする気にもなれません。げっそりとしながら、下水道をさらに進みます。
 ふいにキィーーーーッと叫び声をあげながら、汚らしい老婆が前方からやってきました。ぶつぶつ呪文を唱えるところを見ると、魔女みたいです。
 うわっ、火が襲ってきます!大勢の骸骨が私を見て囃し立てています!

ここで運試し。今の運点は6なのですが、サイコロの目は・・・・・・7。凶です!

 幻影の術にかかって錯乱している私に、魔女が笑いながらナイフを突き立てました。どうやら私は、今日の魔女のシチューの具にされてしまうらしいです。
 こんなことなら最初にツキ薬を選んでおけばよかったです・・・。


END


2005年05月16日(月) たけたろうの冒険 ──FF5・盗賊都市編 その3──

 私がシルバートンの市長さんからの伝言を伝えると、ニコデマスさんは顔をしかめながらも家の中に入れてくれました。
 ニコデマスさんは態度はぶっきらぼうでしたが、親切にサンバー・ボーンを倒す方法を教えてくれました。なんでもサンバー・ボーンの催眠術に対抗する為に“額にユニコーンの刺青”をして、“銀の矢”で心臓を打ち抜いて麻痺させ、“黒真珠”と“魔女の髪の毛”と“ハスの花”を混ぜて潰した粉を、奴の眼にすり込むと退治できるそうです。
 おまけにサンバー・ボーンの塔まで行く地図まで書いてもらい、ガッチリと私に握手をして、幸運を祈って戸口まで送り出してくれました。見かけによらず親切ですね。


……。

……。

……。


 ま、待って下さい!
 サンバー・ボーンを退治するのは、ニコデマスさんでしょ!
 私はそのお願いに訪ねただけなんですから!
「わしは年をとった。これ以上の冒険はしたくない。だが、旧友のオウエン(シルバートンの市長の名前)は助けてやりたい。あとは頼んだぞ」
 ニコデマスさんはそう言い残すと、バタンと扉を閉めました。
 鬼!人でなし!役立たず!
 私が一所懸命に叫ぶと、扉がチラリと開いてニコデマスさんがこちらをギロリと見ました。あははっはははっはは・・・・。サンバー・ボーンを退治しに行ってきます・・・。いろいろ助言をありがとうございました・・・。(涙目で)

 とんでもないことになりました。しかたないので、ニコデマスさんの言っていた必要な品々を捜すことにします。でもどこから捜せばいいのやら。
 あてもなく港通りを歩いていると、乞食がいたので金貨を一枚投げてあげます。
 乞食は帽子をちょっと持ち上げてお礼を言います。(運点+1)
 それだけですか。そうですか。
 ちょっと路地が見えたので、探索してみます。ゴミあさりをしていた野犬が2匹襲ってきました。

野犬  技術点4  体力点4
野犬  技術点4  体力点3

 いくら私でも犬ころ相手には負けません。一度傷を負っただけで退治しました。とくに何もないようなので、港通りに戻ります。
 さらに歩いていると轟音とともに馬車がやってきました。馬車はもの凄い勢いでこちらに向かって走りながら、御者がつっ立っている私を見て怒鳴り、ムチを振りました。
「どけどけ!アズール卿のお通りだ!」
 ピシィ!
 痛いです!(体力−1)慌てて避けたのに、ムチが当たりました。私はミミズ腫れになった首筋をさすりながら、遠ざかっていく馬車を見送ります。本当に嫌な町です。

 港通りをさらに下っていくと、家並みが終わって突堤に一隻の古びた船が停泊しているのが見えました。マストにはためく髑髏の旗を見る限り、海賊船のようです。船には特に人影はないようです。
 このまま通りを歩いていても、何も手に入らない気がします。ここは思い切って、海賊船によじ登ってみることにしました。


 続く


2005年05月15日(日) たけたろうの冒険 ──FF5・盗賊都市編 その2──

 通りを進みます。道端の店に「ようこそ!」と書かれた看板があったので入ってみました。店は無人で、金のブローチと銀のブローチが置いてあります。2階に上がる階段もあるようです。
 ブローチの1つは罠に思えるので、無視して階段を上がってみます。するとドラゴンみたいな顔をした店主がいて、ブローチを買わないかと言ってきました。するとさっきブローチは売り物でしたか。触らなくて良かったです。
 値段を聞いて見ると金貨6枚。幸運のブローチか、健康のブローチかどちらかを選べだそうです。購入をやめる選択肢はありません。金貨6枚もするなら買わなかったのに。しょうがないので幸運のブローチを購入します。(運点+2です)
 さらにテクテク道を進みます。2人の衛兵がやってきて、通行証をみせろといいます。
 へっ?通行証ってなんですか?尋ねると襲い掛かってこられました。なんで?

衛兵  技術点7 体力点4
衛兵  技術点6 体力点6

 残り体力6点で勝利。死体をあさって金貨7枚とカギ一束、古いパンを頂きます。結果的に私も盗賊みたいになっていますね。やっぱり悪は環境が育てるみたいです。
 それから体力がありません。食事をして戦闘の傷を直します。ゲームブックならではですね。
 さらに北に進むと古長靴がゴミ山のてっぺんに落ちていました。履いてみようかという選択肢もありましたが、それをしたら完全にこの町の乞食と一緒じゃないですか。私は無視して歩きますよ。

 十字路にやってきました。ここからは“時計通り”と名前が変わるようです。町の人々が集まっているので近づいて見ると、さらし台に嵌められた男に向かってトマトやタマゴを皆投げつけて遊んでいるようです。私も老婆から卵を2つもらって投げつけました。後で気づきましたが、そのスキに金貨一枚をすられたみたいです。あらら。
 食べ物の屋台や竪琴弾き、砲丸投げパフォーマンスをする人など、いろんな人がいましたが、また変なトラブルになったら嫌なので無視します。
 そのかわりに道具を売っている屋台で、登り綱、肉屋の肉鉤、鉄の大釘、ランタンを購入しました。ゴミみたいなアイテムもありますが、入手できるアイテムはなるべく入手した方が安心できますし。いつなにが役にたつか分からないのがゲームブックの世界です。これで残り金貨12枚。
 途中で占い師に金貨2枚を払って、未来を占ってもらいました。魔法の力をもつ人物が橋の下に住んでいるそうです。ニコデマスのことでしょうか。
 ああ、雨が振り出してきましたよ。空家になっているあばら家で雨宿りをしようとすると、蛇が何匹も襲ってきました。悲鳴をあげて(運試し成功)逃げ出します。
 ふぅ、大きな橋のもとにたどり着きました。橋の下にある家に訪ねてみます。扉に「立ち入り禁止」と書いていて、ちょっと気後れしましたが、扉を叩いてみます。すると白髪に長い髭の老人が現れました。
「ニコデマスに何か用か」
 やりました!ニコデマスに会いましたよ。これで使命達成です!


