また帰って来たロンドン日記
(めいぐわんしー台湾日記)

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2003年11月30日(日) 【映画】スターリングラード & ツイスター・インフェルノ 

勉強のストレスから逃げるように(笑)BBC1でよる10時半から2時までぶっ続けで映画を見てしまう。

一つ目は「スターリングラード」英題はEnermy At The Gate。


【オールシネマ・オンラインより】

スターリングラード (2000)
ENEMY AT THE GATES
上映時間 132 分
製作国 アメリカ/ドイツ/イギリス/アイルランド
公開情報 日本ヘラルド映画
初公開年月 2001/04/14
ジャンル ドラマ/戦争/ロマンス
《公開時コピー》
愛するターニャ、今日も僕は君のために またひとり敵を撃つ。

監督: ジャン=ジャック・アノー Jean-Jacques Annaud
製作: ジャン=ジャック・アノー Jean-Jacques Annaud
    ジョン・D・スコフィールド John D. Schofield
製作総指揮: アラン・ゴダール Alain Godard
    アリサ・テイガー
原作: ウィリアム・クレイグ William Craig
脚本: ジャン=ジャック・アノー Jean-Jacques Annaud
    アラン・ゴダール Alain Godard
撮影: ロベール・フレース Robert Fraisse
音楽: ジェームズ・ホーナー James Horner
 
出演: ジュード・ロウ Jude Law
    ジョセフ・ファインズ Joseph Fiennes
    レイチェル・ワイズ Rachel Weisz
    ボブ・ホスキンス Bob Hoskins
    ガブリエル・トムソン Gabriel Thomson
    エド・ハリス Ed Harris
    ロン・パールマン Ron Perlman
    ロバート・スタッドローバー Robert Stadlober
    エヴァ・マッテス Eva Mattes
    マティアス・ハービッヒ Matthias Habich

 「薔薇の名前」「セブン・イヤーズ・イン・チベット」のジャン=ジャック・アノー監督が実在した第二次大戦の伝説のスナイパーの極限状況における愛と苦悩を描いた戦争ドラマ。また、伝説となった天才スナイパー同士の虚々実々の対決もみどころ。1942年9月。ナチス・ドイツの猛攻にさらされ陥落寸前のスターリングラード。そこへ送り込まれた新兵ヴァリシ。敵の銃弾が降り注ぐ中、死体に紛れて反撃の機をうかがっている時、同じように身を潜めていた青年政治将校ダニロフと出会う。ダニロフのライフルを借りたヴァリシは驚くべき正確さで敵兵を次々と仕留めていった……。

【感想】

この映画を見てはじめてジュード・ロウというのが誰なのか分かった。というのも、昔、日本から友達が来たときにチョーク・ファーム駅の近く、プリムローズ・ヒルのそばのパブに連れていかれたことがある。もちろんこの付近に住んでいるジュード・ロウがよく来るというパブに行って、彼を一目見るため。だけど、その時もそんな名前聞いたことさえない。うちのフラットメイトも「かっこいい」といっているが、こればっかりは趣味の問題で、やっぱり俺にとっては「ワンオブ似たような外人」 次回、他の映画で彼を見ても多分わからないと見た。(笑

ジュード・ロウの話はおいといて、この映画なかなか良かった。最近「ヨーロッパ系映画」は戦争映画に限ると思いはじめていて、そういう意味でも、最後まで飽きずに見ることができた。

この映画、第二次大戦の独ソ戦、スターリングラード(現在のサンクト・ペテルブルグ)が舞台。なに人の監督が作ったのか知らないが、イギリス人がドイツ人を描いたドラマがやたらと過剰でウザイのとくらべて、すごくすっきりしていた。主人公はソ連邦の狙撃兵だが、この監督にしてみたらナチス兵だろうとソ連兵だろうとあまり関係がなさそう。

最初始まりの部分からテンションが高い。スターリングラードに着いた兵隊達は、川を越えて市街地に向かうためいきなり船に乗せられる。ここでドイツ空軍の爆撃、機銃掃射を受けて大勢が犠牲になる。小学生の時に「禁じられた遊び」を見たのを思い出す。機銃掃射で両親と犬が殺されて一人だけ助かってしまう女の子ポーレット。機銃でやられるのって何かさっぱりしし過ぎてる。機銃ではなかったけど、確か「西部戦線異常なし」という映画で、主人公が最後撃たれて殺される場面も、何か似たような感慨を持つ。要はあっけないんだよなぁ。ま、俺もそれにリアリティーを感じているのかもしれないけど。と言うことでこの映画はすごく気に入って、10点満点。


さて、続けてみてしまった映画はアメリカもの。
邦題「ツイスター・インフェルノ」英題はNight of the Twisters。


【オールシネマ・オンラインより】

ツイスター・インフェルノ (1995)
NIGHT OF THE TWISTERS
上映時間 91 分
製作国 アメリカ
公開情報 劇場未公開・ビデオ発売
ジャンル パニック

