カンラン
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明日から1泊2日で実家。 明日は仕事帰りにサッカーの試合(何でもイタリアが戦うらしい。誰と?こんな片田舎で?)を観戦、翌日は友人と釣りに行くというつちのこ氏のスケジュールに便乗して、非日常へ高飛び。 とは言え、実家は車で30分もあれば着く場所にあるし、ぴのきは毎度おなじみでじじばばに抱かれることすら拒否するに違いないし。あくまでも気持ちの上での高飛び。
考え事をしていると、背中に 「BROOCHさんは、人が行くからって、じゃあ私も、と連れ立ってトイレに行くような子ではないから」 ということばがかけられた。
「それは何?」とつちのこ氏に尋ねてみたところ、思いもよらない答えがかえってきて驚いた。 結婚前にうちに挨拶に来た折、母が私のことをそう言ったのだそうだ。
考えていたことと軽く触れるその言葉をころころと頭の中で転がす。
◇ ともだちの輪を大きく大きくすることを、きっと私は望んでいないんだと思う。たぶん、昔からそうだった。
中高6年間寮生活を送っていたと知り、「じゃあ集団生活(もしくは人づきあい)はお手のものだね」と言う人がいる。 首をかしげる私。 たしかに、小さな部屋に4人ぎゅうぎゅうに詰まってたり、完全な自分だけの空間といえばベッドの上ぐらいしかなかったり。そんな生活はしていた。
でも、だからと言って、皆が皆のっぺらぼうのような味気ない姿でいっしょくたになっていたわけではなくて、きっと、そんな環境だからこそ、それぞれが自分の時間を大切にしたいと切実に願うのだと思う。そして、それを邪魔しない。
私は決して社交的な方ではない。人にあわせてばかりではこころもため息をつく。
ちいさな輪のひとつひとつを大事にしたい。無理に繋げて大きくしたいなどと傲慢なことは思わない。
テレビをつけたら、結婚披露宴生中継。 「出席者は、いつ自分が映されているか気になって気になって、宴に集中できないのではないか?」 「昼のワイドショーでちらっと映った試着時のシンプルなかたちのドレスの方が素敵だった」 そんなコメントを交わしたところで、つちのこ氏がチャンネルを替える。
毎夜欠かさず何時間かおきに目を覚ましては暴れるぴのき。 寝たようで寝てない、寝てないようで寝てる状態が慢性的になってしまっているため、最近、何日かおき(疲れの度合次第)に朝寝坊を決め込んでいる。 今日はその日にあたり、9時近くになってようやくのろのろと布団から抜け出して洗濯やら朝のおうち仕事にとりかかる。
なんとなく、からだがだるくて調子の出ない一日。 せいやっ!と鞭打って買い物にでかけたら、帰り道、上り坂の一番きついあたりでご近所さんに出会う。 ほんの少しばかりの立ち話で、調子ののらないからだとこころに矢をくらう。立て続けに2本ばかり。痛い。
月イチ恒例の親子のつどいに参加する。5月は気候もいいことから、いつもの集会所ではなく、不動院(なにげに重文)での開催とあり、たくさんのお母さんと子どもで大にぎわい。
そんな中、知ってる顔を発見したような気がする。 最初に目にとまったのは、銀色に塗られた長い爪。「へぇ、そんなママさんもいるんだ」と注目してみたところ、長い髪を10秒に一度くらいのペースで上から下へ触る癖に覚えがあった。5、6年前に、少しの間、同じ職場で働いていたSさんではないかと。 当時、Sさんはキャミソール型のワンピース姿で、何とも堅めな職場内をうちわを扇ぎながら闊歩していた姿が印象的だった。 打ち上げなんかで飲みに行けば、席が隣になったおじさんのひざとひざの間に自分のひざを入れるような格好でグラスを傾けつつ話をしてもいた。
そんな記憶のSさんが、午前中の日差しの下、親子のつどいという何とも健全な催しに参加している。 (確証はないけど、たぶんきっとあのSさんに間違いないと思う。) あぁ、結婚して子どもも生まれて、すっかり落ち着いたんだなぁ、と安堵。 …自分より大人なSさんに対してそんなことを思うのはお門違いな気もしないでもないが、やはり安堵。
携帯がついに壊れた。 とは言え、使えなくなったのはカーソル機能(確定キー半押しで画面上をするする移動)だけで、それ以外にはなんら問題なし。 壊れてはじめて、自分がかなりのカーソル愛用者だったことを痛感。多分、台所で料理しながら操作したり、ぴのきが触ったりしてたのが原因だろうな。不便以外のなにものでもないぞ。
2007年05月27日(日) |
ひとつ屋根の下に住む者たちの会話 |
つちのこ氏所属のフットサルチームが大会に出場するとのことで、豊平まで応援に出かけた。 どかんとそびえたつ竜頭山をバックに、道の駅に体育施設や宿泊施設がくっついたかたちで、広大な芝生もあって子どもなら大喜び間違いなしの場所。
