カンラン 覧|←過|未→ |
ちょっと気になって ちょっと好きなのかなぁと思ってた そんな人に やんわりとふられたんだろうと思った6月 人通りの多い月末の街で むこうから自転車に乗ったその人が すれ違った人にぶつかって謝って また走り去っていくのを見かけた最後の週末 話をするとき頭の中が真っ白けになって あとで思い返しても何を話したんだか思い出せなかったのと おんなじように 人通りの多い月末の街が 一瞬しぃーんと静まり返った 声をかけなかったのは きっと 私がその人のことを
主観をどこに,誰に置くかにもよりますが, 私は目の前に座って サンドイッチとパフェをほおばる友達の 嬉しそうな姿を見て, きっと初めて, 誰かの「いいこと」で泣きそうになりました。 ひとつき前に会った彼女とは全く違ってた。 今までずっと見てきた彼女。 「今まで」はあまりにも長かったけど, でもきっと「今」のためにその長さは必要だったんだな,って思うよ。 その長さの中で考えたこと, 悩んだこと, そういうのがなかったらきっと 見逃してたよ。 「今」を。 今なら何だってできそうな目をしてました。 人間ってほんのちょっと向きをかえることがきっかけとなって 強くなれるんだな,って思った。 私たちは違うけど, 毎日の過ごし方も違うけど, 周りの友達も違うけど, 遊ぶところも違うけど, 好きなものも頭の中の流れがつくる渦模様もきっと違うけど, 10年以上も前にここから遠い場所で出会って一緒に過ごして以来, なぜだか今もこうして繋がってる不思議。 私が私らしく接することができる大事な友達。 それぞれが違う場所で違うときを過ごして 泳ぎ戻れる場所のような存在。 ここまで違ってるこそ,なのかも知れないけど。 ほんとに嬉しかったよ。 別れ際, 「ありがとう。」 「こっちこそありがとう。」 っていつまでたっても終わりそうになかったのがおかしかったね。
ここ何年か 特に石模様の階段を下りるとき ちゃんと見えているはずなのに どこまでが平たんで どこからが階段なのか 一瞬わからなくなります 立ち止まって 境目を凝視 はっきり見えたら一歩を踏み出します 私の後ろ 歩いてる人 ごめんなさい
忘れたことはないけれど, なんだかひさしぶりにいろんなことを思い出しました。 ミリイはうちで以前飼ってた犬。 ちょっと気の弱そうな優しい顔をしたビーグル犬で, 若くして妻になり,母になった。 なんだか何もかもが早送りだったような気がして仕方ない。 たしか二回お産をして,14匹の子供を産んだ。 みりちんの首筋にできたおでき。 最初は小さなにきびみたいなものだったけど, からだが大きくなるにつれて,おできもだんだん大きくなっていった。 最終的には炒った大豆を一粒,左っ側の首筋にくっつけてるような感じになった。 触るとかさかさしていて固い感触のその大きなおできがとても気になった私は, お母さんにどうにかならないのか何度か聞いてみたけれど, 糸か何かで縛ってきりきり切り離すしかないんだろう,という答えが返ってきてからは, それ以上おできについて聞くことはやめた。 みりちんにとってはどうでもいいことのように思えたし, 第一想像しただけであまりにも痛そうに思えたから。 そんなみりちんは,ある夏に死んだ。 その日,私たちは家族揃って朝からお墓参りに出かけていて, 夕方戻って来てすぐに「みりちーん。」と裏庭をのぞいたら 倒れていた。 随分苦しんだようで,まわりの土はひどく掘りかえされていた。 弟と私はただただ立ち尽くし, 少し遅れてお母さんが来るまで何もできなかった。 みりちんの旦那さんは首を垂れてあたりをぐるぐるぐるぐるまわっていた。 そのときまだみりちんは死んでいなくて, 私たちが帰ってくるのを頑張って待っていてくれたんだと思う。 病気で大きくなったからだをみんなでさすっていると安心したように目をつむった。 年上の旦那さんよりも随分早くに遠いところへ行ってしまった。 あれは私の誕生日の次の日のことでした。
