カンラン
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結婚前に雑貨屋で一目ぼれして買ったお皿がある。 鼻たれ小僧の描かれたそのお皿をいたく気に入って、携帯で何枚も写真を撮って帰られた島のお義母さん。「陶芸教室の先生にこんなのをつくりたいって言ってみる!」とはりきっていたのに、「無理」と言われたのだそう。(詳しいことはよくわからない。使っている土とかの問題か)
そんなわけで、来月のお誕生日にはお皿を送るつもりでいた。 駅前の、私が幼いころ住んでいた問屋街にある小さな雑貨屋さんに何年ぶりかで向かう。 「あれっ?この辺のはずなんだけどな」とうろうろしていたら、目の前の閉じたシャッター(このあたりはシャッターだらけ)に小さなカードが貼ってあり、移転する旨の記載があった。移転先は離れた場所で、来月半ばのオープン予定。しかもギャラリーとして、というようなことが書いてあり、がっくり。もはやお皿は入手困難。
駅前から市内中心部に移動してハンズとかあちこち歩き回るも、これと言っていいものは見つからず、ぴのきは眠りに落ちてしまう始末。こうなると重い。 結局、最後の最後でぽっとひらめき、遊中川へ。れんこん模様のめがねケースと小物入れを購入した。 長いこと奈良に住んでいたつちのこ氏が「へぇ、こんな感じのいい店があったのかー、知らなかったー」と興奮していた。まあ、若い男子は出入りしないだろね。
写真の編集に使っていたPicture Managerがある日突然姿を消し、長らく地味に不便だった。何度検索をかけてみてもあらわれない。
つちのこ氏と私は同一のPCをユーザー切り替えして使っているのだが、どういうわけかつちのこ氏のアカウントだとPicture Managerは健在だったので、一旦つちのこ氏のところで編集した写真をメールで私のアドレスに送るというなんともまどろっこしいことを当分の間行っていたのだった。
諦めていたはずなのに、ふと詳しい人に訊けばどうにかなるかも知れないという思いがわきあがり、おそるおそるとある質問掲示板に投稿したのが昨日のこと。 すると、なんとまあ、親切な人に出会って、元通り起動できるようになった!感動。これでさくさくと作業ができる。 最近で一番ありがたかった出来事であります。
つちのこ氏とぴのきが蜜柑の配達に行くというので、私はうきうき放し飼い。片付けもそこそこに家を飛び出す。
クロワッサンの店でいつもの便箋を買い、同じフロアの遊中川をのぞく。はて、これからどうしようかとしばし思案の末、京橋川近くの雑貨店へ向かう。
ここは、私が日本庭園で働いていたころにときどき小さな買い物をしていたお店で、当時はオランダの文具やなんかがメインだった。 あれから3年ぐらい経て足を踏み入れた店内。落ち着いた雰囲気はそのままに、衣服、アクセサリー、バッグ等ファッション雑貨を扱うようになっていて、店主さんも「3年ですからね。お店もお客さんと一緒に変わりました」とおっしゃっていた。
それにしても、この店主さんの記憶力には脱帽。私のように滅多に店を訪れない人間のことでも本当によく覚えてくださっているのだ。ありがたや。髪型については「進化、されてますね」とお褒め(?)のことばをいただいた。(注:私の頭は、現在くりんくりん) 他にお客さんがいなかったのをいいことに、話し込み、いい加減お腹がすいたところでおいとまする。なんて客!
アンデルセンでカヌレとキャラメルのお菓子(フランスのお菓子。名前は忘れた)をおみやげに購入。試食させてもらったらおいしかったので。 棒になった足をひきずりつつ、最後に紀伊国屋書店で年賀状対策。 つかれた。
鹿児島の印章屋さんより薩摩つげの印鑑が届く。 9月のおわり頃に意を決して電話して、そこから枝を決め、デザインを決め、ようやく手元に届いたはんこ。 表皮つきのものを選んだ枝は、すべすべとしていて手になじむ感じ。 あと、これは実物を手にするまで考えもしなかったのだけど、このはんこ、印面を下にした状態では自立しないのだ。(さかさまだと、ピサの斜塔のごとくかろうじて立つ) どうやら、鉛筆を持つのと同じような握り方で押したときに、力が入りやすいように印面が絶妙な角度にカットされていているのではないかと思う。 本で見たときにはまったくそんな印象を受けなかったので、たまたま私の選んだ枝がそういう特徴を持っていたのだろう。 ずっと握っていたい。
封筒に印刷された「手仕事や」という言葉があたたかくていいなあ。 はんこ、大好きだあ。
現在図書館から借りているアラン編みの本が本当によくて、同じものを買おうと決意。なーのーに、どこにも売っておらず。 調べたところによると、出版社が倒産して絶版になったのだとか。 アマゾンで見てみたら、もともと800円強のものが中古で3,500円ぐらいする! なんじゃ、そら。プ…プレミア!?
明日、がんばってコピーとってきます。 今年は編みたいものがいっぱいだ。ほくほく。
当分雨の日なんてなかったというのに、せっかくのおまつりの日をピンポイントで狙ったかのように大雨が降る。
英語教室の皆と屋外ステージに立つ予定だったぴのき。結局、屋内サロンにて短縮版を披露することとなった。実家の両親が観に来てくれたので、ぴのきは興奮したり、はしゃいだり、ふざけたり、とにかくくるくるくるくるしていた。
昼寝もせず騒ぎまわったため、夜はことんと眠りにおちた。 おかげさまで、不意にかかってきた友人からの電話で心おきなくあれやこれや話すことができた。腹がよじれるほど笑い、涙を流す。 なだぎ武、いいよねなどと互いの好みを確認しあい、その流れで大泉洋は?ということになり、私が今、やや彼に近い髪型をしていることを知らせると、写メを送るよう言われた。 風呂あがりのすっぴんパジャマは、昭和のおばちゃん風味が強いので、また日をあらためさせていただく。
ところで、9月22日に私が投函した手紙が今日届いたそう(これが本題)。消印は翌23日のもので、いくらなんでもひと月以上かかってるのはおかしい、と郵便局に問い合わせているとのこと。そんなこともあるんだ。私の手紙、一体どこで道草をくっていたのやら。
静かな部屋ではんこを彫る。 くるみ、どんぐりに、さくらんぼ。 文通をはじめたので、お手紙に使えるものをいくつか。
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