早瀬の呟き日記

2004年09月29日(水) アテネにかけた夢と「陰陽師2」(地上波)

夜中にやった特番を録画して、涙ぐみながら見ました(笑) なんかね〜ホントお疲れ様でした〜(泣)って感じですよ女子は。金メダル取ったときの中国が全員抱き合い泣いて喜んでて、きっと彼女らも相当厳しい道を通ってここまで来たんだなと胸を打たれたものです。勝つための1点を取れるか取れないかは、精神力も練習量も技術も目一杯注ぎ込んで出る差だと思います。全然、僅差ではない。大差です。ガイチが言っていたのはそういうことだと思います。その意味で甲斐のコメントが救いでした。彼我の差を痛感できる選手はこれからやるべきことが見えてくるでしょうきっと。・・・隆弘は相変わらずコメントが意味不明な上やる気が感じられません。本気で北京目指す気あんのか? 半端な気持ちで全日本のコートに立つな。早く彼を脅かす若手に出てきて欲しいものです。

さて、公開からたった一年で地上波放送の「陰陽師2」ですが・・・基本的な感想は映画のときと同じですね。下手に話のスケールでかくしたせいで完全に説明不足に陥ってる、博雅があまり活かされてない、最後のラブラブだけが見所、という(笑) 幻角に刺された晴明を抱き起こすとき、博雅ってばほとんどちゅーをしそうな距離に顔近付けるし(笑) 夜は寝床で「たっぷりと退治」されたんでしょうか(笑)
正直ウラでやってた「時空警察」の晴明編の方が面白かった。まさか晴明が将門の息子だったとわ!(笑) いいね〜このアイデア。つかそれより、こっちでも花山法皇とラブラブなのは何故ですか(笑) 「いつか二人だけで東国へ行こう」ってアンタ・・・プロポーズ? 手を握り合うな〜!(笑)



2004年09月26日(日) オタカラ

玩具メーカーの尊称でも熱海の下品なテーマパークでもありません。昨日は友人4人とカラオケに行った訳ですが、「3曲に1曲はアニソン(ゲームを含む)を歌うこと」という幹事の提唱に「キツイなあ〜」などと思いつつ、アニソンだけで別冊になっているという曲数の多い機種を選んだため、出るわ出るわ、8割方アニソン(笑) 残り2割もウツと谷山浩子のアルバム曲に「エリザベート」等ミュージカルナンバーで、マニアック極まりない。大体「氷原の貴公子」があるカラオケってアタマおかしいぞ。
3時間分も歌ったのにまだアレもやってないコレも歌えばよかった(全部アニソンである)、と思うあたり、オタクの根がいかに深いかを実感。いやホント、もっと全然覚えてないかと思ってた(苦笑) まあでも最近は普通の歌をアニソンに使うしな。あのB'zでさえ「ぬ〜べ〜」とか「ときメモGS」とかオタク系に使われてるし。←言い訳。
そして本日は地獄の6時起きをして所用で静岡に。母&弟と行ったところ、向こうで会った母の知り合いが弟のことを私の彼氏だと間違えた。よく見れば顔似てる筈なんだが・・・イチャイチャオーラ出してる姉弟ですいません。(冗談です)

帰宅して「新選組!」を見る。やっぱりトシは可愛いのう。もうね〜あの柱に頭ぶつけるシーンなんて「あ゛あ゛〜こんなときにカッちゃんが側にいてくれれば〜(泣)」って普通の視聴者にも思わせる描き方でしたしね。「一番近藤さんにいて欲しいのは土方さんなんだ」って、ああ、もう隊内公認な訳ですね。ますます色気を増してきたトシと、どんどんお笑い道に踏み込んでいく斎藤一から目が離せません。
正直、トシや幹部陣を悪者にしすぎないために強引な筋運びになってると思いますけども、そんなんどーでもいいです(笑) だってこれは、カッちゃんとトシの愛の物語だから!



2004年09月24日(金) ミュージカル暴れん坊将軍?!