結局試合は0−2で負けてしまったのだけど、久しぶりのスポーツ観戦に興奮。つちのこ氏、ひとつ、とっても惜しいシュートがあったのだけどなぁ。 ぴのきはちゃっかり記念写真にもまぜてもらえたし、早起きしてついて行ってよかった。
試合後、ぺこぺこのお腹を抱えて隣接するそば道場へ。 おもての暑さに、迷わずざるそばセットを注文。(いつもなら悩める子羊のつちのこ氏も、さすがに即決。男前。)
出来上がってきたのは、白くてきれいなおそば。普段はなかなか食べる機会がないざるそば。一体、何年ぶりに口にしたんだろう。 こんなにおいしいのなら、この夏はあちこちそば屋さんめぐりをしようかな、と思いつつ、つるつるやっていると、おもむろにつちのこ氏が隣のテーブルの友人兼チームメイトに、 「もう出てるよね、アレ。」 と声をかけた。 友人1 「え、もう?」 つちのこ氏 「もう4階はでかいの2匹出たよ。」 友人2 「うちはこないだちいちゃいのが出たから、ベランダに粉まいたんだけど、風で全部部屋に入ってきて大変だったよ。」 友人1 「2階は素通りだなぁ。」 という具合に話がどんどん展開。この人たち(同じ建物の2階・3階・4階の住人)の間では、もはやムカデは季語なのだ。
今シーズンはまだ玄関外の階段で遭遇しただけだが、やつらは多分、室内にも出る。きっと、出る。スプレーをまいてはいるけど、まったくもって安心はできない。 とりあえず、どうかどうかお願いなので、遭遇するならばつちのこ氏在宅のときにしてほしい。
と、そんなことを考えていたため、後半はおそばのありがたさが半減してしまった。なんともったいない。
ところで、チームの中につちのこ氏が「コードネーム:天使」と呼んでいる(公認か非公認かは謎)人物がいるのだが、私はその人物が話に登場するとどうしてもそこでひっかかってしまう。 実際のその人が、あまりにもそのコードネームとかけ離れている風なので、私の思考回路はそこでストップし、肝心な話の展開についていけない。 今日もその人は、とてもかけ離れていた。
関東に住む友人からメールが届いた。 8月頃、彼氏と広島に行くのでぜひ会いたい、という内容だった。 (その彼氏というのが、少し特殊な職業についている人で、つきあう・つきあわないの段階で、家族を巻き込んでちょっとした騒動になったのだが、結果的に何事もなく無事つきあうことになったお相手なのだ。本当によかった。)
直感で、これはひょっとしたらひょっとするぞ、と勝手に盛り上がり、傍らでいそいそとテレビゲームのセッティングをしているつちのこ氏に、 「ねぇねぇ。どうしよう、私、結婚式ってまだあんまり出たことないんよね。久しぶりだしさぁ、なんか緊張するよ。」 と、矢継ぎ早にことばをかけたところ、 「別にそう決まったわけじゃないでしょ。」 と、さらりたしなめられた。 うん、たしかに。 ・・・でもきっとひょっとしたらひょっとするぞ。女の勘(まだ錆びてなければ)。
昼前。 米びつに手を突っ込んで米つぶと戯れているぴのこに手を焼いて、どたばたと公園に遊びに連れて行った。 ベンチにすわって、あたりをよたよたと歩き回るぴのこを目で追っていたところ、うちの窓ががらがらと開き、そこからつちのこ氏が「おぅい」と手を振るのが見えた。
じたばたするぴのこを抱えて家に戻ったところ、おにぎりが用意されていた。 しかも、そのおにぎり、以前見たNHK「ためしてガッテン」のおいしい作り方で作ったおにぎりである上に、のりで私の名前がでかでかと書かれていた。しかも縦書き。 嬉しくて、というより、おかしくて涙。
昨夜からざざ降りの雨。 消化不良な雰囲気漂う中、友人にメールを送ったところ、ぽんっぽんっと小気味良く弾む毬のように互いの間を行き来しはじめた。 ゆっくりゆっくり、時間をかけて。
--------------------------------------------------------------------- 差出人 : BROOCH 送信日時 : 2007年5月25日 11:21 宛先 : K 件名 : ぷすぷす Kさん、 こちらは予報通りの雨です。 外遊びもかなわず(その分のエネルギーは、室内でのいたずらに還元される)、どこかに出かけるとなれば大荷物(鞄に傘に子どもを抱っこ)を強いられる。ものすごい力で無理矢理家に閉じ込められているような気分がしてなりません。
昔から雨の日を楽しむKの姿は私の目にかっこよく映り、あこがれていたのですが、ここに来て私はさらに雨嫌いになってしまっています。
汗をかきかき暴れまわるぴのきを眺めつつ、今日はK、どんな作品を作っているのかなと思いを馳せているよ。
せめて写真は晴れの日のぴのきんぐ。 (写真省略)
--------------------------------------------------------------------- 差出人 : K 送信日時 : 2007年5月25日 11:40 宛先 : BROOCH 件名 : 雨降り
