2009年08月30日(日) |
J summer tour 2009@AX |
なんだかもはや年に一度会う親戚のお兄ちゃんみたいですが、Jさんのライブ行ってきました。 いやいや、楽しかったです。 やっぱり一番暴れるライブだなあ。黒のノースリで行きましたが、汗ぐしょぐしょ。この夏一番汗かいたかも(普段かかなすぎ)。気持ちよかったです。なんかいろいろ、出さないとダメだね、人間て。 ステージはほんとシンプルで、照明と垂れ幕ぐらいしか装飾はない。GLAYと対照的(苦笑) でも、終幕の頃からずっと同じチケットの値段でやってるからね。それが彼の良心なのだと思う。竿竹屋みたいですけど。 今日はカメラが何台か入ってて、「お前らの悪そうな顔(笑)写してってくれ!」 ワタシ悪クナイヨ(真顔) Jさんのアオリにちょっと反応なかったとき「皆大人になっちまった?」と言いながら中指立てる。 相変わらず(笑)でもJさんはそれでいいと思う。 「野郎はいるか?」(声がご不満だったらしく)こういうときだけ野郎ぶってんじゃねえよ!(笑)」「野郎みたいな女の子はいるか?」「かよわい野郎を助けてやってくれ(笑)」 この場所にこの人がいるから帰ってこれるというか、まだ私もあの頃からそう変われてなくてね。 「次に会うまで絶対何があってもくたばんなよ!」と言われると、うんまだまだ頑張らなくちゃと思う。 大人になったつもりで、なれていなくて。 中指立てたい気分のまま、自己嫌悪に潰されそうな夜がまだいくつもあって、でもそれが自分のすべてではないとわかるくらいには、大人でもある。 年に1回くらいはやっぱり、この人に会いに来ようと思う。そろそろ周囲からの浮きっぷりが気になるお年頃ではありますが・・・ 結婚話は出ませんでした。よかったよかった(酷) でも全体的に昔に比べたら客が大人しくなってると思う。年齢層は変わってないのに、今日私がいた位置はかつてならモッシュゾーンだったろうなーと。 まあ、相変わらず前方はダイブってるのでJさんはそこそこ満足だったかな?
セットリストは不正確です。後で修正します。
SALVAGE I DON'T KNOW ←ややライトなんだけど、好き Die for you ←テンション上がっちゃったよ go crazy ←久し振り? FLOWER THE WAVES -Beyond the Waves- SPLASH RECKLESS final call INSOMNIAC SONG break ←GLARING SUNの曲はやっぱりいいと思う Drivin' Now PYROMANIA Feel Your Blaze
■EN BURN OUT Evoke the world ←コレでラストってのもいいかも
気づいた方もいるでしょうか。 そう、昨日は地上波で「20世紀少年」第2章特別編を放映していたのです。(と弟に教えられた) わざわざレンタルした私はアホか。 でも映画館で見た弟がもう1回見ると言って持っていったのでまあいいか。 最終章も楽しみですね。
ホロウのミニゲーム、花札に奮戦中です。 札の引きとかで結構決まっちゃうなこれは。 コンピュータが結構強いしさー。 花札なんて小学生以来やってないからさっぱりルール忘れましたが、面白いですね。 ギャンブルになるのも納得。
2009年08月28日(金) |
20世紀少年 第2章 |
レンタルしてしまいましたがな。 うーん、やはり「つなぎ」なので第1章よりは盛り上がらないですね。でもステンドグラスをぶち破って飛び込んできたトヨエツ・・・もとい、オッチョのかっこよさだけで500円の価値があったと思う。 それくらいあれは美しいシーンだった。
欧米のパブリックな場での話題としてふさわしくないものトップ2でしたか。 宗教はまったくだし、政治もそうだな、と最近納得。 政治ってそもそも、「利害の調整」なんですよね。 誰だって「自分が損しない政治」を望むわけ。 で、「自分が損しない」というのが、当然その人の現在の立場によって全然違うものになる。 前にも書いたけど、互いの立場が同じで利害関係もなかった子供の頃の友達であっても、時間が経ってそれぞれ違う社会の位置を占めるようになると、「利害」に関しては真っ向対立することもある。「ブラッド・ブラザーズ」みたいな感じですね。 だから知人と政治の話はしない方がいいんだろーな、と今は思っている。一般論は別だけど。 「私の生き方は間違ってないんだから私のような生き方しか認めない社会にしろ」ってのが好きじゃないんだわ、どうも。
