カンラン
←過未→


2009年03月30日(月) こもごも

ここ数日(いや、数週間だったかも)は、ひたすらに消しゴムを彫り続けていた。

はじめは自分の好きなものを好きなように彫っていたのだけど、ぴのきに車をリクエストされたあたりから事態は急変。
子どもが車と認めてくれるであろう程度のものを彫ったところ、首を横に振られ「まま。みにくーぱーにして」などとややこしい注文をしてくる。出来立てほやほやのかわいらしい(=子どもじみた)ハンコでは遊んでもくれない。

ならば、と本腰いれて彫ってみた。
アングル変えて2種。どうよ、と差し出したらもうえらい興奮。
目をきらきら光らせて画用紙にぺたぺた押しまくるぴのき。

調子に乗って、特製くーぱーTシャツも作りました。
mammagotoに写真をのせているので、よろしかったら見てやってくださいませ。




夕方、はじめて行った公園で驚愕の事実を知らされる。

やはり遊びに来ていた初対面のママさんから聞いたのだけれど、広島市の公立幼稚園は2年制らしい。
来年の4月にはぴのきは幼稚園に入るのだとばかり思い込んでいた私はふっと気が遠のいた。だとしたら、あと丸々2年くっつきもっつきトゥービーコンティニュードじゃないか。
えー。衝撃。

相手のママさんもそんなことも知らない私に驚いたようで(多分ね)、2人して少しの間黙りこむ。

はやく手を離したければ私立、金銭面での負担を重視するなら公立ということらしい。

どうなのだ。どうすればいいのか。
疑問はいろいろあったが、相手のママさんはなんとなく子育てに積極的な感じの人だったので、あれこれ尋ねるのはよしておいた。

5月になったら近くの公立幼稚園の園庭開放が始まるので、そのときに先生に訊いてみることにする。




長く伸びた枝に咲くさくらの花に目を奪われる。
通りをゆく車よ、あまりびゅんびゅん飛ばさないでおくれよ。


2009年03月26日(木) 猫と風呂

『今日の猫村さん』を読む。
ぴのきがテレビに集中しているのをいいことに、トイレにこもってこっそり読んでいたところ、おもしろすぎてなかなか出られなくなる。
片手間に鉛筆でしゃしゃしゃっと描いてる風なのに(失礼)なんであんなに愛らしくておもしろいのか。すごいセンスだ。
話にのみこまれながらも、そのあたりの謎に迫るべく観察眼を光らせる。
が、やっぱり話にのみこまれる。




最近、よく溺れる。
夕方、ぴのきとふたりでお風呂に入るときにちょっくら沈んでみせたところ、予想を上回る反応。
水があんまり得意でない私がもぐるとなると、鼻をしっかりつままないといけないのだけれど、そんな溺れ方(?)でも「うわあああああ!」と恐れおののいてくれるぴのき。

おもしろいのでときどきやっていたところ、いつのまにか「お菓子をわけてあげたらママは溺れない」という設定になっていた。
なので、おやつの時間には「はい、ママ。これ」と大切なお菓子をおすそわけしてくれるようになった。
たまに自分が食べることに夢中になりすぎておすそわけするのを忘れてしまうと、ママが夕方沈み、「あしたはいいものあげるからー!」と絶叫することになる。
ちょっと、おもしろい。

でも、やっぱり顔を水につけるのは嫌。

ちなみにぴのきは髪と顔を洗うときは頭からざぱーっとお湯をかけても大丈夫な人。これはつちのこ氏による特訓のおかげ。
私は小さい頃、父や母の膝の上に仰向けになって美容室さながらなスタイルで洗ってもらったり、シャンプーハットに随分とお世話になった。
今から思うと、ずいぶん大事に育てられたものだ。


2009年03月25日(水) 目には見えないこと

昼寝で夢を見る。

つちのこ氏とぴのきと3人でどこかしらに買い物に出かける。
途中、トイレに行きたくなった私はつちのこ氏にぴのきをまかせ、再び合流。
そこにぴのきがいないことに気づき、つちのこ氏に尋ねると予想だにしないこたえが返ってきた。

「あずけた。今日は戻らない」

とっさには意味がわからず、少しの沈黙ののち、詳しくきいてみた。
ショッピングセンター内に、こどもキャンプの参加申し込み窓口があって、そこで申し込んだところそのまま参加とあいなったらしい。本人も乗り気だったとのこと。

何年かぶりで手に入れた自由な時間。しかもぴのきの方は心配はないという。
だのに、不安で寂しくて信じられなくて傍らがすうすうして「そんなのいやだあ!」と思ったところで目が覚めた。


なんだったのだろう。
隣ですぴすぴ眠るぴのきを確認して、いまだどきどきする胸に手を当てて口直しに(?)もう一度眠った。
普段からちょっとワープして、子育てのない世界に行ってみたいなどと考えたりしているからばちがあたったのか。
はんぱなくこわかった。
にしても、こどもキャンプってなに?
で、すごく普通なつちのこ氏。なぜ?