こちらも朝から雨降りです。雨の日はどうしてもおもたい感じにはなるよね。一人でちとさびしくなっていたときのメール、嬉しかった☆
庭では紅白のウツギ、紫の菖蒲、トケイソウが咲いてるよ。
今はお姉ちゃんへの作品がすすんでるよ。出来上がってくると愛着も湧いてくるね。 最近は庄野潤三さんの本(ほんわかしてる)と俳句の季語の本を読んでゆったりを得てるよ。
K (写真省略)
--------------------------------------------------------------------- 差出人 : BROOCH 送信日時 : 2007年5月25日 12:25 宛先 : K 件名 : 梅雨近し、かな 記憶の中のK邸を呼び覚ましてる。写真のようなロケーションがあったんだね。絵はがきのよう。ちくちくちくちく作品製作がすすみそうです。
ウツギの花。私は初めてきく名前です。ぴのきが寝静まったあとに調べてみようかな。
トケイソウは大好き。咲いてると、かならず目をうばわれる。それであの力強さ! ぐんぐん伸びるよね。知らず知らずのうちにエリア拡大。 ひとり暮らしのときにね、河原町通りの露店でトケイソウの鉢植えを買って育ててたの。最初のうちは夜になると室内に入れたりもしてたんだけど、日中ベランダの柵に蔦をのばすようになってからは動かすことが困難な上、布団干すのも遠慮気味になって。 でも、帰省中に枯れてしまって悲しかった。 一応、留守してても水分補給してくれる簡易装置を置いてたんだけど、それでは間に合わなかったみたい。 その装置(ってほどのシロモノじゃなかったけど)の名前が、「ほーむあろーん」っていうの。ないすねーみんぐでしょ。 広島から帰ってきたら、お隣さんのベランダまで飛んでいってて恥ずかしかったわ。
そうそう、あとで聞いた話によると、お母さんが私を妊娠してたときに着てたワンピースがトケイソウの柄だったとか。 だから惹かれるんかな。
--------------------------------------------------------------------- 差出人 : K 送信日時 : 2007年5月25日 14:22 宛先 : BROOCH 件名 : トケイソウ 咲いたってお母さん言ってたので、今パチリ☆写しに行ってきました。ついでに通り掛かりの人にもよく見えるよう花の位置を変えて。 ほーむあろーんか、おもしろい。ちょっと家を留守にするとベランダの花気になるよね。 そうそう、植物辞典も楽しいよね。写真入りできれいだし。 俳句は、涼やかだったり、ゆったりした言葉遣いが、なんとも言えず惹かれます。 花や緑はパッと心を晴れやかにしてくれたり、緑色がしっくり沁み込んでくれたり、とてもたすけられてる。 ちょっと外に出たら、霧が少し出てていい感じだった。
トケイソウ柄のワンピース、素敵☆小さい頃馴染んでたものを知るのってなんかいいね。 特別な感じするね。 (写真省略)
--------------------------------------------------------------------- 差出人 : BROOCH 送信日時 : 2007年5月25日 17:51 宛先 : K 件名 : 写真ありがとう 雨もすっかり上がり、それはそれで、ややむしむしする中、パワー出ました。やっぱりきれいだねぇ、トケイソウ。 でもね、初めて見る種類(色が違うだけかな?)です。 私が知ってる白地にバイオレットのものよりも、しっとり大人な風情。雨露が似合いそうだね。
お姉さんへの作品はあれからまたすすみましたか? 手を休めたKとほっこりお茶がしたい、と思いました。
すぐ裏手にある公園から子どもの声が聞こえだしました。でも、雨上がりのぬかるんだ地面。まだ時折ハイハイに切り替わるぴのやんは、今日は外遊びはおあずけにするよ。
--------------------------------------------------------------------- 差出人 : K 送信日時 : 2007年5月25日 18:15 宛先 : BROOCH 件名 : Re:
BROOCHさん
私もBROOCHに久しぶりに会いたいよ☆ 来週介護ボランティアの見学に行くのよ。ヨガクラスも体験レッスン行ってみようかと。今は一人外出慣し中です。 安心して行けるようになったらまた広島へ会いに行きたいな。前回路面電車ののんびりマイペース運転気に入ったよ。
今は人参ケーキ焼いてたあいだまたちくちくしてた。今日明日中完成予定☆ BROOCHに今朝電話しようかとふと思ったんだけど、家電の番号なくしちゃったみたい!教えてもらえる (>_<) ?