監督: ティモシー・ボンド Timothy Bond
製作: スティーヴン・ロロフ Stephen Roloff
    ショーン・ライアーソン Sean Ryerson
    スティーヴン・ライアーソン
原作: アイヴィ・ラックマン
脚本: クリス・カーナン
    サム・グレアム Sam Graham
    クリス・ハベル Chris Hubbell
撮影: ピーター・ベニソン Peter Benison
音楽: ローレンス・シュレイジ Lawrence Shragge
出演: ジョン・シュナイダー John Schneider
    デヴォン・サワ Devon Sawa
    ロリ・ハリアー Lori Hallier
    ジェン・アーウィン Jhene Erwin
    エイモス・クローリー
    ローラ・バートラム Laura Bertram
    デヴィッド・フェリー David Ferry
    ヘレン・ヒューズ Helen Hughes

 実話に基づくベストセラー小説の映画化。アメリカ中西部の小さな町を突然襲った巨大竜巻の恐怖を、一人の少年の視点から描くパニック・スペクタクル。ダニーは田舎町に住むごく普通の少年。ある日、けたはずれの破壊力を持つ竜巻が、町に接近してきた。木々が倒され、家屋は倒壊、町はじまって以来の大惨事に見まわれる。ダニーは、幼い弟を守り、両親を探し出すため、たった一人で壮絶なサバイバルを繰り広げる。

【感想】

これはふつうに楽しめるお茶の間系パニック映画。1996年制作の割にのんびりしていて楽しめる。なんか自分が中学生時代とかに見ていたパニック映画のノリ。竜巻モノの映画は当時流行ったようで、何個かありそうだけど、SFXがどーのこーのというところにばかりこだわっている映画とちがって脚本が素直で、あまり期待を裏切られなかった。ま、男の子が主人公で、その子の成長を描くような話というのには弱いのでそれだけだったかも。最後はアメリカっぽい家族ドラマに仕上がっておりました。嫌いじゃないなこういうの。

やっぱり映画って、映画館じゃなく、なんとなくテレビで見るっていうほうが性に合ってるかなぁ。映画館に行くとなぜか文句を言わなきゃ行けないような感じがする。変なの。単に映画館行くの高いからか? 350円ぐらいなら文句言わないと思う。(笑


2003年11月29日(土) あっという間に

あっという間に時間がたった。
今日はもう土曜日の朝。この前の日記に「もしかして、、、」と書いて以来、
バタバタと忙しくて、銀行に確認に行くひまもなく怒濤のように週末を迎えてしまった。


そういえば、その間にイギリスは冬を迎えた。
だけど、今年の冬は、まだ穏やかな気がする。
今年は天気がいい。
やっぱりイギリス人は天気のせいで陰気になったり、八つ当たりをしたりしているようなので、
この国に住むかぎり、天気が穏やかであるに越したことはない。
自分自身の気分もあるけど、さらに拍車をかけるまわりの雰囲気というものがある。
陰うつな天候、そして陰うつな人的環境にいて、自分を常に太陽のように輝かせているのは簡単なことではない。
天気が穏やかであれば、まわりから受けるとばっちりも減るし、自然に自分でいやすい。


今学期中に提出すべき「図書館ワーク」のレポート。今週はその基本的な書式についてのアドバイスが先生からあった。
これは基本とは言え、細かい「形式」についてやたらうるさいので骨が折れる。
先生もすごくうるさくて、みんな辟易とした様子。
実際すごく勉強熱心で、北京語もよくしゃべるクラスメイト、
イギリス人の女の子、カリちゃんは、

「内容より書式を優先するなんて、私はそんな書式は無視するわ!」

と怒っている。こういう子がいると安心。
実際は今後論文などを書く際に必要となる技術をちゃんと身に付けておけという趣旨らしい。
今時間をかけることで、将来時間が節約できるなら、今少々骨が折れ多としてもやぶさかではない。理論的にはね、、、。

しかし実際動くとなれば、これから10冊近くの文献をチェックし、
自分のレポート中に登場する引用について、
いちいち原出典のページ数までを明記するのだから、かなり面倒くさい。

ちなみに今取り組んでいるの二つのレポートの内容は

1、孟子滕文公篇に出て来る「飛廉」とはなにものか?
2、司馬遷が史記を書くに当たって参考にした文献を挙げ、その著者と内容について記せ。

日本語でやるのであれば、こんなものはお茶の子さいさいなのだが、三カ国語にまたがって文献を読み、
最終的には英語でこれをまとめるのだから、ま、はっきり言って「慣れ」が必要だ。

しかし、まあ、英語の文献を読むのが好きな人にとっては関係ないかもしれないが、
俺はどうしてもローマ字で書いてあるものを読むのが苦痛に感じてしまう。
漢字で書いてある中国語の方が、読んでいてぜんぜん苦にならない。

おかげで、今まで最初から最後まで完全に読み終えた英語の本というのは一冊もない。
今年の冬休みの目標は、英語で書いてある本を一冊読み終えることにした。(笑






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2003年11月24日(月) ♪♪ もしかして Part2 ♪♪

地獄の月曜日7時間授業から家に帰って来ました。
つかれたなー。

お、リビングのテーブルの上に銀行からの封筒が二つ。
この前送り返したキャッシュカードの登録の返事だな。
中に暗証番号とか書いてあるやつだな、と思ってみたら、
その通りだった。

ただ、、、

暗証番号以外に番号が書いてある。
そして二つのカードの番号が微妙に違う。

???