仕事中眠るわけにもいかないので,家に帰って晩ご飯食べたあとです。 だいたい21:00〜23:00ごろがあぶない時間帯。 きっとワールドカップのせいです。 「やっぱり観ときたいよねー。」的ノリで20:00ぐらいから 家族3人がぞろぞろとお座敷集合。 で,テレビ観戦するのですが・・・ 私はそんなに熱くない。 たしかにニッポンが生き残ってたときはそれなりにハラハラドキドキだったのですが, 外国チーム同士の試合は, 最初観る気持ちでいても, なかなか点が入らないとどんどんどんどん目がつむっていきます。 「今のすごかったよねー!?」とかそんな家族の声に 「うん・・・うん・・・。」と微妙な相槌をうちながら 眠りにおちていく。 とても気持ちが良いのです。 目が覚める頃には試合も終っていて, お父さんもお風呂から上がっている。 そして私はお風呂に入らないといけないんだけど, 「あー。いっそこのまま・・・。」ともう一回眠りそうになる。 このときの睡魔との戦い,かなりつらいです。 朝起きるときよりも,うんと。 「はよ起きんさい。」とか 「あんた明日も仕事じゃろ?」とか 言われながらなんとかお風呂に入って, お湯の中で頭と目が覚めるとき, 「勝った。」と思う。 ちょっとだけ。
まるで寝ぐせのひどい人のようです。 私の机はちょうど東側のあかりとりの真ん前で, すりガラス越しに陽が差し込みます。 けれどもこの机・・・ 天板(机になる部分)を向こう側に倒すと化粧台になるものなので, 朝,化粧台として使っているときには机機能ゼロなんですね。 だから支度の時にはミリオン・バンブーはちょっと部屋の片隅に移動してもらって, それ以外の時間は机の上の特等席に置いてあげてます。 以来,すくすくすくすくと成長をしてるわけですが, これはこれからどうなっていくのでしょうか? 先が読めず,いささか不安です。 私の元にやってきた当初は図体だけは大きめで, てっぺんあたりから申し訳程度に穴がぽつぽつ開いた葉が飛び出しているという 弱々しく不健康きわまりない状態だったのですが, 近頃調子がすこぶる良好なようでほっとしたのでした。 一段下のとこからもぴかぴかの緑の葉っぱが飛び出すほどにもなりました。 なんとなく私より長生きしそうです。 いや,本来そういうものなのかな。 根っこも今ではわさわさで, 水替えの時にちぎれてしまいそうになるので, ミリオン・バンブーを容器から引き上げずに そのままの状態で上から水をじょぼじょぼ注ぐ方法を あみだしました。 けど,いつかこの細身の容器(クチも細いのです。)から 屋移りさせないといけなくなった場合, のび放題の根っこをぶちぶち切ってしまいそうでこわいです。
少し肌寒いぐらい。 一度は半袖のTシャツを着てみたものの, 長袖のインド綿のブラウスにした。 いつだったか,どこかの雑貨屋さんで買ったもの。 最初は洗濯の度ごとにアイロンかけてたけど, なんだかしわしわの方が肌触りもよくて, お気に入りのしわしわブラウスとして存在してる。 着てると洗濯じわがいつのまにか私の動きじわになってる。 そんなブラウスの袖に青色絵の具をつけてしまいながら 午後は絵を描いて過ごした。 絵の具がついたことが分かった瞬間に 洗うなりなんなり対処すればいいんだろうけど, たいてい私はそのまんま。 夕方筆とパレットを洗った時に鏡見て 「あ。」 それでもそのまんま。 小さい頃よく怒られてたのは,私だったっけ,弟だったっけ。
13:00 待ち合わせ時間より早目についたので, 誰かと会った休みの日の記憶は, ひとりで過ごすよりも時間的にメリハリがつくのかな。 ひとつひとつの行動のおおまかな時間帯を覚えてる。 普段と変わらず時計してなくても 「今何時?」ときかれればその都度携帯や近くの時計で時間確認したり。 ひとつ,発見。
すごぉく頭の良さそうな女の子が小学校へ向かって歩いていくのを お母さんがマンションの前から見送っている お弁当屋さんの角を曲がって見えなくなるまでずっと その子も何度も何度も振り向いて手を振って お弁当屋さんの前まで来たら 最後に振り返って大きくたくさん手を振る いってきます この4月から その子は小さな小学生を2人連れて登校するようになった 小さな小学生2人も その子が立ち止まって手を振れば おんなじようにそうする 今朝は出掛けに鼻血を出してしまったのか その子は鼻につめものをしていた 電車に乗ってる私からもはっきり確認できるぐらいの大きなつめもの なんだか一日中つめっぱなしで過ごしそうな 彼女の律儀さが気にかかってしまいます