マツケンサンバの衝撃も生々しい今日この頃、知ってしまったこのニュース。
「暴れん坊将軍ミュージカル化」
10月の松平健公演はこれだそうだ。ちなみにサブタイトルは「暴れん坊将軍スペシャル 唄って踊って八百八町」。
なんでも「今までは第一部が芝居、第二部がショーだったが今回はそれを合わせてみた」(本人談)とのこと。
斬新である。
いちご大福をしのぐ斬新な合わせ方である。むしろ「鰻と梅干し」に近い。(※鰻と柑橘類は本当に具合が悪くなるらしいので注意されたし)
田之倉孫兵衛が「う〜え様がぁ〜またお戯れ〜を〜♪」と歌い、「見忘れたかあ〜余ぉ〜の顔〜♪」と新さんが歌い、め組アンサンブルがくるくると華麗に踊る訳である。ダンサブルめ組。
チケットを買う気は全くしないが、見てみたい気はする。それにしてもマツケン、(元)奥さん本人が好きだったのではなく、宝塚が好きだったのだな。



2004年09月23日(木) 「ミス・サイゴン」

12年ぶりの「ミス・サイゴン」である。マチネで、エンジニアは市村正親、キムは松たか子、クリスは石井一孝。冒頭から、懐かしいあの音楽に引き込まれる。市村氏の「売ぅぅり出っすっぞミス・サイゴン♪」も健在である。舞台装置は殆ど変わっていなかったし、歌詞も細かい変更はあったが概ね同じ。当時、一部物議をかもした「ブイ・ドイ」の訳も結局変わらなかったようだ。それだけ出来のいい作品だったのだと、12年間色々な舞台を見てきて再認識する(笑) ナンバーも良い。歌唱力は、市村・松・今井が突出していた。四季や宝塚ならこれほどばらつかないだろう。まあ仕方ない。
松たか子は今まで見た舞台の中で一番良かった。特に今回のキムは、初演に比べると気の強い、しかしぎりぎりの精神状態で必死に生きている張り詰めた空気があった。ラストは、初演ではいささか唐突な印象があって「何も死ななくてもいいんじゃ」と思ったのだが、今回は「ああするしかなかった」という説得力があった。キムの、ぎりぎり感のせいだと思う。
クリスは、下手ではないが上手くもない(笑)つか、どの歌も歌い方が一緒なのはいかがなものか。まあ、キャラクタ自体が好かれない役どころなので(笑)大して文句も出ないだろうが、たまには「思わず同情しちゃうようなクリス」がいてもいいとは思う。あれだけ不本意な別れ方をしておいて一年で別の女と結婚するのは早すぎるし、自分だけ人生をリセットした気でいるのがむかつくし、辛い目に遭ってるのはお前だけじゃなかろう、と腹の立つ男である。はっきり言って本当にエレンを愛しているのかどうかも怪しいものだ。
初演では、タムを引き寄せるエレンの手から市村エンジニアが彼を奪うように抱き上げることがあり、いつもという訳ではなくそのときそのときの流れで決めているとイッチーは言っていたが、今回はエレンとキム&クリスの間で迷った挙句、ただただやるせない、という感じで立ち尽くしていた。全体にイッチーのエンジニアは哀愁が加わった感じ。個人的には、エンジニアがタムを連れて行くという終わり方は好きなんだけどね。でも子供の教育にはよろしくないけどね(笑)
ところで私は昔から結構トゥイが好きで、少なくともクリスよりは彼の方が愛が深いと思うのだが(笑)キムとタムが一緒に幸せになる方法がないというのは、悲劇だよなやっぱり。筧さんはエンジニアもいいけどトゥイも似合うと思うのは私だけか。もうちょっと若ければトゥイやれたのにな。すっかり忘れていたが、婚礼のパーティーのとき乱入してきたトゥイに手下がくっついてきていて、しかも彼はまるでボディガードのように、トゥイと同時にクリスに銃を向け、それまた無表情でやるあたりが・・・「コイツ、トゥイの何なんだろう(腐女子モード発動)」って感じなんだなあ。彼が死んだとき、死体を見る仕草が大変に「慕っていた人が死んだ」という切なさを醸していて、「やっぱりコイツはトゥイが好きだったんだろうなあ」と思わせたのだった。一途な男は好きだ。多少常軌を逸していても(笑)ストーカーは許せんけどな。
カーテンコールでは、タム役の子が腕を広げて待っているイッチーをスルーして(笑)松たか子とエレン役の人との間に入って手を繋いだのがウケた。「そうさ男は男だぜ♪」ってことか。2回目のカーテンコールで、イッチーが手を差し出したら石井@クリスが「えっ、繋ぐんスか」みたいな感じで素でボケていたのも笑った。
見終わって、もう一回分くらいチケット買っておけばよかったと、痛切に思った。今度は是非、筧さんのエンジニアが見たい。11月までの間にもう1回行こうかな。筧さんを見に!(笑)