もうほとんどファンディスクというより自己同人誌って感じで、京極ネタまで引っ張り出してあっていろいろ笑えちゃうホロウですが、オマケでちゃんとセイバーと士郎のえっちが入ってましたよ。 ありがとう製作会社。 ほくほくだよ。 よかったよかった。士郎とセイバーがらぶらぶで実によかった。 ヘタしたら士剣同人誌とかに手を伸ばしそうな昨今です。それこそホロウなアタラクシアだな。 凛とは、互いのサーヴァントがいなくなって何年か経ってもう少し2人が大人になったら結婚しそう。一番現実感のあるカップルといえばそうなんだけど、凛にはできれば師匠というかお姉さん的にからかう立場でいて欲しいですね。私女の子のツンデレ好きじゃないんで。(かといって桜みたいなのも微妙だが) 士郎と誰かのカップルをからかう立場の凛が一番イキイキしてると思う。 メインストーリーにミステリーのお約束トリックが2つほど入ってて面白かったです。そうだったのかーっていう。 細かい部分がちょっとよくわかってないんですが、切ない設定ですね。
「氷室恋愛探偵」で第三者として士郎を見ると、確かにいらっとしますね(笑) 美女に囲まれやがっててめー何様だー!本命誰なんだはっきりしろー!みたいな。
思えば、プロローグで「このツンデレ娘が主人公(視点キャラ)なのはつらいなーうっとうしいなー」と思っていたら、絶対「生徒その2」だと思っていた地味なことこの上ない衛宮士郎が本当の主人公で衝撃を受け、さらにセイバーとのBLちっくな純愛にときめき、なんだか気がつけば相当Fateっ子じゃないですかあたくし。
いっやああああ!!
失礼。興奮しました。
何この最強萌えイベント。 水着買ってきたところからプールイベント終わるまで、何しろセイバーが可愛すぎてほんと死ねるんですけど。 士郎とのらぶらぶデートが見れて超シアワセなんですけど。 これでえっちシーンでもあれば最高なんですけど。(待て待て)
ちなみに「風雲!イリヤ城」は他のサーヴァント達が勝手に潰し合ってくれるので、プレイヤーのセイバーはひたすらマイペースで進めばよいのでした。
2009年08月24日(月) |
Fate/Hollow Ataraxia |
りんとさんから貸してもらった、「Fate」の続編(外伝)兼ファンディスクです。 本筋は相変わらず流血殺人死人致命傷内臓の嵐なのですが、ファンディスクたるゆえんの日常イベントが楽しすぎる。 セイバーが可愛すぎて死にそうです。 ライダーも美人すぎて鼻血出そうです。 本編がかなり暗かったりハッピーエンドではなかったりなので、癒されるなあ。何しろ桜ルートなんて士郎がセイバーを(自主規制)ううう。 桜のばかー。 こんな美人達と同居している士郎が羨ましい。アヴェンジャーばりに妬ましい。代わりてえよ。
2009年08月23日(日) |
ゆうしゃのくせになまいきだ。 |
新調したケータイに体験版アプリがついていて、ついついやってみたら意外に楽しくなってしまい、製品版をDLしてしまい、ついにケータイでもゲームをやっている最近。肩が凝る・・・ ゲーム始めるといきなり「破壊神さま」と呼びかけられる。 え、オレ? プレイヤーは破壊神となって、魔王の世界征服というか勇者殺しを手伝うのである。神なのに。 しかも、やることと言えば「ツルハシで土を掘る」これだけ。神なのに。 実際は、掘り方によってモンスターが増殖したりスゴイのが出たりあるんだが、未だに理屈がよくわからず感覚でやっている。 上手く掘ってモンスターを大量発生させて入ってきた勇者をヤツラに倒させるのが破壊神のお仕事です。 この魔王が下手に出つつもエラソーなのが笑える。
2009年08月21日(金) |
20世紀少年(地上波) |
