カンラン
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2007年06月30日(土) |
ひやかしフィッシャーマン |
たまに仲間と連れ立って釣りに出かけるつちのこ氏。 「爆釣でも2尾しか持って帰らないから、安心してね」というセリフを残して朝の10時ごろいそいそと家を出た。 私の感覚では、釣り人はものすごい早起きをして出かけるような気がするのだがなあ、とずーっと思い続けている。
4時前に帰宅。 どうせ手ぶらで帰ってくるさ(・・・ひどい)とたかをくくっていたら、意外や意外、大きな魚を2尾お持ち帰り。シロハタ(?)とかいう名前の魚なんだとか(近くで釣りをしていたおばちゃん談)。「小骨が多くてあんまり好かれる魚ではないけど、塩焼きにして食べてみんさい」ということらしい。
とりあえず、台所にこもり魚をさばくつちのこ氏。 たちまちは冷凍して、明日の晩あたり、食べてみる予定。予定は未定。
夜のファミレスで和風スイーツを食べて新境地。 期待以上においしくて、店内窓際角っこのボックス席みたいなところに座らせてもらって、大満足。 私とつちのこ氏の間の長いソファの上でぴのきを自由にさせて(窓の外を見れたのもよかった模様)、その間、ゆっくりさせてもらえた。 トンネルを抜けたかのようなリフレッシュ感を、すこーん、じわじわっと味わう。
さすがファミレス。すごいぞ、ファミレス。 3歳以下の子どもは自由にドリンクバーを使えるなんてことにも驚き。
天気と同じようにぐずついたこころ。 午前中、昨日から引き続き、ぴのきの機嫌が悪い。 いたずらばかりして、注意をしたり、手にしているものを取り上げると、きんきんと泣く。その泣き声にあわせて、左の頭、耳のうしろの辺りが痛む。
洗濯洗剤を台所と居間の絨毯の上に撒き散らしたところで、私もついに我慢ができなくなる。白い粉の山を両手ですくうそばから涙がぼたぼたと落ちて、べったりとした白いしみをつくる。 両手両足を粉だらけにしたぴのきもそばできんきんと泣いている。 ぴのきの手足を拭いてやって、とりあえずのところまで洗剤を片付ける。
寝間の窓を開けて、霧のように降る雨を見ながら泣いた。 うちの窓が山の斜面と公園に面していてよかった。 今日が雨降りでよかった。 この部屋ではない光景を目に映したかった。視界いっぱいに。 しばらくそうさせてくれたぴのきにもほんの少し、感謝を。
雨が上がったところで、公園に子どもを連れたお母さんがやってきた。 ぴのきとおんなじくらいの男の子が嬉しそうによたよたと歩いている。 この瞬間、どうしてあの親子はほほえましいんだろう。 この瞬間、どうしてわたしはこんなにだめなんだろう。 足元に、顔を涙でべたべたにした子ども。
お昼頃になって、なんとかいつも通りに外遊びと買い物に出かける。 外で元気に歩き回り、うちに帰って昼ごはんを食べさせると、1時間ほど寝てくれた。
昼寝あけからは、いつものぴのきに戻った。
足のうらからとんとん叩いたりもみもみしてやると、左の頬にえくぼをつくって、私の顔を見つめて、ごろり横たわる。 こんなにいい顔をしているのを見るのは、とてもとても久しぶりな気がする。 しんどい時間って、なんて長く感じるものなんだろう。
ぴのきの帽子のゴムをつけ直しながら、自分の堪忍袋の緒も補強すべきなんじゃないの?などとぶつぶつ思う。 皮肉を壁にぶつけて、拾って、またぶつける。延々と。
つちのこ氏の仕事が休みの日、3人揃って過ごすと、楽しい場面ではもちろん楽しいのだけど、どうもぴのきが過剰に興奮して手に負えなくなる。 家では一切ひとり遊びができなくなり、私に抱っこを求めてくる。 ずっと抱っこしてるのもしんどいので、気分転換に公園へ行けば、それなりにはりきって遊ぶものの、その後うちへ帰れば、輪をかけて興奮。いつもなら寝る時間になっても眠らないし、これでもかというほどに駄々をこねる。 この泣き方がとてつもないのだ。
