カンラン
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2002年08月31日(土) いまどこ





昨日の夕方,仕事帰りに友達から電話がかかってきました。

「明日の飛行機,出んて連絡来たんよー。」

・・・て。



ということで,広島にいます。

ちょうど一週間後に延ばそうか,とか

とりあえず全て白紙に戻してまたいつか,とか

一瞬諦めモード入ったけど,

結局,予定の便を全部1日ずつずらして

明日奄美に行きます。



これ,ほんとにほんと。





2002年08月30日(金) いざ,なつたび。





とうとう私の夏休みが始まります。



それに合わせたかのように,

一時は途絶えたかと思われた熱気もぶり返し,

ついには台風までやってきてます。

どうなんでしょう?

・・・多分明日,私と台風はどこかですれ違います。

無事広島をあとにできれば,の話ですけども。



久しぶりにゼロから計画した‘非・やむをえない旅’なので,

悪天候なんかに邪魔されることなく楽しんで来たいです。



一昨年から昨年にかけては,

こんな私のまわりでもちょっとした結婚ブウムが繰り広げられ,

旅イコールお祝い,

すなわち式が終ったら新幹線でとんぼ帰りの旅を何度も経験。



特に私の場合,友達はみんな県外ですし,

関東でも関西でもない微妙な土地に住んでいるのが裏目に出て,

お祝いごとに大きな荷物を下げて遠出することになります。

・・・広島に帰るって決めたとき,

こんなことまでは考えてなかったのです。



とにかく,ブウムが再燃しないうちに勝手気ままな旅に出てしまおう,

と思い立ったのがこの6月・・・だったかな。

そこから緻密に計画をたてたわけです。



日にちを決めた基準・・・

仕事を休みやすい月始め,っていうのは少なからず考慮に入れましたが,

決定打ははっきり言って航空券の値段。

私の誕生日があるじゃないかぁー,ということで

お誕生日割引,その他使えるものを使いまくりの旅です。

せこいです,とっても。



けど,そうやって組み立て,組み立て・・・という作業をしたことがなかった分,

あーでもない,こーでもない,みたいな感じがおもしろかった。








そんなわけで明日,奄美にお出かけしてきます。

どんな場所なんでしょう。



そうそう,うちのお父さんとお母さんの新婚旅行,

実は奄美大島とその周辺だったらしいことが最近になって判明。



「どんなところだった?」

と聞いたら,

「うーん,どうだったかいねー? 何もなかったのだけは覚えとる。」

という答えが返ってきました。



時代のずれ,お母さんと私の感覚のずれ,等々を計算に入れたら,

これは結構いい線いってるかも知れません。

(計算方法は割愛させていただきます。)





期待してます,奄美大島。





2002年08月29日(木) トゥクトゥクのあかり




熟れた桃 部屋干しの洗濯物 字幕のないビデオ 開かれた絵本

窓際のランプ テレビのサッカー中継 私の手帳 大きな手のひら


私が見たもの










三条大橋のたもとで最後まで顔をあげなかった姿


私が覚えているもの


あなたが見なかったもの











花火はやっぱりどこから見ても花火だったね。






2002年08月28日(水) しぜんにわくことば




自分と波長の合う人,

同じようなことを考えてる人,

異質だけれど気持ちをひかれる人,

そう滅多にはないことだけれど,

そんな人と出会えたとき

私はすごく嬉しい。



出会わずに過ごしてきた今までの時間が勿体無く思えてしまうほど。

こころの中で

「今までなにしよったん?」

ってことばを何度も何度も繰り返してしまいます。



それが初めて会う人でも,

前から知っていた人でも,

「今までなにしよったん?」

の瞬間から新しいなにかが始まっていく。



このことば,私の中にあと何個ぐらい残ってるのかな。





2002年08月27日(火) もじもじどんなじ?




日頃から文字をたくさん書きますか?