2004年09月22日(水) 「グラン・ヴァカンス」

飛浩隆という作家を私は知らなかった。日本のSFは殆ど読まない。松本零士漫画や銀英伝などの「キャラ萌え」は別だが、それはこれらの作品が「SFの本質」とは関係のないところで成り立っているからである。「SF作品」には2つある。「SFを装いとして利用したもの」と「SFの本質に触れたもの」。これはたぶんあらゆるジャンルに該当すると思う。ボーイズラブにさえ。まあそれはともかく、イーガンやチャンのような書き手は日本にはいないし、また受け入れられないだろうな、と思っていた。
しかし、いた。飛浩隆である。彼自身あとがきに書いている。「清新で、美しく、残酷であること」それが自分にとってのSFだと。
「グラン・ヴァカンス」は素晴らしい。ある日を境に誰も人間の<ゲスト>が訪れなくなった仮想リゾート空間で、千年同じ夏を繰り返すAI達。そこへ唐突に侵食を始めた<蜘蛛>への、絶望的な攻防戦が始まる。
はっきりいって、残酷な物語である。しかし、筆致はあくまでも静かで透明で、不快感を読み手に与えることはない。書き手の突き放し方が上手いのだろう。粗雑な比較だが、森博嗣に近い、と感じた。理系的なドライさと詩情に満ちている。「世界の謎」に惹かれる向きにはきっと好かれる作風だと思う。私がそうだ。
これは「廃園の天使」三部作の一巻に当たる。エンターテインメント作家としては致命的に遅筆な作家だが(笑/従ってどうやら専業ではないようだ)少しでも早く続きが読みたいと思う。てな訳で「象られた力」も買ってしまった(笑)



2004年09月19日(日) 全日本女子バレーファン感謝デー

スタンド席(自由)しか取れなかったし早起きして前を確保する体力もなかったので、開始ギリギリくらいに会場入りしました。一番上のスタンドのかなり後ろの席でしたけれども、コート正面の位置を取ればそんなに遠いと感じませんでしたので、今度は試合も見に来ようと決意しました。テレビで見る方がよく見えるくらいなら実際に行かなくてもいいと思っていたのですけどね。
さて、ファン参加型のアトラクションからゆるーく始まり、イベント形式にありがちな終始ゆるーい感じで進んでいきました(笑) や、でも本物のトモさんやスギちゃんやエキシビジョンとはいえ試合を生で見れたので楽しかったです。やっぱりカナのスパイクは重い音がするなあ、とか、球早えー!とか、やっぱりシンは巧くて早い!とか、生バレー見たい欲求がふつふつと湧いてきましたヨ。
エキシビジョンマッチはVリーグ東日本選抜と15点の2ゲーム。今日の全日本は久し振りのゲームだからか、アテネが終わったせいか、眼の覚めるようなプレイは多くなく1―1の引き分けだったんですが、最後の挨拶でトモさんが「ベストパフォーマンスはお見せできなかったけれども・・・」と言っていてさすがだなあ、と思いました。東日本選抜はかなり相手スパイクコースのマークがしっかりしてて、これもセリンジャー監督の指示のせいじゃないかと睨んでおります。
帰るときに選手と直接タッチができたのですが、4つのテントに3人ずつ選手がいて、誰がどこにいるかはわからないまま列に並ぶのですね。私はトモさんを念じていましたが、レオとユウ、加奈子さんでした。間近で見ると意外に(笑)ソフトな感じで、素敵なお姉さん達(年下も多いが)に会えてシアワセでした。ちなみにレオファンの友人にメールでテントを教えたので、彼女はめでたくお目当ての人とタッチできました。よかったね。途中で情報が回っていることに気付いたのか、入れ替えもあったようです。トモさんにはタッチできなかったけど、いいのだ。応援メッセージの紙に私の想いは伝えましたからね。
「お願いですから結婚しないで下さい」と(笑)