部屋に戻って、小切手帳をチェック。
ふむふむ、確かに二つのうちのひとつの番号が書いてある。
これには口座番号と書いてあるな。
入金票(ペイ・イン・ブック)をみると、おや、
もう一つの番号が書いてある。これも口座番号と書いてある。

もしかして♪
もしかして♪

もしかして、俺口座番号が二つある????
ってことは口座が二つある????
もしお金を振り込んだ口座と、小切手を切っている口座が違っていれば、
すべての小切手は振り出されないことになるではないか!!!



その挑戦、受けて立とう!!



いやいや、実はね、イギリスの銀行は、銀行によって
振込の口座番号と、振り出しの番号が微妙に違っていることがよくあるんですよ。

というふうに丸く収まって欲しいけど、
どんなもんでしょう。

とりあえず、銀行側が入金を処理せず、
そのミスで「口座にお金が入ってない」という理由で
振り出した小切手が落とされず手数料30ポンド(5500円)が
自動的に口座から引かれていたことは以前にも書いたが、
それを銀行に行って、ミスを修正してもらった次の日、おんなじことの第2弾が起こった。

まず、これをまた修正してもらわなければいけない。
ところで、銀行側のミスなので、担当者が言っていた
「申し訳ありませんでしたの20ポンド(compensationではなくgood willというらしい)」が
振り込まれることになっているが、振り込まれたのか???


そんなことはさておき、この二つの番号間に問題があったとするならば、
その後俺が振り出した3枚の小切手が、またもことごとく不渡りとなり(!!)
家賃等すでに支払ったものが、引き落とされないだけでなく、
(それだけでも大変なことなのに、、、)
それプラス

30ポンド×3=90ポンド、

で、きっとまた第2弾があるからさらに倍

=180ポンド(33000円)

が自動的に銀行にとられてしまうことになる。
うーん。詐欺というのはこれくらい大胆にやるべきものである。




いいかいー、イギリス人。ふざけるんじゃないよー!!




なーんだぁ。俺の勘違い。
はいはい。これは私の被害妄想でした。
そんなことあるわけないじゃーん。

というふうに済むことを願っている。






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2003年11月21日(金) 異文化交流

異文化交流と言っておきながら、相手は日本人ですよというと笑われそうだが、
今日の相手は日本人。
今日は授業が終わったあと、学校のクラスメイトとその友達の女の子4人でハーゲンダッツへ。
クラスメイトの子は彼氏が作る料理を食べると言って先に帰宅しまい、初対面の人たちだけと一時を過ごすことに。

うーん。何と言っていいか。一言でいえばやっぱ異文化やったねぇ。

昔だったら、こういう人たちと過ごした後は、なぜかしらないがへそを曲げていたような気がする。
文句を言っていたような気がする。なんでだろう。


おびやかされていたのかな?


俺だけ自転車で先に中心部に行って、彼らはバスで来ることにした。
実はバスが遅れたと言う理由で、先についた俺はけっこう待たされた。
歩いても15分ぐらいでついてしまう距離だが、
女の子4人が実際どういう理由で遅れたのかは知る由もない。

ま、だいたいふつう行かないハーゲンダッツに行こうという時点で、
俺もふつうと違うことが起きることを期待しているわけで、
それも最近の刺激のない生活からすれば、変わった出来事で面白かった。



話は飛ぶ。



昔ブラジル人4人とイタリアに旅行に行ったことがある。
結果はどうだったかというと

「散々だった」

としか言い様がない。

が、今後はそういう人間達と行っても、そこまでひどい目には遭わされないのだろうということ。
もちろん、今日彼女らにひどい目に遭わされたといっているのではない。
ただ「違う」ということ。
感覚的にいえば何かが「決定的に違う」ということだ。

でも、小雨交じりの風の中を自転車で家に帰り着き、
冷えた身体を、熱い湯船に浮かべたとき浮かんだ言葉

「これがふつうですよ」

そうなんだろうな。
日常生活というのは、毎日がわくわくと冒険のような日々を過ごすわけではない。
ふつうに仕事をすれば、ぜんぜん違う感覚や考えの人と交わることになる。
それはふつうのことで、みんないちいち考えたりしないのだ。


なんだそりゃ?