--------------------------------------------------------------------- 差出人 : BROOCH 送信日時 : 2007年5月25日 19:02 宛先 : K 件名 : うす暗 すごい! ぼちぼち動きだしてるかなとは思っていたけど、ボランティアにヨガとは。気候も厳しくなってくるので、頑張りすぎないようにねー。
広島。働いてたときほど街をぶらぶらしなくなったので、たまーに出歩くとぷち浦島太郎よ。好きだった古着屋さんがなくなってると思えば、よくわからないお店ができてたり。 路面電車はね、実家を出て以来、沿線を離れてしまったので、とんと乗らなくなったよ。今まで毎日揺られてたのに。次乗るときは、かなりの新鮮さを味わえそうだ。
うちの家の電話番号は、○○○-△△△-□□□□だよ。 ハイなとき、ロウなとき、またいつでもかけてね。
--------------------------------------------------------------------- 差出人 : K 送信日時 : 2007年5月25日 19:33 宛先 : BROOCH 件名 : Re:うす暗 ありがとう☆ ゆっくりペースながらがんばるよ。 そうそう私まさにプチ浦島になってる 週イチは街にちと緊張しながら出てならしてるの。でも街は刺激つよい分解放感あるよね また電話するね☆ でも今日はメールのやりとりだけでも電話してるみたいだった☆幸せな日よ(*^_^*)
--------------------------------------------------------------------- 差出人 : BROOCH 送信日時 : 2007年5月25日 20:57 宛先 : K 件名 : Re2: こちらこそ、ありがとう。 今日は朝からざざ降りの雨に意気消沈気味(実際は消沈していられないのが辛いような)だったんだけど、おかげさまで充実した一日になったよ。 離れているのにね、不思議です。 不思議、といえば、私はKとのやりとりには結構、「手紙」とこだわってたの。でも、今日の、時間をかけて話をするように交わすメールは新境地でした。 …これってもはやメールじゃないのかな。いや、メールよ、メール。みたいな、ね。
またお話しようね。
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感情豊かな人のことばや文章に触れては自分もかくありたいと願うのに、自分のこころに浮かび上がる文様は卑しく思えて仕方なく、「消えろ、消えろ」と唱えて帆を畳む。
慌てて畳んだ帆の見苦しさに、夜も眠れない。
2007年05月23日(水) |
暑さのせいってことで |
うちの裏手には公園があるのだが、なんとなく目新しさを求めて、昨日今日と少し離れたところにある公園へ外遊びに出かけている。
そこのベンチでいつも(まだ2回しか会ってないけど)休憩をしているお兄さんが気になる様子のぴのき。 バイクに乗っておそらく何かを配達していると思われるそのお兄さんは、日に焼けた顔をしていて、ずっとずっと携帯をいじっている。
ぴのきは、時折何気なくボールをお兄さんの方に投げてみたり、近くまでよたよた歩いて行ってみたりしているのだが、今日は、お兄さんに気を取られて前方不注意。すべり台に頭をぶつけて、ばつの悪そうに自分の頭をなでていた。まぬけな様子にお兄さんも私も笑ってしまった。 なんとなく人間ぽくなってきている。
最近、「コクがある」というのが口癖になっている様子のつちのこ氏。 夕食を「おいしい」と言って食べてくれるのだが、たいていそれに続けて「何て言うか、コクがある。」とコメントする。
おいしいと言ってくれるのはうれしいんだけど、毎回毎回「コクがある」ばっかりだと、なんとなくそれによって適当に片づけられているような気がしてくるのはナゼ。 「コクって何だよ」と思いながらおまんま食べる私。 ・・・嗚呼、こころを病んだオトメみたいな自分が嫌。 棘が内側を向いて生えている。 さくっといこう、さくっと。
一時は嫌で嫌で仕方なく、引越しを考えていたわが家。 実際に休みの日に不動産屋に出かけたりもしていたのに、いつの間にやら「まぁ、(当分は)いいか」的な結論に落ち着いていた。
・広島の市街地までかなり近い。 ・現在の住宅費がおどろくほど安くおさまっている。 (=不動産屋に行って、現実の厳しさを痛感した。)
と、まぁ、上記のような理由で現在に至っているわけなのですが、季節が移り変わるにつれ、かの一時の熱い想いが再燃しかけている(のをうっすら感じている)状態。というのも・・・
・ものすごい山の上。 (スーパー行って帰るだけでシャワーを浴びたかのように汗だく。) ・そういえば、去年、クーラーの調子が悪かったのを思い出した。 ・古い、汚い、狭い。 (これは年中季節を問わない。) ・ムカデ。
