カンラン 覧|←過|未→ |
特に日にち的なことを気にしない私でも、 「エスさん、昨日は楽しいひとときを過ごされましたか?」との 職場のおじさんからの質問やら、 良くも悪くも何でもかんでも口にする母親の遠慮なしトークを浴びて、 知らず知らずのうちに少々、かわいそうな女子約1名役が板についてきた。 ふん、何さ。関係ないさ。 と、こころの中でつぶやきつつも、どこからともなく流れ出すどこかさみしげなメロディ。 ちょっとしたひとり芝居。 まいさんより「風邪なので一日寝込みます。」とのメールを受信した昨日、 結局仕事終わってから最寄の駅前ミスドでひとり飲茶した。 家に帰ってあれこれ説明してコンビニ弁当チンして食べるのが面倒くさかったからだ。 回復に向かいつつあるとの確認連絡をして、 安心して本屋さんへと潜入、また散財してもうた。 小説、手作りの本、などなど最近また欲がむくむく顔を出して引っ込まない。 ひとりクリスマスは別としても、冷静にふと、 一年と数ヶ月たった今、ようやく自分の時間を楽しもうとしてることに気づく。 以前休みの日にひとりで黙々と行っていた数々の手悪さ。 いつの間にか増えていった道具のあれこれを 今また引っ張りだしては創作意欲を呼び起こしたりしている。 いい意味で落ち着いてきたようだ。 この日は会う日(曜日)だけど、それ以外は違う。 などと規律を作って実行するのが上手なまいさんのおかげか。 (この人の不器用なのか器用なのか軽々しく判断つけがたいところが好きだ、多分。) 私なんてついつい祝日になると、 「一緒にどっか出かけたいなぁ。」などと思ってしまうんだけど、 ゆっくり考えをめぐらせた上で、 「祝日とは言え木曜日」だからナシか。という結論を導き出せるようになった。 別にまいさんからそんな御触れが出てるわけでもないのだが。 そんな日は、こちらはこちらでどこかに出かけたり、本を読んだり、あやしげでぶさいくな何かをつくって過ごす。 時折届く「掃除中。」とか「製作中。」とか「今日の昼ごはん。」 などという画像つきのメールを見ては笑い転げたりしながら。 私はたいがい感想を送り返すのでいっぱいいっぱいなんだけど。 (↑コンパクトにまとめるのが下手。よって画像を添付する余裕ナシ。) 今日は亡くなったおばあちゃんのお誕生日。 メリさん、メリークリスマス。
だぁれのコーヒーからついだっていいだろ。 コーヒーのお金払ってない(らしい)お偉いさんのコップから 褐色の液体とぷとぷつぎ始めたら、 後方より目にもとまらぬ素早さで飛んで来て、ぶすり、ざくり。 ・・・そんなこといちいち考えてたら疲れやせんか? 時々たんまりコーヒー粉買って来てくれたりするし、 今日なんてケーキ差し入れてくれたりしとってじゃないか。 嗚呼、こんなこまかいこと考えることすら疲れるんだけど。 管理職嫌いを私にまで押し付けるのはやめて欲しいと思う。 そんなことが朝いちであって、 その後しばらくたってから、 つぶしたダンボールを「ゴミ・ステーション」(←別にごみ捨て場でいいといつも思う。)まで捨てに行った帰り。 冬の花壇を眺めながらふらふらと事務室に戻ろうとして、 はるか前方にぷりぷりした大きなお尻を発見。 なにを考える暇もないぐらいの条件反射で、 くるりまわれ右して建物のかげに隠れつつ大回りルートをとっていた私。 そして数歩歩いたところで今自分がとった行動が可笑しくてひとりふきだす。 あー、私、やっぱりあの人のこと、苦手なんだ。 思考をともなわないからだの動きに とてつもなく単純明快なことを今更のように気づかされたら気持ちが楽になった。
色の抜けてしまった毛先のケアとパーマのかけ直し。 目下育毛中につき、大した変わり映えはしないわりに少々お高くついてしもうた。 こんな日に限って見つかっちゃうんだよなぁ・・・などと ちょっとばかししあわせなため息。 帽子です。 モノにも値段にもひとめぼれ。 夜ご飯を食べて帰る頃には本降りになった冷たい雨の中、 早速すっぽりかぶって街なかを闊歩。 残念ながらちょっと前かがみでしたが。
21時27分には浴槽の中で読めるこのしあわせ
二つの異なる温度を持ったこころが すれすれのところでぴたり向かい合うと あったかいほうが涙を流すんだよ ほらこの曇ったガラス窓のように 私だけがいまだ持ち続けてるぬくもりが いっそのこと冷え切ってしまえたら楽なのに そう思いつつも ちくちく肌をさすよなその冷たさを包み込んで ほんの少しでもあっためることができるのではなかろうかと 今日もすれすれのところで向かい合うのです ついには涙がかれてしまうまで
