カンラン
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2回目の夕食(つちのこ氏用)のあとかたづけの合間にふらりとベランダに出る。
しつこいまでに日中の熱をため込んだ家の中よりもうんと気持ちよく、しばし小さな小さな灯りでおめかしされた町並みを眺める。
ここから真正面に盛大な花火を打ち上げてくれる某大学の学園祭は一体いつなんだろう。とか、人が減ってるっていうのに山を削ってぐんぐんと広がっていく新興住宅地の不思議について考える。
ああ、そんなことよりも。 遠く、音もなくすうっと走る車の光はなんて近未来チックなんだろう。 きらきら、きらきら光ってどこへ行く。
近況:暑さのあまり、最近ずっとおでこ全開。
つちのこ氏が帰宅し、食卓に遅い夕飯を広げていると、蝉じいじいじいじいと鳴き出した。 それにしてもえらくうるさいと思ったら、なんとうちの窓に張り付いて懸命にからだを震わせているではないか。 冷房を効かせた室内に「入れてくれー」と懇願しているかのよう。もしくは部屋の明かりが楽しげに見えたのか。
なんとまあ、夏、真っ盛り。
7月ももう終盤。
このあいだの連休は、法事でどっぷり島の人となっていた。 法事そのものの前からいろいろとあってひどく疲労し、こちらに戻ってからも当分脱け殻生活。加えて体調もあんまりよくなくて、深い深いところにいる。
興奮状態から抜けきらないぴのきと向き合うのも本当にしんどかった。(現在も継続中) 逃走心(闘争心ではなく)に負けるかと思ったよ。元来、強い人間ではないので。 ああ、早く通常モードに戻りたい。
つちのこ氏が椎名林檎の新しいアルバムをプレゼントしてくれた。 CDもらうのって初めてかもなあ。 多分、ありがとうとごめんねの意味が込められている。のだと思う。
スイス時代の友人Yに会う。 昨年、旦那さんの転職に伴い山口に引越してしまい、寂しい思いをしていたのだけど、なんと現在再び広島在住になったとのこと。いろいろあって大変だったようだけど、やはり戻ってきてくれたことに心がおどる。
私たちのつきあいもいつの間にやら15、6年になり、気づけばまさかの子連れランデエヴーだよ。当事者ながらまことに信じがたい。 帰国後は全く違う道を歩んだというのに今も変わらず友人でいられるのってすごいなと今更ながらに熱くなる。
お子ちゃま二人は保育園に通っているので、今日は会えず。 次回に期待だあ。
Yとの会話で、私の記憶にまったく残っていない思い出話が登場。 それは当時仲のよかった台湾女子に私が水戸黄門の歌を教え込んでいたという内容で、Yは私が歌詞をすべて記憶していたことと、前奏やら伴奏やらを再現指導するほどの熱心さに驚いたのだとか。
「私、そんなことしてた?」 と口にしながらも、そういえば平日午後3時からはぴのきとふたりで嬉しげに菓子なんぞつまみながら水戸黄門(再)を見ていることに思い当たる。 はじめの頃は私メインで歌っていたオープニングテーマもいまやぴのきが主導(歌詞はかなりあやふやだけど)。下手に口ずさむと「まま!ぴのくんだけ!!(=お前は歌うな)」と怒られる始末っす。
今も昔も、水戸黄門。
ちなみに、今の格さんかっこいいね。
暑さ継続中。 これから本格的な夏に向かってまっしぐらなわけなので「きもちいい!」と思えるような日なんぞやってこないと半ば諦めてはいるけれど。前の日に比べて気温が少々下がったところであんまり嬉しかないぞ。
前の日記でちょっと触れた唇の痛みについて。 リップクリーム以上のシロモノを物色しに薬局に立ち寄ったところ、ヘルペス疑惑が浮上。 うちに帰ってからインターネットで調べてみたら、だいたいビンゴ。しかも、前回のリウマチと同様に「一生つきあわねばならない病気」とあるではないか。がっくり。 でも(おそらく)メインイベントとおぼしき水泡が私にはできていないのでひとまず安心してパソコンを閉じる。
すると、なんとまあ、翌朝起きてみるとぶつりんこぶつりんこ。 できるだけ急いで用意して皮膚科へ行く。 が、しかし、2時間待ちって。 ひとりなら受けてたつが、ぴのきには無理。 隣接する薬局の待合室(絵本などが置いてある)や近くを散歩したりしてどうにか診察までこぎつけた。
結果、どうやらヘルペスではないらしい。 でも、要経過観察。(このパターン多いな)
2週間分の薬をもらって帰る。 「もし治ったらもう(来なくて)いいですか?」(ぐったり) と訊いたら、先生に 「いや、これは診ておいたほうがいいのでまた来てください。携帯で予約もできますから」 と笑顔でかえされた。そうか、携帯予約・・・今日ほどはしんどくないだろうね、次はきっと。(ぐったりり)
よかったこと。 ・とりあえずヘルペスではなかったこと。 ・待ち時間に炎天下をしばらく歩いた先の冷房パラダイス(=書店)で、ゆきあかりさんおすすめの一冊を入手できたこと。
乾杯。
2008年07月07日(月) |
とける たれる ながれる |
夏生まれのくせに夏が嫌いだ。 夏が嫌いというか、多分暑さが嫌いなのだ。
自分を含め、あらゆるものから腐敗臭が漂っているような気がしてならない。家の中も突然不潔に思えてきて(普段から十分汚いのだけど、なんと言うか、限界点を超える)、でも暑くてだるくて何もしたくなくて、最終的に「生きてるものってなんて汚らしいんだろう」などというとんでもはっぷんな考えに陥ってしまう。小川洋子の小説の一節が頭に浮かんでさらに深みにはまり抜け出せなくなる。
気温が34度だとか、テレビを見ても、夏一色。 あ、でも、ここから遠く離れたサミット開催地のニュースを見たらこころもち生き返った。(サミットではなく、景色) 一度でいいからあんなところでひと夏過ごせたらなあ。 地名すら素敵に響くよ。もわもわもわ・・・。
週末に初めて入った喫茶店で飲んだはちみつティーフロートがものすごくおいしかったので、今日さっそくアイスクリームを買ってきて再現。 お店の雰囲気や味には負けるけど、おいしく完食。おおまかな分担は、ぴのきがアイスクリームで、私がアイスティー。 アイスティーを作るのがちょっと面倒だけど、これはちょくちょく作りたいなあ。
ちなみに喫茶店は雑貨屋さんとくっついたこじんまりとした感じのお店。不思議の国のアリスの外国絵本がさりげなく置いてあったりしてて女の子のこども部屋っぽい。 「いい子してるねー」と言ってぴのきにお菓子をプレゼントしてくださったのが印象的だった。かわいらしいスタンプカードをもらったので、また行くぞ。
最近、どういうわけか唇が痛い。 先週なんて唇全体のぴりぴり感(常に香辛料が塗布されてる感じ)に加えて、口角がさっくり割れて辛かったよ。 ぴのきは寝るときにどうしても私の口を触りながらではないといけない人なので(彼の従兄弟は耳。みんなそれぞれ好みがあるのね)、二重三重に苦しい。
暇を見つけてはリップクリームを塗りたくってラップでパック。 これがなかなか効き目大なのだけど、疲れて帰宅するつちのこ氏を毎度驚かせている。
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