森岡万貴 徒然記 (黒いブログ)
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2002年11月29日(金) それだけで

とあるコンサートホール。
ちょっとよそよそしい感じがして、どうも好きになれなかったんだけど、ふとなにげなくパイプオルガンを見上げたら、てっぺんに太陽と月のレリーフが。

向かって右に金の太陽。
向かって左に金の月。

が、静かに客席を見下ろしている。
なんとも言えずとても素敵。今まで気付かなかった。

このホール、大好きになった。


2002年11月21日(木) まだ消化中。。。重。。

今日は、渋谷のパルコ劇場へお芝居を観に行きました。
パルコ劇場は、昨年の「八代亜紀コンサート」以来。(仕事関係)

実は、昨夜から本日早朝にかけて、ミュージカル「太平洋序曲」の俳優K氏宅で、役者・スタッフ入り乱れて宴会をやっていたのですが、そこに来ていた俳優M氏に
「明日、舞台、招待、観る?」
と聞かれ、
「観る、観る。」

ということで、行って来ました。
演目は『マイ・ロックンロール・スター』。
以下、制作発表より・・・

「阿佐ヶ谷スパイダース」長塚圭史が描く21世紀の家族劇
ある日突然、別れた妻と子供が15年ぶりに帰って来た……。スピード感あふれる、21世紀の家族劇『マイ・ロックンロール・スター』。作・演出には、人気劇団「阿佐ヶ谷スパイダース」を率い、役者であり、また若手で最も期待される作家、長塚圭史が挑む。父である長塚京三が主役を務め、親子の共同作業ともなる舞台だ。野際陽子、京野ことみをはじめ、「大人計画」の猫背椿、「猫のホテル」からは池田鉄洋ら、小劇場演劇界のクセモノたちが脇を固める。

・・・って、ネットで調べて、けっこう気楽な気分で出掛けたのですが。。。
これ、、、すごく、、、お、、重い

お芝居でした。前半は、大小ギャグ満載でおっかしいのですが、後半、雲行きが怪しくなったと思ったらいきなり不幸のどん底に突き落とされて、これでもか!というくらい不幸な事件が続いて、真っ暗闇の中に一筋の光が見え、、そう、、、かな?、、、どうなの?、、みたいな所で終了。

うぅ、、、

でも、すっごく良かった。役者さん、ものすごくかっこ良かった。
個人的に、小百合役の猫背椿さん、太役の中山祐一朗さん、すごかったです。

ミュージカルじゃないお芝居の舞台って、殆ど観たことが無かった森岡万貴ですが、これは、この演目は、

いい。

重いけど。


。。得したな。


2002年11月20日(水) 岩浪先生

昨日のコンサートで先行MCをして下さった、ジャズ評論界の大家、岩浪洋三先生。
すごい方なんですけど、、、分かっちゃいるんですけど、、、
あんまり笑っちゃいけないって思ってても、どうしてもこみ上げてくる微笑み。
なんであんな、出てくるだけで笑いを取れるんでしょうか!?うらやましい!

「先生、どっち向いて喋ってるんですかぁぁぁぁぁッ」(言えない言えない。)

あの何とも言えない間!!あの立ち姿!!
すこぶるキュートでしたね。

箸が転んでもオカシイ年頃の方にはたまらない、まさに転んだ箸の様なキャラの先生。
アンケートに、「かわいい(ハート)」
だって。

キャー!10代の女の子に、「かわいい(ハート)」って、先生(還暦こえておられます)、今時ギャルの最高の褒め言葉の1つですよぉ!!
ノーベル賞を受賞された島津製作所の田中さんに、ちょっと通ずるものが。

思えば岩浪先生のジャズ史の講義でジャズが好きになって、毎日毎日先生からお借りしたレコードを聴きまくって、自分もやってみたくなってジャズボーカルとヴァイブの勉強を始めたのが、大学2年の時。以来もう7年のお付き合いです!
今の私の活動の大きなきっかけをくださった恩師です。

チャージが高くて自分じゃちょっと行けないライブハウスなどは、先生の顔パスパワーに何度も便乗させて頂きました。
私が腹を空かせていると、焼き肉に連れてって下さいました。(今でもよく行きます)
私がジャズではなく、えっちらおっちらオリジナルの活動を始めてからも、初めから変わらず応援して下さっています。

奈良漬けが好きな先生。部屋がこの世のものとは思えない程散らかっている(時がある←いちおうフォロー)先生。車はもとより免許も持っていないのに駐車場付きの家を借りる先生。東京に出てきて一人でうごめいている森岡万貴を娘同然に可愛がって下さって、今でも私のライブには必ず来て下さる先生。何もない所でもつまずく先生。年下の人にも絶対に敬語で話す先生。

先生の話をすると、原稿用紙100枚くらいじゃ足りません。

・・・その位、予想不可能、神出鬼没、超天然なお方なのです。
そして、感謝しています、なんて口に出すと安っぽく聞こえる程、お世話になっています。

先生、いつまでもお元気で、その面白いスタイルを貫いてくださいね。
そして先生、私は焼き肉を3人前も食べません。(笑)


2002年11月19日(火) 久々に神経性胃炎でした。

今日はコンサート。
大泉学園に今年オープンした「ゆめりあホール」で森岡万貴ライブです。

今の私に出来ることを、心を込めてやりました。
課題は次々と出てきますが、それはいつものこと。
内容に妥協しないでやって、本当に良かった。

その上で、もう終わったので振り返って告白しますが、何を隠そう今日のライブは準備で相当つまずいていて、拗れた糸を解きながら無理矢理進めた感じで、今までのライブの中で一番辛かった。
胃を痛めてました。

何度か「やめようか。」という選択肢が頭をよぎりましたが、当然それはやってはいけないことです。
どんなにトラブルがあっても、来て下さるお客様にはそんな言い訳は通用しない。特に初めて来て下さる方には、私の印象が決まる大切な時間なのです。どんな状況でも最高のライブを提供しないと。

と、自分のお尻を叩いて叩いて叩いて・・・アイタタタタタ!!

