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2014年02月02日(日) 2月2日のlesson de ラ・パレット

2月とは思えない春めいたこの日、初めて公開レッスンで弾く小学4年生から留学から戻って間もない大人まで、幅広いレッスンを聴講することができました。
プログラムは下記の通り。
基礎となるバッハやエチュードから、滅多に演奏されない作品まで、取り上げられた曲目も幅広く、それを目当てに聴講された方もいらしたようです。

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11:00〜
 ツェルニー:30番練習曲 12、13
 J.S.バッハ:インヴェンション 4、8
 チャイコフスキー:『こどものためのアルバム』より
        冬の朝、ワルツ、マズルカ

12:00〜
 チェルニー40番 36
 J.S.バッハ:平均律第1巻 5番 D-Dur
 シューマン:アベッグ変奏曲
 ショパン:Op.10-5

13:00〜
 J.S.バッハ:平均律第二巻 6番 d-moll
 ショパン:エチュード Op.10-4
 ショパン:スケルツォ 第二番

 休憩 14:00〜14:40

14:40〜
 ショパン:エチュード Op.25-3
 J.S.バッハ:ゴールドベルク変奏曲
 フォーレ:舟歌5番

16:10〜
 フォーレ:ノクターン第13番 Op.119
 ベートーヴェン ピアノソナタ第30番 Op.109
 アルベニス:『イベリア』より、アルメリア
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この日の公開レッスンで一番に思った事は、音楽、ピアノの演奏を追及していくことの果てしなさでした。

不可欠である様々な要素をバランスよく同時に学び一つの音楽に結実させること。
演奏者が音楽を感じ、求めることなしに、聴き手にそれを伝えるのは不可能なこと。
音をきちんと鳴らすことのむずかしさ。
(音を鳴らそうとすると大きな音になってしまうけれど、本当にきちんと鳴るのは決して大きな音ではない)

…などなど、言葉にすると当たり前に思えるかもしれませんが、常にそれらを行い続けるのは上級レベルの生徒さんでも大変なことです。

特に考えさせられたのは、
「演奏している人の耳が働らいている音って、聴いている人にはすぐにわかる」
「日本ではピアノの弾き方を教わってそれをやるけれど、それではダメ。
 本当は自分で求めて考えなくてはならない」
というのは、指導していてもいつもむずかしさを感じることで、今もどうしたら良いのか考え込んでいます。

さらには、
「自分で音楽を感じるのが一番大切」
「身体で音楽を感じるのが一番大事」
というのは、自分が勉強する時にも忘れずにいたいと思いました。

そして、
「細かい表情は教えてできるものではない。
 自分で色々な音楽を聴いて、いいなと思った事を取り入れる」
「歌はリズムに乗って出てくる。
 それは教えきれるものではないから、音楽の本能のように育てる」
というのは、指導する側以上に勉強していく方たちが意識する必要があるのかもしれません。

生徒さんの年齢が幅広かっただけに、得られることが多かったように思えたこの日の公開レッスンでした。

次回は、4月6日。
お申込みをお待ちしています。


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