箱の日記
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透明な足
雨上がりに跳ね返るプラチナ
その坂をのぼったら、どこまでもつづく道のはじまり
残り少ない時代遅れ の午後 のもう少しだけ
わたしとか、透明の足どりのひとたちは
何も言わないで歩き始める
肩を抱いてくれる
ありがとう
名前は?
わたしも名前はないのだから
照らすうちに、ほら
降りていこう
もうちょっと先まで
2005年02月06日(日) |
ぼくは宇宙飛行士じゃない |
空の青さを遠くからみたら 君が住んでいる街はみえなかったよ だから 目をつむって通信機のノイズを聞いていた
ひとびとの歌
銃声
あしおと、君の
祈り
僕は回るぐるぐる 土色のアラビア半島を 逆さまに航海するタンカーを 風に吹かれる麦畑を 花のないひまわりのあたりを 何度でも飛び越えて ハロー ハロー もしも声が届くなら どんな言葉を
引っ張られているんだ、重力に 離れて行ってしまわないように
また ありきたりの いちどきりの 朝を飛び越えて
もしも声が届くなら、
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