ワンセグで見てたんですが、充分面白かったです。 ストーリーはさすが浦沢という感じで。 原作読んでないので、別にひっかかるところとか特になく。 強いて言えば、あーいろいろはしょってるんだろうな、と明らかにわかる話の繋ぎ方くらいでしょうか。 でもそれこそ「原作読めばわかるから」ってとこですよね。そうでなければメディアミックスの意味ないし。(映画が素晴らしすぎて原作読みたくならなかったら、商業的には失敗でしょう) CGにしても見せ方にしても、邦画にしてはスケール感ある方だと思います。 どうも私は浦沢直樹のストーリーは大好きなんだけど、絵柄が苦手らしくて、「MONSTER」もコレも、映像化した作品ではまるんだよね。(そして原作は読まない) 「20世紀少年」はずっと立ち読みしてた「Happy!」の後連載が始まって、初回読んだけどなんだかねっとりした空気感に馴染めなくて次から読むのをやめてしまったのだった。 ともだちコンサートの場面でミッチーと一緒に歌っていたのが誰か気になる。もろにV系の曲でちょっと楽しかった。「愛!ROCK!友」のやつ。「これがロックかよ」とケンヂに言われてたが(笑) いや、某灰色さん達のライブもあんな感じですよ。「優しさ、温かさ、一体感が特徴」ってヴォーカルが言ってたもん。そりゃロックじゃないよなーと。 それにしてもオッチョとケンヂは何故あんなにらぶいのだろうか。
で、バンド調べました。
ナイトメアでした・・・(笑)
遠坂攻略しました。 うーん、なんか、凛はアーチャーが好きだから士郎が好きなんだろうな、と思えたんですよね。 ちょっと気の毒な士郎。 話はいいんだけど。 「慎二をぶった切る」コマンドが欲しかったけど。
さて、セイバールートでは「この子一体何のために思わせぶりに登場したんだろ?」と思う桜。 桜がらみの選択肢を選んでいくと、なんとなく感じる「怖い女」の気配。 あれだよ。 「東ラブ」のサトミちゃんだよ。 大人しい顔して一番執念深いっていうか、嫌な女っていうか。 ああ怖いなあ。(でも映画は観に行く気マンマン)
悪くはなかったです。 なんというか、ドイツ版忠臣蔵みたいなストーリーなんだけど、俗情に過度に擦り寄ることなくクールに、品よくまとめた感じ。ハリウッド映画の割には勧善懲悪ってほどでもなく、そのへんもドライに描かれている。 なので、「物足りない」人は多いとは思う。 突出した魅力のある映画というより、そこそこセンスのいい佳作って感じかな。 ワルキューレ作戦はかなり大規模な作戦で、面白いと思いました。地味に緊迫感あったし。 それにしてもヒトラー、悪運の強い奴。
Fateをがっつんがっつん読み進めました。 アーチャーの正体に衝撃はもちろんですが、金ピカ! なんで若返ってんのよ! かっこいいじゃないよ!
オリジナルを書き始めました。 長いブランクを経て、目に見えてヘタクソになっているのが悲しいところですが、書く苦しさと楽しさを両方思い出しつつあります。 正確な言葉と決まるカメラアングルを考える苦しさ。 お気に入りの場面に辿り着く楽しさ。 天性の作家・栗本薫さんが亡くなったとき、未だ書かれないままに彼女が天国に持っていってしまった作品やキャラというのは一体どれくらいになるのだろう、とちょっと考えました。 そして、私の中にも、書かれないまま(プロットのまま)の物語やキャラ達が結構あって、中には20年近く私の中だけにいるキャラもいたりする。 大人になって、人生(時間)に限りがあることに否応なく気づいて、永遠に先延ばしすることはできないのだと。そう思うと、どこかでアウトプットしてやりたいな、と思ったりする。
2009年08月13日(木) |
Fate 遠坂ルート |
1周目クリアデータが保存できなくて、天羽さんに泣きついて修正パッチのありかを教えてもらい、2周目を始めました。 うーむ、まずいなあ。面白いよこれ(笑) 遠坂はまあ、わかりやすいツンデレキャラというか、主人公だと鬱陶しいんですが(酷)ヒロインとしては可もなく不可もなくというか。 セイバーと士郎くんの不器用同士なカップルの方が好きですが、遠坂ルートのセイバーはなんだかお母さんみたいに口煩くてちょっと印象違うかも。これはこれで笑えていいですね。
2009年08月10日(月) |
世界樹の迷宮2プレイ日記 |
