カンラン
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突然の訪問を受ける。
人はそれぞれ何かしら背負ってる荷物があるんだなあと、しみじみ思う。 どきどきがおさまりつつある胸をさすりながら、静かに思う。
2009年06月23日(火) |
押入れワンダーランド |
探し物をしてたら、押入れ内のダンボール箱(引っ越してきたまま)からトイカメラが出てきた。ぴのきが生まれてからは、便利がよくてそこそこ写りのいいデジカメ一辺倒だったのだよ。 久しぶりの再会にしばし時を忘れて、見つめる、撫でる。 なんだか嬉しい気持ちにさせてもらったので、ケースを作ってみようかなと考えている。革で、速写タイプ、かな。 ・・・できるの?ぼちぼち考えながらやってみましょ。
そんなわけで、本日ハンズで革を物色。 相変わらずそう大きくないコーナーではあるものの、文具フロアに移動して以前よりもお客さんが多く(男性多し)、品揃えも充実してる。小さいものを作るくせに、欲が出てついつい大きな革を買ってしまった。ほかにもこまごまとしたものが欲しかったのだけど、ぴのきが「はやくはやく」というので、また次回に。
ところで、家を出がけに郵便受けをのぞいたところ洋服屋さんからのハガキを発見。シークレットセールなるものに誘惑され、ついついパルコまで足をのばしてしまい、ついついお買い物。 水玉模様のチュニックをお取り置き。しばしの別れじゃ。早くわが家に連れ帰りたいものである。
その後、マクドナルドにて昼食をとり、カメラ屋で接写レンズの取り寄せをお願いしたところでぴのきが限界を向かえ、家路へ。 ハッピーセットのおもちゃ、ゲゲゲの鬼太郎が終わっててポケモンになってた。残念。
「百万円と苦虫女」を観る。 蒼井優がかわいい。細いとは思っていたけれど、ノースリーブを着たシーンでは肩とか腕とかぽきりと折れてしまいそうで驚いた。小鳥のような人だ。 (私がはじめて観たのは、たしか「フラガール」の田舎の女の子役。「クワイエットルームへようこそ」ではなかなかにダークなキャラクターを演じていて、この子こんな役もできちゃうんだ、とその意外性にも興味をひかれた。)
タイトルがちょっと変だけど、「アメリ」とか「この森で、天使はバスを降りた」などの映画をちらりと思い出したよ。どれも私の好きな映画。
2009年06月21日(日) |
酸いも甘いも煮溶かして |
6月に入ってからの日記の題名に芸がない。 晴れるだ、暗いだ、そんなんばっかりで。気持ちの浮き沈みとうまくつきあえてないのがよくあらわれている。 沈みに沈んで眠れない夜はつらいものだ。暗闇は自己嫌悪でできているんじゃないかと思う。そんな夜はね。
先週は父の日ウィークで、実家に遊びに帰ったり、アクアスに行ったり、島へ渡ったりした。
そろそろぴのきもしっかり楽しめるのではないか、とつちのこ氏が休みをとって連れて行ってくれたアクアス。 なのに、ぴのきときたら「こわい」「早く外に出たい」を連発。暗い館内と大きな魚がこわいらしい。あと、タコとかも。
しかも、目玉のシロイルカが妊娠中ということで、残念ながらしあわせのバブルリングは見ることができず。くらーい部屋の中、しかもだいぶ離れた位置(水槽越し、さらにアクリル板越し)から遊泳姿をそっと見させてもらう。
そのかわり、新しくできたペンギン館で大興奮。 間近で見る王様ペンギンの凛々しいこと。ペンギンの方もガラスのそばまで来て(しかも整列!)こちらを凝視。どっちが観察してるのかわからんよ。
終わってみれば、その日一番ぴのきを楽しませたのは水族館ではなく、隣接する海浜公園でした。 おしりが痛くなるぐらい長いローラーコースターがいくつもある要塞のような公園をほとんど貸切状態で遊べたんだもんねえ。まあ、よかった、よかった。