サッカーをあまり詳しく知らない私は, 日本国内いろんな場所から声援を送るサポーターの姿や, 遠い極東にたどり着き自国チームを応援してる外国の人々, 自分の国から念を送る人, そんな映像に見入ってしまいます。 いろんな人がいますからね。 見てるとおもしろい。 今回開催された大会のおかげで, 日本や韓国がどのあたりに位置している国なのか知った人も多いことでしょう。 「地球の絵を書きなさい。」と言われたら 私達はきっと日本が真ん中にくる絵を描きますが, この角度の絵を描く人,地球上ではほんのひとつかみの人でしょうし・・・。 テレビを見てて思ったこと。 共同開催国であるすぐお隣の国,韓国。 近いようでいて,似ているようでいて,まったく違いますね。 自分の国のチームを応援しているのに変わりはありませんが, ノリと言うか,勢いというか,思い入れと言うか・・・ 物凄いなと思いました。 みんな目の中でいのち燃やしてるっぽい。 W杯を終えて,心から笑えるチームは1つだけです,きっと。 日本は「いつかは負けるにしても,行けるところまで行きたい。」という感じなんですが, 韓国の場合,「負けるはずがない!」という熱いものを感じます。 ボールが対戦国側にまわった時の大ブーイングや, 対アメリカ戦で勝ちをきめた時の選手によるスピード・スケート再現劇は, 正直,どうかと思いますが, それほど命がけってことなんですよね。 韓国がこれからどのような成績を残していくのかは 今のところ神のみぞ知る,といったところですが, ちょっとばかりマイナス思考気味の私は, 「この人たち,もしも負けちゃったらどうなっちゃうんだろう・・・。」と 心配せずにはいられません。 今からはらはらです。 けろっと「4年後ドイツがあるさ。」に切り替われることをお祈りしてます。 そんな強さも兼ね備えていて欲しいです。 でもでも,できれば最後まで行ってほしいです。 アジア人でもここまでできる!ってところを見せてください。
気が付くとふらふらっと駄菓子屋さんに足を踏みいれていました。 ちょうど顔のくるあたりに吊り下げられた リリアンやみずぶえ, 極彩色のいれずみシール, ろう石, 金魚模様のぶりきのバケツやじょうろ・・・ などなど。 私の目をつかんで放さないのは今も昔も変わらないところです。 小銭をポッケの中でじゃらじゃら,手のひらの中でじゃらじゃら。 そんなあの頃とは違って, 今はそれなりにお財布なんていうものを持ち歩いてますが・・・ 駄菓子やおもちゃから少し目を離して 店内の様子をなんとなく眺めてみると, 昔は買えなかったぐらいたくさんのお菓子をがばっと勢いよくお買い物かごに入れていく人, 懐かしそうに店内をぐるぐる見てまわっている人, 「あたり」を狙っていそうな人, じっくり時間をかけて買うものを吟味する人, いろんな人がいて,これまたおもしろいです。 そしてなにより,子供よりおとなのお客さんが多い。 今日のお買い物 ヨーグル2コ(どうしてもピンク色と紫色のフタのをいつも選んでしまいます。) コーラ味のお餅(ソーダ味と悩みました。) アンズチャツネ(これは大きくなってから知った美味。) こんにゃくゼリー(4種。←凍らして食べるとしあわせ気分になれます。) いちご容器入りラムネ
とろとろ眠る 一瞬目が覚めて 夢の途切れてしまわないうちに またすぐ眠りにおちていく この心地よさ あなたもこんなふうにゆっくりと 過ごせてたらいいなと思う
昨日の仕事がえり,デパートの地下食料品売り場に立ち寄りました。
きれいなまんまるを作ろうと思ってたんだけど うまくいかない 私が巻いても巻いても こんがらがっていくばっかりで きれいなまっすぐないっぽんにしようと思っても 細い糸のつくるこぶは あまりにも小さく硬く ぷつんとちぎれてしまいそうです
えぇ,中に入れといたものがまだ冷えそうにないので。 もうしばらく様子をみてみます。 ・・・そっちはどうですか?
仕事帰りの電停でちょっとだけ涙がちょちょぎれました。 でも,今日は笑ってる。
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