私は毎月たくさんのデータを台帳に書き留めていくという作業をしています。

長期間保存しやすいようにコンパクト仕様になっているため,

めちゃくちゃこまかい字で記録していかなくてはなりません。



ちょっとずるしちゃおうかなぁ・・・と

いけない考えが頭をよぎることもしばしばなのですが,

これがまたあとあと大変なことになっても困りますし。

それに,ときにこの台帳を使って上の人が探しものをすることも少なくないので。



書くべきか書かないべきかで悩んだときには

いさぎよく書いておくようにしてるわけです。

骨折り損に終ることも星の数並みに多いですが。



右中指のタコは真っ赤っか,

頭の中は砂嵐状態。

件数にもよりますが,毎月まるまる2,3日ぐらいは費やしているんじゃないでしょうか。



そんな私の姿を見て,

「・・・写経?」

と言った友達もいます。



自分の字でぎっしり埋まったページを見ると,酔いそうです。





今日は,いい音をさせながら私の台帳をめくっていたすぐ上の先輩がひとこと。

「エスちゃん。字,すんごい移り変わってるね。」

のぞきこんでみて・・・たしかに。



平成12年度に私が書いた台帳の字は,まるで別人のもののよう。

かなりしぶめです。

現在の14年度のものになると,なんだろう,角張ってきてるかな。

より直線的。

しかも慣れのせいか,ところどころに意識消失した痕跡が散りばめられています。

枠からはみだして文字が流れていたり。

ちなみに通知書にずらりと書かれた数字は釘文字のよう。





ふと,大学で選択履修した習字の最初の講義を思い出しました。

文字は人をあらわす,という話。

おもしろくて聞き入ったのを覚えています。



たしかに私が誰か知らない人と書面のやりとりをするとして,

機械できれいに打ち出された文字の羅列を受け取るよりも

その人の書いた文字で受け取った方が

その人に関するたくさんの情報を得られるような気がします。

几帳面な人っぽいな,とか,

おもしろそうな人だな,とか。

何となくではありますけど。

時々,想像もつかないような文字を書く人もいますね。

暗号?・・・みたいな。





何はともあれ,私の書く文字が変化してるのは事実。

ということは,私が人に与えるイメージ,

もしかしたら私自身に変化が起こったのかも知れません。





ただ思うことは・・・

小学校入学時にお母さんが

一生懸命ひとつひとつに私の名前を書いてくれた算数セット。

私の場合,ああいったものに書き込みたくはないようなへんてこな文字です。





2002年08月26日(月) そんな気分


8月も最終週。

頭ん中すっきりさっぱりで旅立てるように,

月末の締めに向けて

仕事をひとつひとつ着々と片付けていきたいのは

やまやまなんだけど・・・

あちこちで夏休みが繰り広げられていた今月は

不備の問い合わせをしても,

「すみません。どうも連絡がつかなくて・・・。」と

おんなじようなことばが返ってくるばっかりで,

気付けば保留,保留,保留・・・と

たなばた飾りのごとく付箋がびらびら。

しかもいっこうに回答戻って来ず,

長い間つきっぱなしでいい感じによれよれ。

まさに季節はずれの短冊風です。

間に合わないならいっそ保留決定するんだけど,

もしかしたら・・・な淡い期待を拭いきれず,

もうしばらく待ってみるつもり。

そんな気分。





さてさて,髪の毛,染めなおしました。

今からそう遠くない過去,

ピンク・ベージュ系に染めたのですが,

夏も終わりに近づき,

心なしか色も抜けてきたんでしょうか,

ちょっとしたネイチャン風になってるようで気になっていたので。



そんなわけで昨夜,広告広げてひとりうにうに悪戦苦闘していたら・・・

お母さんが突如,

「美〜女〜工房〜(←?謎です。)」と

聞きなれないメロディを口ずさみながら,

後ろから近づいてきて,

手際よく私の髪を染めてくれました。



ラップを巻くなどというプロ技まで惜しみなく披露していただき,

大変素敵に仕上げてもらいました。



ちなみにその後数時間にわたり彼女の「美女工房」は継続され,

自らの髪染め,マニキュアなどなどかなり楽しそうでしたので,

私はその傍らで

時に補助をしながらTVを眺めてぼぅっと日曜の夜を過ごしました。





髪の色を濃くしたら,

なんだか顔まで以前より濃くなったような気がするのは

気のせいでしょうか・・・?

