カンラン
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庭に植えた朝顔はいささか哀愁を漂わせているのだが、はじけて飛び出した種が花壇内にしっかり芽を出しているのを発見。母の足元にそっと佇んでいる子のよう。
季節は変わりつつあるというのに、黄緑色に輝く立派な葉を広げている。 この子をどうすればいいんだろうかとしばし立ち尽くすも答えは出ず。家に入れるわけにもいかないし。 生まれてきたからには、しっかり水を与えて見守ろうと思う。
ひょろひょろのブーゲンビリアは今きれいな花をつけていて、日々その数が増えている。夏の盛りには沈黙を守っていたのに。 今って意外と草木にとっていい気候なんだろうか。
来週は東京から友だちがやってくる。 お義父さんお義母さんをのぞけば、はじめての泊まりがけのお客さん。 不慣れなもので、日が近づくにつれ布団はどうしようか、とか、ご飯はどうしようか、とかこころの中で軽くうろたえはじめている。
なるようになる。 そう。きっと最終的には、そこに落ち着くのだ。
かみなりさまになる。
当分おかっぱ頭が定着していたものの、伸びに伸び続けること7ヶ月。もはやまとめずにはおれない状態だったので、重い腰をあげて美容院へ行ってきた。
で、ここらでいっちょ盛大に変化を!ということで、かみなりさま。 くりくりのパーマをかけた。随分変わった。鏡に映る自分の顔(というか、髪)にいちいち「はっ!」とし、ぴのきにいたっては「まま、やばいよー」とのコメントをくれた。 お風呂に入ると、「ままのかみ、(元通りに)なおるかなあ」と毎度淡い期待を抱いているようだ。しばらくはこれでつっ走るぞー。
鹿児島の印鑑屋さんに電話をかける。
一目ぼれで始まり、恋焦がれていた印鑑。どうしよう、どうしようと家の中をうろうろし、受話器を手にしては、「でもやっぱり・・・」と弱気になる。ものすごい職人気質のこわい感じの人だったらどうしよう、とか、そもそもこんな電話を受けていただけるのだろうか、とか、さまざまのことが頭をよぎる。
ぴのきが落ち着いているのを確認してから、寝室で電話をかけた。 最初に電話に出たのはやさしそうな女の人。広島から電話をかけている旨伝えると「遠くからわざわざ・・・」と言って喜んでもらえた。
つぎに受話器から聴こえたのが職人さんの声。さきほどの女性よりさらにやさしい感じのおじいさんだ。置き文のお相手とおなじ鹿児島のなまりで丁寧に説明をしていただいた。
おかしなことに、電話を切ったあと涙が出そうになった。こんなことははじめてだ。 印鑑の話(しかもほんのとっかかり)しかしてないのに、日ごろのもやもやを聞いてもらって背中をさすってもらったかのよう。
おじいさんが口にした雑貨店の名前が耳に残っていて、泣き笑いになる。東京のお店で、多分とってもしゃれた感じの。店名にはフランス語が入っているのだけど、おじいさんが口にするとすごくひらがなな印象!
明日、ファックスが届く予定。 どきどきして待っている。
小児科を受診したり、アラン編みをしたりの日々。
そんな中、わが家の洗濯機にまたもや点検実施の情報が舞い込む。 前回の点検から半年経つか経たないかぐらいであるし、なによりもう3回目か4回目かになる。このあたりになってくると、もう正確な回数も思い出せないけど、たしか前回は「どんだけあぶないの・・・」と洗濯機を前に呟いた記憶がある。今回はなんて呟こうか、私。
実際に事故のあった機種についてはついに本体まるまる交換となり、うちのは今回も無料点検というかたちになるらしい。
発火することなく毎日まっとうに働いてくれているのは大変ありがたいが、これって当たり前のことなんだよね。 普通に安心と安全がほしい。今が7月なら、たぶん短冊にはこう書いてるな。地味に。
東京みやげを持って、島へ渡る。 鳴門金時をどっさり掘って、どっさり持って帰ってくる。
冬支度といえば編み物。私の場合、衣替えや季節の寝床の準備に先駆けて、編み物がしたくなるのだ。うずうずと。 それは直感のようなもので、例えば前日にはまったくそのような気配はなく、まさに突然湧き上がる衝動である。
そうして、つい先日、いそいそと毛糸を買いに出かけた。
翌朝目が覚めると、驚くほどに空気が冷たい。いつもならすぐに窓を開けるのに、できることならこのまま布団の中でぬくぬくしていたいと願ったほど。
どうだ、やはり私の直感は正しいのだ。 と心の中でひとり得意になるも、時間が経つにつれ気温は上昇。昼ごろには夏が戻ってきた。
こうなると、部屋の隅っこでかごに入っている毛糸が暑苦しく思えてくる。
当分は、日没以降に編む予定。
