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2007年08月18日(土) 8月5日のlesson de ラ・パレット…

朝から非常に暑い一日でしたが、大勢の皆様が会場に足を運んでくださいました。
レッスンで弾いてくださる生徒さんも、暑い中で、良く準備されていて、
皆さんが本当にこの講座を楽しみにしてくださってるのを感じるのも、嬉しいことです。

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11:00〜 
 ベートーベンソナタ8番「悲愴」 第1楽章・第2楽章

12:00〜
 シューベルトop.94-3,4
 ドビュッシー アラベスク2番

13:00〜
 ショパン スケルッツオ3番
 ショパン エチュードop.10-4
 バッハ イギリス組曲3番より プレリュード
 ドビュッシー プレリュード1巻より アナカプリの丘

   《休憩》14:00〜14:40

14:40〜
 リスト メフィストワルツ第1番
 モーツァルト ソナタKV.310 a-moll

16:10〜
 ベートーヴェン ソナタ第18番 op.31-3
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今回の公開レッスンを準備するに当たって、
前回、多くの曲で音楽全体を見渡すような内容になったので、
今度は、少ない曲数で、『出来ないときにどのような練習をするか』を
テーマとすることにしました。
生徒さんの年齢がいつもよりも高めで、小学生の生徒さんが居なかったこともあり、
学習者の立場で聴いて、より有用な内容であったような気もしますが、
これは、指導者は常に学習者でなくてはならない…という風に考えると、
むしろ当然のことなのかも知れません。

本番に向けての練習方法で、一番、印象に残ったのは、
「何度も何度もひく練習では、知らないうちに力が入ってしまい、
演奏会の前には、自分が上手くなったつもりでも余力がなくなってしまう」
ということです。
私自身も心当たりがありますし、きっと、そういう方は多いのではないかと思います。
「自分で考えて、どうやったら魅力的になるか」
練習のたびに、意識を持ってピアノに向かうことが一番大切。
当たり前のことのようにも思いますが、実際に常にそういう意識を持ち続けるのには、
高い目的意識や美意識が必要なのかな…という風にもおもいました。

タッチなど、音の扱いについては、
「砂の上を走っているように弾くのではなく、水の上を流れるように弾く」
「和音を余り強く弾くと、和音の色が飛んでしまう」
「オクターブは、鍵盤上に手を乗せておいて上げる」
などのお話が印象に残りました。

そして、この日のレッスンの最初から最後まで、先生が繰り返しおっしゃっていたのは、
音楽的な気持ちでピアノに向かい考えるということ。
「音楽が身体の中にあるとあがらない」
「音楽はどんな所でも歌う」
「良い音楽を弾こうという気持ちが一番大切」

これに関連して、レッスンの後の質疑応答の際には、受講された生徒さんから、
「音楽ってどうやってみつけたら良いのでしょうか」
という質問が出ましたが、それに対しては、先生ご自身が師事された
マルセル・シャンピ先生のお話を交えながらこうおっしゃいました。
「譜面の中に全部隠れている。弾かずに頭の中の音楽を聴くこと。
音楽的常識・ハーモニーなどを考えながら楽譜を見ること。
フレーズの中の、どの音が重くて、どの音が軽いかを考えること。
何を表しているか…は、余り重要ではない。」

言葉にすると、シンプルなことのように思えますが、
北川先生が、レッスンの折々に弾いてくださる一節は、
その場の空気を変えてしまうほどに素晴らしく、
音楽そのもので、これらの考えによって行き着く先を教えてくださいます。

次回は、10月7日。
お申し込みをお待ちしています。


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