我慢できる、耐えられる、と念じ続けても、どうしても我慢できず、耐えられないときがある。 「あ、限界が近い」と思った途端、頭の中に砂嵐があらわれ、そのざあざあに負けないぐらいの声を上げて泣きたくなる。 こんなにひどいざあざあの中でだったら、大きな大きな声を上げても大丈夫なんじゃなかろうかという苦い誘惑。もちろん、そんなはずはなく、もし実行したらば、きっとかなりキテる。
たいていは寝る前に布団の中で足し算、引き算をして、「いい一日だった」という答えが出せるはずなのに、多分、今日は無理。
暑さのせいなのか、ストレスなのか、はたまた根っからそうなのか、夕方ぐらいになると、くいっと一杯ひっかけたくてうずうずする。 特に最近は私がぴのきをお風呂に入れて、その流れでさっさと夕食を食べさせるようになったので、風呂上りの一杯に対する恋心はつのるばかり。
つのるばかり、などと言いながら、それで終わらないのが私。 ビール(発泡酒含む)を飲むのは、さすがに気が引けるので、梅酒を購入した。気前のいい1000ml。 一日一杯で遣り通してますよ。ちなみに、つちのこ氏は今のところ、一切手を出していない模様。彼は、基本的に夕飯時にコップ一杯のビール(350mlを私と半分こ)でいいみたいです。
今日はつちのこ氏の帰りが遅いため、ぴのきの夕食時に梅酒を一杯飲んだのち(厳密に言うと、1/3はぴのきが倒してこぼれた)、発泡酒を一缶あけてしまいました。 一応、つちのこ氏に了解とっております。 (ただし、梅酒を飲んでると思い込んでいるフシあり。そこにはあえてふれず)
「スタジオパーク」に金田一秀穂氏。 いいなあ。ゆるゆる(ご本人曰くふにゃふにゃ)した雰囲気に憧れる。ゆるさというのは、そう簡単には真似のできない才能だと思う。あんな方は近くにはなかなかいないな。 それにしても、ニートの先駆けだったとは、意外。
例の友達は東京に転勤になったのだとか。 たしかに職場結婚だったからキツイよなあ。とりあえず少し離れて考えてみる、ってのは・・・ないかな。
2007年06月26日(火) |
恋人が部屋にやってくる |
朝いち、ぱちっと目覚めた途端に行動開始。 朝食、身支度、ぴのきの世話をひとつひとつ片付けながら、いつもよりしっかりめに部屋の掃除。そしてあれこれあちこち隠してみたり。 まさに、恋人が部屋にやってくるかのような見事なあたふたぶり。
我が家にはじめてのお客さん来訪(結婚して間もない頃に保険屋さんはいらっしゃったことならあるが)。近所に住むママ友のYちゃんです。
本当はこぎたない我が家を公開したくはなかったのだけど、前回はYちゃん邸にお邪魔したんだし、あんまり拒否ってても・・・云々考えて、「よ、よかったら、どうぞ」ということになった次第。 (Yちゃん邸はすんごいかわいかった。)
Yちゃんのお子さまのがっちゃんもときおりしっかりと2本の足で立つようになっててビックリ。四六時中接しているわが子の成長は悲しいかな日々の泡にのまれがちだけど、久しぶりに会う友達の子の成長はまぶしい、まぶしい。
今月は私がうっかり健康相談の日を失念してしまい、Yちゃんと会えてなかったので、すっかり話し込んでしまった。 それにしても、思いのほか活動的なYちゃんに脱帽。がっちゃんに早くもいくつか習い事的なものをさせているらしい。 うーん・・・うちはまだそこまでには至らず。
最近、休日出勤の多いつちのこ氏。木曜日に休みを取るらしい。 いつもなら「わーい」と喜ぶべきところ、実は少々複雑。木曜日にはひそかにネットで購入した商品が届くのだ。嗚呼、なんて悪いタイミングなんだろう。 うまい口実考え中。徐々に伏線をはりつつ・・・。
遅ればせながらの父の日訪問ツアーを実施。
せっかく梅雨入りしたのだからと、止んでしまうのが口惜しいようにして降る雨の中、宇品へ。周辺の島も空も灰色に塗りつぶしてしまったかのような風景を見ながら、島へ渡るフェリーの旅。いつも思うのだけれど、30分という航行時間は、ちょうどいい。車から降りるのが面倒に感じるほど短すぎもせず、うんざりしてしまうほど長すぎもせず。日常の中のちょっとした旅、といった感じ。
プレゼントのお返しにたくさんの野菜やら、らっきょ漬け、カステラなどなど、たんまりいただきものをして、一体何の日なんだかわからなくなる。 らっきょは、7月20日以降が食べごろとのこと。楽しみだあ。カレーやら、アボカドとの和えものやら、早くも頭は食べごろへワープ。