昔なら、なぜかものすごくみじめな気持ちになっていたかもしれない。
見下されたと思ったかもしれない。
ものすごく悔しくて、やり切れない気持ちになったかもしれない。
ただその理由は不思議なことに今の俺にははっきりしない。

今日の子達といえば、
特別扱いはされないが、特別失礼もない。
女の子的なマイペースさだが、頭に来るほどではない。
それにひとりひとりそれぞれだ。
ただ、彼らの中に共有されている何かがあるのだとは感じる。
それを俺は共有していない。

それが関係あるのか?
そういうことが俺の中で、何らかの引き金を引くのか


今日は、そんなにいろいろ理屈で考えるつもりはなく、
ただ不思議に、今までとは違う反応をしている自分が珍しく、
また、同時に物足りなく感じられる。

基本的にはいい方向なんだろうな。と思いたい。

ただ、自分の中では、まだ完全に用意が出来てない。
もう少し待って欲しいという自分がいる。
半分あせっている自分もいる。

ゆっくりやっていこう。






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2003年11月16日(日) 自動車カーリング!?

さっきテレビで変なものを観た。
カーリング場なのかスケートリンクなのか分からないが、室内の氷の上で車をすべらせている。
しかも、車はミスター・ビーン愛用のローバー・ミニ。
2チームが大掛かりな機械を使って、このローバー・ミニを押し出して、
どちらが遠くまですべらせることが出来るかというもの。

車はタイヤやガラスなどが外してあり、スクラップ前の車のよう。
それがなぜか水色に塗られている。
結局「デストロイヤー・チーム」が逆転勝利!!
シンプルだけど、なんか昔の「びっくり日本新記録」を見ているよう。(懐かしい!!)

昨日の夜は、疲れたせいかフラットメイトとおしゃべり。
しゃべり疲れて、もう寝ようかと思ったころに、もう一人のフラットメイトが帰宅。
バイト先が開店一周年記念で飲み会。大酒を飲んでハイになって帰って来た彼。

「きょうの俺はいつもと違うよ」

『ノーと言える日本人』になって帰って来た彼は超元気。朝5時まで三人してわけわからん話で盛り上がる。
気がつけば、日曜日夕方。5時まで寝てしまったよ。






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2003年11月15日(土) 新しい世界

金曜日のお昼に、予約通りじゅうたんが配達されてきた。
期せずして計画が予定通りに運ぶ予感。
しかも、もうひとついいニュース。銀行ネタ。(笑
三週間経っても口座開設時の入金を処理せず、俺の支払った小切手が不渡りになり、
その上、30ポンドの手数料を課すと電話してきた銀行(RBS)から
スイッチカード付き(イギリスでもっとも使えるデビットカード)のキャッシュカードが送られてきた。
何事も期待しないときには喜びが大きいものだ。特にこの国は。

ということで、今週末は日曜大工(DIY)な気分。
けっこう張りきってやった。

金曜日の夜は、部屋の中のものをすべて廊下とリビングに出して、
前の住人が張ったコルクボードを剥がす。しゃもじを使ってめりめり剥がす。
その後は、アンダーレイと呼ばれるじゅうたんの下に敷く「ふわふわするゴム」を敷く。
ここで「部屋の隅につける留め具」を
(これがないと、じゅうたんを敷いた後に家具を引きずったりすると、じゅうたんがずれてしまう)
お金をけちって買わなかったために、アンダーレイの部屋の隅の部分に
のり付けをして床に固定させなければいけない。
家にボンドがあると思っていたら、少ししか残ってない。
寝ている間に乾かして土曜の朝すぐにじゅうたんを敷こうと目論んでいたのに、これでは仕様がない。
土曜の朝に早起きしてカムデンに買いに行くことにする。

で、今朝は早起きしてカムデンのペンキ屋「FADS」に。
ついでにいろんなお店に寄る。
カムデンのお店はなぜか親切な人が多い。愛想がいい。なんでだろう。
気分がいい。今度から買い物は、やっぱりカムデンで済まそう。

家に帰りつくと、住宅の門の前でおじいさんが立ち尽くしている。
鍵を開けてあげる。どうも買い物帰りらしい。

俺「買い物に行ったんですか?」
爺「Gibbersに行ってきた。あそこは果物も野菜もすごく質がいい」

俺が自転車を2階まであげると(うちの家は3階)、彼は階段の下で突っ立っている。

俺「手伝いましょうかぁ?」
爺「そうしてくれるとうれしいな、、。」

この荷物、俺が持ってもかなり重い。中には変圧器が入っているのか??
おじいさん、たいそうご満悦でマンゴーを2個くれた。
一個はフラットメイトにあげよう。

部屋に戻ると、さあ、のり付けだ。少し乾かして、ぼちぼち荷物搬入。
まず、ベッドを運び込む。ここで計画変更。
最初は軟らかすぎて寝返りがうてないマットレスを捨てて、
昨日まで床に敷かれていたコルクボードを再利用して、おんぼろベッド台の上に敷き、
その上に布団を敷いて寝ることにするつもりだった。
しかし、このおんぼろベニヤ・ベッド台、どうしようもなくボロい。子供の工作でももっといいものがつくれる、、、。

