みやにっき
詩人を名乗ることにした。

2003年11月21日(金) フクロは言った

おたじゃうひ
たじゅやひ
おたんうよひ
おやわい
およわい



25歳になりました。
相変わらずなんですけど。
生きることは汚く不様でみっともないことなのだけれど。
僕はやっぱり,
この世界のうつくしさと,かなしみと,さいわいのこと,を。
考えていこうと思っています。
初心表明演説。



とりあえず今回は「自分にご褒美〜」の量が異常に多いので。
甘やかしすぎとも思いつつ。
肩を抱いて,肩を抱いて。
ああいとおしいなあと,口に出して言うのです。



2003年11月16日(日) パニエ!

昨日は文化祭でした。
あんまりにしあわせなできごとと,あんまりに残酷なできごとと。
両方が一度に起こったので,僕はもうせつなくて泣きたかったです。
とてもみんな立派でした。
とてもみんな頑張っていました。
こんなさいわいって,あるだろうか。
ああ,僕はやさしくいても,いいよね。
甘やかすわけではないのだけれど。
おうちのかたに「ちゃんと出来てませんでしたね」といわれるのは悲しい。
「先生に迷惑をかけてすみません」といわれるのは悲しい。
一日中,おうちのかたの前で必死になって褒めてみせていた。
「よくがんばってたね」「できたね」「えらいね」「たのしかったねえ!」
君の両手首は掴まれるためにあるのではない。
君の日々はただ怒られるためにあるのではないから。
だからまた学校に来てね。
先生と一緒に,あそんでちょうだいね,おねがいね。

打ち上げでは相変わらず人の愚痴を聞かされまくっていた。
だから飲み会行きたくないんだよな…。
僕を挟んだ,TT間の確執について。
というか,もはや子供の喧嘩,悪口の類だなあ。
うーん,聞かされた僕は誰に愚痴ればいいんだろう。
僕自身は,聞き続けるのはそんなに苦労ではないのだけど。
言う人はあまり気にしていないことなのかもしれないけれども,
悪い言葉というのは徒に徳を下げるね。
汚い言葉,品のない言葉,むき出しの感情は,あんまりいいことが,ないね。
伝える内容の正当性とはまったく関係がなく,聞いた相手に不快感を与える。
正論であろうとも,罵詈雑言を一言添えるだけで台無し。
「ま,あの人は馬鹿でキチガイで被害妄想だからね」
と言い添えただけで,あなたがただの馬鹿でキチガイで被害妄想に格下げ。
僕の中で格下げ。
そういう言葉を感情に乗せて選ぶのはただの子供の喧嘩である。
本音トークと感情むき出しの甘えたしゃべりを一緒に考えるのは,いくない。
こういう言葉を使っても不愉快に聞くな,と,相手に甘えるのはなあ。
子供なんだなあ,と,思った。
たとえ僕より10も20も年上でも,子供は子供。

というわけであまり愉快な飲み会ではなかったです。
向こうは話すだけ話してすっきりしたようなので,とりあえずいいか。
話された内容は受け入れを保留するにせよ。
(受け取りと受け入れは違うのだが,聞かせた相手は混同していることが多いのでなんともかんともである)
僕が肯定するかどうかはともかく否定はしない人間ということは相手にわかったようなので,まあよしとする。
別れ際に,
「こういうざわついた場所で勢いでしゃべるのではなくて,もうちょっとゆっくりお話をする場面を作れたらいいね」
とだけ言ってみた。
「うん,そうだね」
と素直に言われた。
それだけでよいことにする。

飲み会の会場の外で師匠に会った。
僕が,なにやら延々と語られている場面を遠くから見ていたらしい。
何も具体的に説明せず,「どっちもどっちですね」と言った。
喧嘩なんていつも,どっちもどっちだ。
どっちも子供だから喧嘩になるのだ。
(僕は討論と喧嘩は区別しているつもりで。)
師匠は喧嘩をしている二人や僕の性格を知っているので,何も言わなかった。
ただ「まあな」と苦笑いをして,「今度飲もうな」と言ってくれた。
それが一番のご褒美です。
師匠を初めて僕の運転する車に乗せて,えらいこと緊張しました。

んむ。
「子供だなあ」というのも罵詈雑言に入るのかしら(笑)
自分が幼いということは自覚しているの,で。
子供の僕に子供って言われるってのは相当の出来事ですよ,ということで。