ちなみに、たまねぎは獲れすぎたようで、軒先にたくさんたくさん吊るされていて、まるでたまねぎ屋敷だった。大小個性豊かなたまねぎ。かわいかった。 我が家もベランダに吊るさせていただきますです。はい。ぽこぽこと。
夕方より、私の実家へ移動。 お昼はむこうで、夕食はこちらで、とご馳走になってばっかりの一日。 「メニューが重なってても黙っておこうね」などと冗談めかして笑っていたが、幸いにもそれについては重なることなく。 でもやっぱり「わが子や孫に肉を食べさせたい!」と思うのが親心なようで、すき焼き&鉄板焼きと、かなりがっつりめパレード。 うちじゃめったに牛さんはテーブルにのぼりませんからなあ・・・食べだめだ、食べだめ。
例のきれい色Tシャツは、お父さんに無事気に入ってもらえて、ほっ。これからの季節、テニスでがんがん使ってもらえると嬉しいなあ。
お母さんと伯母ちゃんのバリ珍道中。さまざまのエピソードに大爆笑。姉妹って、いいなあ。でこぼこでも。
明日は、ぴのきを数時間つちのこ氏に託して、ヘアカット行ってきます。 微妙に伸びたショートヘアにさらば。気分転換の意味合いもかなり濃。
元気が出ない状態で昼下がりまで過ごす。
傍らで遊んでいるぴのきの首すじにうっすらと汗が出ているのを見て、よっこらせと扇風機を出してくる。汚れを拭いて、先日買った扇風機カバー(アニメ系は苦手なため、おばあちゃん家系のレース仕立て)もつけて。 電源を入れると、首を振り出した扇風機にぴのきが反応。そして興奮。「フー!」と威嚇。 そんな様子を見ていたら、おかしくておかしくて涙が出るぐらい笑った。 (ぴのきはいたってマジ)
ともだちが離婚する。多分。
わかりあえない人とは、わかりあえないのだろう。
そんな風にあっけらかんと頭で考えて、そのまま滑り台を滑り下りるように口から言葉にすることができたらいい。 「3時にはお菓子を食べるよ」と言うのと何ら変わらないぐらいに、さらっと。
はなから期待などせず、いちいちしっぽを振らない。 風に吹かれる柳でいたい。 そうすれば、こんなにこころをじりじりさせる必要もない。
じりじりさせる熱があるのに、誰かを暖めるのはおろか自分を愛することすらできず。 外から内から、痛い。
日曜日らしからぬ日曜日。 早朝、つちのこ氏を送り出してから、どこに遊びに出かけようか考える。私の元の職場(日本庭園)にぴのきを連れて行ってもよかったのだが、休日に電車に乗って・・・と考えると少し腰が引けてしまい、結局、ひと駅先にある公園まで歩いて行くことに。
散歩から戻り、ご飯を食べて、やっとこさ昼寝。 ぴのきが眠っている間、こそこそとラジオのアンテナのばし作業に勤しむ。うちは非常に電波状態が悪く、ラジオが聞けるのは、キッチンの窓際のみ。なんとか居間で聴いてやろうと、結婚して間もない頃にコードを買ってきて悪戦苦闘したのだが、結局挫折している。
ふとしたひらめきで臨んだ今日、ついにラジオから音声が流れ出す。ああ、なんというしあわせ。 居間からキッチンの窓際までの壁伝いにガムテープで固定されたコードが走る光景が貧乏臭くも、愛らしい。
夕方。 昼寝から覚めたぴのきの首のうしろがびっくりするほど赤く腫れている。大小のふくらみ。からだを調べてみると、背中の中ほどぐらいまでがぼんわり赤くなっている。 その後発疹はエリアを拡大しているよう。
こどもに何かがあるとどうしてこんなにこころ穏やかではいられないのだろう。気持ちがひっくり返るようで、自分を落ち着かせなくてはならない。 何度も何度も患部を見ては、見間違いであることもしくは快方に向かっていることを祈ってみる(役たたず)。 ぴのきは特に痛がったり痒がったりすることもなく、いたって元気なのだけど(熱もなし)、見ている方はいてもたってもいられない感じ。
明日、病院に行ってきます。 はしかとか風疹じゃなきゃいいけど。なんとなく響きがこわいので。 (予防接種は済ませているけど、それでもかかったりするのかな)。