 続く


2005年05月14日(土) たけたろうの冒険 ──FF5・盗賊都市編 その1──

(一応ネタバレ注意です。ネタバレになるほど進めるかわかりませんが・・・)

 たけたろうです。
 今度の冒険はですね。シルバートンという町の市長さんからの依頼です。
 なんでもこの町は、ザンバー・ボーンという闇の王者に睨まれていて、夜な夜な怖い怖いムーン・ドックが襲ってきて困っているそうです。たけたろうがサンバー・ボーン退治を依頼されたわけじゃないですよ。ザンバー・ボーンを倒してくれるように、ポート・ブラックサンドに住むニコデマスという魔法使いに頼んできて欲しいという依頼を受けたんです。
 ポート・ブラックサンドは別名、盗賊都市と言われるくらいに危険な町らしいですけど、単なるお使いなら大丈夫でしょう。これくらいできないと私も冒険者とはいえませんもんね。旅支度を整えます。

技術点  7
体力点 14
運点   7
荷物:剣、皮鎧、力の薬、食料(10食分)、金貨(30枚)

 “運命の森”の冒険と違って、魔法の薬が1服分になっています。そのかわりといってはなんですが、今まで指示があるときにしか食べられなかった食料が、戦闘中以外はいつでも食べて体力を回復できるようになりました。これは有利になりましたね。
 さっそくポート・ブラックサンドに出かけてみます。
 町に近づくと、不衛生な町独特の腐ったような嫌な匂いがしてきましたよ。町を囲む塀に髑髏が飾ってあったり、吊るされた檻の中で飢え死にかけている人とかがいて、オドロオドロしい雰囲気。危険な町というのは本当みたいですね。
 山口プリンさん、ちゃんと助言して下さいよ。ああ、天空から山口プリンさんの声が聞こえてきます。

「それがなぁなぁなぁなぁ。実はリビングストン作品はあんまり遊んだことがないのじゃよ。じゃよ。じゃよ。じゃよ。……。……。スマン、スマン、スマン、…」

 役立たずです。ジャクソン作品はあんなに遊んで詳しかったくせに!
 仕方がありません。今回は私の力だけで初めての町を切り抜けなければいけないようです。剣の柄を握り締めながら大門に近づくと、門番が制止してきました。
「止まれ!招かれずにポート・ブラックサンドにくる貴様は何者だ。用件を言え」
 この町の警備は厳しそうですね。こんなに荒くれ者しかいない町に、不似合いな気もします。ここは盗品を売りにきたとか、適当な嘘を言っておきましょう。
 盗品を見せてみろって言われたので、呪いがかかっているから魔法使いにしか見せられませんと答えると、顔をしかめながらも門番は道を通してくれました。とりあえず第一関門は突破しました。
 町に入ると人や雑多なものでゴミゴミした石畳の道が伸びていました。目の前にはカギ通り、市場通り、時計通り、の3つの道があります。
 ここは、ヒントがなくて迷った時は最初にある選択肢を選んだ方が無難という原則に従って、カギ通りを通ってみます。
 カギ通りというだけあって、通りに入ってすぐに老ドワーフのカギ屋がありました。どんな錠前でも開くという、泥棒ご用達のようなカギを売っています。さすが盗賊都市ですね。金貨10枚と高い買い物でしたが、いつか必要になるかもしれませんので購入してみました。
 さらに道を進みます。今のところは屋台で飲み食いをしたり、物乞いがいたり、立ち話をする人がいたり、普通の町の通りと同じ光景ですね。まあ、流石に昼中の通りを歩いているだけで酷い目には遇わないでしょう。
 んっ、みすぼらしい姿をした少年がやってきて、私に紙を渡して去っていきましたよ。紙に何か書いてあるようですが、なんでしょうか。


───六つの弓があなたを狙っています。道の真ん中に金貨10枚を置いて立ち去りなさい。


 ゴ・ゴ・ゴ・ゴ・ゴ・ゴ・ゴ・ゴ・ゴ・ゴ・ゴ・ゴ・ゴ・ゴ・ゴ・ゴ・ゴ・ゴ・ゴ・ゴ・ゴ・ゴ・ゴ・ゴ・ゴ・ゴ・ゴ(特に意味のない効果音)
 ハッ、と左を見ると、屋台で飲んでいた男達がこちらを見ています。
 ハッ、と右を見ると、さっきまでお喋りをしていた女達がこちらを見ています。
 ど、どうしましょう。
 ハァ〜ハァ〜と緊張のあまり、脂汗を流し無意識に手の先を咥えながら、ガクガクブルブルと震えそうになります。ヘタをすればハリネズミですか。あわわわわわっ。飛び道具を警戒して服の中に週刊ジャンプを入れておくべきでした!
 これは単なるハッタリでしょうか。でも六つの弓というのが気になります。だってサイコロを1個振るのにちょうどいい数じゃないですか。もしかすると弓1本のダメージが2として、2〜12点のダメージを受けるのかもしれません。でもだからといって指示どおりに金貨を置いても無事に通してくれる保証もありません。残金も心細くなります。
 例えここでダメージを負っても、あとで“力の薬”を飲んで回復できますよね。
 決めました!ここは一気に駆け足で通りを抜けることにします!

 一歩踏み出したとたん、通りの両側の窓から矢が飛んできました!
 サイコロを1個振った数だけ、命中するそうです。矢一本につきダメージは3。3!?私の体力点は14なんですけど。(滝汗)
 恐る恐るサイコロを振ります。

 ・・・・・・コロコロコロ・・・・・・・・・カタン・・・・・・サイコロの目は・・・4。ダメージは12点!

 ギリギリで生き残りました!よろめくように走り抜けます。おまけに運点も−2になってしまいました。途中で心配そうな顔つきの少女が、おいでおいでと手招きをしていましたが無視します。もう誰も信頼できんとです!
 なんとか弓の射程距離から離れてから、体に刺さった矢を引っこ抜いて、力の薬を飲んで体力を回復させました。
 酷い目に遇ったものです。この調子ではニコデマスに会う前に死んでしまいそうです。


 続く


2005年05月13日(金) たけたろうの冒険 ──FF4・さまよえる宇宙船編 その2──

(とんでもなくネタバレしています。プレイ予定の方は読まないで下さい)

 宇宙船トラベラー号は私の号令で動き出しました。
 くーーーーっ、気持ちいいですね。山口プリンさんに教えてもらった宇宙地図を頼りに進めてみます。安全に大冒険を楽しめるなら、こんなに嬉しいことはありません。

 さて、最初の航路の選択肢ですが・・・鈍い青色の惑星に向かいます。惑星に接近すると生命反応が検出できました。・・・ここは着陸せずに宇宙船を進めます。
 続いて大きな赤い惑星に向かいます。接近して宇宙線から調べてもここは生命反応がありませんが、発達した文明の痕跡が見受けられますね。・・・ここも着陸せずに宇宙船を進めます。
 さらに紫色の惑星に向かいます。おっ、この惑星は地球より文明が発達しているようですよ。・・・ここも着陸せずに宇宙船を進めます。
 今度は中くらいの大きさの青緑色の惑星が近づいています。・・・ここも着陸せずに宇宙船を進めます。

