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2013年12月01日(日) |
12月1日のlesson de ラ・パレット |
この日の公開レッスンでは、釜石応援プロジェクトにより釜石からの生徒さんをお招きすることができました。 これは、釜石の皆さんを気にかけ、募金してくださった皆様のご厚意によるものです。 これからもどうぞよろしくお願いいたします。
****************************************** 11:00〜 ツェルニー:30番練習曲 21番 J.S.バッハ:インヴェンション 6番 ドビュッシー:「子供の領分」より グラドゥス・アド・パルナッスム博士 人形へのセレナード
12:00〜 チェルニー:40番練習曲 31番 J.S.バッハ:平均律第1巻 21番 B-dur ショパン:エチュードOp.10-5 ベートーヴェン:ピアノソナタ第11番 Op.22 第3楽章、第4楽章
13:00〜 J.S.バッハ:フランス組曲第6番より ショパン:エチュード Op.10-4 Op.25-1 ベートーヴェン:ピアノソナタ第2番 Op.2-2
休憩 14:00〜14:40
14:40〜 バッハ:平均律クラヴィーア曲集 第1巻 18番 gis-moll ベートーヴェン:ピアノソナタ第3番 Op.2-3 リスト:ラ・レジェレッツァ(軽やかさ)
16:10〜 ショパン:エチュードop.10-1 ベートーヴェン:ソナタ18番 Op.31-3 ******************************************
この日のレッスンでは、4名の生徒さんがベートーヴェンのピアノソナタを取り上げていて、ベートーヴェンの音楽の奥深さを実感しました。 「ベートーヴェンは終わりがない。弾くだけなら誰でも弾けるけれど本当はとても難しい」 「『ベートーヴェンはこう弾く』などというのは無意味(聴衆には関係ない)」 「(ベートーヴェンの楽曲の表題について)後世の人が勝手にいろんなことを言って題名を作ってしまった」 では、本当のベートーヴェンとは?…というのは、言葉では説明できない、音にしか現れてこないものだ…というのを実感して興奮しました。
その他、 「先生が真面目に教えようとすると、生徒の持っているものを壊してしまう」 「ゆっくり練習すれば上手くいくとは限らない。音楽を見失うと悪い方に行ってしまう」 「きちんとした中で音楽を自由にするのは本当に難しい」 などなど、心当たりがありいつも心に留めおきたいお話を沢山うかがいました。
この日の公開レッスンで弾いてくださった全ての生徒さんが、とても鋭く美しい音で弾いていたのが印象的でした。 その上、年齢が上がっていくにつれて、その鋭さと美しさのレベルが上がって行き、11月中ずっとルイサダ先生の生の音に触れ続けていたにもかかわらず物足りなさを感じなかったのは、もしかしたらすごい事なのではないかと思いながら聴いていました。
最後にまとめのお話で、 「皆それぞれ才能があって自分の道を登っている。ピアノの前で演奏している時、自分の感じたことを話せる人になって欲しい。その為に自分の感じたことを壊さないように。それが感動につながる」 というお話は、ピアノを始めたばかりの生徒さんから、コンサートピアニストまで、全てのピアノを弾く人にとって一番大切なことのように思いました。
次回は2014年2月2日。 お申込みをお待ちしています。
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