夜。 静かな部屋でひとり、発泡酒(ビールとなると、やや気が引ける)の缶を開けて、押入れから便箋セットを発掘した。ひとり暮らしの頃には手の届く場所にないと気がすまなかった便箋セットが、いまや押入れの中に文字通り押し入れられている現状、不思議。 つちのこ氏はヨルザル(夜のフットサルの試合)で不在、ぴのきは夢の中。静まり返った空間をひとり占めして、ぽつりぽつりとペンを走らせると、昔にタイムスリップしたよう。途中、ラジオを聴いてみたりなんかしちゃったりして、つかの間の楽園。 真っ白い紙を前にペンを握ったときに感じるあのここちよさ。久しぶりだったなあ。
ネットで注文していた商品が届く。 4.05L、アメリカンサイズの柔軟剤。どんだけ大きく重たいものが届くかと楽しみやら心配やらにさんざん胸をおどらせたけど、実際は宅配のお兄さんの両手に抱えられてひょこっとやってきた。案外許容範囲内のシロモノ。 ・・・にしても、最初のうちはこれを片手で使用するのはちょっと重いかもなあ。お買い得とは言え、多分、日本人なら容器自体はほどほどの大きさにして、たっぷり詰め替え用をつけるところ。お国柄か。
一緒に注文したDEMETERのスプレー(本当はこっちが主役)は、期待していたのとちょっと違ってた。Chocolate covered cherries、まあそのまんまの香りといえばそうなのだけど、チョコが見事に洋物。胸にむうっとくるような乳臭さが気になる。今後、使い方を検討してみる所存でさ。
ラジオで耳にした「あとあし」。 「うしろあし」じゃなくて「あとあし」という言い方。いいな。
気がつけばもう金曜日。 明日からの週末は、つちのこ氏の休日出勤があったりで週末らしからぬ週末になりそうな予感。わくわく感大幅減量。
途中やめになっていた編み物を再開。 ぽこぽこと立体水玉がかわいい、ぴのき用コットンのマント。うんせうんせと編み進めて、ようやくフードの部分にさしかかっている。 しかし、なんだなあ・・・結構重たい。できあがりは今よりもっと重たいわけだから、着たら首とか肩とか凝らんだろうか。気になりながらも前進あるのみ、だわな。 夏をやり過ごして、「あら。ぴのやん。ちょっと涼しくなってきたわねえ」という頃にはできあがってるといいな。(途中やめ常習犯)
週の半ば、さびしく衝撃的なことがあり、物思いに耽ってばかりいる。 私が耽ってもどうしようもないことは明らかなのに、動きを止めて考え事をしている時間がパッチワークのようにひとつ、またひとつ、と連なって、視界を狭く狭くさせている。 明るい兆しが見えていた分だけ、悲しみは深い。
坂の途中で、つちのこフレンドのB氏に出会う。
職場の話やら身近な赤ちゃんの話(B氏は既婚、子どもなし)をしているうちに、迎えに行くはずだったつちのこ氏が合流。3人(アンドぴのき)で家までの坂道をのぼる。
途中、挙動不審な小動物系くりくりおめめのB氏が少し声のトーンを落として、 「実はさ、フリーダムなんだよ。今日から4日間」 とむふふと語った。 B氏のフリーダム話については、つちのこ氏より何度か聞いていたので、内心「で、出たー」と思うも、立場上聞き流しておくことに。
B氏と別れたあと、「フリーダム話、出たね」「ほんとうに‘フリーダム’って言うんだね」などとぼそぼそしゃべりながら最後の坂道をのぼる。
それにしても、「じゃけぇ今日は早う帰ってきたんよ」っていうのは一瞬聞き間違いかと思った。フリーダムじゃなければ早く帰っては来ないのか。 彼の奥さんとは挨拶を交わす程度のおつきあいでしかないけれど、なんとなく、複雑。 今後を見越して、うちも少しはフリーダム制を導入しておく方がよろしいか。
夜。 キッチンでスポーツドリンクを飲むつちのこ氏に、 「ところで、フリーダムって何をするの?」 と聞いてみたところ、 「さあ。『信長の野望』とかじゃない?」とのこと。 ふーん、かわいいな。
頭の中に広げた地図。
遠く遠くの君住む街に思いを馳せる。 馳せてどうする、と自分に呆れながらも、馳せるのだ。 知らない街をどうやって思い描くのだ、と自分を笑いながらも、馳せるのだ。