 ・・・なんだか、平穏に宇宙船を進めるだけですねぇ。

 続いて小さな灰色の惑星。ここは何にもない惑星ですが、SOSの電波が発生していたので救出に着陸しました。でも、あったのは無人の宇宙船だけです。無駄骨に終わりましたね。・・・ととっ、船を出発させると一般乗組員が3人死亡しましたよ!さっきの惑星でへんなバイ菌をお持ち帰りしたようです。あわてて空気を入れ替えて病気を防ぎました。
 次の青い惑星も降りてみました。ここでは変な科学者に、元の時空間に帰る為の情報と引き換えに、意義のある科学的実験とやらに協力することになりましたよ。参加してみると単なる迷路ゲームです・・・。とにかく実験は成功したそうで、元の時空にもどるのに利用できそうなブラックホールの位置を教えてくれました。
 続いて接近した小さな黄色い惑星は・・・無視。その次の宇宙港も・・・無視。そのまた次は大きな灰色の鉱業惑星が見えてきます。
 
 あ、この惑星は私も覚えていますよ!この本の表紙イラストにもある殺人ロボットと闘技場で熾烈な戦いをするのですよね!いわばこの冒険のメインイベント!・・・でも着陸せずに進むのですね。

 小さな黒い惑星も素通りします。灰緑色の惑星でやっと着陸して、ここの住民の子ども達にここの時空と捜している時空が交差する時間帯を教えてもらいました。
 これで元の時空に戻る手段が見つかりました。

 ワープ! 

 うまくいきました。もとの宇宙空間に戻りました。船員達が次々に私を祝福してくれます。
科学官のたろべえ君 「さすが船長!船長の誘導のおかげで危ない事も全然遇わずにすみました」
医務官のみくちゃん 「おかげで私たちもまったく出番がありませんでしたわ」
保安官のハリソン君 「戦闘など一度もありませんでしたな。いや、まったく楽で」
技官のたける君   「というより、一回もサイコロを振りませんでしたね。船長万歳!」
警備員他       「たけたろう船長。万歳!万歳!万歳!バンザーーーイ!」
 ワッショイ!ワッショイ!ワッショイ!と私は胴上げされちゃいました。

 ・・・でも。

 ・・・なぜか、全然面白くないというか・・・。

 ・・・ちっとも冒険した気分がしないのは、なぜ?(汗)



2005年05月12日(木) たけたろうの冒険 ──FF4・さまよえる宇宙船編 その1──

(無茶苦茶にネタバレしています。プレイ予定の方は読まないで下さい)

 たけたろうです。今度の冒険はSFです。
 広い宇宙を舞台に、私は宇宙船トラベラー号の船長になっちゃいました。
 ブラックホールに巻き込まれて異次元の宇宙をさ迷う羽目になった宇宙船トラベラー号を、船長として無事に自分達の住む宇宙空間まで帰還させることが、今回の冒険の使命です。
 もちろん今回も能力値は

技術点  7
体力点 14
運点   7

です。でも、今回の冒険は孤独な一人旅ではありません。宇宙船トラベラー号には大勢の部下たちが乗船しているのです。
 その中でも4人の幹部と頼もしい警備員達を紹介しましょう!

<科学官のたろべえ君>*技術点 7  体力点 14
<医務官のみくちゃん> *技術点 7  体力点 14
<技官のたける君>   *技術点 7  体力点 14
<保安官のハリソン君>  技術点 7  体力点 14
<警備員1のカンちゃん> 技術点 7  体力点 14
<警備員2のゴンちゃん> 技術点 7  体力点 14 
(注意)*のついているキャラは戦闘訓練に乏しいので、戦闘時では技術点を3点引いて計算すること。

 なにかやっぱり弱そうです・・・。もやしっ子軍団みたい。
 宇宙船トラベラー号もなにか貧弱そうです。

<宇宙船トラベラー号> 武器力点 7  防衛力点 13

 なにか無事に生還できる気がしません。それにこの冒険って、普通に遊んでいても元の世界に戻るちゃんとしたヒントがないから、何回か失敗しないとクリアできないんですよね・・・。山口プリンさんには悪いけど、やっぱりこの冒険はやめようかな・・・。

「心配せんでもいい!いい!いい!ぃぃ!ぃぃ!…!…」

 はっ、天から響いてくるその声は山口プリンさん!

「ゲームブックブームの頃、この“さまよえる宇宙船”は幾度となく繰り返して遊んだのじゃぁ。じゃぁ。じゃぁ。じゃぁ。……。……。もはや安全ルートなど開発し尽くしておるわ。おるわ。おるわ。……。……。今回はサービスでお主にもひっそりと教えてやろう。やろう。やろう。……。……」

 本当ですか!じゃあ、お言葉に甘えて教えてもらいます。
 これで今回は安心して冒険活劇を楽しめそうですよ。


続く


2005年05月11日(水) たけたろうの冒険 ──FF3・運命の森編 その3──

 クインと別れて後は東に向かいます。途中で北へ進路を変えてなおもテクテク歩きます。
 途中でハゲタカ達が空を旋回しているところを見かけました。
 何があるのかと行ってみましたら、大きな蛮族さんが縄で縛り付けられています。縄をほどいてあげるべきでしょうか。でも、襲ってきたらどうしよう。強そうですよ、この人。

 うーん。

 ごめんなさい。私は自分の命が大事な小心者なんです。(ペコリ)
 ほっといてさらに北へ向かいます。川をこえたあたりで一晩野宿することにしました。
 夜になるとお腹がすきましたが、我慢です。我慢。
 無理矢理寝ようとすると、吸血コウモリが襲ってきました。せめて安眠くらいさせて下さい・・・。

吸血コウモリ  技術点5  体力点5
吸血コウモリ  技術点6  体力点5
吸血コウモリ  技術点5  体力点7

 勝ちました。残り体力点は8。心細いです。もう戦いたくないです。
 なかなか眠れないので朝早くから、旅を再会させます。もうハンマーなんてどうでもいいです。さっさと森を抜けて、宿屋で一休みしたいです。
 ヒュン!と矢が私の歩いている傍の地面にささりました。矢の飛んできた方を見上げると、二人の山男が言い争いをしています。
 どうも私を襲おうとしたのに、矢を外したので喧嘩になったようです。
 運が良かったみたい。喧嘩が続いている間にそっと逃げちゃいましょう。
 西へ北へと移動。
 ぶくぶく泡の立つ泥の池にたどり着きました。変な選択肢がありますねぇ。

──金貨1枚を泥の中に放り込み、願いごとをする。

 意味がなさそうですが、面白そうなので試してみます。幸い金貨は1枚残っていますし。

──だが、なにもおこらない。運点を1失う。

 大人しい、たけたろう君だって怒りますよ!
 プリプリしながらも、今度は泥を体に塗ってみると、傷が治りました。(体力点+4)
 ふーむ。ここは温泉みたいなところなんですかねぇ。
 さらに進むと、翼竜が襲ってきました。