いつまで続くかわからないのでナンバリングはしません。 全滅して当たり前、むしろ半端に死人が出て生き返らせるお金がもったいないから、マップデータさえ進めば全滅上等。 というくらい非人間的なゲームですが、ウチのギルド「ファントム」の面々は元気です。 結局、火力不足を補うためにブシドーを投入。首射ち(一定確率で即死)が超ピンチで決まったときの爽快さはヒツゼツニツクシガタイ。 防御力なさすぎで死亡率も高いけど。 名前は「ヒョウゴ」。小金井兵庫です。キャラメルボックスありがとう。 ネーミングは全部舞台関係から取ることにしました。 伐採スキルが必要なので第1階層2階後半からレンジャー育成。「エリザベート」です。お転婆シシィにぴったり。 カスメはとっくに「トート」を登録してありますが、出番は中盤以降かな。今のところエリックの巫術で補助魔法は間に合っているので。 それにしてもパラディンの攻撃力のなさときたら・・・まあ、クリスティーヌらしいと言えばそうなんですが。 攻略サイトのお蔭で高級な銃を手にしたラウル君、大活躍。ドラッグバレットで毒攻撃も怖くない。 どうしよう、ラウルのくせに頼りになりすぎる。
クリス「あたしが挑発で敵の攻撃を引きつけるから、ラウルお願い! フレイムショットぶち込んで!」 ラウル「わかったよクリスティーヌ! 本当ならエリックにぶち込みたいところだけど、ここは仕方ない」 エリック「どさくさ紛れに失礼だな子爵様。ちょっと高級な武器持ったくらいでいい気になるなよ若造」 フィリップ「エリック、いいからラウルに鬼力化だ!」 エリック「ええい、このブラコン伯爵が。私に命令をするな」 クリス「エンジェル! お願いよ!」 エリック「そうか、君がそう言うのなら」 ヒョウゴ「・・・京都へ帰りたい」
うむ、なんだかんだでパーティリーダーはクリスだな。
HACHI 縞模様のパジャマの少年 花と兵隊
DVD→ワルキューレ
2009年08月07日(金) |
FATEとか世界樹2とか |
友達から頂いた「FATE」をやっています。 事前に聞いてはいたものの、こりゃー先が長そうだなあ(笑) 士郎くんは好きなキャラですね。セイバーとのカップルがイイ! 設定がマニアックなのも面白いです。
序盤のゲームバランスがぬるゲーマーにはつらくて唯一積みゲーにしていた世界樹2を、ちょびっと再開。ああでもやはし進みづらい! 下手に前作クリアデータを読み込むと難易度が上がるので、なしにして最初からやり直し。パーティ構成で遊んでみました。
エリック→ドクトルマグス クリス(6文字しか入らないので)→パラディン ラウル→ガンナー フィリップ→メディック
怪しい術を使うドクトルマグスは、渋いオジサマのキャラとあいまってエリックに決定。カースメーカーでもよかったけど、大器晩成のカスメはつらいんだよなあ・・・。 で、せっかくなのでクリスティーヌには皆の盾として勇敢に戦ってもらうことにした。たまにはいいだろう、剣と盾を振り回すクリスティーヌも。 ラウルはイメージ的にいいとして、フィリップ兄ちゃんにメディック、は合うような合わないような。まあ回復がいないと困るからいいかと。 問題はメグ。本来ならバードにするべきところだろうが、パーティバランス悪すぎ。攻撃型がいなすぎ。 ということでダークハンターにしてみた。 鞭を華麗に振り回すメグ。 ああ、何か違う。 前衛に女の子二人。男どもは全員後衛。なんなんだうちのパーティは。 しかしやはり攻撃力不足。ブシドーでマダムジリーとかすごいかも。 (しかしまた途中で投げ出しそうな気がするなあ)
2009年08月04日(火) |
ウチダセンセイの予言 |
愛読する内田樹センセイが、今回の総選挙の結果を「民主党の地滑り勝利となり、その後『大連立による大政翼賛体制』か『保守合同による新55年体制』か、と予言していた。 なるほど、面白い。 自民党はそもそも「政権を維持すること」以外に共通の方針など持たない政党であるから(本来は自主憲法制定があったはずなんだが、たぶん今の自民党員は忘れてるだろう)、民主党に擦り寄って連立になる可能性はある。 もともと民主党も「政権交代」自体を目的にしたような団体だし。 しかし、小沢を中心にした旧自民党系はそれでいいとしても、「政権をとる可能性」に賭けて野党からやってきた旧社会党系の人なんかは納得しないかも。 となると、蟹工船の船長とも言うべき志位委員長率いるあの万年野党に協力するのも戦略としてアリだ。 何しろ徹底して野党であり続けてきたということが、ある種の信頼性ではある。 しかし外交がてんでダメであろうから、他党出身者がやらないといけないだろう。