そうそう。この最後のやつ。 今日、今シーズン初のムカデに遭遇した。 ぴのきを抱いて、買い物に出かけようと玄関のドアを開けたところ、地面でしゃかしゃかうごめくおぞましい生物を発見(多分、目が合った)。一瞬、腰がひけたが、のちのちのことを考えて撃退スプレー片手に戦った。なかなかしぶとく、階段を5段下りたところで昇天された。
ああ、なんてこと。去年の悪夢が再びよみがえる。
去年の夏。夜中に何か不快感をおぼえ、ふと目が覚めた。 なんなのかわからず、しばらくたってもう一度眠りにつこうとしたところ、お腹のあたりがちくちくした。 謎の痛痒さに思わずパジャマを脱ぎ捨てたところ、しゃーっとちいさなムカデらしきものが出現。 もう、そっから先はよく覚えていないけど、号泣。ちいさなムカデらしきものは、騒ぎに目を覚ましたつちのこ氏が退治してくれた。 すっかり取り乱した私の頭の中には、
「刺されたら死ぬことがある。」(たぶん、スズメバチと混同。) 「2度目がやばい。」(たぶん、同じくハチの関係と混同。)
などというフレーズがぐるぐるぐるぐる巡っていた。 つちのこ君にとっては、私の取り乱し様が一番恐怖だったと思う。
結局、私を刺したちいさなムカデらしきものは、ムカデではなく、ヤツデ?ヤスデ?そんな名前の生物だったのではないかということだった。(つちのこ氏および私、双方の職場の人談) とりあえず、もう勘弁だよ。
明日、侵入防止のため、がっつりスプレーまいとこ。 うっすら恐怖をリフレインさせながら、今夜は眠りにつきます。
今宵、実家の父と母はてんてこまいだった模様。 と、いうのも、父の仕事の関係者の中に、つちのこ氏の伯父がいたことが判明したのだった。(おそらく月に一度ほど)顔を合わせていたのに、父はまったく気づかなかったらしい。 今日になって、「あのー、わたくし、つちのこの親戚の者なんですが・・・」というアプローチを受けて、慌てふためいた父は私の元に連絡をよこした。
結婚式ではこころここにあらずな様子だった父。相手方の親戚ひとりひとりを覚えておけというのも無理な話だとは思う。 が、つちのこ氏の伯父は式場で親族代表的な挨拶をしていた手前、申し訳なさ度アップ。 さらに、幸か不幸か私の旧姓は珍しいものなので、つちのこ氏の伯父の方はかなり早い段階で気づいていたと思われ、そのあたりのタイムラグが申し訳なさ度をぐんと押し上げる。
間違いなく、実家では、あーでもないこーでもないと二人で騒ぎ立てているのだろうなぁ。 (あとで聞いたところによると、母がお義父さんお義母さんのところに謝りの電話を入れたらしい。)
にしても、その仕事というのは、もう2年ぐらい続いているものらしい。つちのこ氏の伯父も相当もったいぶっていたんだなぁ。
ちなみに、2年というと、ちょうど私たちが結婚した頃にあたる。ものすごい偶然。結婚式の少しあとぐらいから二人は顔を合わせていたということになる。 なんと、まぁ。
すみませんついでに。 お好み焼き屋さんを求めてここに迷い込んでいらっしゃる方が多い様子。 ここと同じ「カンラン」という名前のお好み焼き屋さんがあるようで。過去にお好み焼き関係の日記を書いたりもしてるので、検索にひっかかるのだと思われます。 大変お気の毒なのですが、こちら、まったく無関係でやってます。
ついでにといってはナンですが、ここ「カンラン」の名前は、カンラン石からとっています。8月の誕生石、ペリドット。オリーブ色の宝石です。私自身が8月生まれなのと、「カンラン」という響きが耳に楽しく響くからです。 根っこが暗いので、サイトの名前ぐらい明るく軽やかにいこうと。
1日休みをとって、3連休。遊ぶ、遊ぶ、遊ぶ。
○金曜日 車をぶんぶん走らせ、山口へ。 秋吉台サファリランド、秋芳洞。私が小学生だった頃、市内の小学校の修学旅行はたいていこの辺に萩・青海島をからめたコースが主流だった(4つ下の弟の時代には、瀬戸大橋が開通。四国へ渡るというちょい豪華バージョンに切り替わった)。 思い出の場所を子ども連れで訪れるというのは、なんとも言えず不思議な感じ。 それにしても、今回、広大な秋吉台を車で通り抜けて、その景色のすばらしさに驚いた。日常から遠く離れたどこか(たとえば、外国)にいるような感覚。これがまさかお隣の県だなんて、と。 間違いなく修学旅行でも目にしているはずなのに、まったく記憶に残っていないなんて。子どもというのはきっと、目の前のものを素直に受け取ってしまうがために、日常的なものと非日常的なものとの違いがあまりないんだろうなぁ。