翼竜  技術点7  体力点8

 体力を4点失いましたが、退治しました。森の中なので、出てくる敵も登場のタイミングも脈絡がないのですかねぇ。・・・・・・おやっ、道に黄色い矢印が書いてありますよ。たどっていってみましょう。・・・・・・老木の幹につきましたね。中は空洞で下に降りるトンネルになっているみたいです。ヤズトロモさんから買った“光の指輪”で中を照らしてみます。おっ、金のメダルを発見♪
 “するするロープ”を使って下まで降りてみます。
 トンネルは横に伸びていました。西へ60メートルほど進むと、広い大洞窟にやってきました。もやしっ子みたいなヒューマイド達が大勢います。沢山のキノコが生えていますが、どうやらこのキノコの栽培をしているようです。
 ここって、見覚えがあるような・・・。
 思い出しました!私がレンストランで仕事をしていた時に、ここのキノコを仕入れたのでした。(2005年4月の冒険記録日誌を参照のこと)
 とりあえず、緑色のキノコを食べましょう。ああ、美味しいです。(体力+4)
 あたりを捜索して金貨8枚と、丈夫な鉄の盾を発見します。
 盾は素晴らしい出来で、攻撃を受けてもサイコロ1つ振って4・5・6の目がでたら、ダメージが1点ですむそうです。これは凄いですね。
 これでもう無敵ですよ!ドラゴンでも悪魔でも、なんでも来やがれってもんだい!
 巨大な黒い影がのっそりと現れました。頭に金の冠をして、鼻の穴から炎を吹いています。

火の魔王  技術点10  体力点10
特徴:通常の攻撃に加えてムチによる攻撃があるので、毎ラウンド毎にサイコロ1つ振って1・2の目がでたら、君の体力を1点減らす。

 あわわわわわわわわわわわわ。こんな強敵がいるなんて反則ですよ!ごめんなさい、さっきのセリフはちょっと空威張りしただけです。本気じゃないんです。手加減してください。許してくだ・・
 キャアアアアアアアアア!!!!!


END


2005年05月10日(火) たけたろうの冒険 ──FF3・運命の森編 その2──

 食料はなくなりましたが、まだ使命を達成できないと決まったわけではありませんよ。
 この森にはそんなに技術点の高い強敵はいなかったはずです。・・・・・・そう信じたいです。
 気を取り直して進みます。狭い道を歩いていると、大きな老木を発見しました。
老木のちょうど目線の高さに穴が開いていました。手を突っ込むとチクリと何かに刺されてしまいました。(体力点−1)痛いです。でも何かをつかんだので引っ張り出して見るとそれは兜でした。
 つけてみましょうか?どうしましょう。こういったものは大抵の場合、祝福の魔法か呪いの魔法がかかっているものなんです。これはもう完全に運です。
 山口プリンさんならこんなとき、使命達成に関係がなさそうなら危険を冒さない為に無視するそうです。プリンさんはこれを“スロム主義”と勝手に命名していました。
 でも今の私は、弱いうえに食料すらないのです。ここでパワーアップ出来ないようでは、どうせ野たれ死に。ここは運を天に任せて、かぶってみましょう。
 おおっ、体中に力と自信がみなぎってきましたよ。兜をかぶっている間は、戦闘の時に自分のサイコロの目に+1ができるそうです。素晴らしい!
 気分を良くして北へズンズン歩いておりますと、苔に覆われた樫のベンチが設置していました。ここで食事をとってもいいそうです。ああぁぁぁ・・・、食料がないのを思い出させないで下さいよ。無視して先に進みます。
 突然、茂みの中からイノシシが襲ってきました。

イノシシ  技術点6  体力点5

 ちょっと怪我をしましたが勝ちました。イノシシの肉を焼いて食料にしたい気もしますが、そんな気のきいた選択肢はありません。イノシシの鼻に金の輪がついていたので貰っておきます。金貨10枚分の価値があるそうです。
 さらに道を進んでいくと、大きな小屋にたどり着きました。窓からのぞいてみると黒人の大男が(イラストは白人ですけど)、裸になって上半身の筋肉を盛り上げながらポーズをとっていました。いろんな意味で危なそうな人です。
 こんな冒険の最中でなければ無視しますけど、何か冒険のヒントが聞けるかもしれないので嫌々小屋に入ります。
「警戒することはない。よくきたね、旅の人。俺の名はクイン。俺は腕試しで飯を食っているんだ」
 その男は愛想はいいみたいです。快活に笑うと、私に腕相撲勝負をもちかけてきました。
 腕相撲で飯を食うなら、街中の酒場とかに行けばいいのに。こんな森の中でそんな商売をするだけで十分怪しいです。
 結局、この腕相撲勝負を受けることにしました。クインの要求する掛け金は金貨10枚かそれ相当の品物だそうで、さっきの金の輪を差し出すことにしました。狙ったようにピッタリなタイミングですね。
 腕相撲はあっけなく私の勝利で勝負がつきました。ヤズトロモから“力の腕輪”を買っていましたからね。楽勝です。
 クインは“ふわふわ粉”というアイテムを景品にくれました。どんな効能かわかりませんが、貰っておくことにします。


続く


2005年05月09日(月) たけたろうの冒険 ──FF3・運命の森編 その1──

(一応ネタバレ注意です。ネタバレになるほど進めるかわかりませんが・・・)

 たけたろうです。私にはゆっくり休憩する時間ももらえないらしいです。
 すぐに次の冒険に出るように、山口プリンさんから指令がまいりました。まったく、人の気も知らないで・・・。
 今度の冒険は、ドワーフの王国ストーンブリッジの秘宝である“戦いのハンマー”を取り戻す旅だそうです。
 戦いのハンマーは敵の手で盗まれてしまったのです。しかしその敵もハンマーを運ぶ最中にトラブルにあって失なってしまい、悪名高いダークウッドの森のどこかにハンマーが埋もれているらしいのです。
 まあ、バルサスの要塞に行くよりはマシかもしれませんねぇ。ファイティングファンタジーシリーズの中では“運命の森”が一番簡単だった気がしますし、これなら私にもなんとかなりそうです。
 さっそく旅支度を整えます。

技術点  7
体力点 14
運点   7
荷物:剣、皮鎧、ツキ薬(2服分)、食料(10食分)、金貨(30枚)

 あいかわらず弱いですが、魔法の薬が2服分というのは心強いですね。ツキ薬を選んだ理由は、“運命の森”ではハンマーが見つけられないまま終点についてしまっても、運試しに成功すればアイテムを持ったまま最初からやり直せるシステムになっているからです。体力の方は食料があるからなんとかなるでしょう。
 それではまずダークウッドの森の入り口付近に住んでいる、魔術師ヤズトロモの住処に訪ねて見ます。
 魔術師ヤズトロモは不機嫌そうにプリプリしていましたが、魔法の品々を売ってくれ、ハンマーの現状についてヒントさえ教えてくれました。
 何でもダークウッドの森に住む2匹のコブリンがハンマーを拾った後、それぞれ柄と頭を持ってどこかに行ってしまったそうです。探し物が2倍に増えたわけですか、これは大変そうですね。
 それからヤズトロモから、万能薬、植物封じの薬、静けさの薬、虫封じの薬、毒消しの薬、聖なる水、光の指輪、とび跳ねブーツ、するするロープ、からみ網、力の腕輪、と購入しました。合計金貨29枚分の買い物です。
 森の中がどうだったか思い出せないので、アイテムの選び方にはこだわりませんでした。単純に商品リストの最初から買えるだけ買っただけです。
 こんなもんでいいでしょう。そろそろヤズトロモの家からおいとまして、森の中へ出発しましょう。