地図の上に手紙を書くよ。 君住む街とこの街との間をたくさんたくさんの文字で埋めるのだ。 陸も海も湖の上だって、気にすることなく綴ればいい。 そうすれば、きっと、あっという間に君のもとへ渡って行ける。
今日のごろごろ。何がごろごろ? 私のお腹がごろごろ・・・。 どうしたんだろう。昨夜から今日にかけて意外と涼しかったからか?それとも夕食のワタリガニのトマトクリームスパゲティとクアトロフォルマッジョのピザがいけんかったか(いや、でもこれはみんなで食べたんだから、問題ないはず)。 よくなれ、はやくよくなれ。 今晩はきちんと布団かけて寝ます。
父の日のプレゼントを買いに出かける。 あれこれ悩んだ結果、お義父さんには「こまごまとしたものを入れるポーチみたいなの(つちのこ氏セレクト、ちょっと若め)」、実家の父にはテニス用にTシャツを買った。
そのTシャツとやら、なんでも着用して運動すると体感温度が2度も下がるシロモノなんだとか。私がごろごろのお腹を抱えてお手洗いに消えている間につちのこ氏が目星をつけてくれていた。暑がりの父にはもってこいだ。 つちのこ氏的には黒が無難では、とのことだったのだが、私の独断と偏見できれいな黄緑色?蛍光イエローに近いような色?にした。色自体がとてもきれいだったし、色白の父にはすごく似合うと思う。 自分で普段選ばないようなもの(と言うか、服はすべて母まかせ)でも、「娘夫婦がくれましてね」なんつって愛用してほしい。
突然、ぴのきの強烈な泣き喚きにふりまわされることがある。 最初のうちは「はいはいはいはい」と穏やかにあやしていても、からだいっぱいの抵抗と、ますます盛大になる泣き声を受け、胸とかお腹の辺りに暗雲がむくむく広がり、頭がかあっとなってしまう。まさにわれを失うといった感じ。 数日前は私がそんな状況に陥り、今日は普段はきわめて穏やかなつちのこ氏が陥った。
そんなときは、もうひとりのほうがすうっと舟を出す。すうっと。 水面の上で静かにバランスを取りながら、暴れる波をやりすごす。リズムが安定して心地よい揺れに変わるころ、赤子も眠る。
7月上旬、九州は阿蘇・九重へ旅行に出ることが決定。 3人そろってのはじめての旅。露天つきの離れを予約しちゃったり、ちょっとはりきり気味(その分、1泊目の部屋つき露天は断念。大露天や岩盤浴なんかも利用できるみたいだけど、部屋のユニットバスで済ませることになっちゃうかもなぁ・・・ぴのきんぐ当番交代制にするかなぁ)。 とにもかくにも、それまでの体調管理は万全に。
mixiやってる友達から「元気にしてんのか?」とメッセージが届く。 言われてみれば、随分長い間日記の更新はもちろんのこと、ログインさえも行っていない状態が続いている。 こことおんなじ内容のものをとってつけるのも嫌だし、かと言って、ここを公表するのも違う気がする。 更新はしばらく待たれたい。しばらく。
昨日からぴのきの入浴に挑戦している。 今まではずっと私が入浴前後のセッティングをして、つちのこ氏に入れてもらっていたのだけど、2度目の外遊び(夕方)に連れ出すかわりにお風呂に入れてしまおうという魂胆。 以前一度か二度挑戦したことはあったのだけど、それはもう地獄の入り口付近まで行ってきたんじゃないかというほどの絶叫で、その後あえてリベンジすることは考えなかった。だけど、できれば早く眠ってくれたほうが自由な時間ができるしなぁ、と。 今のところ、お守りのトミカのバスマット(やばくなったら「ぶんぶん」と言って指差す!ごまかす!)とお風呂おもちゃのおかげか、まったく問題なし。すごいぞ、私。
昨日はその後寝かせつけに少々てこずり、結局いつも通りの時間になってしまったが、今日にいたっては私がお風呂に入っている間につちのこ氏が寝かせつけてくれていた。 わあああ、極楽ぅ。
夕刻よりひどい雨と雷。 今週末は何して過ごすかな。
テレビをつければ同じニュースばっかり。自然と教育テレビしか見なくなってる。 歌えや踊れ。
昨夜、大阪のお義兄さんから電話があった。 私は台所で洗い物をしていたため、つちのこ氏が電話に出たのだが、冗談で、「自殺などしないように」言われたらしい。 …まったくもって冗談じゃない!