先日、夕食のときにどういう話の流れだったのかは忘れちゃったけど、つちのこ氏から「今まで生きてきたなかで友だちっていなかったと思う」という告白をうけ、ちょっとびっくりする。

私にしても人と広くつきあうほうではないので、友人は多くない。
友だち100人できるかな的な人には近づかないので、輪が大きく広がることもない。(100人的な人も私のような人間とお近づきになったところでメリットは何もないし)
でもとても大切な存在というのはほんの少し、いる。

たしかに話をきいて考えてみるに、ずーっとまじめにクラブ生活を送ってきたつちのこ氏。その間ずーっと大勢の人とともに時間を過ごしてきたのだろう。
でも、たとえば休みの日に一緒に過ごす相手というのはいなかったようだ。休みの日はくたくたのからだを休めたいだろうし、好きなこと(おそらくゲーム)もしたいだろう。休みの日にまでクラブの仲間と会うこともないだろう。
それに本人は、たびたび、昔から転校を繰り返してきたことが結構深い傷になっていると言っている。

たしかに私とはまったく人生だ。(あらためて感じた)
クラブに所属することもなく好き勝手に(それなりに悶々としてはいたけど)日々を費やした私。ひとりの時間も多かったけど、つちのこ氏のとはちょっと違うような気がする。

私は手紙を書くのがライフワークのようになっていて、とても不定期ではあるけれど、あれこれ綴る相手がいる。あくまでも手紙というかたちを好んでいるので、距離とかそんなのは関係なく。

私が「友だちなんじゃないの?」と尋ねた現在の職場やフットサル仲間にしても、たしかによく話したりはするけど、友だちというのではなく、同じことを目指していたり、同じ空間を共有している人間なのだと言う。(たぶんクラブ仲間的存在、ということなのだと思う)
そして、決して自分から誘うことはないと言う。

とても意外だった。
人当たりのいいこの人にも私の知らない断面があったのだなあと。

私はつちのこ氏の友だちになろうと思う。
ちょっと恥ずかしいな。
じゃなければ、それに近い存在になりたい。
私は生まれてこのかた何かになりたいと思ったことはないので、これはすごいことだよ。


2009年03月23日(月) 泣く

昨日は悪夢のようなスタートだった。
朝目が覚め、起き上がろうと思ったら激痛。
寝ぼけた頭で「あれ?」っと思い、とりあえず寝返ってみようと試みたところ、これまた出来ず。
頭のてっぺんからぐっさり支柱を埋め込まれたかのように固まっており、首がまわらない。まわそうとすると、土台部分がすごく痛い。
ひぃぃぃぃ・・・と声にならない悲鳴をあげつつじっとしていたところへ、「ままー」と悪魔の声。いきなり上に乗っかられ、あまりの痛みにただただぷるぷると震える。


息を吸い込むだけでも痛むので、つちのこ氏にぴのきをまかせて馴染の按摩さんへ。
普段ならちょっと美容院に出かけるぐらいのことでも家に残してきたぴのき(&つちのこ氏)のことが気になって仕方ないのに、今日ばかりはもう何も考えられず「首が、首が・・・」で頭をいっぱいにしながら街を突進した。
こういうのを頭が真っ白というのかな。イメージ的にはねずみ色だったが。


鍼(未経験)をすすめられるのも覚悟の上で受付にて症状を説明したが、結局マッサージとなる。
揉んでもらっていると、やっとたどり着けた安心もあってか、徐々に状況が見えてきた。
「首が、首が」と思っていたが、どうやら痛むのは背中。(生えているとしたら)羽と羽の間の部分が痛い。
一時間ほど揉んでもらって帰宅。
(帰りはわが家の男たちが迎えに来てくれた)