一瞬のひらめきで、マットレス共々この台も捨ててしまうことに。
もともと以前イギリスに住んでいたときも、床に布団を敷いて寝ていたし、台湾でもそうだった。
もともとベッド自体あまり好きでない性分だ。

ベッドがなくなると狭い部屋もけっこうひろく落ち着いて感じられる。
じゅうたんの色はクリーム色、部屋のあかりの色が心地よく反射して明るい。
アンダーレイを敷いたせいか保温も良くなったようで、なんとも別天地。新世界!!
気分は極楽。ほとんど温泉状態だ。

ちょっと手伝ってもらったり、リビングを荷物で占領したりと、
フラットメイトにいろいろ迷惑をかけた一大日曜大工。
さすがに疲れてばたんきゅう。今夜は風呂に入って寝ます。






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2003年11月14日(金) 大嵐

大風(gale=ゲイル)の到来で穏やかだったロンドンの秋も一気に冬模様に。
茶色い葉をかろうじて保っていた木々も、あっという間にはげちょろけ。
これから自転車通学も厳しい時期を迎える。

オックスフォード・ストリートではクリスマスの電飾に灯がともったとか。
そのためにオックスフォード・ストリートは通行止め。
バスは全部迂回。迂回してどう行ったらいいのか分からない運転手が
道に迷っているらしい。(大爆笑

じつにロンドンらしい。

日本で一回ぐらい起これば笑い話で済むが、、、
ま、出来ればロンドンでも笑い話で済ませたいものだ。

イルミネーションの点灯式は、カウントダウンが「0」になっても
電飾が点灯せず、変化なし。
カウントダウン2回目には、会場の電源がすべてダウンし、真っ暗に。

3回目でやっと点灯。
これ、今日テレビのニュースで見たのだけど、
おととしも同じニュースを見たような、、、。


絶対わざとやってる。(ニヤリ


そうじゃなければ、こいつらは本当のアホだ(笑



今日はじゅうたんが届いた。
これから掃除して、荷物を全部リビングに移して、じゅうたんを敷く。
予定通りじゅうたんが届いたのは意外。いいことだ。


いきなり話が変わる。
告白するが、実は風邪っぽい。
実は月曜日に自律訓練法をやって、そのまま床で寝てしまって以来身体がだるい。
負けたくないので、口に出さなかったのだが、認めることにしよう。


今日の日記まとまりがない。


なぜか俺、ストレスがかかると昼夜逆転してしまう。
きのうは夜11時半に寝て、今朝は6時半に起きた。
うーん。すばらしい。早起きは三文の得。
しかし、お昼前に日が射してぽかぽか。すごく気持ちが良く、
自律訓練法をためすと、床に敷いた布団の上で
またそのまま5時まで寝てしまった。

自律訓練法は、時によっては、やったあとにすごく意識がはっきりすることがある。
前、夜寝る前にやったら、やたらと元気になって活動しはじめたり。
かと思うと、今日のように、そういう成果を求めてやると、
ぐっすり眠ってしまったりする。うーんなんでだろう。

自律訓練法はふかふかのベッドなど、下が軟らかいところでやると
良くないということで
いまは床に布団を敷いてやっている。
(前の建築家の住人がじゅうたんをはがしてしまったらしく、今は変な板張り)
この変な板張り、表面がはがれてくるは、寒いは、殺風景だで、
とうとう自費でじゅうたんを購入することに。
じゅうたん屋で「創業50周年半額セール」をやっていて、ラッキー☆


さて、この堅い床の上で寝ころんでいるとすごく気持ちいい。
昔、実家の縁側で寝ころんでいたときのような幸せな感覚。
ベッドの上に戻りたくないという気持ち。
で、そのまま沈没してしまうのだ。

ひとつにはたぶん、俺のベッド嫌いがあるのかもしれない。
もちろん下が、ある程度堅いマットならいいのだが、
今のうちのマットは、新品を持ってきてもらったのにすごく軟らかい。
勿体ないが、このマットを処分して、
ベッドの台(これがまた、ちゃちなのベニヤの台)の上に板を敷いて
その上に、さらに寝袋かなんかを敷いて、快適なベッドにする予定。

そもそも、安定した場所で、ごろごろと寝返りが打てなければ
快適な寝場所とは言い難い。

ってことで、今週末はじゅうたん敷きを頑張ってやります。
ロンドン在住でひまな方、ぜひ手伝ってやって下さい。






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2003年11月10日(月) 徹夜明け・月曜日の7時間授業