サファリランドでは、トラバスに乗って、動物の餌付けに挑戦。ライオン、しまうま、らくだに熊・・・みんなよく慣れている。バスが近づくと、ちゃんと小窓の前で今か今かと餌を待つ。 いつまでもバスに張り付いている動物たちをジープに乗って巧みに追い払うお兄さんたちがかっこよかった。 つちのこ氏がトラにやろうと鶏肉を小窓から瞬間、鳶がものすごいスピードでやってきて鶏肉を奪取したのには驚いた。その衝撃は、金鋏が開かなくなってしまうほどだった。
秋芳洞は夕方だというのに、団体の観光客で大賑わい。「すみません、すみません」と言いながら、すれ違い続ける。ベビーカーは車に置いてきて正解。ひんやりした空気と暗がりに包まれたぴのきは、つちのこ氏にだっこされて、ほとんどずっと眠っていた。
○土曜日 いつも通り、郊外のショッピングモールへ買出しに出かける。 留守中、宅配があったようで、郵便受けに不在連絡票が入っていた。
○日曜日 朝、宅配業者に連絡を入れる。 住所と名前を訊かれ、答えたら、「あー、読んだの?○○さん?」「○○さん、読んだのね。」「はい、はい、読んだのね。」と何度も言われ、ちょっと戸惑い。 「不在連絡票を読んだ」ことを言っているのかと思ったけど、これが実はちょっとおかしな取り違い。 届いた荷物というのが、新潮社Yonda?CLUB事務局からの賞品で、宅配屋さんは、「あー、‘Yonda?’の○○さん?」「○○さん、‘Yonda?’のね。」「はい、はい、‘Yonda?’のね。」と言っていたのだ。 そんなわけで、Yonda?のリストウォッチが手元に届いた。8月頃になるかなぁとふんでいたのに、思いのほか早かった。
広島港のインドカレー屋でランチ。前から噂でおいしい、おいしいと聞いていたので、気になっていたお店。 セットメニューにもタンドリーチキンがついていたり、ナンの種類を選べたり、とっても良心的だった。また行きたいな。
腹ごなしに広場でぴのきを遊ばせたら、びっくりするぐらいあたりを縦横無尽に歩き回り、つちのこ氏と私はへとへとになった。 いつの間にそんなに歩けるようになったんだ。しかも、靴を履いて。 隠れてトレーニングしてる?
めぐりあわせとはおかしなもの。 衣裳ケースの奥から引っ張りだして着たのは、花柄のワンピース。 かたづけの最中に指先が触れたのは、緑色のジャケットのCD。 どちらも私が大学生だったの頃の愛用品。
最初のうちは、ふわっとしていて懐かしい。 マンションの壁がやたら薄かったことや、ドアやエレベーターがピンクだったこと、裏には大きな酒屋さんがあって、ひとりでワイン買って飲んでトイレでつぶれたこと。
おかしなことまで思い出して吹き出しそうになるのに、なんでだろう。 早足で坂を下るように淋しく淋しくなる。
そうして、愛しいはずの思い出から身を隠すように、音楽をとめる。最後の最後まで、転げ落ちてしまうその前に。
『ただ、君を愛してる』 悪い人がひとりも出てこない映画。 ただただ真っすぐ涙を流したいときに。 ―「好きな人が好きな人を好きになろうと思っただけだよ」
普段は穏やかなつちのこ氏が怒っている。
運転中に無理な割り込みをされても、洋服屋の店員に体型にケチをつけられても、気分を害した素振りなどまったく見せないつちのこ氏が怒っている。 (ちなみに、上記の2つ。隣にいた私は、ムカついてムカついてしょうがなかった。)
それは夕食のかたづけが終わったあと、つちのこ氏が何よりも楽しみにしているスイーツタイムに起きた。
うれしそうにキッチンへ向かい、仕事帰りに買った某ドーナツショップの箱を手に戻ってきた。 ならば、と紅茶を煎れて、箱を開けたそのとき―
何か腑に落ちない顔で、ドーナツをひとつ手に取り、まわしている。くるくるくる…そしていきなり、 「やられたぁぁぁ!」 何? 何? 何? と突然の出来事にビクつくぴのきと私。
ドーナツをくるくるまわしてつちのこ氏が探していたのは、チョコ。 オールドファッション抹茶のチョコがけを頼んだのに、チョコのかかっていない普通のオールドファッション抹茶が入っていたのだった。
あまりの落胆ぶりに、のどのあたりまで出かかった「まぁ、えぇじゃん」という言葉は行き場を失い、そのまま体内に戻っていった。
結局、チョコのかかっていない普通のオールドファッション抹茶をぶつぶつ言いながら食べたつちのこ氏。 お風呂に入って、ぴのきを寝かしつけたあとも、テレビゲームをしながらまだ呪いの言葉をつぶやいていた。 この怒りは、相当だ。
あのとき、体内に戻っていったあの言葉がまたのどのあたりまで上がってきたが、とりあえず、そっとしておいた。
2、3週間に1度のペースで我が家の呼び鈴を鳴らす女性がいる。 年のころなら50代前半か。せいなる書物のススメにやってくる。
最初はたしか、ぴのきを抱いて玄関口に出て、話が佳境に入る前に何かの理由をつけてお断りをした。
次はたしか、ぴのきが寝ている間、夕飯の支度をしているこいそがしい時分にお出ましになった。 菜箸を持ったまま玄関に出たので、こちらが状況説明するまでもなく、相手が引き下がった。