東京へ行ってきました。 厳密に言うと、東京・横浜・ディズニーランドの旅。 たいてい旅行最終日にもなると、名残惜しくて少々しゅんとしてしまうのですが、今回ばかりは「ぼちぼち帰るものいいかな」といった感じでありました。 気力、体力、そしてお金が続かない。
東京って、ほんとすごいところだよ。なんでランチにあんなにお金がかかるの!土地勘があればリーズナブルで美味しいお店にも行けるんでしょうが、何せ生粋のおのぼりさんの身。 カジュアルっぽい雰囲気に騙されふらふらと席についたところ、メニューの価格を見て愕然としましたですよ。もう後には退けないよね。たしかに味はよかったけど。
広島に戻って実家に電話したら、母が「そうよ。母さんも昔、OLさんが2500円のランチを食べてるのを見て驚いたことがあったよ。」と言っていた。さすがにそれが日常ではないのだろうけど・・・おそるべき街よ。
飛行機に、中華街、きらきら輝く夜景、東京タワー、ディズニーランドなどなどぴのきにとっては初めてづくしの旅となったわけですが、意外に「うわー!!」って様子はなかったかな。
往復の飛行機では大人顔負けの様子でイヤホンつけて音楽聴いたりしてたし(飛行機慣れしていないつちのこ氏は知らずに客室係の呼び出しボタンを押してしまったりして、あたふたしていた)、スプラッシュ・マウンテンにも乗せたんだけど、泣きもせず。
記念に購入した写真(急降下してる最中の)には、恐怖に満ち溢れた私の姿が写っている。 ちなみに、後ろの席に座っていたカップルの女子の方には驚いた。まず間違いなく何度も乗っているんだろうけども、両手を挙げて、目はきちっとカメラを見据え、微笑みすら浮かべている。その余裕たるや男子の方のいたって普通のリアクションがコミカルに思えるほど。この彼氏(なの?)とは、きっと初めて一緒に来たのだろうな。 そんな考察を交えながら見返す写真。とにもかくにも、私が一番こわいのだがな。ぴのきは意外にも目をちゃんと開けてます。
最終日には銀座にも。 恋焦がれていた鳩居堂に月光荘画材店。夢の中にいるような気持ちで店内をぐるぐるとまわり、便箋などこまごまとしたものを幾つか選んで購入した。 このときばかりは体の痛みも吹き飛んだね。 今回の旅、ディズニーランド以外ではずーっとぴのきをおんぶしてだっこして歩きまわったから、つちのこ氏も私も腕、肩、腰、足・・・もう体中が筋肉痛だった。
東京には何でもあるのだ、今更ながら。欲しいと思ったものが、ちょっと電車に乗っていけば手に入る。 それはものすごいしあわせでこの上なく羨ましいような気もするけど、危険だなあ。私のような人が住み着いたらすぐさま破産だよ。 ああ、おそろしや、おそろしや。
次にまた行けるのはいつになるやら。
地味に不調を引きずったまま9月に突入。 時期が時期だけに、外でげほげほごほごほしていると、何とも言えず肩身が狭い。人知れず、違うんだってば…の日々。
5日ごとに耳鼻科アレルギー科に通う。 診察の最後に「よくなると思いますよ」と言うのは先生の口癖というか儀式みたいなものなのだとうっすら気づきつつある。が、努めて断定しない方向で希望を繋ぐ。
初日に診察を終え「やったあ、これで治るわ!」と真っすぐに確信した自分が幼子のように感じるわい。 先生はポジティブなのだ。ポジティブじゃなきゃ医者は勤まらんよな。少なくとも表向きは。
私は下手に医者いらずなこどもであり若者であったため、大人になって受診の機会が増えてはじめて気づくことがたくさんあった。病名がぽんっとつかないこと、すぐには治らないこと、などがそう。あいまいなことが多いなあ、と。
病気してるのも人間だし、診るのも人間だからね。家電とかじゃなく。無理もない。治すのも治るのも忍耐強く、が基本なわけね。 わかっちゃいるけど、さっさとどうにかしたいのが体の不調変調でさ。
8月30日の選挙で無事いとこが3度目の当選。 比例での復活で悔しい顔をしていた前回をついこのあいだのことのように思い出すよ。
私は、彼の所属する党の政策が私の家族の生活を苦しくさせない限りは応援したいと思っている。去年まで公務員だったつちのこ氏は、いいように振り回される立場だったから。強くそう思うのだ。
つい昨日のこと。 いとこのブログに私たちの結婚式についての記述がちょこっとだけ載っていたのを発見した。 あれから4年以上経つのかあ。
ちなみにヤフーで検索した際、「○○○○(いとこの名前) 結婚」という検索キーワードが画面に表示された。 …誰か気になってる人がいるのか、いとこが未婚か既婚かについて。
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