今日は疲れたので昼まで寝ていました。
目が覚めてしかたなかったけれども,なんとか昼まで。
んで週末に届いていた,自分への誕生日プレゼントを眺めてみたり。
すすすすすすごい服買ってしまった。
なんですか!25にしてゴスロリデビューですか!!!(笑)
ここんとこずっとフリルブームです。
チャイナが似合う東洋系の顔立ちなので,似合わないんですけど。
誕生日くらいは「いっぺん着てみたい…」という願望を満たすことにする。
外は歩きませんし歩けません。
父兄に会ったら死んでしまふ…。

というわけで21日は僕の25回目の誕生日ですよ。
3年間,2年前の誕生日は茶楼で祝ってもらった記憶があります。
懐かしいこと…。
ああした,サイト管理者の色を考えずにいられる場って,なくなったねえ。
最近好きなのは現代詩フォーラムです。
眺めるだけ。



ネチケットのサイトを眺めていたりしました。
サイトリニュするときに参考にいたしましょうっと。



2003年11月15日(土)

あー。
すっかり忘れてました!
11月1日でサイト一周年でした!!
(苦笑)
いやー管理人二人とも思い出しもせなんだ。
祝え!
そこのおまえ祝え!
サイト工事中の看板が取り下げられるかこのまま闇に葬り去られるかは,
どんくらいおだてられるかにかかっている!!
つまるところは僕の情緒の安定にかかっている。
祝え!!!

このところ帰宅が10時近くなることが続いていて,
日記を書くとかサイト更新をするというどころではなかったのでした。
サービス残業が二週間で40時間を越すってのはどうなんでしょうね。
毎日自分の自由になる時間が2,3時間しかないので,
不安定を立て直す時間もありゃーしないのです。
必要に駆られて気合で気合で強引に,全力疾走を続けておりまし。
今日,これから文化祭です。
これさえ乗り越えてしまえば少しは楽になるかもしれないので。
頑張ってきます。

文化祭と指導主事訪問指導案作成が終わったら,サイト更新作業します。
がんばれがんばれ。
まめに更新することが誠意だとパパンにも言われたでないの。
あたまのなかが「ねばならない」でいっぱいです。
がんばれがんばれ。





ああ,傷つけたいな。
人をうんとうんと傷つけたいな。
逃げ場もないくらい間断の暇もなく延々と,泣いても逃げても許さず。
反撃もできないくらいに理論で完璧に。
生きる希望もなくなるくらい攻め立てて追い込みたいな!!!
それを自分が技量的にできるのを知っているから安心です。
いつも手加減をして生きているのオトナ。
(正面向き合って指摘して相手の成長を望むほど,他者を愛していないし)
(普段はひたすら冷笑し「あきらめる」だけですが)
いつでも飲める「いざってときの薬」を持ち歩くみたいなものです。
安心な毎日です。
安心な毎日です。
自分の凶暴性も上手に付き合えば,自分を救うお薬になります。

だからあなたたちだって僕のお薬です。
生きていてくれてありがとう。
ナイフと,ナイフの矛先と,握る自分を生きている。
赦しの次元はまだ遠いようです。
でも今日を生き延びる自分を,とりあえず,許そうと思う。



2003年11月02日(日) わたくしたちのみちゆき3

ほさな




きょういきていくのは おまえかい
きょういきていくの は おまえかい

わたくしたちのてのひらを
こえて たね は
たかいところ たとえばつむじ
てんの いとたかき
きこえているのだろうとおもう

きょういきていくのは おまえかい
きょういきていくの は おまえかい

せなかの いっぽん
すうい と
すい と
のびていく
そのあざやかな びじょん
わたくしたちはてのひらを
かさね 
かさね
とおくのこっていく こえ を
きいていこうとおもう

きょういきていくのは おまえかい
きょういきていくの は

てんからくる
てんからくる
たとえばつむじ
のびて たね は
ああ
あざやかな

いきていくことを おもう





「それでも世界はうつくしい」と言っていい人間はそんなに多くはないのだ。
とりあえず自分を恥じるところから。
ともあれ。
床に寝袋を開いて敷いただけの上で寝ていたのがまずかったのだろうけど。
7時前にはなんだか,みんな揃って起きてしまった。
しょうがなくもそもそと起きて,昨日に修道院から貰ったパンを食べる。
よくよく噛んでいただくタイプのパンが,僕はわりかし好きですよ。

んで五連を置いて,パパンママン僕末妹で再出発です。
でもBGMがないの。
僕んちはドライブ中はひたすら歌い続けるという特性をもっているのだけど。
車のオーディオが壊れていて,CDはおろかラジオも入らない。
行きはスナヲのポータブルCDプレイヤにポータブルのスピーカをつないだのだけど。
でもスナヲがもってっちゃったので,音源がない!
しょうがなく歌おうにも,メンバがメンバなので,BGMなしの共通の歌があんまりない。
何か運転手もかませたことを行わないと,居眠り運転してしまう。

というところで繰り広げられたのが,仁義なきしりとり合戦!