2004年09月18日(土) プチ断食で風邪をひく。

先週の日曜に一日寝込んで今週中ずっと具合が悪かった原因は、健康法を実践したことにある。最近流行りの(流行ってるかどうかは知らないが)「プチ断食」という奴である。半日か一日食事を抜いて健康になる、というものだが、これを実施した結果、胃が悪くなり体力が落ちた。そして風邪をひいた。
食事を抜いたとき、家族全員が異議を唱えた。「そんなことで健康になる筈がない」と。私は言い張った。「やってみなければわからない」と。
結果的に家族が正しかった訳だ。私が「何事も自分で経験することに意味がある」という通説に疑問を感じたのはこの結果による。大体「自分でやることに意味がある」と主張する人はワガママで、しかも頑丈である。自分を正当化しているだけじゃないのか。
まあ他人のことはどうでもよろしい。この結果から私が得た教訓は、「健康法とはもともと健康な人のためにある」ということである。
「タワシで身体をこする」とか「一本歯の高下駄を履く」とかを「健康法」だと言い張る人は、別に何もしなくても健康な人である。「おもいっきりテレビ」では毎日「ああすれば健康になる」「これを食べれば健康になる」とやっているが、番組を来ている見に来ているお嬢さん達は、見るからに血色がよく丸々としている。あなた方がこれ以上元気になるのは家庭と日本のためにならないのではないかと思われるような人々である。
従って、何がしかの健康法を試そうと思う時点で人は健康なのである。どうせ何もせずともいつか風邪をひく私のような人間は、余計なことをせず何もしないのが健康法なのだという結論に達した。

冗談です。念の為。



2004年09月15日(水) 大仏キティ

弟が内定企業の研修旅行(親睦イベント)で富士急ハイランドに行きました。彼は絶叫マシンがダメで、TDLのスプラッシュマウンテンでさえ苦悶の表情で写真に映った男なんですが、外見がノリのいいギャル男(すげー!一括変換できたよこの若者語。ちなみに同年以上の友人はこの単語を知らなかった)に見えるので絶叫系乗れないとは信じてもらえないらしく(その辺私のように第一印象が堅物だと断りやすい/笑)、二週間前からどうやって乗らずに済ますか真剣に悩んでいました。あんなに苦悩している弟を見るのは大学受験以来でした。「小さい頃心臓病だったから・・・」とかいうデタラメさえ考えていましたが、結局正直にダメだからと言って断ることにしたのでした。「意気地なしと言われてもいい!」と言いきったときの男らしく清々しい顔をおねーさんは忘れないでしょう。
男は彼以外全員FUJIYAMAだか何だかとにかくスゴイのに乗って地獄を見たとか。乗った奴は後悔してたそうな。
で、弟が私にお土産を買ってきてくれたんですが、これが「紫色の大仏になったキティ」のミニタオルでした。イヤよく見ると「山梨限定」とあり、どうやらブドウ(山梨名産)のかぶりものをしたキティのようです。しかしどう見ても紫色の大仏です。
弟曰く「俺もそう思った」
じゃあなんで買ってきたんだ!と思ったら
「かわいいじゃんか」
時々よくわからない奴です。

昨日「暗黒館」の感想を見て回ったところ、綾辻作品の何を好むかで評価が違っているような気がしました。「人形館」や「囁き」シリーズ、ホラー作品が好きな人は比較的受け入れてますが、本格右翼(物理トリック至上主義。昔私もそうだった)の人には厳しい評価が見られます。何と言うかやはり、「楽しむ」ということに一番必要なのは、自分流の思い入れやこだわりを捨てることだとつくづく思いますね。私が宗治テ変え(笑)したのは「このままではミステリーが全く楽しめなくなる」と思ったのと、京極&森作品には比較的スタンダードなものもあったからで(前者は「狂骨」後者は「冷密」を読んで、他のも読めるようになった)、今でも舞台設定がファンタジーなミステリーと、作者の持ってる情報をひたすら小出しにするだけのエセミステリーはダメです。そのうち変わるかもしれないけど(笑)



2004年09月13日(月) 「暗黒館の殺人」(ネタバレ)