月曜日だ。リーディング・ウィーク明けの月曜日。
学校に来ている生徒も心なしか少ないような。
でも、これぐらいがちょうどいいな。

リーディング・ウィーク中に全く勉強しなかったのがたたって
徹夜して授業の準備をする羽目に。
ただ、昨夜にためしてみた「自律訓練法」が功を奏してか
すごく調子のいい月曜日になりました。
普段はまだまだ自分の方から壁を作ってしまいがちな
イギリス人のクラスメート達にも、なぜかふつうに、気さくに話しかけ
けっこう楽しかったな。

今日は自分に自信がありました。
何かにせかされることもなく、プレッシャーもなく。

「これでいいんだ」

ってかんじ。
そうじゃない時からすると

「それこそがいいんじゃん?」

って思うけど、ま、今日は快調でしたよ。


さて家に帰って、近所の中華でお持ち帰りしてごはん。
その後は床に寝そべって「自律訓練法・第2段階」をためすことに。
第1段階は重感覚暗示だったけど、第2段階は「温感覚暗示」。
「両腕・両脚が温かい」と心の中でつぶやく。

ご飯を食べた直後だからか、なかなか心が落ち着かない。
実は、第1段階にはいる前に準備段階があって、これは、
仰向けに寝そべって、「心がとても落ち着いている」と
心の中でつぶやくというもの。
でも、「落ち着かないなぁ」と思ったり、無理に落ち着かせようとすると
逆にプレッシャーになって身体が緊張するらしいので、
受け身にその感覚を味わうようにとのこと。

さて、おなかが張ってはいるけども、だいぶ気持ちが落ち着いたので、
第1段階にすすむことに。
時間の感覚もないままに、なんとなく両手両脚が重くなってきたなぁと
思ったところで第2段階に。

第2段階は温感覚暗示。これがなかなか温かくならなかったな。(笑
というか、途中で寝てしまった。
何回も少し涼しいなと思ったのだけど、動けず。
床の上に仰向けに寝そべったまま、4時間以上寝ていただろうか。
こういう時に誰かがそっと布団をかけてくれたら、、、
なんて思ってしまうよね。
やっぱ、最近さみしいからね。(笑

ということで、果たして今日の自律訓練法の練習は寝てしまいました。
でも、これを毎日やるのは、けっこういいことなんだろうなと思う。
「理性の検閲を受けない」時間が多くなるのはいいことなのだろう。


さて、ここ2,3日飲んでいるフラワー・レメディーは
ウォルナットとスター・オブ・ベツレヘム。
ウォルナットは

「人生の変化に適応するのが難しいときに」

という、今の俺にうってつけのようなレメディー。
スター・オブ・ベツレヘムは

「心理的・肉体的ショックの後遺症、トラウマ、PTSDに使われる」

というもので、そのショックな出来事が意識上に上っていなくても
効果があるらしい。期待されるポジティブな効果としては

「過去の痛みと悲しみが慰められ、和らげられる内的な活力が得られる」

ということで、もしかして今の俺は、
レメディーくん達からもいい影響をたくさん受けているのかもしれない。






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2003年11月09日(日) リフレッシュ!! 自律訓練法 と フラワー・レメディー

リフレッシュです!!

指標は何かというと、ずばり「おなかが、ゆるくなる」です。
急におなかが痛くなって、軟らかい便が出るのです。
台湾ではこのサイクルが早く、復活も早かったのですが
(一週間に2回とか)、
イギリスに来てからははじめてではないでしょうか?
たまっていたもんです!

軟便が出ることが「身体がリラックス」した「サイン」であることを
発見したのも、台湾だった気がします。
それまでも、なんとなくは気がついていたのだけど、
台湾は、なんか、ちゃんと意識する余裕がありました。

さて今日の、リラックスのきっかけになったのは

「自律訓練法」

です。

これ、松岡圭祐著「自己催眠術」(PHPビジネス・ライブラリー)
という本の中で紹介してあるものです。
催眠関係の本はいろいろと読んできましたが、
実際に自己催眠をやってみようと思ったのは、この本が初めてです。

といっても、今日やったのは、
6段階ある「自律訓練法」の中の第一段階をやったに過ぎません。

この自律訓練法は、同著によるとドイツの精神医学者で
ベルリン大学教授であったJ・H・シュルツ博士によって
体形付けられ、現在でも自己催眠の主流として
世界中で用いられているものらしいです。

ノイローゼの治療から乗物酔などの悪癖を治すこと
さらにはリラックスして緊張をほぐすことまで催眠による
すべての治療効果の全てに結びつくための方法を目指して
つくられたということらしい。

俺の解釈では、自分が催眠状態に入ることで、
「交感神経」と「副交感神経」の二つの系統からなる
「自律神経」を活性化させ、本来人間が持っている「緊張と弛緩」
のバランス機能をとりもどすということなのではないか
と思っています。


