夢中夜
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***この間は夢***ほかは現実です、たぶん。


2004年10月31日(日)

***
人はプールに入ると鮫になる。
水族館の魚みたいにぐるぐる同じところを回っていた。
私は泳げないので鮫にはならなかった。
***


2004年10月26日(火) ぼくのボール(竹久夢二)

ぼくが打った
ボールは
センターを
越えて
垣を越えて
雲の中へ
飛んでいった
いくらさがしても
見つからなかった
夜になったら
天のまん中で
星のように
光るだろう


2004年10月25日(月) 管制塔

早朝の高速を行く。
羽田空港に着いて
飛行機のおなかを眺めて
そして帰る。


2004年10月23日(土) Dvořák

***
ドヴォルザークの曲を
スローな人声で演奏する機械を使って、聴いていた。
楽譜1ページに19分もかかる。

窓の外には、巨大な音符。
ハタのはしっこに人がひっかかっていた。
***


2004年10月22日(金) 言葉はいらない

歌詞のある音はいらない
文字のある絵はいらない
言葉はいらない


2004年10月19日(火) 化石の月

虫の音を浴びる
すすきの鎌が揺れる
コウモリの群が舞う
化石の月の下


2004年10月10日(日) 雨の多摩川

川べりに散乱するスチロール。
台風はホームレスのおうちを吹き飛ばしたっぽい。

公園の遊具いっぱいに蒲団が広げてありました。
曇り空だけど。でも、きっとびしょぬれ。
段ボールの苫をあらみ、露に濡れている。
蒲団干すてふ、雨の多摩川。

多摩川は増水ぎみ。
以上、電車からの眺め。


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きみの星はやみの夜に輝いている
(Carl Hilty)
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