で、今日、正午。 午後から予防接種に出かけることになっていたので、いつもより早くぴのきにお昼を食べさせ、やっと寝かしつけたところだった。 ピンポン鳴った時点で、お顔が浮かびました。ついでに、ぴのきも起きました。
正午! たいていの人はお昼食べてる時間だと思います。 どうもあの手の方は、時間の感覚がずれているような気がして仕方ない。 その人にしても、お昼ぐらい食べてからまわられては如何か。
そういえば、うちの弟は高校時代にホームステイを経験している。 ステイ先のお母さんが毎日そういった活動に出かけるため、毎晩夕食はマ○ドナルドだったと聞いた。 家族は? 受け入れたホームステイの子は? 優先順位が理解できない、と思ったのを思い出した。
話をもどして― 「まぁ、ごめんなさい。いつも間の悪いときに来てしまって…」と、いつもの女性は詫びを入れた。目を覚ましたぴのきの泣き声が聞こえたからだ。
結局、今日も話を聞くことはなかったのだけど、どうだろうか、そろそろこの辺で。
…でもきっと、その人にとったら、そんなことで心を乱す私は目先の忙しさにとらわれた憐れな人間なんだろうなぁ。
そもそものスケールが違いすぎて、平行線。
誰かのことをしずかに強く思ってこの道を歩いていけば、きっと生き易い。 誰かのことをしずかに強く。
呪文のように唱えながら、今日はあなたのことを思っています。
エンピツ日記のもくじをだららーっと見ていてびっくりした。 ほったらかしは3年にも及んでいたんだなぁ、と。それでも生きながらえていた私の日記。すごい。 このインターネットの世界には、そんなふうにして放置されてることばがたくさんたくさん漂っているのだろう。宇宙みたい。 消えてなくなることすら許されず、ただただあてどなく存在している状態を想像すると悲しいけれど、その途中で、誰かにそうっとすくいあげられる幸運な瞬間だってあるのかも知れない。
その3年間。 パソコンが使えない状況があったり、結婚したり、出産したり、実家の愛犬が死んでしまったり、友達に誘われてmixiしてたり、した。 (ちなみにmixiは、今も時々ログインするようにはしているものの、知り合いが読むのを前提に書くとすると、なんだか羽の伸ばせない日記みたいで不自由。) 3年あれば、中学校もしくは高校を卒業できちゃう。そう考えれば、すごく長い期間のようだけれど、実際、この年齢になると、ものすごく早い。あっという間だ。これからどこまで加速度を増すのだろう。 昔から「はやく老後に突入したい」などとおかしなこと(現在の状況だと、老後はかなり厳しそうでもあるし)を言っていたけど、もうそんなに遠くないのかも知れないなぁ。
開いた穴は大きいけど、なんとなく続きを書き始めた5月。 藤の花が虫たちを誘っている。
ずっと県外で暮らしてきた私。 mixiは離れた友達との距離を近づけてくれてるのも事実で、それにはとっても感謝している。
なかでも、高校・大学が一緒だったTちゃんには、あれほど一緒に長い時間をともにしていたのにもかかわらず、今更ながらにどんだけいい人なんだろうとこころをふうわり(いい距離感で)あたためられる。 ぴのきの夜泣きがひどいと言えば、「手に負えないようなら、どこそこのお札がいいらしいからもらってきてあげる」とコメントをくれたり。 ふさぎこんでる瞬間に読んだらびっくりして涙が出そうになるほど。
いい友達いるなぁ、私。
おもてがいやに騒がしいので、窓の外をのぞいたところ、色とりどりの帽子をかぶった大勢の園児たちの姿。 ゴリラが土に埋もれてラッコのようになったまぬけな遊具のある住宅地の中の小さな公園に、まさかの光景。 たくさんの水筒までが整列している。
お湯をわかして束の間のティータイムにほっこりした後、あたりの静寂に再び窓の外をのぞくと、駆け回る園児もつんつんつくしのごとく地面に生えた水筒もなくなっていた。
ぼんやりとしたうたた寝との境界線。 風の音だけがびゅうびゅうと大きく聞こえて、じわりじわりとさびしい気持ちが生まれくる。
先日、現代美術館で催されている藤本由紀夫「ECHO」展に出かけた。
展示されているさまざまな装置を自由に触って、個々が奏でる音を楽しめるというもので、オルゴールからパスタまで、目も耳もくすぐるアートな空間が広がっていた。
うちに帰ってから、美術館でもらった小冊子(この解説書が、また、パンチングされた深緑の表紙から朱がのぞくぴりっと洒落たもの) にじっくり目を通すと、ひとつひとつの作品製作にまつわるエピソードが興味深い。 もう一度鑑賞したい気持ちがふくらむことうけあい。
何らかの専門職についている人にはみな、テリトリーがある。 私のようなごくごくフツウな人間が興味を持って手を伸ばしてみたところで、理解不能なぶ厚いバリアに阻まれてしまう。 結局は近づくことができずに、自分とは違う世界のものとして片付けざるをえなくなるのだ。 「アートって難しい」。そんな風に。