ま、はじめたばかりなので、また報告します。


さて、掲示板等で反響をいただいたフラワー・レメディー
なのですが、ネット上で調べたかぎりは、
あまりお勧めできるページを見つけられませんでした。

使用法は、飲み物に2滴から4滴(レメディーによる)をたらし、
すするようにしてその飲み物を飲むというもの。
極めてシンプルです。

俺が持っているレメディーの一覧表は
Yurina Shiraishi著「Bach Flower Remedies」(日本語)
という本の一部をコピーしてもらったものです。

ネット上では、いろいろな会社が日本にも輸入しており、
けっこう流行っているようです。

俺の見たHPの中では
http://monemonet.hp.infoseek.co.jp/bachflowermenu.html
がなかなか面白いと思いました。

しかし、なかなか奥が深いようで、解釈の仕方も幅広くある
みたいなので、俺も、もっと勉強しなくてはいけません。
情報がシェアできる方は、三平太HP内の「遠くを見る掲示板」
http://www2.rocketbbs.com/11/bbs.cgi?id=sanpeita
に書き込みをしてくれるとうれしいです。

販売している会社もいろいろあるようで、
俺がロンドンで買ったのは、Healing Herbs Ltdのものです。
http://www.healing-herbs.co.uk

カムデンにある自然食系のお店Fresh and Wildにて求めました。
(いつの間にか店舗数が増えているようです!!)
http://freshandwild.com

このお店の人によると、このHealing Herbs Ltdという会社は
Bach Flower Remedies Ltdから分離独立した会社ということです。

Bach Flower Remedies Ltdのものが保存のために「酢」を使用している
のに対してHealing Herbs Ltdはブランデーを使っています。
もともとはBach Flower Remedies Ltdもブランデ−を
使っていたようですが、酒税法の関係で酢に切り替えたようです。
ちなみに俺はブランデーを使っているほうが好きです。

ちょっと長くなりそうなので、俺がどんなレメディーを飲んでいるか、
続きはまた今度書きます。






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2003年11月07日(金) これが休憩なのかしらん

あんまり楽しくないことばかりを書いても、
みんな気がめいるかと思って、控えていたのだけれど、
ま、あるがままに書いてみよう。

実は、このリーディング・ウィークの後半は、疲れが出て
家に引きこもってしまった。

自分の中にはあまり矛盾もなく、元気いっぱい。
ただねぇ、勉強もねぇ、言葉を学習するって言うのは
本当に途方もないよね。先が見えない。
次から何かを勉強することがあったら、もっと分かりやすいものにしよう。
出来高が目に見えるもの。

「コンピューターの仕組みを学ぶ」

とか、そう言うのがいいな。


十分承知でやって来たイギリスだったけど、
たった2ヶ月でくたくたになった。
でもよく頑張っていると思う。自分をほめてやろう。

以前ロンドンに住んでいた時は、彼女と一緒に住んでいたし、
今と比べれば、すごく楽な生活だったけど、
今の方がストレスは少ない。
何と言っても、細かく悩まなくなった。

今も、歯が痛いけど、前ほどじゃないし、
昼夜逆転してしまっただけで、基本的に元気だし。
課題がぜんぜん済んでないけど、昔ほど苦になってないし。
いや、そう考えると、これでもかなり強くなったんだろうね。


この2ヶ月間、あまりにも、次から次に面倒くさいことが起こって
さすがに、文明国に引っ越したくなってきた。
自分たちは発展途上だと思っている、どこかの発展途上国のほうが
自分たちは先進国だと思っているイギリスより、
精神的にはぜんぜん過ごしやすいに違いない。


そうなんだよな。
精神的にくたくたになるよ、この国は。
台湾は良かったなぁ、、、とつぶやいてみる。


仕事が出来ない、非常に非合理的なこの国のシステムに
俺、本当に合わないんだろうなぁ。
もっと、細かいこと気にしない、おおらかな性格だったら
この国でもストレスなく生きていけるのだろう。

オーダーした紅茶を、20分間、閉店時間まで持ってこず、
(こっちは閉店するとさえ思ってもいなかった)
払い戻しを頼むと、逆切れするスペイン系の若い女性従業員とか。

自分の非を認めても、絶対に謝らない銀行員とか。

実際、外に出ると「毒気」をもらいすぎる。
来たばかりの時は、ぜんぜん感染(うつ)されなかったのに、
最近は気がつけば、毒を浴びまくり、
よく元気でいるなとすら思うほど。

俺、イギリス人と仲良くなれるように頑張ってるけど、
結論を言うと、もしイギリス人がビジネス相手だとするならば
はっきり言って、

「こいつら、信用出来ん」

という感じかな。いまのところ、残念ながら、、、。

ま、他人を信用せず、親類のみを頼るという中国人の伝統が
イギリスで生きるためには、なんとも合理的に感じられてしまうよ。

せめて、礼儀上、表面的でもいいから、一言謝ってくれればいいものを、
そうしてはいけないんだろうな。
自分の非を認めるようなことは言ってはいけないと
大手の会社やチェーン店などは、社内で教育されているのだろう。

そうかー、俺、だからチェーンの喫茶店とか嫌いなのか。
納得!
個人営業の方がふれあいもあって楽しいよな。

最近の日本も、いろいろ不穏な空気がただよっているけど、
英国のこの無礼さは、非効率と人々の怒りに拍車をかけているようだ。
本当にさみしい国だなぁ。
嘆いているよ。






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2003年11月05日(水) リーディング・ウィーク(読書週間)でリフレッシュ!!