夜、ぴのきがなかなか眠ってくれず、つちのこ氏も「疲れた」といってさっさと眠りについてしまう。
薄明かりの居間で、背中に湿布を貼ろうとひとりで格闘していたら涙がでてきた。
これが実家だったらお母さんがいてきれいに湿布を貼ってくれるのに。手が届かなくてこんなにめちゃくちゃだよ。よよよ・・・だなんて日記を書いてる今となってはお恥ずかしいかぎり。
でも、からだが弱ってるとこころまで弱っちまうの。


今朝。
息をとめて起き上がったところ、少し痛みは残っているが、随分とましになっていた。
按摩さんにいかせてくれたつちのこ氏よ、揉んでくれた按摩さんよ、そして私の貼った湿布たちよ、どうもありがとう。
こころも回復なり。

今夜はかならずつちのこ氏に湿布を貼ってもらおうと決意。


2009年03月21日(土) おのみち

昨日、高速道路にはめったにのらない、ということを綴っておきながら、本日尾道まで行ってきました。山陽自動車道です、はい。

まだ1000円天国はスタートしていないようだけど、広島インターにいたっては、ゲートの過半数がETC専用となっておりました。こうして現金主義者は追いやられていくのだなあと感じた次第。



すばらしい天気だったこともあって、結構な人出。普段はしずかなことが多い商店街もたくさんのお店がちゃんと開いていて、そぞろ歩く人でにぎわっていた。(途中、つちのこ氏の職場の上司の方にも遭遇)
いまだ食べたことない尾道ラーメンの朱華園には気の遠くなるような長い長い列。並ぶことが嫌いな私は死ぬまで口にできないかもなあ。

車を山頂の駐車場にとめて、展望台から町を見下ろし、千光寺を抜けて歩いて山をおりる。
だんだんの山道をひるむことなく「ぴょん、ぴょん」言って跳ねおりるぴのき。津和野に行ったときもそうだったけど、すさまじい体力だ。普通におりている私の方のひざはがくがくしてくる。

商店街では来週会うお義母さんとお義姉さんへのおみやげを買った。

しばし散策ののち「ロープウェイ、ロープウェイ」と騒ぐぴのきにせかされるようにしてロープウェイのりばへ。結構な速度でぐんぐん山をのぼり、スタート地点の千光寺公園でソフトクリ−ムをぺろぺろとやる。

山頂にあった小さな遊園地はきれいさっぱりなくなっていた。(サル山は健在)



尾道という響きがすきだ。「お」と「みち」のあいだに入っている「の」が特にすき。漢字にはあらわれてないけどいじらしくてとても感じがいい。

ぴのきの名前にも、漢字にはあらわれてない「の」が入っています。


2009年03月20日(金) 知らぬ間のこと

ここ数日、つちのこ氏と顔を合わせるたびに(と言うとちょっと、いやかなり大げさではある)話題にあがるETC。

高速道路が1000円になるということ。
そしてそれはETC搭載車に限られるのだということ。
さらにはETC導入にあたって、今月中であればいくらか助成金がいただけるということ。

「なんでみんなそんなこと知ってるの?」
「うち、連絡きてないよね?」(・・・どこから?)
「カー用品店はどこもかしこも長蛇の列らしいよ」

そんなことをくっちゃべっている。
やりかた次第では、ここから北海道にだって1000円で行けちゃうんだって。・・・本当?1000円って。

散々話し合って、結局うちはめったに高速道路にのらないので、焦って長蛇の列に並ぶのはよしておこうということになった。
なんかいやだなあ、ETC。
買い物にしても、その場できれいさっぱり現金で払いたい人間です、私。

とりあえず、導入はいずれまたいつか遠くに旅することが決まったときに検討する方向で。





ついでに、地デジ。
もう結構前になるけど、いままでのテレビが観れなくなるということを知ったときには本当に驚いた。そんなことありえないと思い、何度画面の中の草なぎ剛に「まじで?」とつぶやいてしまったことか。

こちらに関してはそんな具合に連絡はいただいたものの、よくよく考えてみるといつ誰が「もう思い切って地デジに完全切り替えしちゃおうぜ」と決めたのだろうか。
ちなみに、しちゃってもいいかどうかを問われた記憶は、ない。

高いテレビ買わなきゃいけなくなるのに、みんなよく文句言わないなあと思ってもみたり。





あと、ついでのついで。
よく宇宙は全人類の憧れだのロマンだのというけれど、私は一度も宇宙に憧れたことはないです。

なんかあのあたりのことは、人間が手を出しちゃいけないことのような気すらしています。


2009年03月19日(木) 入り口

4回目の結婚記念日。
ケーキでも買おうかと思ったけど、つい先日(16日)つちのこ氏の誕生日があったばかりでなく、義父母来訪以来、家中がお菓子パラダイスと化しているために差し控える。

