酔陽亭 酩酊本処
いらっしゃいませ。酔陽亭の酔子へろりと申します。読んだ本や観た映画のことなどをナンダカンダ書いております。批判的なことマイナスなことはなるべく書かないように心掛けておりますが、なにか嫌な思いをされましたら酔子へろりの表現力の無さゆえと平に平にご容赦くださいませ。
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2007年06月20日(水) 『シー・ラブズ・ユー』 小路幸也

 下町の一角にある古びた古本屋《東京バンドワゴン》。昔懐かしいホームドラマのような大家族の心温まる人情物語の続編です。小路さんはいいわー。安心して物語に身をゆだねることができるもの。これもまた何度も何度も読み返しちゃうんだろうなぁ。ほくほく。



2007年06月16日(土) グイン・サーガ113『もうひとつの王国』 栗本薫

 キタキタキタキターっ!!! うーん、栗本親分はこうでなくっちゃ!って路線が久々に登場であります。妙な一座の興行話には飽き飽きしていたので、妖しい登場人物にウキウキわくわくなのでありました。出来ればしばらくこのおどろおどろしい世界観で行っていただきたいものだ。あと早くリンダを出してくれー。



2007年06月11日(月) 『毒草師』 高田崇史

 本家QEDシリーズに登場して以来、話題騒然な毒草師・御名形史紋(みなかたしもん)が主役を張りましたっ!!! 本家のタタルくんと言い、スピンオフな史紋さんと言い、癖がある妙な男。正統派じゃない男が主役っていいもんですねぇ。うふふ。私としては史紋さんの方が好みかもしれないなぁ・・・。そしてまたこの物語でも高田崇史さんの隠された日本の歴史への厳しい視線が素晴らしい。さすがだなぁ。今まで考えもしなかった隠された日本の悲しい歴史に思いを馳せるようになりました。これが高田作品の持つ醍醐味です。超オススメv

何か勘違いされているようですが、恐ろしいのは毒草ではなくて人間です

『毒草師』 2007.4.25. 高田崇史 幻冬舎



2007年06月08日(金) 『変身』 嶽本野ばら

 顔は悪いが<お耽美>なマンガ家志望な星沢皇児。ある朝、目覚めると飛び切りハンサムになっていた! 顔がハンサムになっただけで皇児の生きる世界はガラリと変化していく。女の子たちにワーキャー騒がれ、プロデビューを果たし、この世の春を謳歌すると思えたのだが・・・?

 いやぁ、なかなかシュールに面白かったです。女の子がヒロインならばユーモラスに切なくハッピィだったのに、男の子がヒーローだと滑稽で残酷なのだなぁ。人間ていうのは見た目がかなり重要なのは仕方ないこと。だから少しくらいぶちゃいくでも清潔に綺麗に心掛けてればいい。いけないのは開き直って見た目も心もぶちゃいくになっちゃうこと。要は心掛けひとつ。

 本当にどうしようもなく不細工なのは、見てくればかりを追い求めていた俺の虚栄心だ。

『変身』 2007.4.3. 嶽本野ばら 小学館



2007年06月06日(水) 『悪女秘密』 新津きよみ

 文庫オリジナル〜。新津さんは好きだなぁ。なにげないふうでスゴクたっぷりと毒があるんだもの。この短編集もかなり面白かったです。女ってやつはなぁ・・・。中でも超短編の『塀の向こう側』が痛くて痛くて面白かったですv

『悪女秘密』 2007.4.20. 新津きよみ 光文社文庫



2007年06月05日(火) 『サイン会はいかが?』 大崎梢

 成風堂書店事件メモであります。本屋さんを舞台にしたミステリーってのはたまらないですねー。ついつい読んでしまいますもん。ああ、本屋さんに行きたいぞ。



2007年06月03日(日) DVD『キンキーブーツ』

 田舎町ノーサンプトンに伝統あるプライス靴工場。その跡取チャーリー・プライスは田舎町から逃げ出していたが父が亡くなり、プライス靴工場を引き継ぐことに。工場の人間全てから尊敬され慕われていた父だったが、蓋を開けてみれば工場の経営は火の車。心優しいチャーリーは職員たちの首をきることに心を痛める。八方塞なチャーリーはロンドンで酔いつぶれ、夜道で男達にからまれる。そこで助けてくれた大柄な美女。彼女はドラッグクイーン♂のローラ。クラブ<エンジェル>のカリスマスターだった。身体は大柄な男であるローラは自分に合う靴がないことが悩みの種だった。靴工場の活路をローラに見出したチャーリーは大柄な美女♂たちのためのセクシーで美しいキンキーブーツを作ろうと・・・!?

 これは最高に楽しい映画です! これはDVDを買おうっと思いました。何度でも観て笑って泣きたい。実際にあったことをベースに映画化したらしいので、そこがリアリティのある上質な良さとなっていると感じました。なんと言ってもローラがいい。大柄な黒人男性であるローラの迫力のステージシーンは一緒に歌って踊っちゃう。生きてればヤなことツライことたくさんたくさんあるけれど、それでも楽しく生きていこうよって前向きになれちゃう。こういうパワーをくれる映画は好きだなぁ。超オススメです!



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