 北へ続く森の小道に入ると、とたんに森の密生した下ばえの中にのみこまれてしまいました。あたりは薄暗くて、空気も湿っぽくて嫌な感じです。
 巨大な老木の前で小道は東西に分かれていました。この森の道は迷路状になっているらしいです。そういえば山口プリンさんも、構造の同じ“サソリ沼の迷路”をよく知っているから迷路の大体の形はわかるが、そこに何がいるのかはもう全然覚えていないとか言っていましたねぇ。
 適当に選んでまず西の道に進み、途中から北へ進路を変えてみました。
 すると丸太小屋のある空き地にたどり着きました。煙突から煙が出ているところを見ると誰かが住んでいるようです。
 そっと小窓を覗いて見ると、しわくちゃ婆さんと付き人が、本を読んだり運んだりしています。魔女でしょうか?
 好奇心が出たので、小屋に入って話し掛けてみます。

───老女は頭をそらして大きな笑い声をあげる。彼女は邪悪な魔女なのだ。運点を1失い、君は剣を抜く。

 邪悪な人とは話し掛けただけで、運点がマイナスになるのですか?
 平和主義の私としては邪悪な人とだって心を開く努力をしないと、本当の相互理解は生まれないと思うのですが。いやですねぇ。
 そんなことを考えている間に魔女は、枯れた花を取り出して手でこすり始めました。甘い香りと共に意識が遠くなってきます。
 “集中力のバンド”があれば良かったみたいですが、あいにく持っていません。
ふらふらと倒れて気絶してしまいます。

 気がつくと、小屋の外で寝ていました。小屋の中はもう誰もいないようです。
 酷い目にあいました。幸い怪我はないようですが、荷物をあらためると・・・・・・うわっ。貴重な食料が全てなくなっていますよ!
 弱くて体力の消耗の激しい私にとって、これは辛すぎます。せめて何か良いものがないかと、小屋を捜索してみると“こはくの眼”という宝石のついたネックレスを発見しました。食料10食分の埋め合わせにはなりませんが、これは持って行きましょう。
 最初から大変なことになってしまいました。この先には暗雲が漂っている気がしてきましたよ。


続く


2005年05月08日(日) たけたろうの冒険 ──FF2・バルサスの要塞編 その4──

 階段を登りきった踊り場に、分厚そうな金属の扉がありました。
 扉には数字を合わせる回転錠がついています。図書館で書いてあった数字に合わせると・・・カチッ。
 開きました。いよいよ、バルサル・ダイアとご対面です。
 体が震えてきます。武者震いじゃありません。怖くておしっこがもれそうです。今の私は技術点5、体力点7、運点6なんですからね。焼け石に水ですが“体力増強”の術で体力を完全に回復させておきます。
 深呼吸をして・・・入りますよ・・・。
 いきなり私の首に向かって三叉の鉾が飛んできました!
 とっさに避けようとします。運試しは吉。鉾は私の額をかすめて(体力点−2)落ちました。
 部屋の中央にいたのは、まさしくバルサス・ダイアです。身長は2メートルくらいで、雄牛のような立派な肩をしています。戦闘用の皮上着をきて、魔法使いというより百戦錬磨の戦士みたいです。
「なまいきな下郎め。このバルサス・ダイアにかなうと思っているのか」
 バルサスがパチンと指を鳴らすと、醜悪な化け物がこっちに飛び掛ってきます。鉤爪獣です。
 慌てて“骨抜きの術”を唱えますと、鉤爪獣は自分の体重に耐え切らずに、鳴き声をあげて床に崩れおちます。とっさに駆け寄って、心臓を一突きしてトドメを刺しました。バルサスはちょっとびっくりしたようです。
「ほう!他の者より強いつもりでいるのか」
 いえいえ、滅相もない!でも相手が油断している今のうちに反撃したいところです。“千里眼の術”でバルサスの心を読み取ろうとします。

──テーブルの下の図面、悲鳴と恐怖、目もくらむ光、バルサスのはめている指輪、鋭い剣、そして私自身──

 ふいに何も心が読めなくなりました。バルサスが怒っています。
「バルサス・ダイアの心を読むでない!」
 バルサスが片手を上げると激しく動しました。急に大地震でもあったかのように、部屋が揺れ始めます!もう立っていられません!
 バルサスは部屋の揺れにもかかわらず、しっかりした足取りで尻餅をついた私に近づいてきます。
 に、逃げなくちゃ。“浮遊の術”を唱えると、私は部屋の中に浮かび上がりました。これなら揺れは関係ありません。
 私はバタバタと泳ぐように、必死で窓際に逃げ始めました。チラリとバルサスを見ると、目が乳白色に輝いています。
 何か魔法を使うようです。何とかしてあの目を隠さないと!非常に危険です!
 もう無我夢中のやけくそで、私はカーテンをひっぺがして、バルサスの頭にかけようとしました。すると!

 カーテンの外れた窓から眩しい朝日の光が、差し込んできたではありませんか。いつの間にか朝になっていたようです。バルサスが太陽の光に当たって苦しんでいます!
「貴様。カーテンを・・・。こんな馬鹿な。このバルサスが!このバルサスがあぁぁぁぁ!!!!!!」

 ボッッシュウゥゥゥゥゥゥ!!!!!!!

 バルサスの体は崩れおちました。

 ド・ド・ド・ド・ド・ド・ド・ド・ド・ド・ド・ド・ド・ド・ド・ド・ド・ド・ド・ド・ド・ド・ド・ド・ド・ド・ド・ド・ド・ド・ド(特に意味のない効果音)

「か、勝ちました・・・」
 私の目には涙が浮かんでいました。この貧弱な私がですよ。柳谷を救った英雄になったんですよ。
 私は残った“浮遊の術”を使って、要塞を脱出しました。私は今回の冒険でちょっぴり成長したような気がします。ああ、朝日がこんなに美しいなんて、素晴らしい気分です!



2005年05月07日(土) たけたろうの冒険 ──FF2・バルサスの要塞編 その3──

 短い通路を進むと、螺旋階段につきあたりました。階段を登ります。
 登った先に扉が二つあるので、適当に一つ選んで入ってみます。
 ちょっとたてつけの悪い扉を開いて中に入ると、誰かの部屋みたいです。床にはふかふかの毛皮の敷き物。テーブルと椅子、棚、壁には動物の頭の剥製がいくつかかかっています。
「こんばんは。誰かいませんかぁ」
 私は遠慮がちに声をかけました。すると剥製の頭が吠え声をあげました。敷き物がふんわりと浮かび上がって、私の頭をはたきます!椅子の一つがゆがんで男の姿に変わりました。
「ここになんのようだ」
 太い声でその男がいいました。やっぱり歓迎されていないようです。
「すいません。ちょっと通りかかったもので。いや、別にあなたがたの生活を邪魔するわけではありませんよ。なかなか立派な部屋ですねー」
 男は慌ててしゃべる私を無視して、また姿を歪めると蛇になってシューシューと声を鳴らしながら近寄ってきました。剥製の頭もフワフワと近寄ってきます。
 あわわわわわっ、私の技術点は6しかないのですよ。ここは平和的に解決しましょうよ。金貨を差し上げますから許して下さい!
 ありったけの金貨を差し出すと、急に部屋が静かになりました。贈り物に感謝する、と言って私の幸運を祈ってくれます。文字通り現金な人ですね。とにかくここを通してくれるようなので、先の扉を進みましょう。