もとがぼけっとしてるから構わないけど。



今朝,鏡を見たらちょっと漂う違和感。

早く見慣れたいものです。

そんな気分。






2002年08月24日(土) 近頃の交友事情




私の方から「暇じゃない?」って声かけて,

お出かけ実行。


ちょうど出発当日までにどうしても済ませておきたい用事もあったし。

私から言い出した待ち合わせ時間なのに間に合わず,

30分ずらしてもらった。


「遅れますコール」(実際はメールだったけど。)したのって,

私の記憶が確かなら,初めてかもしれない。

どうかしたかな,私。





学生の頃からの友達とは違って,

卒業後に広島で知り合ったひとつ上の彼女。

最初は何人かまじえてうっすらとした付き合いをしていたけど,

今年に入ってぐらいかな,

普通にふたりで会うようになった。

無理することもなく。

こういうのってめずらしいことのような気がする。



ここ数ヶ月で今まではわからなかった面も見え隠れして,

好みとか考え方とか,

違うように見えて,

実は結構重なるとこも多いなと感じ始めた今日この頃が楽しい。

随分昔の算数の時間,

黒板に大きく描かれた円と円が重なった図が思い浮かんだ。



そう。

で,不思議なんだけど,

話をしていると彼女の口から出てくることばとは別に,

だけど同時に,

頭にぽんっととびこんでくることばが多いことを発見した。

彼女自身がその聞こえないことばを練り込んで

話をしているかどうかは私にはわからないけど,

時々,音声多重放送みたいになってしまうことがある。

そんなとき,私はきっと,がばっと大またでジャンプしたような

突拍子もないことを喋ってたりしてるのかもしれない。




今日も隠れ家的なほの暗い雰囲気漂うお店でご飯食べながら話をした。

時にきゃあきゃあ,時にぼそぼそのいつもの感じで。

彼女の最近知り合ったというちょっと気になる人の話のあと,

「また飲みに行こうよ。」という話題のときだったかな。

耳と口でかわす会話の途中で頭に飛び込んできたことば。


「ノリ良くしてるけど,

 エスちゃん,ほんとはこころのどっかで静かにかたくなに

 新しい繋がりを拒否してない?」

(あー。文字にすると微妙にニュアンス違ってくるのが悔しい。)


って。

そうかも知れない,って思った。



気になる人の話とか聞いてると,いいなぁ,って思うよ。

そして素直にそう言うよ。

これほんと。



その後,私もそんなちょっといいことないかなぁ,って思うよね。

そして素直にそう言うよね。

これもほんと。



けどどうだろう・・・。

こころの底からそう思ってるかどうかは極めて微妙。

こわれやすいものならば,私は扱いに自信がないからいりません。

って思ってるところがあるような気がする。


こわい。


この言葉に凝縮されている気持ち。




そんな私を知ってか知らずか,

彼女は今日も私にやさしい。




そういえば昔のこととか詳しくは話してないんだっけ。

いつか機会があれば話そうね。





2002年08月22日(木) −1の食卓


気まぐれのように弟がちらりと帰ってきたのが先週。

で,ふらりと東京に戻って行ったのが今週。



いつも離れ離れが当たり前になってるのに,

下手に一緒に過ごすと,

その後さみしい。



4人で食事するには窮屈なうちの食卓も,

今では何だか以前より広く,

料理も食べきれない。



東京でかなりのテレビっ子生活を送っているらしき弟が,

先週の夕食時に見ていた見慣れない番組の続きが気になり,

「ちょっと違うの見てもいい?」

と言って,めずらしくリモコンに手をのばしてみた。

横から時々説明してくれた弟の不在が浮き彫りになった。



昔誰かが言ってた,

「去っていくより見送る方がさみしい。」

っていうことばは,あながち嘘じゃないかも。

それともそういうお年頃?




2002年08月21日(水) イツカノ日ノタメ


私はいやらしい子。

ずっとずっとむかしから。



せっかく

欲しい欲しいと思って仕方なかったものを手に入れても

大切にしまって時々ひとりでこっそり眺めて楽しむ

そういう子だった。

そしていまもきっとそう。

いつかの日のため。



情熱が

私とたからものとの空気に包まれ

後押しされている間に

思いっきり楽しみを享受してしまえばいいのに。



いいにおいのする消しゴムもそう

きれいな石の入ったネックレスもそう

おいしそうなろうそくもそう

かわいいポストカードもそう

やわらかな皺のよった上等な紙もそう

かいがらのような色合いのマニキュアもそう

きれいな包みにくるまれたお菓子もそう。



情熱は消え

たからものは行き場をなくす。





・・・そういえば

ほっぺたの袋をふくらませたまま死んじゃうリスっているのかな。





2002年08月20日(火) あしおと


寒い。

起きぬけに思ったこと。



幾分か涼しくなった夜風を部屋に誘い入れるべく

開け放した窓と

ゆっくり首を振りつづけていた扇風機の間で

目が覚めた瞬間

思ったこと

つぶやいたことば。



夏の衰退期の入り口を感じて

上着を羽織って

音をたてないように小走りで降りた階段。



過ごしやすくて空のきれいな季節がもうそばまで来てる。

今年もこうして夏が終っていこうとしてる。



そういえば

私のなつたび

まだなんだけど大丈夫かな。






2002年08月17日(土) きれいな話じゃないんですが・・・




カミサマって,います?