いい加減な事は絶対しないぞ!と誓って本番にむかいました。

反省はいっぱいいっぱいあるけれども、納得のいくライブをしました。
面白いもので、本番後のバラシが終わったら、お尻の、いや、胃の痛みが無くなっていました。

やらなきゃいけないって分かっていても、どうも後回しになっちゃて、いつの間にかとんでもない歪みが生じてしまう。
私の活動に共鳴して下さる方が少しずつ増えて、ライブの規模が大きくなればなるほど、コミュニケーションを密に取っていかないとダメなんだ。

すごく勉強になったけど、相当ダメージが大きかった今回のライブ。
でもあきらめないで本番までやって、良かった。
とっても感謝しているのは、支えて叱って下さった方々、そしてお客様。

はやく一人前のアーティストになるぞーーーー!!!

by 妖怪人間ベラ(昔から良く似てるって言われるんです。。。口が大きいからかしら。)


2002年11月18日(月) 下半期あったかほのぼのエピソード大賞

姉からFAXが来た。一昨日の姉の誕生日にお祝いのFAXを送った返事である。
あまりにも可愛いので、勝手に引用しちゃいます。姉の人柄が良く表れています。
「下半期あったかほのぼのエピソード大賞」をあげたくなる、姉の日常のヒトコマです。



to 万貴            (ここら辺に変な犬の絵が描いてある)

FAXありがとう。とうとう30になってしまった・・・未だに信じられない。
康平(幼稚園に通う息子)に、
「ママ、もうおばちゃんや。」って言ったら、その辺を歩いてるおばちゃんに変身すると思ったらしく、
「ママ、おばちゃんになったら嫌や」
って泣かれた。
「ちっちゃいおばちゃんになる・・・(汗)」って訂正しといた。

ライブがんばってね。
パソコンがんばってます。また教えてね。

ではでは(変な手の絵が描いてある)

                                姉。


2002年11月16日(土) 幸せになるべき人

今日は姉の誕生日。30才だって!信じられない。
万貴小さき頃は、意外にもとってもシャイな子供で、どこへ行くにも姉の後ろをくっついて離れなかったので、「金魚のフン」と呼ばれていたものよ。(ちなみに私の実家の奈良県大和郡山市は、金魚の生産日本一なのだ。よくそこら辺の金魚池に落っこちていました。)

姉は21才で結婚して、今は2児の母。私とは全く違う人生を送っています。
一方私は結婚なんて、まず相手がいまへんがな、今はライブの準備で一人暮らしの部屋はすごい状態!

うーむ。

ま、それはさておき、奈良の山奥に住む姉は携帯電話を持っていない。メールもないので、最新の通信機器はFAX。さっき、お祝いのFAXを送りました。
最近やっとパソコンを導入したらしく、(まだネットにつながっていないらしい)、子供が寝静まってからPCと格闘しているようで、昨日の電話では「クリックって何?」と聞いていた。先は長いぞ!

何はともあれ、「やっと現代人に一歩近づいたね!」と喜びを分かち合いました。
がんばれ、姉!早くこのHPに訪れることが出来るよう、応援しています。
(こんな所でネタにされているのを知ったら怒るかな?)

今になって思うんですが、昔、母が父の看病で家を開けることが多くなった時、まだ中学生の姉が私のお弁当を作ってくれました。
自分の事より人の事を考える、小さい頃からそんな人だったように思う。
喧嘩もしたけど、ほんとに心優しい女性です。
幸せになるべき人です。
素敵な30代を送ってね。


2002年11月15日(金) ベテラン

久しぶりの日記。こんなに長い間サボッてしまうと、よっぽど面白い事を書かないといけないんじゃないかと思って、実は何度か書きかけてアップせずに消してしまったりしていたんですが、「徒然なるままに」書き出した日記なんだから、ま、いっか。と思って、キーボードに向かっております。

今日は、来週の火曜(11/19)の私のコンサートのリハーサルをしました。
ベースの坂井紅介さんは、日本を代表するジャズベーシストです。アーティストの信頼も厚く、超多忙な方です。
リハをやってみて、その理由が分かった気がしました。
お送りした楽譜に細かい書き込み。音資料を何度も聴いて、完璧にチェックを済ませて来てくださいました。
私の書く楽譜って、最近やっと改善してきたとはいえ、古いものはすごく見辛い(と思う)のですが、行き方(リピートやなんか)もノーミス。何度も停めて説明しなくても、殆ど全て1発OKなので、最初から音楽的な話が出来る。
それだけじゃなくて、歌の邪魔をせず、イメージを膨らませる為に、事前にメロディー譜と歌詞も読んで来て下さって、、、

すごーい!!(涙)

これが、長年日本の音楽界で仕事をされて来た、超人気ベーシストたる由縁なのですね。
と分かりました。

仕事の仕方、ということについて、深く考えさせられるこの頃。
今月に入って、うまくいかないことが多くて落ち込んでいたのですが、私は何も知らないくせに分かったような気になっていたんだと思う。
誰かがやってくれるだろう、と後回しにしていちゃダメなんだ。

もっと謙虚になろ。


maki morioka |HomePage

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