 扉の外はまた螺旋階段です。登っていくと、扉が一つ。開けると真っ暗な部屋でした。なんだか不気味ですよ。嘲笑ともしかないような笑い声が部屋のあっちこっちから聞こえてきます。
「愚かな冒険者よ!ガンジーの住処へようこそ!気の毒だがここがお前の目にする最後の部屋だ。いや、お前には真っ暗で何も見えまいが」
 また嘲ったような笑い声がいくつも聞こえてきます。突然亡霊みたいな青白い顔がこちらを掠めて飛んできました。
 きゃああああぁぁぁぁぁ!あんまり苛めないで下さい。私は平和主義者のたけたろうですよ。怖さのあまり技術点−1、体力点−2、運点−1になってしまったじゃないですか。ぶるぶる震えながら、塗り薬の壷を差し出します。
 どうかこれでご勘弁を。通してくれなきゃ、この壷割っちゃいますよ。
「それは魔法の膏薬だな。・・・取引に応じよう」
 ガンジーがそう言うと、奥のほうで扉がぼぅ、と光ります。よかったぁ。
 緊張しながら出口まで歩いていくと、去りぎわに壷を置いて、逃げるように立ち去りました。

 さらに螺旋階段が続き、また扉につきあたりました。今度の部屋は6つの頭のヒドラです。死体の山の上を這いずりながら、私の方へ近づいてきます。
 私は勇気を振り絞りました。ここです。妖怪うつしの術を使うのは!
 術を唱えると、ヒドラの胴体だけ生まれました。ヒドラの体が大きすぎて、1回の術じゃ完成しません。魔法の回復薬を2回飲んで、3回妖怪うつしの術を使ってヒドラの複製を完成させます。
 ヒドラ対複製ヒドラの戦いです。ギャアオオォ!シャーーー!と2匹の巨体が戦いを開始します。

ヒドラ   技術点10 体力点17
複製ヒドラ 技術点10 体力点17

 戦いはどっちも体力が1点になるまでもつれましたが、ギリギリで複製ヒドラが勝ちました。安堵のあまり腰が砕けました。
 しばらく休憩した後にさらに進みます。短い通路の後にまた階段を登りました。

<止まれ!バルサス・ダイアの許可なき者の立ち入りを禁ず>

と壁に書いています。
 ガンジーやヒドラの部屋の後にこんな警告を書いたって遅いですよ!


続く


2005年05月06日(金) たけたろうの冒険 ──FF2・バルサスの要塞編 その2──

 ガッチリした木の扉をノックすると、鎧を着た二本足のサイみたいな化け物が扉を開けました。合言葉を言え!だそうです。
 合言葉?そんなの知りません。薬草医者で治療にきたと、またハッタリをかましてみます。運試しは・・・・・・凶!
 サイ男は鉾をかまえて襲い掛かってきました。強そうです!怖いです!ここはこちらも“怪力”の術を唱えて対抗します。
 筋肉が盛り上がっていきます。こちらのサイコロを振るとき、3つ振ることができるそうです。

サイ男  技術点8 体力点9

 無傷で勝ちました。いよいよ黒い塔に入って、ホクホク顔で進みますよ〜。
(昨日の日記を書くときに気づきましたが、ちゃんとオークに合言葉を教えてもらっていたのですね・・・)
 札のついた扉に行き当たりました。「執事に御用の方は呼鈴を鳴らしてください」と書いてあります。呼鈴を鳴らすと、猫背の怪しげな男が「ヒヒヒヒヒ、何か御用ですか?」と笑いながら出てきました。ここはやっぱりハッタリでしょう。
「えっと予約をしていたんですけど、謁見室はどちらですか」
「ヒヒヒヒ、廊下を左に進むんですよ。旦那」
「ありがとうございました」
 私はお辞儀をすると、廊下を進みます。突き当りの部屋をそっと開けると、ばかでっかいコブリンの化け物が寝ていました。ゴブリンと巨人の合いの子、ガークです。
 私はそーーーーーーーーーーーっと、忍び足で部屋を通り抜けようとします。
 でも運悪く、私の持っている明かりが部屋の鏡に反射して、大男の目に当たります。こんなのばっかです。
 大男は鼻をフンフンと鳴らしたかと思うと、ガバッと起き上がりましたよ。
「おこしてしまって、ごめんなさいごめんなさいごめんなさい!金貨3枚あげますから許して下さい」
 私が慌てて謝ると、意外にガークは大人しく金貨を受け取って扉に案内してくれました。親切に右の扉が図書室、左の扉が遊戯室と教えてくれます。
 礼を言って図書室に向かいましょう。
 図書館では「黒い塔の秘密」という本を読みました。タイトルからエッチな本かと思ったのですが、建物の情報誌でした。黒い塔ってここの建物のことでしたね。てへっ。この本にはバルサス・ダイアの自室の鍵の番号が書いてありました。図書室の本にこんな情報が載っているなんてすごいですね!領主にプライバシーなんかないのでしょうか。
 次に「バルサス・ダイアの伝記」なんかも見ていますと、図書室係がチラチラとこっちを見ています。もうそろそろ出て行った方がいいみたいです。

 ぎょうぎょうしいほど大きな広間に出てきましたよ。50人は座れそうな長い机と椅子があります。宴会用でしょうか。
 壁にかかっている絵にはバルサス・ダイアの肖像画が描かれていました。人相がわかったので運点+1、ちょっと不安になったので体力−1だそうです。あの、私は最初からずっと不安なんですけど。
 ホールには沢山の扉や通路の入り口があるようです。本心はそういった扉から出てもっとアイテムを集めたいのですが、選択肢がそれを許してくれません。嫌も応もなくバルコニーへ上がる、左右にかかった2つの階段に興味がでてきました。
 右か左かどっちでしょうかね。ヒントがなくて迷った時は最初にある選択肢を選んだ方が無難です。そういうわけで左の階段を上がっていると、カチッと音がして階段の段が全て倒れてしまい、転げ落ちてしまいました。(汗)
 浮遊の術を使う選択肢もありましたがここは我慢。肘をひねってしまい、技術点−1、体力点−2だそうです。
 ああ、なけなしの技術点が・・・。おまけに残り体力点も10しか残っていません。かなりまずいです。
 右側の階段を使ってあがることにします。バルコニーには扉が3つです。
 まず左の扉を開けようとします。銅の鍵がないと開かないようです。体当たりをしてみましたが、サイコロ一つふって6の目がでないと開きません。しかも失敗するたびに体力が1点減っていくそうです。体力が惜しいので一回だけ試してあきらめました。真ん中の部屋を開けると子どもの妖怪達が遊んでいました。さっさと通り抜けて先に進みます。


*注意*
 ここでルールをもう一度読み返して気が付きました。魔法数を決め方は6+サイコロ2個だそうで、本当の最低魔法数は8でした。あらら。
 そんなわけでもう1個“体力増強”の魔法を追加しておきます。(汗)


