また帰って来たロンドン日記
(めいぐわんしー台湾日記)
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いやはや、長い秋の入りだった。 どうも秋に始業、入学っていうのは慣れないもんだなぁ(笑 これからはイギリスの涼しくて、雨の多い季節。 しっかり楽しむとしましょう。
むかしに比べたら、寒い気候をいかに楽しむかも だいぶ上手になってきた。
そういえば、 イギリスで見つけた変なものを紹介していこうかなと考えている。 純イギリスというものだけでなく、 イギリスで目にするものを映像付きで紹介しようというもの。 乞うご期待。
2004年10月15日(金) |
【映画】A ROOM FOR ROMEO BRASS |
http://desally.kdn.gr.jp/scala/index.htmlより
A Room for Romeo Brass
製作国/年 イギリス・カナダ/99 【ドラマ】 監督 シェーン・メドウズShane Meadows 脚本 ポール・フレイザーPaul Fraser 撮影 アシュリー・ロウAshley Rowe 音楽 ニック・ヘミングNick Hemming 出演 アンドリュー・シムAndrew Shim(ロメオ・ブラス) ベン・マーシャルBen Marshall (ギャヴィン・”ノックス”・ウーリー) パディ・コンシダインPaddy Considine(モレル) ジュリア・フォードJulia Ford(ギャヴィンの母サンドラ) Ladene Hall(ロメオの母キャロル) フランク・ハーパーFrank Harper(ロメオの父ジョー) ジェームズ・ヒギンズJames Higgins(ギャヴィンの父ビル) ボブ・ホスキンスBob Hoskins(スティーヴン・ロウズ) ヴィッキー・マクルアー?Vicky McClure(ロメオの姉ラディン?) ポール・フレイザーPaul Fraser Physiotherapist シェーン・メドウズShane Meadows(チッピィの店員)
舞台・背景 1990年代 イギリス 中部 ノッティンガム
あらすじ
ギャヴィンとロメオは親友だったが、ある日モレルという若い男が登場した事から 二人の関係が変化しはじめる。 シェーン・メドウス監督の長編2作目。前作では若者、こちらは少年たちが主人公。 前作でもそうだったが、主な登場人物にまともな家庭環境の人がいない。 ロメオの父は出て行って別居状態。 ギャヴィンの家は両親揃っているが父がロクでもない男。 少年たちの生活は過酷ではないが楽なものではない。 ある意味イギリスではとても一般的なケースなんだろうと思う。 そして、親から子へと同じパターンが受け継がれてゆくのだろう。 自分で変えようとしない限り。 シェーン・メドウスとポール・フレイザーの書く物語はとても普通の話ばかり。 しかしそこには悲惨な現実が口を大きく開けているし、大人たちは皆偉そうにするが ある意味みんな落伍者で生まれたときから先が見えてるような生き方に捕らえられている。 ロメオとギャヴィンはまだ少年だが客観的に自分の親をみている。 そしてそこには彼らなりのユーモアある。 そんなことでもなきゃやってられないんだろう。 親友との友情が試される時をほとんどの人が経験してるんではないかなと思う。 それも子供時代ならそれは世界がひっくり返るぐらいの大事件だと思う。 ぼくたち親友だろうとかそんな赤面するような台詞は一切ないが、 彼らの気持ちがじわっと染みこむいい映画だと思う。 笑わして、泣かして、ほっこりさせて、当たり前な日常を当たり前にみせる、 メドウズ&フレイザー。ただ者ではありません。 本作でロメオ・ブラスを演じているアンドリュー・シムは同監督の 「家族のかたちで」ひとまわり大きくなった体でドーナッツという役を演じています。 また母親役のラデーネ(?)・ホールもビンゴ会場場面に登場しています。 モレルを演じたパディ(「イン・アメリカ」)は親交が深いらしく、 DVD特典のショート・フィルムにも登場してます。
【感想】
久しぶりにテレビで見た映画。 BBC2でやっていた映画で、BBC FILMSの製作らしい。 ロミオとギャビンというふたりの男の子のお話。 この子ら小学生なのかな? 多分そう。
なんか、こういう映画はイギリスにいないと見れないのかなぁ。 ググって見ると上記のようなすばらしいサイトがあって、 この映画を紹介してくれているので、コピペしてしまいました。
この監督なにを描きたくてこの映画を撮ったのか。 あまりにイギリスっぽくて、そういう意味ではなんというか、 サザエさんを見ているような気分になる。 ただ、確かに「救いがない」ような、 それを救いがないと言ってしまうのは違うような、 階級社会において、否応なく継承されていく階級文化というか、 うーん、それをほのぼのと描いてるのかな、、、。
なんかいろいろ考えてしまう映画ではある。 おもしろい映画だし、嫌いじゃないし、気分転換になったけど、 今のオレの気分としては、 どちらかと言うとこういうたぐいではなく、この前の「ネル」みたいに、 映像の美しい、もっと感覚的にリラックスできる映画が見たいかな。
人はこうやって「美しい」ものを探し求めるようになるのかと 秋を感じながらおもうのでした。
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