勝手に新語シリーズ:「冷蔵庫」と「霊安室」両方を指す単語→「冷暗室」
どっちも死体置き場だし。

さて、大事に読もうとか言っておいて、日曜風邪で一日寝てたんで全部読んでしまいました。
確かに「綾辻行人集大成!」という作品ではあります。長さの割に死体が少なく、首なしとかバラバラとか見立てとかじゃない地味な死に方ばっかなんですが、随所に綾辻行人らしいいろいろな仕立てがあって楽しめました。玄児と中也君の関係が怪しかったしな!(笑) 読んでる間は楽しい作品です。しかしですね〜あのオチはどーなの? 私基本的に全部説明がつかないと気に入らないタイプの読者なんですよね。特に長くなればなるほど、どんでん返しにオカルト使われるの苦手。釈然としない(笑) 気持ち良く騙されたと思えないんです。「火刑法廷」がぎりぎりかな〜綾辻作品なら「霧越邸」が限度。「人狼城の恐複テ」はちょっとむかっとした(笑) 今回のメインは一種の叙述トリックですから、別にいいんですよ、どんな偶然の一致でも。「ダリアの祝福」もまあアリでいいとしよう。面白いから。でも、あの“視点”がコナン君だったってのは無理あるだろ〜。素直に玄遙でよかったのでは? もしそれがダメなら“視点”の記述はない方がよかった。そのせいで些末な謎が気になってしまう。今暗黒館で生きてるのは何人だ?とか。もし“視点”がなければ、現在のことはどうでもよくなる訳ですよ。「騙されたあ!」で終わりです。まあ某作品みたいに「読者が犯人」でないのが救いでしたけど(笑) 8年間お疲れ様でしたの意味もありますから、あまり手厳しいことは言っちゃいかんかな〜と思いつつ、そりゃないぜ綾辻、と呟くのでした。
ところでこれ読んでて思ったんですが、海外の「館」が「場所の限定」つまり「嵐の山荘」としての使われ方が多いのに対して、日本の「館」は「構成員の束縛」的な設定が中心かなあ、と。「特殊な血族」という設定とセットになってるから。何度となく暗黒館の住人が「仕方ない」とか「逃げられない」って言うあたりに思春期的な家族との葛藤を見るのは牽強付会?(笑) なんか笠井潔とか法月綸太郎とかがもうやってそうな比較だけど(笑)



2004年09月11日(土) 遂に出た「暗黒館」!

ここんとこ微妙にブルーで例のごとく「あ〜誰か殺してくんないかな〜」などとファンキーなことを考えていましたが、急浮上。綾辻行人の最新館シリーズノベルス発行でございます。いや、そんだけで急浮上した訳でもないんですが。なんかブルーなときほど外面モードが強力になるみたいで、精神のアプリケーションって電源別なのかも。どうやら外面モードで通常モードのエネルギー不足を補完した模様。だから人(家人以外)と話した方がいいんだな、うん。
まあそんなんどーでもよくて、間に様々なデマを挟みつつ(「蒼白の囁き」が出るとか)やっと出ました綾辻行人! 京極夏彦に負けないこの厚さ。しかも上下巻。ハードカバーは高いから基本的に買わない主義なのに(なんで最初から文庫にしないのかな〜その意味ではBLの方針は良いな。ノベルスか文庫で棲み分けしている)買っちゃいましたよ、どどんと3000円強。大事に読もう。そういや「YAKATA」をプレイした人って私の知る限り私しかいないのだが(笑)まあ正直B級RPGだったけど個人的には結構好きだった。時計館のBGMが泣けたんだよね〜。
そんな早瀬は只今「トロといっぱい」中(爆)