友達になれるような年まわりのこどもはほとんどいなかったにせよ 繊維問屋が軒をつらね、わりあいと賑やかしい場所でした。 それがいまやシャッター通り。 橋をひとつ渡れば広島の玄関口、 ほんの少し足をのばせば市内中心地。 そんな言うことなしのはずの場所にぽっかり開いた穴のよう。 ところがその界隈に最近、 若い人たちがお店をぽつぽつと出し始めているという話を聞いたのはいつだったっけ。 ひとつふたつ理由があってなんとなく 訪れる決心がなかなかつかなかったのだけれど、 駅の本屋さんに行きがてらふらふらと路地に足を踏み入れた。 ちょっとしたタイムスリップごっこ。 ただただ素直にほくほく湧き上がろうとする懐かしさを、 見覚えのある建物の間からのぞく もの悲しさのつきまとう曇天模様の空が邪魔をする。 上から無理やり蓋をされたようで息苦しい。 お母さんやおばあちゃんの手を放してしまったならば 必ずや迷ってしまうと信じてやまなかったあたりの路地はどれもあっけないほど短く、 東に向いて歩いても南に向いて歩いてもすぐに大通りにぶつかった。 私たち家族が去ったあと、寂れながらも呼吸し続けてきた小さなこの町。 簡単に足をのばせる場所であるのに、 次にここを目指して歩いてくるのがいつのことになるのか見当もつかないので、 立ち寄った4軒のお店で一点ずつ小物を買った。 どれも感じの良い女の人(女の子、と言ったほうがしっくりくる人も。)が営んでいて、 どの店主さんとも買ったものについて、町について、少し話し込んだ。 路地に足をふみいれてから降りだした突然の大雨も そんな風に時間を過ごしているうちにすっかりあがっていて、 ちょっと長い雨宿りをさせてもらった格好になった。 それなのに、どうも時がとまっていたような気がして仕方ないのです。
普段より特に趣味らしい趣味がある風には見えないお父さんが 操作方法を手取り足取りさらさらっと教えてくれて レンズをきゅきゅっと拭いてくれちゃったりなんかして わが父ながら、この人今ちょっとかっこいいー、と思った。 ほれっ、と渡されたカメラはひんやり冷たく 構えてみるとずっしりとした重みを感じた。 おじいちゃんはこのカメラで 弟や私の写真を少しずつ撮りためていてくれたんだなぁ。 現在ではほとんどと言っていいほど 外に出ることのなくなったおじいちゃんのかわりに 私が外の空気にあてがてら、いろんなものを撮ってみよう。 少しずつ練習。 どうでもいいことなんだけど、 最近また気になっていること。 寝起きの後頭部がひどい。 小さい頃のようにからだ全体を使って一晩中、 部屋中をころがりまくるほどの寝相の悪さはなくなったものの、 今も地味に何かしらが行われているらしく、 毎朝後頭部の髪の毛がちぢれている。 ひどいときには結び目ができてる。 どうなってんだ、私。 夜中に一体何が・・・。
日向のにおいとともに君現る どこに行ってたの 何してたの 君に宛てたことばは声にならずとも ただただ君と肩並べ 無数の落ち葉をかさかさ踏みしめませう 君との二度目の別れから一夜と数時間 去り際に君のくちびるから放たれそびれたことばが すうっと私のこころに降りました ありがとう 大事にします 私の両の目からも あたたかなものが今更ながらに降りました
こじんまりとしてるが ちゃんとちかちかする 冷たい空気をほんの少し 暖かく曇らせるひかり この近くを通り行く 私の遠き友の目にも届くだろうか 私はここにいるよ、という合図
あの葉っぱ ちいさなちいさな実をしっかりにぎりしめて 目的の場所へと向かう途中であったことを知り 自分のあさはかさにちくりと胸が痛んだ
足の内側(両親指の付け根あたり)をこすって歩く癖があるようで、 靴に穴を開けてしまった。 ちょっと前から気になってはいたものの、 いよいよそこから目をそらすことができなくなった。 靴自体は高いものじゃないんだけど、 履きやすく、いたくおきにいりなので、 ソールとかに何度かお金かけて修理代かかってんだ。 昨日も貼りなおしてもらったばかり。 そう。 で、今日。 その開いてしまった穴ぼこに小さな花のアップリケを貼りつけた。 ずっと前に雑貨屋さんでめっけたかわいらしいバラの花。 思わぬところで役だった。 右足にひそかに花ひとつ。 新ぴか気分でこれからまたうきうき。
今年最後の月の入り口に漂う空気を味わう暇もなく 文字通りどたばたどたばた慌しい一日だった。 これこそが12月らしさなのかしらん。 とりあえず今日締め切りの仕事がぎりぎりで片付いた。 んでもって、忘年会幹事突然召集。 あたふたあたふた。 年休でもとってのんびりしたい。 まだまだそう寒くはないけど 確かに冬の足音が聞こえるこの季節。 暖かな部屋でお茶でも飲みつつじっくり読書がしたい。 ・・・とここまで書いて、 この日記の一行目にふと目がいった。 うぅぅぅぅん、叶いそうにもないですな。 今日から職場のストーブ点火。
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