続く


2005年05月05日(木) たけたろうの冒険 ──FF2・バルサスの要塞編 その1──

(一応ネタバレ注意です。ネタバレになるほど進めるかわかりませんが・・・)

 私は柳谷の善良な住民を救うために、明君サラモン王の命令で、邪悪な魔術師バスサス・ダイアを退治しに出かけることになりました。
 って、なんで私がいかなくちゃいけないのですか。私が志願したって?そんなの山口プリンさんの陰謀に決まっているじゃないですか!
 それに太古の森にすむ大魔法使いって誰です?ヤズトロモさんですか?私が一番弟子?まあ、しかたありません。
 初期状態は、

 技術点  7
 体力点 14
 運点   7
 魔法点  7
 荷物:剣、皮鎧

ですか。やっぱり使える魔法も最低数・・・。
 しょうがない。持っていく魔法を選びましょう。
 バルサスの要塞から逃げるのに“浮遊”は絶対いりますね。命を捨てて英雄になるなんて真っ平です。冒険中にも使うかもしれないから2つ用意しましょう。
 強敵と戦うことがあるかもしれないので、“妖怪うつし”“怪力”“骨抜き”を一つずつ持っていきます。なんといっても技術点8以上の敵は全て強敵ですからね。
 それに記憶が曖昧ですが、バルサス戦で使ったような気がするので“千里眼”も。
 あとは“体力増強”が沢山ほしいけど、余裕が残り1つしかありません。(悲)

(妖怪うつし1、千里眼1、浮遊2、体力増強1、怪力1、骨抜き1)

 こんなものですね。そろそろバルサスの要塞へ向かいますか。
 もう夕方。あたりは薄暗くなっています。
 猿頭の犬と、犬頭の大きな猿が門番をしています。
 薬草医者に化けて忍び込もうとしたのですが、「誰の治療にきたのだ」と尋ねられます。えっと、適当に「ピンカスさんです」と答えました。
 「ピンカスぅ?」
 門番が疑わしそうな声を出します。まずいです。慌てて違う名前を言ったのですが、運試しは凶。
 門番が襲ってきます。ここで魔法を使うのはもったいないので、剣を抜きます。

猿犬  技術点7  体力点4
犬猿  技術点6  体力点6

 2回打撃をうけて残り体力10になりましたが、退治します。他の門番が死体を発見して調べているスキに中に忍び込みました。
 中庭です。何人かの人影がまばらに見当たります。
 とりあえず、ドワーフとコブリンとオーク達が焚き火を囲っている集団に近づきます。勝手に焚き火に当たらせてもらいますよ。どっこいしょ。
 私のずうずうしさにみんなビックリしたみたいです。私だって本当は嫌なんですが、こうしないと後で困るんです。理解して下さい。
 オークさんが親切に「建物に入る合言葉は“シミター”だよ」と教えてくれます。
 彼らが持っていた液体の入った瓶に興味がありましたので、中身を聞いてみるといやがります。それでもしつこく聞いてみると襲われました。今度は3対1です。
 魔法を使おうかともしたのですが“浮遊”と“目くらまし”しか選択肢にありません。なんで“怪力”が使えんとですか!
 遊んでいる暇はありません。しぶしぶ剣を抜きます。

ドワーフ  技術点5  体力点6
コブリン  技術点6  体力点4
オーク   技術点5  体力点7

 やりましたよ。残り体力6で勝ちました。“体力増強”を唱えて体力を13に増やします。これでもう回復ができないですね。すごく不安です。
 戦利品は、液体の入った瓶は2回分の魔法薬だそうで、魔法を使った直後に飲むとその魔法を消耗せずにすむそうです。こんな便利な薬があったとは忘れていました。ふふん。私の中にある勝算が芽生えましたよ。
 あとは金貨8枚、銅の鍵、塗り薬の壷。この中から2つだけ持っていって良いそうです。なんで全部持っていっちゃイカンとですか!
 塗り薬の壷は絶対欲しいのでまず一つ。もう一つは悩みましたが、金貨を持っていきます。
 続いてノッポとチビの2人に近づきます。短剣の値段をめぐって口論をしているみたいです。私に値踏みをしてくれと言ってきました。
 うーん。金貨8枚でしょうか。
 私の意見に2人はあれやこれや言っています。私が買ってもいいのですが、金貨を温存することにしました。やがて2人も交渉が成立して立ち去ります。戦いにならなくてよかったです。私は平和主義者なんですよ。
 私は砦を目指して歩き出します。
 生きた旋風みたいな化け物がやってきました。女の顔がぼんやり見えます。無視してもついてきます。ちょっと怒ってみると「ス・テ・キ」とかいいながら、ついてきます。女性にもてるのは光栄ですが、私にも好みはあるのですよ。
 そのうちに旋風女は他のところに行ってしまいました。ちょっとホッとして、建物の前につき、ガッチリした木の扉をノックします。


続く


2005年05月04日(水) たけたろうの冒険 ──FF1・火吹山の魔法使い編 その3──

 腐りかかった木製の橋を渡ります。私の体重だけで今にも壊れそうです。
 板の一枚が足の下で折れてしまいましたよ。
 サイコロを一つふって、6が出たら、川にまっさかさまだそうです。
──うまくいきました。
 橋の中央で、手摺がもげてしまいましたよ。
 サイコロを一つふって、6が出たら、川にまっさかさまだそうです。
──うまくいきました。体のバランス感覚が大事なんです。
 うわっ、今度は床のコケに足をとられました。
 サイコロを一つふって、6が出たら、川にまっさかさまだそうです。
──ふうっ、うまくいきました。橋を渡り終えましたよ。さあ進みましょう。

 川岸の傍にあった扉を開けてみます。真っ暗です。
 真っ暗だから、この部屋に入るのをやめたかったのですが、あいにく扉を開けたら入るしかないようです。
 暗闇に目をならそうとしたところで、後頭部に一撃が当たって気絶してしまいました。

 気が付くと、部屋の隅っこにころがっていました。部屋の中央には4人の灰色の肌をした男達がいます。
 目がうつろで天井を見上げています。こちらが目を覚ましたのに気がつくと視線が私に集まりました。怖いです。
 話し掛けてもうめき声しか言いません。ゾンビみたいです。こっちくんな。
 扉から逃げようとしたら、転んでしまいます。こんなときに!

ゾンビ 技術点7 体力点6
ゾンビ 技術点6 体力点6
ゾンビ 技術点6 体力点6
ゾンビ 技術点6 体力点5

 ニ匹目を倒した時点で、残り体力2点!さらに三匹目の攻撃で傷を負ってしまいます。
 う、運試しで軽傷にしないと死んでしまう!
 サイコロを振ると11。凶です。
 私はばったりと倒れてしまいました・・・・・・。

END


2005年05月03日(火) たけたろうの冒険 ──FF1・火吹山の魔法使い編 その2──

 三叉路にたどり着きました。カンで西側へ行きましょう。
 それにしても通路には誰もいませんねぇ。いえ、もちろんその方が助かるのですが──っと、木の扉があるだけで行き止まりですよ。
 中から怒鳴り声が聞こえます。気は進みませんが、中に入ってみましょう。
 おおっ、オークの酋長が召使いのオークを鞭で叩いているようですね。えぃ、こいつらとも戦ってしまえ!