2004年09月09日(木) 勝手に同義語シリーズ:「生殺し」と「活造り」

一番近いレンタルビデオショップは、2年くらい前には旧作100円のサービスをよくしていたのですが、今年初めあたりから徐々にサービスデーが減り、人気のあるものは3年前の作品でも「新作」マークをつけるというキタナイことをしたのみならず、それより前の明らかな旧作にも「割引除外品」マークを貼りまくっていたので、こりゃ長くないなと思っていた(バイトの態度が悪いのでも有名だった)ら案の定、親会社の直営店として「生まれ変わる」(店頭チラシより)ことになったらしい。
そんで、新規入会手続きをせよということなので、保険証を持っていった。免許もパスポートもなく学生でもない私の身分証明書はこれしかないからだが、バイトの店員が店長か誰かに電話して訊いたら保険証単体ではダメだということだった。プラス公共料金の納付書(郵便物)が必要とのことで、店員が「水道とか電話の」と言うので(電話は民営化したんだから公共料金じゃねえだろ)と思いながら、「親と同居しているので親名義のなら今度持ってこれる」と言ったらまた電話をして、「本人名義でないとダメ」とのこと。しかし手続き説明の看板には「年金手帳なら単体でよい」旨書かれており、年金手帳なんて20になったら自動的に送ってくる代物で、保険証はまがりなりにも保険料を公共に払う者(本人か親)がいる証拠であり、何故年金手帳の方が「証明書性が高い」(という扱い)なのかわからない。保険証は自治体の管轄だからか?(とか言って今年金手帳を探したら見当たらない。困ったな) 「親会社の審査基準が厳しくて・・・」と何回も電話でお窺いを立てた店員が困ったふうに言うので、彼にいろいろ議論ふっかけても仕方ないし悪いので「じゃあ今日はいいです」と帰ってきたが、学生証ってちゃらっこいじゃねえか、偽造もちょろそうだぞ、とか、一体何をそんなに厳重にしているのか、レンタルってそんな危ない事態があるんか、と考えて、「超延滞」「作品を不正コピーしてネットでばらまかれる」「大量に借りて売る奴がいる」とかは思い付きましたが、それ以外に「保険証ではダメ」な理由が思い付きません。それに↑だって「保険証ではダメ」の理由になりますかね。パスポートがあろうと免許があろうと学生だろうと、やる奴はやるんじゃないですか。身分より性格の問題でしょう。それを審査することはできない訳だから、開き直って間口を広げて本数制限をするとか(そっちの方が儲からないのかな)できないもんか。本音を言えば客データの引き継ぎくらいして欲しい(系列なんだから)ですが、まあ、私のような無職のパラサイトシングルのことなど社会は相手にしないのだよ、というメッセージでしょうか(被害妄想)。うーん、こういう問題は店の実名挙げた方がいいのかもしれませんね(森博嗣口調)。社長が自分の車に挟まれて死んだ会社です。



2004年09月06日(月) 「悪い男」

今日はとてもハッピーなことがありました。長らく探していた「パン工房マヨホ゜テト」のCMソングの着メロがゲットできたのです♪ たった一サイトにしかなかったのよ〜。はっきり言って名曲です。CMソングでDLしたのはアジエンス(坂本龍一作曲)とこれだけ。行進するジャガイモ楽団もかわいかったんですが、今は放映してませんな(泣) こんなことがハッピーってあたり、いかにユルい人生かを証明している(笑)
ここんとこ日記の更新が増えたのは、森博詞氏の日記を再読しているから(笑)というよりオリジナルの原稿が終わったからです。まだどうなるかわからない原稿ちゃん達ですけどね〜(汗) あ、今、日テレのドキュメンタリー番組(戦争系)見てたらSUGIちゃんの「Sinchronicity」が流れました。これまた嬉しい♪

さて、本題の「悪い男」ですが、あらすじが完全にJUNEです(笑) ヤクザ者のハンギが街で一目惚れした女子大生のソナに彼氏の前でいきなりキス。更に罠にかけて娼婦に落とし、自分は抱かずにマジックミラー越しに客との行為を見ている。キスされた後ハンギに唾を吐く気の強いソナは、栗本薫の受を思わせます。台詞なしの男の孤独感演出が展開の強引さをカバーしてる感じで、愛なのかこれは?嫌がらせでは?何したいのかよくわからんぞこの男。歪んだ保護欲か?とするとまさにBLの攻です(笑) 悪い男ってか「ダメな男」ですね。ハンギの台詞なしは、心理展開の無理を誤魔化してる印象があります。・・・なるほど、小説でもやってる可能性高いな。気を付けよう>自分
途中からソナの扱いが雑になって弟分との話になったり、普通生きてるかアレ?物凄い自然治癒だな、みたいなところや、いっそハンギ最後まで喋らない方がよかったなとか最後のシーンいらないだろとかありますが、全体としてはまあまあかな。とりあえず道具立ての割には低俗化するぎりぎりで踏みとどまってる、と思います。