ああ、それに。
今日はつちのこ氏の散髪の日。
いつの頃からかさっぱり頭のつちのこ氏があれやこれやお持ち帰りしてくれるようになり、この日ばかりはジャンキーな夕食なのだ。(たいていサブウェイのターキーブレストかケンタッキーフライドチキン)
…なんだかとっても結婚記念日っぽくないなあ。
まあ、いっか。



途中から雨になるという予報だったのに、結局降らず。
部屋に干した洗濯物は面倒くさいのでそのままにした。

しかし、すっかり暖かくなった。
日の射さない乳白色の空の下でも、カーディガンなんか羽織って出かけようものなら汗ばむほど。
このまま春を突き進むのだろうか。それともまた寒さで震える日が戻ってくるのだろうか。


図書館で貸りた本の返却日は4月2日。
まばゆい季節の入り口に立っている。


2009年03月17日(火) あたたかい

先日、豊平でお義父さんお義母さんにどぶろくを買ってもらった。
つちのこ氏がまったくだめだというので、夜な夜な(っていうか夕方、ご飯をつくりながら)私がちびりちびりとやっている。
ひとくちめから「っかぁー!」だよ。
発泡酒とか第二第三のビールばっかり飲んでる人間には刺激的だわさ。
こういうのも、たまにはいい。


キッチンの水道がぐらぐらしている件で、昨日、管理会社に連絡。
今日になっていきなり業者から直接「近くにいるんで行ってもええですか?」と電話が入る。
すんなりいくかと思えば「うちでは無理です」と業者その1が帰って行ったり、次に来た業者その2が忘れ物してもう一回出直して来たり。
紆余曲折あった末、気づいてみればごっそりピッカピカに変わっていた。

しかしながら、修繕前はこの部屋の蛇口(つまりは大家さん所有)にうち所有の食洗機用分岐金具を取り付けた状態だったのが、修繕後にはなんともすっきりとした一体型になってしまっていた。で、うち所有の分岐金具はあわや業者に持って帰られそうになっており、あわててストップをかけた次第。

あんまりにも立派なものが取り付けられ、修繕費なんかも気になってきたので管理会社に電話。
混沌とした頭で事情を説明したところ、かわいらしい声の女性が「いいんですよ、入居されて間もないですし(キラキラー)」とこちらの負担は一切ないと言ってくれるではないか。
信じられず、「い・・・いいんですか?」としつこく繰り返す私に「そちらに支障がないのであれば構いません(キラキラキラー)」「それでわざわざご連絡いただいたんですか?ありがとうございます(キラリン)」とまで言ってくれた。
天女のようだよ、お嬢さん。
ありがたや、ありがたや。


世知辛い世の中、こんなこともあるんだねえと軽い気持ちで土手を散歩。
ぴのきとふたり、トリュフ犬さながらにはいつくばってつくしハンター(ズ)と化す。
必死さが伝わったのか、哀れに見えたのか、行きずりのおばちゃん方からつくし三本をいただく。
それらもあわせてなかなかの収穫なり。
先日は卵とじにしたので、今晩はバター炒めだ。


今回の水道にせよ、何かありがたいことが起こると、それはつちのこ氏の日ごろのおこないのよさのおかげに違いないと思うのだよ。
一緒にいる時間が長くなるほどに確信になってきてる。
こんなに怠惰で自己中心的な私にもおすそわけがくるほどにこの人は清らかなのだ。


2009年03月15日(日) タンゴ

字幕にちらっと出てきた映画のタイトルがひっかかり、本編そっちのけでしばし考え込んでいたところ、記憶の断片がゆらゆらと降ってきた。
学生時代に友だちとふらっと入ったバーで流れてたサントラだ。

思い出せたのは、奇跡だな。


2009年03月13日(金) 買う

ときおり吹き荒れる春の突風のように、びゅおおおびゅおおおぅと日々が去りゆく。

月曜日には実家の隣の電器屋さんが両親からのホワイトデー(にしては高価すぎる)プレゼントを届けに来てくれ、水曜日には友人Yちゃん親子が遊びに来てくれた。会うのは4、5ヶ月ぶり。相変わらずつまみぐいしたくなるかわゆさだぜ(Yちゃんも、その子どもも)。
ちなみにYちゃん、来月第2子出産予定。
木曜日には関東に住む友人から手紙が届き、ほくほくとする。