私は特に意識したことないのですが,

両親によると,

その昔,私には私だけのカミサマがいたそうです。

通ってた幼稚園がキリスト教だったからじゃないの?

なんちて。



どうやらそれはお腹のカミサマだったようです。

小さな頃,

親がかわってやりたいと思うほど重度便秘体質だった私。

なぜか腸だけが大人並みに発達していたこともあって,

それはそれはつらいトイレ・タイムを繰り返していたらしいです。



思いつめた顔で「トイレに行ってくる。」と宣言して,

トイレのドアを開け放し,

しばらくしずかに頑張ってみてから,

突如,

「カァーミィーサッマァァァァー!

 助けてください。

 カァミィーサッマァァァー!!」

という雄たけびをあたりにこだまさせていたようで,

階下で仕事をしていた父にとってはほんとに迷惑な話です。

人が聞いたら,

子供にどんなお仕置きをしてるのかと思われたに違いありません。



ちなみにそれでもダメなときは,

おばあちゃんが何かを念じながら

お腹をさすってくれてたとのこと。



・・・出来れば,

私がカミサマを呼ぶ前に

お腹をさするなり,

薬を使うなり,

なんとかして欲しかったです。



トイレの中をのぞくと真っ赤な顔で泣き喚いている私がいるというこの話は,

今でも家族の涙腺を刺激しつづけています。


かわいそうな私。




2002年08月16日(金)



いってきますを言って家を出て,

小道にさしかかり,

たくさんたくさん花をつけたくねくねの枝を見上げたところで,

ピアスのキャッチを落としてしまった。



しまったと思ってかがみこむようにして

周辺の地面をきょろきょろ探していると,

借家の住人がとても迷惑そうに金網の扉を開けて出てきたので,

その視線に耐え兼ねて,

こころを少しぽとぽと落としつつも

砂をざくっざくっと踏みつけて歩き出すことにした。



かばんの中でじーじーじーと携帯が鳴るので,

めずらしいこともあるもんだと思い見てみると,

さっき出てきたばかりのうちからの電話。



お父さん(お盆休み中)が早く起きてたから車で連れて行ってくれるとのこと。

まびきラッシュの今日この頃,嬉しい限りです。



交差点のところで拾ってもらって一路市内へ。

休み中の早朝の道路は車も少なく快適でした。



いつもより早く着くということで,

寺町のお寺さんに寄ってお墓参りすることに。



原色色とりどりのとうろうがたくさんたくさんお墓の前に刺さって,

飾りを気持ちよさそうにかさかさいわせて揺らしている。

真っ白いのは初盆を迎える故人のもの。

またたくさんの人がなくなったんだなぁと思って

まぶしい白とうろうを見上げました。



墓参りを無事終えてから職場の近くで降ろしてもらいました。



今日は少し楽をさせてもらった分,がんばろう。

それから帰りにもう一度小道を通ってみよう。





2002年08月15日(木) 眉間に記憶を求めてみても。




私は珍名さん。

たいてい,「はっ?」っと聞き返されます。

音で通じたその後は,

「どうやって書くんです?」と訊かれたり,

無言でおねだりされる,というのがお決まりの流れです。

つまりはとことんまで確認され,

相手の頭の中にしっかりインプットされるので,

一度知り合いになると,かなりの高確率で覚えてもらえます。



ただ,大変申し訳ないことに,

私の方が相手の名前を覚えられない。



自分の名前を説明してる間に,

たった今聞いたばかりの相手の名前が

ふあふあとどこかに飛んで行ってしまったり。



それと最近気付いたのですが,

私はどうやら人の名前を覚えるときに,

無意識に漢字1文字をピックアップして記憶に残そうとしているようです。

それは最初の文字だったり,その次の文字だったり,

まちまち。



なので,

よく「山・・・山・・・山・・・。」とか,

「藤・・・藤・・・藤・・・。」とか,

唸りながら眉間に皺をよせていることしばしば。

ちなみに先日は,「杉・・・杉・・・杉・・・。」で数日間悩んでいました。

せめて漢字2文字1セットで覚えることができたなら!