仕事なんかと(しかも自分が何か大変なことをしたわけでもないのに)自分のすべてを秤に掛けるようなことはして欲しくないし、あってはならないと思う。 だいたい、なんでうちのつちのこ氏が、政治家さんやら歴代のお偉方がとりきれずに他人に擦りつけあうほどの責任をとらんにゃいけんのんか。・・・いや、正直、ことが重大すぎて、とれないな。ぶつぶつ。
お義兄さんはいい人なんだけど、少々大袈裟でノリが黒い関西風。(注:黒いのは、悪気ではなく笑い)
こちらもノッてるぐらいの余裕がないといかん。
青葉がわさわさと茂り、覗き穴が塞がれる初夏。
山を下り、川を越えて、交通公園へ遠征。 近所の公園へ遊びに行くと、ずんずんずんずん歩いて道路の方へはみ出して行ってしまうぴのこ。それならばと敷地広めの交通公園(園内に踏み切りがあったり、ゴーカートがあったり、芝生があったり、もりだくさんの公園。それでいて安全)へ連れて行く。
芝生を歩き回り、幼稚園の子らが乗るゴーカートを眺めたりしたあとにぴのきの目についたのは、陸橋。 最近、階段に興味を持ち出したのはうすうす気づいていたが、おそれることなく突き進む勇敢な姿に私の方はひやひや。 上りははいはいで上るのだが、下りは足元をろくに見ようともせず二本足で行こうとする。 一時も目を離せず、肉体的にも精神的にも消耗の母。
その後買い物を済ませて川端を家の方向に歩いていると、すやすや気持ちよさそうにぴのきは眠った。 川を越えて、山を上る。曇天の下、汗だくで。
お風呂あがり、鼻パックをするつちのこ氏。 ぴのきを寝かせつけてリビングに戻ったところ、先日ドラッグストアで購入したという真っ黒いフィルムを鼻につけたすがたで「見ていなさい」と散々前ふりをしてもったいつけたのち、べりっとはがしてみせる。 ・・・卒倒。モンシロチョウの卵みたいなのがずらり。 いつも決まって大収穫のつちのこ氏。 CMに出てみては如何か。
弟あての郵便が「○○ ○先生」という宛名で届くようになったのが可笑しい、と母。
弟は父の仕事を継ぐ。「継いだ」にはまだ到っておらず研修中の身。このたびようやっと試験に受かって、今は新潟でひとり暮らしている。
「先生」と言えば。 数年前、高校の事務室で働いていたころの上司に強烈な人がいた。 その人にかかれば、世の中は問題だらけ。そんなにつっかかってばかりいては、さぞかし生きにくかろうとことあるごとに思った。
とある休職中の先生あてに給与明細等の書類を送付しようとした際、封筒に書いた「○○ ○○先生」という宛名がその上司のレーダーにひっかかった。
ちょいちょいちょい、と呼ばれ(他の職員に聞かれないように)、 「学校の中では先生。でも外に出ればただの人」 と指摘をうけ、書き直すことに。 私は面倒なことを避けて通る人間なので、言われれば言われたように直す。そしてそれは正解だった。間違いなく、その人との関係においては。
「表札はなぜ主人(その人の言い方だと「配偶者」)を一番上に書くのか」 「なぜあなたは校長(この肩書きにすら疑問を感じて「校先生」と呼んでいた)に一番にお茶を出すのか」
などというボールを投げてこられるので、「えへへ」とか「そうですよねー」とかせこいボールの返し方をした。私はじゅうぶん無知な人間だが、必要以上に何重にも無知なふりをしたのだ。 自分の考えなんぞを言って論争になるよりも、自分が馬鹿になる方がよっぽどましだ。
