夢中夜
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***この間は夢***ほかは現実です、たぶん。
持って行くだけの文庫(私) 持って帰るだけの仕事(弟)
甘えと一緒にバッグに入れて ただ持っている
窓辺の街路樹の銀杏 色とりどりに舞う蝶々
不定形だし 料金は不足
重い手紙と 届かない思い
グラタン、ピザetcを作って食べました。 私が目分量で作るグラタンはおいしいけど、煮物は下手だと評されました。
どちらかの性別が逆転してたらなぁと思うこともあるけど それだったら仲良くできなかったのかなー。
2004年11月26日(金) |
みだれ髪(与謝野晶子) |
やは肌のあつき血汐にふれも見で さびしからずや道を説く君
2004年11月25日(木) |
夜-透明な混沌(岡本太郎) |
黒々とした闇のなかに、忽然と、身体中から触覚がのびはじめる。 無限に向って。 その一つ一つに眼が光っている。 空高く、星は清らかだ。 そのまたたきと己の息づかいがこたえあう。 この無限に透明な世界は、それ故に混沌なのだ。
鬱屈は檻の中を満たして 唸り声が空洞の体内に轟く
美しいものを見た 水に浮く睡蓮 空に咲く星座
*** A本さんと外車に乗って ものすごい飛ばして 富士山まで行って まずい食堂で一緒にご飯を食べた ***
よちよち歩いて ふわふわしていて さらさらを好んで まっしろい服 ぽかぽかの体 小さくてやさしい絵本を見て、想像した。
ドカドカ歩いて ガンガンぶつかって ガサガサを好んで まっくろい服 ひえひえな手足 巨きくてアグレッシヴな、実際だった。
*** 穴とも窓ともつかない隙間から海を見た。 海は翡翠の色をしてる。温泉みたいに濁っている。
海へづづく外階段を見つけた。サンゴの色と質感を持った石段。 海中まで伸びていて、どこへも行けそうもなかった。 ***
***
洞窟のような建築物があります。 洞窟なのか、建築なのか、分かりません。
中に入ると、鍾乳洞と美術館が合体したような感じです。 鍾乳洞なのか、美術館なのか、分かりません。
壁は結露していませんが、岩でできているので、がたがたしています。 計算されたようなふぞろいで、天然のものか人工のものか分かりません。
岩の間には、暖色系の照明が暗く調光されています。 黒い絨毯が敷かれてあって、湿度は快適に保たれています。 そういう暗い「部屋」がたくさんあります。
土色のオブジェがあるのですが、拷問の道具みたいな形をしています。 絵画は、見る角度によって絵の視点も変化します。 作品の間隔は狭く、乱立しています。
小さい虫がスウォームしています。 不吉な音楽が響いています。
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*** 分厚いカタログは、上質の紙でできていた。 ひらくと、ところどころに楽譜が書いてあった。 どんなメロディーなのか分からなかった。
カタログには劇場の写真が載っていた。 不動明王みたいなのがぎっしり詰まっている劇場。 ダンテの神曲みたいな彫刻で満たされてる劇場。
じっと見ているとゆっくりと動き出した。 写真の枠の中で。 ***
いつも探し求めている。 そんなに愛しているわけじゃないのに。
活字とチョコレートから脱却できない私は ニコチンとアルコールを好んでいる人に何もいえない。
耳を突き刺す見えない凶器 静寂のなかの大きな狂気
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きみの星はやみの夜に輝いている
(Carl Hilty)
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