島でもらってきた桃がちょっと残念なお味だったので、さきほど、つちのこ氏がぴのきを寝かせつけてくれてる間にジャムとコンポートを拵えた。
部屋に甘い香りが漂っている。
<読書記録> ・「つれづれノート2」 銀色夏生
<鑑賞記録> ・「まぶしい日に」 ・「イエスタデイズ」
光がさす。
雲ひとつない、というよりは、やわらかな綿菓子にうっすら包まれたようなとてもとてもおだやかな晴れ間。
もしかするとこれから曇るかもしれないし、ぴかーっと晴れるかもしれない。予報など気にせず、心地よいこの瞬間の訪れをしずかに喜ぶ。 それでいいのだ。 騒がず、怯えず、不安がらず。 風に吹かれてゆるりといこう。ゆらゆら揺れるしなやかさを失ってしまったのなら、身を低くして動けるときを待てばいい。うずくまった腕の中には守るべきもの。その温もりを感じて。
この世は私の日とそうでない日のくり返しなのだから。
図書館に通うようになって、日の経つのが随分早く感じられる。 本の貸し出し期間はニ週間。月半ばあたりに借りた場合、カウンターで受け取るレシートには返却期限として、月末もしくは次の月はじめの日づけが印刷される。その大きく打ち出された数字の羅列を見て毎度毎度、ほぅ、もうそんなにか、と思うのだ。
現在、予約をかけている本は3冊。 ひとつは「納棺夫日記」。わりかし新しく、映画化もされた作品なので、いつになるかわからない。いけてるかいけてないか全く未知な白馬に乗った王子さまを待つ心境。
もうひとつは待つことになるとは思っていなかったのに、かれこれ1ヶ月ぐらい待っている、石田千の「店じまい」。いい本なのだろうなと予感させる、ほどよい待たされ具合。期待がふくらむ。
もう一冊は銀色夏生のエッセイ本。 今日図書館に立ち寄った折、受付の人が他館にてすでに確保済みであると教えてくれた。楽しみだ。 それまでに返すものは返すようにしないと。 (ぴのきがたくさん絵本を借りたがるので、現在私もぴのきも二人して貸出冊数マックス)
気持ちが晴れない。 ちょうど梅雨入りしたあたりから、私の中に暗雲がたちこめている。 どうしたことか。
朝起きたところからどんよりしていて、油断するとため息で家の中が曇ってしまいそう。そんな状態で黙々とパンを食べたり、洗濯したり、掃除機をかけたりして、普段の調子を取り戻そうと試みるも、大抵ぴのきがごねて状況はどんどんと悪いほうへと流れゆく。 毎朝の楽しみである庭での仕事(洗濯物を干す、めだかに餌をやる、草花に水をやる)すら、たいぎいのだ。
知らぬ間にまた新しくめだかの子が産まれていた。
今年の夏はとうとう東京に行ってしまおうかという案が浮上。(つちのこ氏による) ぴのきのために飛行機やディズニー、その他もろもろを織り交ぜた旅行計画。 あぁ、晴れた気持ちで考えたい。
日々は流れ、梅雨、六月。 草花といわず、庭全体が降り注ぐ雨をごくごくとやっている。窓辺に近づきのんびりと見やれば、庭どころか目に映る世界が雨に打たれ、洗われている。みなおんなじように。
郵便受けに手紙が一通。 東京に住む友人が忙しい合間をぬってしたためてくれた手紙だ。はやる気持ちをおさえ、ぴのきを昼寝させてからふむふむと読んだ。 昔と変わらぬ手書きの文字がこころなしか躍っているなあと思っていたところ、読みすすめるうちに、都会でいい出会いがあって楽しい日々を送っていると知る。 どうか、穏やかな日々を。
雨があがったあとの世界に思いを馳せつつ。
<読書記録> ・あしながおじさん ジーン・ウェブスター ・カンガルー日和 村上春樹
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