ところで、「アマルフィ」の製作秘話みたいなチラシが何故か部屋にあったので(どっかでもらってきた模様)読んでみたところ、そもそも「織田裕二主演で海外が舞台だ!」という出発点だったらしい。 そこから真保氏を呼んでブレストで脚本を作ったけれど、どうも大人の事情により真保氏の考えていた展開とも違うものになってしまった感じ。 うぅーむ・・・ しかもプロデューサーが「デートムービーとして楽しんで下さい」って言ってたしな。 そうか、デートで見る映画で911とか自爆テロとか外交政策とかそりゃ語り合うわけがないわな。 「イタリア綺麗だね〜」「行ってみたいね〜」「行っちゃう?」「わ〜ちょー楽しみー」とかそういう会話が正しいのだろう。 でもね、監督選定ミスだとは思うよ。容疑者Xの監督はこういう映画には向いてなかったよ。
2009年08月03日(月) |
WGP ポーランド戦 |
うーん、真鍋さんは優しい監督なんだろうなあ・・・ というか、「そっからかい!」と突っ込んでしまうレベルからチーム作り直してる印象でした。 「サーブレシーブをセッターにきっちり返す」ってもう何年聞いてきたのよ。 器用なチームを作りたいのかなーという気もしましたが、それだとやっぱりセッターはごにょごにょ・・・ 悪くはないのだろうけど、特によくもない。 まだ「当たり前のこと」ができてない全日本だと思いました。 これから、ですかね〜。
2009年08月02日(日) |
「アマルフィ」(ネタバレ辛口) |
織田裕二さえ見られれば割と何でもいい早瀬ですので、結構楽しめはしたのですが、きっとあまり人が言わないであろうことを言いたい天邪鬼なので、ちょっと辛口で。
まず、カット割りが下手です。
全編イタリアロケをしたのに、旅行ガイドブックの写真のようにしか写せていない。「奥行き」が感じられないんです。 「ね? イタリアでしょ? 綺麗な風景でしょ?」と言わんばかりのシークエンス。 グローバルな感性とは程遠い。 例えば同じイタリアを舞台にした「ハンニバル」の画面のように、光と影の使い方に目が行かない。 また、ここはロングショットだろ、というところでアップだったりして、テレビドラマの作りから抜け出せていないし、余韻を残すところでぶつっと切れる。 テロリストの動機がなんだかんだで「私怨」なのも、どうでしょうか。 「罪のない49人の人々」のために立ち上がった、というだけでよかったんじゃないでしょうか。「奥さんが死んだ」ことが焦点になっていると、どうも、スケールの大きい話をいきなり個人レベルに引き下げてしまう「ローカル性」に違和感を覚えます。(というか標的が違うんじゃないかという気さえした) ラスト近く、事件解決のめでたさとリンクして新年を迎えたイタリアの恋人達の幸せそうな様子を延々と映すのですが、バルカニア共和国の人達はどんな新年を迎えているのでしょうか。 自爆テロは何故起きるのでしょうか。「生きるに値しない世界」にテロリスト達が生きている(彼らの主観では、ですけれど)からではないのでしょうか。 911を経てなお、こういう「痛み」を感じさせない映画を作ってしまう能天気さが「日本」のローカル性だと思います。 黒田が「邦人を助けるのが私の仕事です」とか言っていますが、テロを個人レベルに引き下げた全貌を見てしまった後では、あまり響かない。 犯人と同じ感性の次元じゃん、と思ってしまうので。 敵が巨大で、スケールが大きくて、とても「個人」では太刀打ちできないからこそ「邦人を守る」外交官の仕事が映えるんだと思いますけれど。(そもそも黒田は作中、外交官らしいことはあまりしていないのですが)
まあかなり手厳しいことを書きましたが、娯楽作品として楽しむ分には合格点かと。
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