テリトリーの外で出会った人にもわかりやすく、つかみやすいことばで梯子をかけるということ。それはまさに才能のひとつだと思う。
いろんな人の興味をひっかけるフックを内ポケットにたくさんたくさん持っているんだろうなぁ。 そしてそれはいつでもぴかぴかに手入れしてあるに違いない。
藤本由紀夫「ECHO」 広島市現代美術館で13日(日)まで。
「ハンドルを握ると人が変わる」というのはよく耳にするフレーズ。 ハンドル握ってるそのときだけ荒くなるんならいいけど、育児で荒くなったらねぇ・・・と朝から反省モード。
ようやく1歳になったばかりのぴのき。 最近は結構室内を歩き回るようになったし、力も結構ついてきた。それに伴ってイタズラもより激しく、より巧妙に、そしてよりしつこくグレードアップ。
ぴ/(触って欲しくない)ものを引っ張り出しては散らかす。 私/「だめよ」と言いながら片付ける。 ぴ/(触って欲しくない)ものを再び引っ張り出しては散らかす。 私/「だめだって」と言いながら片付ける。
繰り返し、繰り返し・・・
このやりとりがしつこいCM並に日に何度も何度も繰り返されているのですが、私の気持ちに余裕がなくなってしまい、つい舌打ちをしてしまったのです。(くれぐれも、癖ではありません。)
すると、背後で「っちっ!」
えぇ!?今、舌打ちした??
嗚呼、なんてこと。ぴのきが舌打ちを。 母は一瞬、自分のいけない行いをすっかり棚に上げて、ショックうけてました。
真似するようになったんじゃね。そうやって学んで行くんじゃね。(遠い目)
母として気をつけなければなぁ・・・と心に誓いました。
2007年05月09日(水) |
収納スペース的事情により |
ニュースを見ていて、昔の恋を思い出す。 はて、そもそもあれは恋だったんだろうか。
◇ 高校生の頃からつきあっていた相手と結婚した友人がいる。 私が知っているかぎりでは、大学生のときに一度別れたのだが、結局は元のさやに戻り、その後長く長く続いて現在に至っている。
それほど長いつきあいをしたこともなければ、元さやの経験もない私には、完成度の高いラブストーリーのよう。 手をのばしたいような、のばしたくないような。 …いや、のばしてどうする。 ◇ 昔の恋は引き出しにしまい込んであるようでいて、実は焼却処分されている。
片付け下手な妄想女にしては、上出来。
気がつけば、ノースリーブの服を着て冷水で家事。 5月、夏は近いのだっけ。
季節がいきなりジャンプするのと同様に、ぴのきもいきなり成長。助走やホップ、ステップももちろんしているんだろうけど、大ジャンプの輝きに成長することを忘れた大人は非常に驚かされるのだ。 「まま」、「ぱぱ」(厳密に言うと「ばば」と聞こえるが、もちろん突っ込めない)と言いながら、部屋をまるくくるくる歩いている。 こどもは、すごい。この子の1日は、一体私の何日に相当するんだろう。多少日数をもらったところで、たいしたことはできないだろうに。 年をとるほどに一日一日がはやいスピードで過ぎていくのも納得がいく。
天気用語に新たに「猛暑日」が加えられたらしい。ちなみに、35度以上の日をさすのだとか。 うーん…できれば少なめで。
GW最終日、まわりの音をすべて遮断してしまうような雨が降っている。
大学に入りたての頃に、ひどいひどい雨が降った。文字通り、下着までびしょ濡れになるような雨。傘なんて役たたずだった。 やっとの思いで学校に辿り着いたものの、そんな状態では授業を受けてもどうにもこうにも気持ちが悪く、結局、必修の授業だけ受けて家へ帰った。
あの頃のことを思い出すと、何とも言えない気持ちになる。 私は、ちゃんと丁寧に生きてい(き)たのかな。 時間を弄んでいたような気がして、(私が苦手とする)熱い類の映画やテレビ番組、小説に出会うと、ふと自分がかわいそうに思える瞬間が生まれるようになった。ぽこっと填まる、エアポケットのように。
ずっと体育会系の部活ひとすじだった人と結婚した。意図的にそういう人を探したわけではないが、本能が私に足りないものを埋めさせた結果なのかも知れないと妙ちきりんに納得してみたり。 「(部活以外は)何もしてこなかった」などと飄々と言ってのけるあたりが、私との接点と言えば接点か。 部活などしたこともない私からすれば、すごいことだと思うけど。
すべてを否定するかのような雨が降っている。
◇ 日記再開。 旧日記『es*journal』は、過去ログとしてそのまま残しておくことに。時間を見つけて読み返してみようかと。
パソコンが手元になかった期間につけていた携帯日記『今日もまた寄り道のひとつ』もひっそりと保存。 こちらは妊娠中に綴っていたもので、何かと思い出深い日記。
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