しりとりつってもただのしりとりではないぞ。
我が家のしりとりその1は,「二文字しりとり」である。
単語の末尾の二文字を,次の単語の始め二文字にすえるというものだが。
すると当然,「アナウンス」→「ンス」などという,
つなげようのない二文字が送られることも多いわけ,で。
その場合の必殺ルールとして設けられているのが。
「その場の人間が聞き取れて納得できればオッケールール」である。
「ンス」→「んすざん(有珠山)」とか。
「ンボ」→「んぼころり(イボコロリ)」とか。
「ボル」→「ボルァンティア(ボランティア)」とか。
文字にしてしまうと間抜けなことこの上ないが。
勢いと気合と迫力で押し切るのがポイントです。
はいはいはーい。
「ウヌァギ(鰻)」とか押し切ってたのは僕です。
なので,このしりとり基本的にエンドレスです。
最後が「ん」になろうが関係ないので,飽きるまで続ける。

…しりとり最長記録を更新したことは間違いないだろう…。
は,八時間半って。
まじ。
四人とも一睡もせずに駆け抜けましたとも。
(途中,パパンが助手席で少し仮眠したけれども)
八時間半飽きもせず,ずーーーーーーっとしりとり。
平和な一家だ!

ちなみに我が家のしりとりその2は「二文字目しりとり」である。
単語の最後の一文字を,次の単語の二文字目にすえるのである。
「いき(息)」→「あき(秋)」→「うき(浮き)」→「あき(空き」
というように二文字対決になることが多い。
二文字しりとりは勢い勝負だけれど,二文字目しりとりは語彙力勝負です。
長い単語で同じ文字を返せるとプロ。
「ン」→「ケンタッキーフライドチキン」→「ン」というように。
やっぱり「ん」で終わっても勝負は終わらないので,飽きるまで続きます。

んで妹が入った修道会の,地元の修道院に挨拶を,し。
実家になんとか帰りつき。
あとはもう…へろへろなわけで。
入会式の様子のビデオをみんなで見ている横で,僕はぐーすか寝てました。

空いた,スナヲのベッドで眠った。



2003年11月01日(土) わたくしたちのみちゆき2

朝は6時台にはなんとか起床できましたよ。
泥のように眠いけれども。
んで布団をたたんだり身づくろいをしたり,して。
朝のミサを,家族と,両親の仕事仲間のご夫人と一緒にいただきました。
(ホスチアがやたらに堅かったことが印象深い…!)

朝ごはんは,昨日両親と仕事をしていた神父様と一緒にいただきました。
どーして外国の方の台所って,液体をガロンで置いておくのかしらね。
どーしてどーして,オリーブオイルを5リットル瓶で買ったりするのかな!
ちょっと異文化に触れて楽しかった。
巨大な冷蔵庫,巨大な冷凍庫,巨大なミネラルウォーターサーバー!

と。
妹の修道会に引き返すと,丁度,召集をかけた弟五連君の到着。
うん…所沢から赤坂まで自力で乗り継いで来たのはとても偉い!
「修道院」の出口表示を見ながら,そこから出てこないのが君だよ…。
ついでに,沼谷さんに,文学フリマでの商品を発送する。

妹の修道会はちょうど改修工事が始まるところで。
記念なので,起工式に参加させてもらったのだった。
うーん。
とても興味深い式でござった。
なんせ司式をしているのはもちろんキリスト教の神父なのだが。
建築業者との絡みのせいなのか,鍬入れやらの神式の儀式もあるのだ。
まぜこぜで面白かった…。
参列した建築業者の面々が,聖歌を歌うに歌えんで困っていたのも一興。
記念の式に参列させていただいてありがとうございます,なのです。