それ以外の日は、明日14日のつちのこ父母来訪に備えてちょこちょこと掃除したり、買い物に出かけたりして過ごした。
あれやこれや気になるところは星の数ほどあったのだけど、ここまでくればもう「えぇい、ままよ!」の域。
考えてみると、昔っからそうだったね。学生時代のテスト勉強にしても、小心者なので死ぬほど焦ったり不安になったりするんだけど、最後は案外すぱっと諦めがついてしまう。この潔さを最初っから出せよ、と毎度思うのであります。
が、悪あがきも多少必要よね。その気持ちが大切。(本当に?)


そんな折、買出し先にて父母来訪に関係あるものからないものまでこまごまと入手。

お茶碗とコップ目的で出向いたナチュラルキッチン。
まさかすべて100円だなんて思えない雑貨屋さん。知らずに入ったら値札がついていないことに困惑して「これ、いくらですか?」って尋ねてしまいそう。
あんまりかわいいので、ぴのき用にりんご柄の食器を数点買ってしまった。だって、100円なんですもの。
つちのこ氏には「実は自分が使うつもりなんでしょ?」と鋭いつっこみを入れられる。陶器だからね。ぴのきが安心して扱えるようになるまではちょっと母が使っちゃおうかと・・・。いきなりばりん!じゃ悲しすぎるでしょ。

それはそれ、これはこれ、で、ごくごく一般的な100円ショップにも入店。
こっちはものすごい品揃え。ないものはないのではないかと思ってしまう。
ここではまさかの防振パッド(家電なんかの下に敷いて振動や摩擦を防ぐゴムパッド)を発見。ハンズかホームセンターに行かなきゃ見つかんないかなあと思っていたので、「うひゃっ」と声が出そうになった。やったー。

まさかと言えば、庭遊び用にままごとセットが欲しいと言っておもちゃコーナーを物色していたぴのき。そんな彼がまさかのミニクーパー(のミニカー。合言葉は、三度の飯よりミニクーパー)を発見してしまった。ままごとセットなどというものが消え去さった瞬間でありました。

いや、本当に100円ショップは発見の場だよ。発掘現場だよ。
次行ったときにはもうない、ってことも多いが。
(前の住まいは、ベランダに敷いた人口芝が茶と緑の二色使いだった。決してそうしたかったわけじゃなく、買い足しに行ったときにはもう同じ色が揃わなくて)


買い物途中でぴのきが眠りについたため、チャンスとばかりに書店へ。ぴのきが一緒だと、ねだられるわ騒がれるわでなかなかじっくり選べないのだ。

・「なんとなくな日々」川上弘美
・「ミタカくんと私」銀色夏生

銀色夏生は詩集しか読んだことがなかったため、ちょっとした冒険心を抱いて手に取った。
ちらりと読んでみたところ、おもしろい。食わず嫌いだったなあ。


2009年03月08日(日) ふやける

終末のお風呂は、遊ばれ疲れた色とりどりのおもちゃから滴る水の音が大きく響く静かなひととき。

いつもは私にぴったりくっついて離れないぴのきがつちのこ氏と一緒に入浴し、そのあとひとり入るお風呂。
授業をさぼったときとおんなじような気分でいる。きっと。
晴れ晴れとしていて、それでいて少しうしろめたい。つまりは、甘い気持ちだよ。


昔、母が頭もからだも顔もざばざばと浴槽のお湯で洗っているのがなんとなくいやだった。シャワーがあるんだから、きれいなお湯で洗えばいいのにと思っていた。
そんなだった私が今はあの頃の母とおんなじことをしているよ。おかしくてひっそりと笑う。

もったいないだけじゃなくて、追い炊きができないから、うちのお風呂。熱いお湯を足すにしても水量が減らないとどうしようもないから。
などとぶつぶつ理由立てしてるのもまたおかしなことだ。

いまやつちのこ氏でさえも使ってるらしいよ、浴槽のお湯。(つちのこ氏談)
それもさらにおかしい。


そこから妄想が広がりをみせる。

ぴのきが中学生ぐらいになったら、なんとなくそのあとのお湯を使うのはいやかもなあ。あのうすらうぶひげが生えたぐらいの男子。紅茶のティーバッグばりになんか濃ゆいエキス(なのか?)が染み出ていそうで、つらい。世に言う「お父さん、きもい」より、うんと。(注:あくまで妄想)