2004年09月04日(土) 残像カフェと「二流の独立国」

人に何かを奨められるとそれだけで面白さの何割かが失われる、という森博嗣タイプの人と、人に何かを奨められると期待しすぎて結果的に満足度が低くなるという早瀬タイプの人には意味がないが、残像カフェ、というインディーズバンドのアルバム「四月のことば」は大変よろしいと思う。何しろバンド名の詩心が秀逸だし、音も良い。昨日書いた観点で言うと●厚み3●インパクト4●新しさ3〜4(5点満点)というところ。邦楽の場合これに詞のセンスが加味されるのでそれは5で。ちなみに3は自費購入の足切りラインかな(笑)

さて、数年前にある評論家がテレビで「一流の従属国より二流の独立国だろうが!」と叫んでいたのを思い出した。改憲して日本も軍備せんと一人前の国家になれん、いくら先進国でもアメリカの属国ではいかん、という保守系によくある意見な訳だが、私はこれに賛同できない。国境問題で小競り合ったり核開発で目をつけられたり民族浄化とかいうおぞましい虐殺をしたりしているのはほとんど「二流の独立国」に位置付けられる国家ではないのか。20世紀が残した「独立国家」という概念は呪いのようなものではないか、と私は思う。独自の議会を持つことが「独立国家」の最低条件だとすれば(例:ハプスブルク家とハンガリー)日本は十分独立国である。場合によっては「独自の議会」さえなくても構わないだろうが、それは「日本人」という理由で差別されることがない世界でなければ無理だろう。
私は私が自由で安全であることを望む。そして、できれば世界のより多くの人がそうであることが望ましいと思う。その方向に向かうなら、国の面子など二の次三の次でいい。私は日本人だが「日本」は私ではないからだ。
そういえばケータイのGPS機能というのは、アメリカの軍事衛星を利用したシステムなんだそうだ。北朝鮮の核開発研究所だか原子炉だかを撮影したやつですね。
これを知って一瞬でも嫌な気分になった人は旧世代。別に何も感じない人は新世代かも。



2004年09月03日(金) 「INNER CHILD」を聴いた。

SUGIちゃんのニュープロジェクト、THE FLAREのマキシを聴きました。え〜SUGIちゃんらしくて音は非常に好きです。つかね、もう、何作ってもSUGIちゃんはSUGIちゃんだよね(笑) Voの子は誰だか知りませんが(笑)上手い、ことは上手い、と思います。個人的にはSUGIちゃんのふわふわしたヴォーカル好きだったので、別にVo持ってこなくてもよかったんですが(笑)
角が立ちそうなことを承知で言うと、SUGIちゃん、誰か優秀なプロデューサーがついててあげた方がいいんじゃないでしょうか。Jさんもそうだけど、SUGIちゃんも、世間的に力を正当に評価されてないなあ、と思います。洋楽で今一番熱い(たぶん)ラウド/パンク系バンドと比べても遜色のないレベルでやってるのに、あんまりそういうふうに評価されてるとは思えない。私は素人ですが、漠然と聴いていても、この程度の洋楽バンドだったら全然JさんやSUGIちゃんの方が勝ってるじゃん、と思うことがあります。私にとって良い音楽の条件は3つあって●音の厚み●音のインパクト●音の新しさ それぞれについて、彼らはかなり高いところにいると思うんですが・・・。
まあ、LUNA SEA自体がそういうバンドでした。音的にはどんどん進化していったにも関わらず、世間的には「失速して解散」だと思われてるでしょう。そんな訳なので、別にもう、セールスとか評価とか関係ねえ、と開き直るなら別ですが、ポピュラリティに対する志向があるなら(SUGIちゃんが去年あたりインタビューでちらっと言っていたような)、それなりの戦略が必要になりますが、SUGIちゃん自身は、なんというか、自分の見せ方が下手だな、というタイプに見えます。売り込み方、と言ってもいいですが、不器用(笑) そういうのって創作の才能とは別なので、他にブレーンがいた方がいいんじゃないかな。大きい店ならともかく、中規模くらいの店になると「サ行」でSUGIちゃんのCDが探せない訳ですよ。参加してる名義が色々で、最初から「SUGIZOブランド」だと知ってる人しか買えない。これじゃ裾野が広がりませんよ。
ま、大人しく他人の言うこときくような人ではないだろうし(笑)販売戦略のためにやりたいことを我慢するなんてバカバカしいことして欲しくはないので、固定位置に座り込まず幅広く活動したいのがSUGIちゃんのスタンスなら、全然それをどうこう言う気はないです。


 < 過去  INDEX  未来 >


琳 [MAIL]