箱の日記
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てのひらににぎるほのお
真っ暗がりの宇宙からのぞく
シグナル
ぽつり
ぽつり ぽつり
と瞬く誰かのことば
こんにちは
さようなら
1でもあり2でもあるなにか
それはひとのいとなみ
心拍がきこえる
そこにいるにんげんの息だとか
声
ささやき
決まりどおりのしるし
行きかう船の主へ
知りもしない誰かへずっと届いている
愛
陽は昇り
陽は沈む
から
ものごとの終りは始まりだ
振り子のように少しずつ削りとられていくとしても
それは絶えない
ぽつり ぽつり
と
掌に握るから
今夜もまた灯す
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