自分の名前をきちんと呼んでもらえる分,こころが痛みます。

一度聞いた名前をもう一度尋ねるのも勇気いるんですよね。



頭の体操,常時携帯メモ,その辺を実践するべきかも。




2002年08月14日(水) お盆も休まず営業中




お盆も休まず営業中です。

家族や親戚からのいろんなつっこみを受け止めながら,今日も出勤してます。

ここ数日は電車もすいててしあわせだったんですが,

今日は(明日も?)まびき運転だとかで,

ものすごい待たされた挙句に車内は満員。

私も思わず帰りたくなってしまいました。



お盆生まれはいいことなし。

学生の頃はこの時期,学校も休みでみんなばらばら。

卒業後はたいてい仕事してるし。

昔から割と家族とともに夕食で祝う,というのがお決まりのスタイルです。

今年はというと・・・

同じようにお盆も休まず営業中の人たちと一緒に

仕事終ってからご飯食べに行って来ます。

うち2人は,わざわざ隣の市から出て来てくれるそうで,すごく嬉しい。

ありがとうの気持ちをこめて,たくさん飲んでたくさん食べます。

・・・明日も仕事ですが,

明日は明日の風が吹くでしょう。

せめて明日の風ぐらい,優しく吹いてやってください。





2002年08月10日(土) 浮き



先月もまだ早いうちから誘われてた飲み会。

友達の手前,なんとか楽しげに過ごしてるふりをしてみたものの,

ご飯をたいらげて本格トークが始まった頃には,つらくなった。

意味のひとかけらもこめられていないことばが

びゅんびゅん私の頭の中を通り過ぎていってた。

通り抜ける瞬間に耳が痛む。

ついでに隣の人の口を開くたびに飛んでくるツバにも

最高にみじめな気分にさせられた。




家に帰ってから真っ赤っかになるぐらい右腕をごしごし洗った。

ひりひり痛かった。







2002年08月08日(木) 押しピン



最近なんだかとげとげしてる。

締め切りの迫った職場紹介の写真もとうとう撮れなさそうで,

やむを得ず広島の地域性に重点をおいた写真と文を

掲載してもらうことになりそう。

やたらかっかきてる上の人のやつあたりもちょっとひどい。

風当たりが厳しい。

いろいろ思うところはあるけれど,

こころ全部で受け止めないようにすれば

にがい思いをしなくてすむことを勉強した。

ちょっと不本意だけど。

こころは他の場所でたくさん使うようにしよう。



そんなゆがみ気味(正直なところ,私はそう思う。)の生活の中でも,

嬉しくなるようなことがぽつぽつあって,

おかげでなんとかやっていけてるような気がする。

こころにとめておくと,気持ちや足どりが軽くなることばや出来事。

見落とさないように私はゆっくりゆっくり歩いていこう。

私もやさしい人になりたい。





それなのにまた自己嫌悪のたね。

探し物をするために行った地下倉庫で出会った,

これまた探し物をしているらしき男の人に,

「ここの棚は△△(うちの職場)のものしか入ってないですよ。」

と親切のつもりで声をかけたら裏目に出てしまったっぽい。

「・・・だからきっとこの棚には探し物はないですよ。」と言いたかったのに。

彼の反応を見て,自分の言葉ったらずに気が付いてしまった。

うまくフォローすることもできずじまい。

「うちのものは触らないでください。」的意味合いにとられたんじゃないかと

あれから気にかかったまま。

だとしたら,感じが悪いことこの上ない。

あぁ,かしこい人にもならなくちゃ。






2002年08月07日(水) うつりかわり



一度も行けずじまいだったライブに出掛ける。

今なら行けるかな,という気持ちもあって。

思ってたとおり,

やっぱり息がふぅっとかかっても前みたいに大きな波がたつことはなかった。

バイバイしてうちに帰って,

お風呂入ってパジャマ着て,

歯みがきしておやすみを言って,

ふとんにもぐりこんだら

ほったらかしにしてた携帯がぴかっぴかっと光ってた。

ほんの10分前の着信と伝言。

表面にちょっとしたさざなみ。







2002年08月06日(火) はちろく


いつもの朝と様子が違う電車待ちの電停。

通勤色一色の風景に混じる多くの老若男女まさにさまざまな人たち。

今日は原爆記念日。

この電車に乗れば,8時15分には余裕を持って平和公園にたどり着ける。

私のいつもの電車。

おばあちゃんに連れられた野球帽を被った男の子2人組,

きれいなお花を抱えた夫婦,

今日はそんな人たちに囲まれての通勤。

市内中心部に近づくにつれ,歩道を歩く他県の人々の群れが景色として写り込んでくる。

慰霊碑に彫られた

主語が抜け落ちた「あやまちはくりかえしませんから」というフレーズが

相も変わらず論争を生むけれど,

毎年この時期のこの街の風景を眺めていると,

そんなことは重箱の隅をつっつくような,

テーブル上で繰り広げられる議論にすぎないような気になってしまう。

誰が,とかじゃなくて,

ひとりひとりが,なんじゃないかって。

ひとりひとりがみんなをつくるんじゃないかって。

いまだに力くらべの如く繰り広げられる無意味な開発や実験。

それだけ頭が良くてもわからないんだろうか

どんな未来にむかって突き進んでいるのか,ってこと。

自分とは関係ない人々が暮らす遠い場所での核実験。

自分の庭で自分の親戚一同集めて行ったりはしないんでしょ?