オークの酋長  技術点7  体力点6
オークの召使い 技術点5  体力点3

 1ラウンド目はこっちの負け。残り体力点が4になりました。
 これはまずいです。さらに体力を2点引いて、逃げる事にいたします。
 三叉路に戻って、今度は反対の方向へ向かいます。それにしてもお腹がすきました。休憩所はまだですか?
 次の扉は鍵がかかって、なかから助けを求める声が聞こえてくるではありませんか。でも、体当たりしても(技術点チェックでサイコロの目は11)開きませんでした。体力がさらに1点引いて諦めて先へ進みます。こめんよ中の人。
 残り体力がわずか1点しかないので“力の薬”を飲んで回復させておきます。
 この後も、扉、扉、扉。もー、めんどくさいですね。どうせこのあたりは大したものはなかったはずです。どんどん通路を先に行ってしまいましょう。
 長い通路も外れまでやってきました。鉄格子が通路を塞いでいます。
 開閉レバーらしきものが2本突き出ています。片方は罠でしょう。
 正しいのは右か左か、どっちだったかなーーー?
 しかし、こんなときの必勝法を私は知っています。ヒントがなくて迷った時は最初にある選択肢を選んだ方が無難です。絶対とは申しませんが、いろんなゲームブックをやってきた感触では、6・7割の確率でその方が良い結果になるような気がします。山口プリンさんなんか捻くれているから、後の選択肢を選んでいつも酷い目にあっていますし。
 まあ、そんなわけで右側のレバーを倒してみます。おおっ、鉄格子が天井に引き上げられていきますよ。どんどん進みましょう。
 
 しばらく通路をウロウロしていると、妙な部屋にたどり着きました。
 部屋にはなんにもないのですが、床に星型と手形のタイルがモザイク状に、敷き詰められているのです。いかにも罠がありそうですね。
 手型のタイルは不気味なので、星型を踏んで横切っていきます。
 ここで「三回運試しをせよ」の指示。そんな殺生な。こちらは運点が7しかない不幸なたけたろうですよ。
 1回目、吉。
 2回目、凶。
 ギャーー!手形のタイルをうっかり踏んでしまいました。床からゾンビみたいな手がウヨウヨ伸びてきて襲ってきます。運試しで運点を浪費するくらいなら、最初から踏んだ方が良かったです。

手 技術点6 体力点4

 三回傷を負いましたが、なんとか倒しました。手はしなびて床の中へしぼんでいきました。体力点−6、運点+2です。
 さらに北に進むと、空気が涼しく爽やかになってきます。地底の川が流れていました。
 先に進むために川岸にざぶんと飛び込むと、川下に流されて川の南岸にたどり着きます。
 下流になって川がさらに広くなっているようで、向こう岸に行く方法がないか悩みます。下流の川の水は真っ黒で淀んでいます。水中に何の怪物がいるのかわかったものではありません。
 選択肢は4つありました。まずオンボロの橋がかかっています。オールのついたイカダがこちらの岸辺に泊まっています。「渡し舟金貨二枚──鐘を鳴らしてください」と書いた鐘と立て札。それとも泳いでみるか。です。
 私は金貨を持っていません。イカダも水中の化け物に襲われそうです。泳ぐのなんて一番嫌です。ここは橋を渡ることにいたしましょう。


続く


2005年05月02日(月) たけたろうの冒険 ──FF1・火吹山の魔法使い編 その1──

(一応ネタバレ注意です。ネタバレになるほど進めるかわかりませんが・・・)

 やっと、火吹山のふもとにつきましたよ。
 食料は10食分。剣と皮鎧もしっかり装備しています。最初から持っていける薬は、体力を原点まで回復できる“力の薬”にします。
 こう見ると私もそれなりに冒険者らしいじゃないですか。えっへん。
 初期状態は、

 技術点  7
 体力点 14
 運点   7
 荷物:剣、皮鎧、カンテラ、力の薬(2服分)

ですか。はぁ〜。やっぱり弱いかな。
 くよくよしてもしょうがないので、洞窟の中に行きますよ。
 コブリンみたいなのが、寝ていますね。見張りみたいですけど。
 ここはそーーーっと、通り抜けましょう。抜き足差し足忍び足・・・。

ガリッ。

 うわっ、運試しに失敗して砂利の音をさせてしまいました。
 目を覚ましたオークと戦闘ですよ。

オーク 技術点6 体力点5

 はぁはぁ、なんとか勝ちました。残り体力点は10ですけど。
 しばらく進むと扉がありますね。中からいびきが聞こえますよ。
 そっと開けると、さっきと同じようなオークです。見張りの交代員でしょうね。
 こんな部屋には大したものはないでしょう。無視して廊下を進みましょう。
 次の扉が出てまいりました。入ってみます。本当は入りたくないけど、鍵を探さないと宝物は手に入りませんからね。こうみえても私だって少しは知識があるんですよ。
 この部屋は無人でした。テーブルに小さな箱が置いてあります。
 開けてみると蛇です!蛇が襲ってきます!

蛇 技術点5 体力点2

 勝ちました。無傷で勝利です。結構やりますね、私って。
 中に鍵があったので貰っていきます。運点も一つ増えて7に戻りました。
 次の扉を開けると、オークが二匹いました。怖いけど、相手は酔っ払っていたので思い切って戦ってみます。

オーク 技術点5 体力点4
オーク 技術点5 体力点5
*相手は酔っていたので、こちらのサイコロの目に+1点できる。

 勝ちました!残り体力点6です!テーブルの下から宝箱が出てきましたよ。
 ファリーゴ・ディ・マジオという人が作った龍退治の呪文が書いてある書物でした。やりました。
 なんとなく、この冒険に勝ち残れそうな自信が湧いてきましたよ。
 それにしても体力が心細くなってきました。食事をして体力を回復したいのだけど、火吹山では指示がないと食べてはいけないのが困ります。

続く 


2005年05月01日(日) たけたろうの冒険 ──序章──

 たけたろうです。
 今回、山口プリンさんに言われて、しぶしぶ冒険の旅に出ることになりました。「ファイティングファンタジーの冒険をフルコースで1回ずつ挑戦せよ」だそうです。
 酷いでしょ。信じられないでしょ。だって私、

 技術点  7
 体力点 14
 運点   7

 なんですよ!こんなので英雄になんてなれると思います?無理ですよね!
 どうせ、この世界じゃ技術点7の冒険者なんて人間扱いされないに決まっています。世の中にはいつも技術点12、体力点24、運点12で始める人だっているのに。ましてや「戦闘は勝ったことにして進む」なんていう人だっているのですよ。それを・・・。
 ああ、はいはいはい。「そんな冒険者は邪道だ!」なんていきりたたないで下さいよ、プリンさん。ゲームブックなんて、読んでいる人が楽しめればどう遊んだって勝手じゃないですか。
 まったく。わかりましたよ、さっさと行けばいいのでしょ。
 えっと、まずは「火吹山の魔法使い」からですね。


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