私には弟がいるんだけれど、ちょうどその時期はおたがい寮生活をしていたため一緒に暮らしてはいなかった。ので、実際の濃さは計り知れない。

でも現在2歳(もうすぐ3歳)のぴのきがいきなり見慣れない中学生男子に豹変するわけではないのだ。一日一日、そばで丁寧に時をすごして大きくなり、そういう時期を迎える。

で、ちょいと髪を長くしたりして色気づいたぴのきに「浴槽のお湯で洗うなんて信じられない」などと反対にきたないもの扱いをされたりするのだ。

ああ、ぴのきや。
自分がいまどれだけ母にべったりなのか未来のあんたに知らしめてやりたい。


そんなことを真剣に妄想しているので、お風呂からあがったころには2歳のぴのきがつちのこ氏の腕枕ですでに眠りについていたりするのです。
ふやけた。


2009年03月07日(土) むずむず

ようやくインターネットができるようになりました。ザ・信頼の証、固定電話(番号)もやってきたよ。長かったー。

洗濯機も今朝方、無事帰還。
なんかちょっと垢抜けたんでないの?と感じつつ早速がらがらと洗濯してみたところ、洗剤投入口周辺がきれいになっていることに気づく。そういえば、使いっぱなしで修理に出していたよ。
遅ればせながら恥ずかしさを覚え、さらには糸くずフィルター(もちろん長いあいだ放置)なんかも気になったりなんかしちゃったのだけど、知らないほうがいいこともあるさと現実逃避を図る。
旅の恥はかき捨て。そうだ、君(洗濯機)は旅を終えたのだ。

おんなじような洗濯機がいくつもいくつも運び込まれた工場で朝となく夜となくひたすらに修理・点検を行う光景を想像しながら、たまった洗濯物を片付けた。やってもやっても次々集まってくるんだから、気が遠くなるよな。
終りは一体いつやってくるのだろう。




今日は天気もよかったので、川土手でつくしを探す人がちらほら。
夢中になっている人がうちの庭のすぐそばをふらふらと歩いていたりして、ちょっとぎょっとした。こんなのも、春。

眠くなるほど心地よい日差しの中、ぴのきとお誕生日ごっこ。
「ハッピーバースデー」を歌い、ケーキのろうそくを吹き消してもぐもぐ食べるという流れなのだけど、歌は大声(散歩する人、つくしをとる人にもろ聞こえ)だし、ケーキはよりによって亀と魚のかたちだし、それを何度も何度も繰り返すのだし。

春というのはなんともくすぐったい季節なり。


2009年03月05日(木) はるさめ

天気予報を信じず出かけたら、雨。

ベビーカーとぴのきを抱きかかえてバスに乗り込もうとしたもののうまくステップを上がれず、近くの席の女性に助けていただいた。

こういうときに助けてくれる人はたいてい、私とぴのきと同じぐらいの娘さんとお孫さんがおってんじゃないかなあ、ていうぐらいの年回りの女性だ。
ありがたいのと恥ずかしいのとでなんかちょっとほかほかしてテンションが高くなってしまうよ。



本日の認定をもってついに失業給付が終了。
昨今の失業者増加で混雑したハローワークへぴのきを連れて通うのはなかなかハードでスリリングだった。
窓口の人の「○○さーん」という呼び声すべてに「はーい!!」と元気に答えるわ、じっとしてないわ、チャイルドコーナーに行けば帰りたくないと駄々をこねるわ…思い返しても冷や汗。

にしても、失業給付。
図らずも出費のかさむ転居時期と重なったことでどれだけ心強かったか。ありがたや、ありがたや。




明日は洗濯機の回収日。
乾燥時に発火の危険性があるとかで今回で二度目の修理です。どんだけ危ないの。

本来なら訪問修理のところ、あまりの件数の多さに対応に時間がかかってしまうため、一日預からせて欲しいとメーカーの方から連絡があったのだ。

そんなわけで明日、運送業者の人が来て回収。明後日戻ってきて再設置の予定。

うちはそれで全然問題ないけど、おそろしくお金かかってるんだろうなあ。
しっかり診てもらっておいでー。


2009年03月04日(水) 春、雪の日に

そばにいる人にことばをかけようともせず、
どうして私は人を好きになることができようか。


BROOCH |chut! mail マイエンピツに仲間入り