たくさんの人に与えるからだやこころの傷と

頭の良くて立派なその人たちの自信や名誉。

大事なのはどっちだ。



今年も元安川を流れる色とりどりのとうろうを

遠いところから

小さな私を抱っこしてくれたおじいちゃんとおばあちゃんが眺めているんだろう。

弟のことも抱っこしたかったんだろうな。

平和に暮らしていきたい。

人を嫌いにならないために。

人でいることが嫌になってしまわないために。







2002年08月04日(日) 虹かけあそび




早起きして東京行きのチケットをとる。

特に何の予定もない日曜日だけれど,

とりあえず朝ご飯食べて,身支度してみる。

これでもかと言うほど,部屋に注ぎ込む日差しを眺めていると,

ふと友達の顔が浮かぶ。

そうそう。

ポスト・カード,もらいっぱなしだった。

明かりをいっさい点けずに外からの光で手紙書くのもいいなぁ,

とひらめいて,

昨日購入した便箋に若草色のペンで久しぶりのことばを綴る。



お昼ご飯を食べてから家族揃ってホームセンターへ。

あれこれ試行錯誤の末,購入したラティスを早速庭で組み立てる。

暑さのせいで3人とも頭が働かず,

しだいにやり直しが増えたりしながらもなんとか完成。

以前の純和風の目隠しに比べると,かなり洋風な雰囲気が強くなった。

しばし木陰でひと休みしてから,今度は庭いじり。

私の大好きなブーゲンビリアとハイビスカスも片隅に植えさせてもらって上機嫌。

このたびのブーゲンビリアは,シャーベットのようなやわらかなオレンジ色。

気候的に難しいのは分かっているけれど,

今年の夏は沖縄にも劣らない暑さだということで,やや大きめの期待。

ついでに先ほどのラティスにアイビーをからませてから,

庭に水を撒くと,飛び散るしぶきがとても気持ちいい。

そういえば,小さな頃,

よくベランダで水浴びさせてもらってたなぁ。

弟と一緒に,ホース持ったお母さんから逃げまわるの。

きゃーきゃー叫びまわりながら。

すっごく楽しい,恒例の遊びだった。





2002年08月03日(土) 自転車




以前の職場でお世話になった人から誘われて野球観戦。

「僕が観にくると,負けることはないんだけど

 必ず延長戦になるんよー。」

との予告通り,

昨日の試合は長かった。

スコア・ボードが一掃されたところで球場を出ることに。

歓声のこぼれ出す市民球場裏で

二次会話が持ち上がり,

汗じっとりだったのもあって,涼みがてら飲み直し。

閉店時間の迫ったお店も多くて断られ,断られ,で

ようやくお店に入って飲み始め,

そろそろ眠たくなってきたなぁ・・・と思えばもう2時半。

無理もないか。



そんなこんなで今朝目覚めるとなんだか頭が重い。

そして足も。

足・・・状態を起こして見ると,

私の膝小僧の間に翔ちゃんの姿。

私が寝てる間に両親は出かけていったみたい。

そういえば,声をかけられたような・・・。

今日は翔ちゃんと二人っきりだ。



頭重たいのもあってごろごろごろごろして過ごしてみるも,

夕方5時頃,窓の外を眺めてみれば少し翳った夏の日差し。

日焼け止めをたっぷりたっぷり塗って

自転車に乗って近くのショッピング・センターへ。



海へと続く川沿いの道が気持ちいい。

翔ちゃんを連れて来てあげられないのが残念だ。

車通りの少なく,かつ広めの歩道がある道を選んで行く。



休日とあってさすがに家族連れが多いショッピング・センター。

雑貨屋さんにて手織り麻の真っ赤なティッシュ・ケース