んでお昼を修道会で一緒にいただいて。
ああ,とってもおいしく,量のある食事でございました。
こんなものを毎日繰り出されてしまったら,妹はきっと,太る…。
まあ,健康的に生きられるのはよいことだ!!
妹と一緒に食事ができるのはもう本当に最後になる。
食べ終わりたく,なかったよ。
みんな赤い頬で,赤い頬で。
笑った。

んで式が3時からなので,しばし妹と別れ,お互いに静かに過ごすことに。
ってもこっちの一団はドン・ボスコに行ってたのですが。
記念になるものを買ったら,とママンに誘われたのだった。
イタリア製の,バラの香りのするロザリオを買ってみた。

あのね,あのね,あのね。
もんのすごく恥ずかしいことなのでちょっと指摘するのですが。
ロザリオって首から下げるもんじゃありませんよ。
あれは『数珠』なんですから。
よく勘違いして身に着けている人やら,漫画やら見ますが…(汗

と,こうしているうちに時間が迫ってきてしまったので。
いやだなあいやだなあと思いながら,式に向かう。
ちょっとあった空き時間,少しだけ妹とじゃれた。
今までとおんなじ。
ずっと,おんなじ。

妹の受け入れ式は,シンプルに,おごそかに。
静かに過ぎていきました。
彼女はパウロの娘になるの。
剣と,伝道の娘に。
美しい聖堂で,とても嬉しかった。
僕もロウソクをささげたのでした。
妹にマイクが渡されて,家族へのメッセージが話されたときには。
うん。
だめだなあ,やっぱりぼろぼろ泣いてしまったのだよ。

結婚式とお葬式を一緒にやるようなもの,なのだなあ。
彼女はもう,よっぽどの出来事がない限り会うことができない。
手紙はなんとかこちらからは届けられるようだが,返事は期待できない。
海外派遣になってしまえば,手紙での連絡もできない。
次に会えるのは家族の誰かの結婚式か,葬式の時らしい。
あるいはもう十年ほども経って,立派な修道女になってから。
とおい。
とおいなあ。

あとはお祝いの立食パーティーに参加し。
(なんか食べてばっかだなあ)
改めて,シスターの紹介を受けたり,家族が自己紹介したり。
最後にはやっぱり,我が家のテーマソングを,歌わせてもらいました。
もちろん妹も一緒に。
ZABADAKの『休まない翼』は我が家のテーマソングなのだ。
こんな場所で一般の歌手の歌を歌うなんてのは俗かもしれないが。
とても,とおくいくぼくたちなのだから。
いいのだ。
シスターたちもちょっぴり驚きながらも受け入れてくださった。

もう,時間がいっぱい。
別れねばならない。
最後にぎゅうぎゅうと抱きしめて。
君の言葉を僕はずっと忘れられないと思う。

「親よりも長く一緒の時間を過ごした相手が君でよかった」

ああ,僕は君を誇りにしているよ。
君をぶんなぐって眼鏡を割ったこともあったと思うが。
君の投げた言葉に泣き喚いたこともあったと思うが。
でもずっと,とおく,とおくいくぼくらはずっと,ずっと,ずっと。
いっしょだから。
これからもよろしく。
これからも,一生死なずに生きてやろうね。

海と,君の言葉と。
めぐちゃん,僕は君を誇りにしているよ。



と。
ふと会話をすると泣いてしまいそうな一家だったので。
帰りの車内は大声で歌いまくっていました。
僕のPHSはカラオケデータをダウンロードできる機種なので。
知っている曲を片っ端から落としては歌っていました。
歌う家族なのだ。
どうやったって,歌は僕らの生なのだ。

夜が遅くなってしまったので。
この日は所沢の五連宅に宿泊いたしました。
五連ステディの痕跡など探したりはシナイヨ!
てか案外綺麗に過ごしてやがるなあ…。
今度,東京に遊びに行く時には寄らせてもらおう…。
(でも東京には遠すぎだ)

寝る前に恐ろしい番組を見た。
鶏の卵を,殻を割ってコップに流し込んだ状態で孵化させるという実験。
特集番組の中の一部分だったので,どこまで成功したのかはわからなかったが。
あれってうーんタブーなんだなあ,僕にとって,と。
少し思いました。



いろんなことが一日に起こりすぎて,泣きそうです。
思い出すだに泣きそうです。


 <なんだっけ?  まとめて  そんでどう?>


縞田みやぎ [ジコショウカイ] [ジコショウカイその2] [ひとこと] [メェル]

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