ちなみに「先生」(宛名)の件。 毎年お正月、幾通か「先生」宛ての年賀状を書くため、そのたびに例のエピソードを思い出し、「すみませんねえ」と心の中でつぶやいては「先生」と書かせてもらっている。
おそらく、世の中の先生は、「先生」と書かれて不快な思いをすることはないだろうと思う。ゆえに先生同士で「先生」「いや、これはこれは。先生」などと声掛け合ったりするんでないの。(そして、そういう光景を見てるとちょっとおもしろい)
思ってもみないかたちで昔の知り合いの消息らしきものに触れ、あたまとこころがざわざわざわと騒がしい。
できるだけ長く頑丈な綱を用意するも、記憶が眠る谷は深く深く。 夢半分、現実半分といったところで、飛行機に乗って同じところで何度も何度も旋回しているような感覚。
おもかげがあるようでないようで。 知ってる人のようで知らない人のようで。 ざわざわざわざわ。
携帯の機種変にふみきった。 変換候補が目の前に並んでいるのに選ぶことができないストレスからさようなら。 壊れた携帯に腹を立てたり、反対にごきげんとったりしながらしのいだ初夏の日々。 携帯って本当に生活に入り込んでいるのだなあ、今更ながら。当分、操作に手こずりそう。
昨日今日の2日間、実家に帰ってました。
実家に帰るのは久しぶり、しかもお泊りなんて!と、言葉にはしなくてもテンションは高め。 初日から午前の部、午後の部にわけておでかけする。 ぴのきの夏服と靴、それに加えて私のワンピースまで買ってもらった。もう大人なのに悪いなぁと思いつつも、嬉しさが勝る。
今回の里帰りでは驚くべきことが。 じじとばば(と言うより、つちのこ氏と私以外の人間すべて)に触られただけで大泣きしていたスーパー人見知りのぴのき、まさかの成長。追いかけっこしたり、抱っこをリクエストしたり・・・一体どうしたんだろう。 まだまだ私にくっついてばっかりではあるけど、少しずつ、周りの人をわかってきてるみたい。 ひょっとすると、記憶力がついてきたのかな。 あまりの大きな収穫に、友人と釣りごろ釣られごろ中のつちのこ氏に、まさかのツーショット写真(じじ&ぴのきver.)を送信。さすがのつちのこ氏もかなりびっくりしたようだ。うひゃひゃ。
実家在住の伊万里さん(日本テリア。♀)は前に会ったときよりもからだがひとまわり大きくなったよう。 少し、斑点状のものが増えたかな。とは言え、まだまだじゅうぶんミルクのように白いからだ。
それにしても、相当なおてんばぶり。「いやんなる」と母から聞いていたものの、実際にその元気っぷりを目の当たりにして、あんぐり。 立っていれば足元、座っていれば腕のあたりに、これでもかと言うぐらいがうがう噛み付いてきて離れない。 ・・・翔平はオスだったけど、こんなにまでひどくなかったような気がするんだが。
それでも抱き上げれば(捕まえるのがこれまた大変)驚くほど軽い。まだまだ赤ちゃん。おもちゃをぴのきと奪い合って遊ぶ。
思いのほか遠くまで釣りに出かけていたつちのこ氏がお迎えに来てくれて、楽しい里帰りはおしまい。 ご飯を食べる間も、帰りの車の中でも、たくさんたくさんのエピソードをお披露目。まさに、息つく暇もなく。
これからまたぼちぼちやっていこう。 無理せず、高望みをせず、地に足つけて。
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