(携帯用の。かばんに入れてるポケット・ティッシュがものすごく気になってた。

ぐちゃぐちゃになってて。)と

川之江和紙の便せんと封筒を買う。

ついでにお隣の電機店にも寄ってみるけど,

やっぱりポータブルMDってば,結構なお値段するんだ。

機嫌が悪いととぎれとぎれになる私のMD。

これはほんとに動かなくなるまで使って,その時また考えよ。



実はこのショッピング・センター,以前の私の勤め先。

洋服売ってた頃の。

当時,休憩時間によく通ってたおこわ屋さんで黒米を買う。

お赤飯よりもっちりしてて,香ばしくて,お気に入り。

タイムサービスでも半額にはならず,50円引きどまりなのを

「ごめんねぇ。これ気持ち。」

と,お店の人がわらびもちをこそっと一緒に袋に入れてくれた。

嬉しいなぁ。冷やして食べよう。



暗い道がこわいので,

そそくさと自転車に乗ってさまざまなライトが照りだした夕暮れの街を

ぐんぐんペダル踏んで帰る。

電車にして二駅。

私にしては結構がんばった。

けどやっぱり交差点や踏切,歩道の上がり口,

緊張する箇所はまだまだ多い。

繁華街をすいすい走り抜ける人たちってほんとにすごい。











2002年08月02日(金) 違うのは,ただそれだけのこと。




小道の借家の住人がかわってから

楽しみがひとつ減った。

私の背丈よりすこし高いぐらいのあたりに

揺れるオレンジ色の大きな花が咲かなくなった。

毎年どこか南国めいたその花を

数日間見上げて過ごし

早朝の地面に落ちたものをひとつかふたつ拾っては

本にはさんで押し花にするのが好きだった。

誰も触っていない,

誰も踏みつけていない,

ひんやりとしたその花を小道で見つけるのが好きだった。



そのかわりに今年は何枚も何枚も

きれいな落ち葉を拾ったんだ。


しつこくしつこく去年あの花が咲いてた場所を

何度も見上げながら。





2002年08月01日(木) あきたび



秋の東京行き。

友人宅に2泊させてもらうことになりました。

夏休みの所定日数も消化しなくちゃいけないし・・・

せっかくだからもうちょっと東京ステイを延長してみようかな。

というわけで,私にとっての未知なる空間,

弟宅に泊めてもらうという名案が頭に浮かびました。



とは言うものの・・・

むこうの勉強や遊びの都合もいろいろとあるだろうし,

ここ10年以上,まともに一緒に生活したことないので気がひけるのも事実。

独立共和国風味の強い家族です。



こないだの休みにちょこっと広島に帰って来た時に

「いつか遊びに行ってもいーい?」って訊いたら

「いいよ。」と言ってはくれたけど・・・。



とりあえずはメールを出してみよう。

文章をつくっては保存して,

開いて読み直してみては修正して,

そんなことを数回繰り返してから送信。

(送信ボタン押すまで,私の携帯に2泊してました,この文章。)

送信してからは妙なそわそわタイムでした。

そわそわを忘れるためにTV見たり,お風呂入ってみたり,

翔ちゃんとたわむれてみたり。



返事は結構あっさり届きました。

「ちょうどテスト期間も終ってるし,汚くてもいいなら構わんよ。」って。



わぁ,うれしい!

これでしばし東京を散策できそう。



あとはチケットとるのみです。

契約ごとの苦手な私にとっては最大の難関だ。

うまくいきますように。





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