さて、今週はリーディング・ウィークといって、
学生達は自分で勉強しなさいという一週間。
先週末から今日まで5日間かけて、たまっていた案件をすべて処理。
怒りもすべて放出。フラワー・レメディーを飲んでしっかり休養。

明日からは図書館に引きこもり、今週中の課題に取り組まなければ
いけない。

この冬、日本に帰る飛行機の切符も手配したし。
インターネットのブロードバンド接続も果たした(!!)
部屋に新しく敷くじゅうたんを注文して、
新しい自転車も買った。
前の家には愛用の青い色のお鍋を取りに行って、
郵便局に行って日本と台湾への小包みをだし、前の大学への転校通知書、
オランダ航空への手紙と住所変更届をだし、
前の家からの「郵便転送サービス」について問い合わせ
結局そのサービスは受けられないということも分かった。
(前は出来たのに、悪用する人が多かったのだろう。
条件が厳しくなってしまった)


あ、あとひとつやってないことが!!


中華街の本屋に行って、漢英辞典があるかどうかさがさなくてはいけない。
あと「枇杷膏(ぴーぱーがお)」という漢方水あめを買わなくては。
広東語では「ぺーぱーかお」というらしい。

台湾の友達には「苦茶露(くーちゃーるー)」という征露丸のような
形をした一種の漢方薬を買って送ってくれるように頼んだ。

ちょっと風邪気味の時に、この「ぴーぱーがお」と「くーちゃーるー」が
あると、次の日の朝はすっきり。
特に秋口のイギリスでは、なんとも強ーい味方なのだ。

なんといっても、台湾でSARSが猛威を振るい、家でおびえていたときにも、
この二つの守護神のおかげで、乗り切ることが出来た。
ま、お守りみたいなもんですな。

それプラス「フラワー・レメディー」。
これ、何とイギリスが発祥という、珍しく「使える」英国製品。
日本にお土産として持っていくのにも、いい感じ。
日本で買うと一本2500円もするのに、
イギリスでは3ポンド45ペンス(650円)。
俺はさっそくいろんな種類7本とクリームを買いました。
日本で買うと2万円以上しますな、こりゃ。
そう思うといい買い物したなと思う。
イギリスにいてよかった(爆

このフラワーレメディーが、いい感じですねー。
その説明はまたの機会に、、、。


2003年11月02日(日) 日本と中国は戦争中である

中国西安の西北大学で、日本人留学生らが「わいせつ寸劇」を演じたことに端を発する
一連の報道を見ると、つくづく「日中両国家は戦争中である」という認識を持つ。
以下のページ、参考までに。ニュースの検索サイトでの検索結果。

http://nsearch.yahoo.co.jp/bin/search?st=n&cr=1&p=%C8%BF%C6%FC%A1%A1%C0%A3%B7%E0%A1%A1%A5%C7%A5%E2%A1%A1%C0%BE%B0%C2%A1%A1%C6%FC%CB%DC%BF%CD%BC%ED%A4%EA&or=1&c=

確か2年ぐらい前だったと思う。
イギリスにはTHE TIMESという大新聞があるのだが、その日曜版で日本たたき特集があった。

「日本のひどい伝統を破壊するためにも、広島に原爆を落としてよかった」
「日本人女性は家事労働の奴隷、もしくはセックスのおもちゃである」

「クオリティー・ペイパー」というには、非常にお粗末な文言がならぶ。
折しも、アメリカのニューヨークで、世界貿易センタービルに飛行機が突っ込んだ
何日かあとのことだった。俺は思った。

「日本とイギリスは戦争中なのか?」

そして俺は思った、

「俺は、もしかしたら殺されるかもしれない」

ただ日本人であるという理由で、、、。

妄想といってしまえばそれまでだが、911のあとのロンドンでは、
ムスリム系の小学校が児童の安全を確保できないとの理由で休校になったり、
中東系のタクシーの運転手が外見上の判断で殴られたり、殺されたりと、
不穏な雰囲気がただよっていた。

そんな状況下で、このTHE TIMESの記事に抗議すらできない日本大使館に対して、
怒り、失望した。

今はイギリス人に怒っても仕方がないと思っている。
『いいイギリス人』はいる。
ただ、イギリスという国は、天下の大新聞がこれだけの記事をなんの躊躇もなく
載せることが出来る国であり、
そういう記事を待っている読者が大勢いるということだ。

この記事に関して全く関心を示さないロンドン在住の日本人にたいしても、当時はすごく怒っていた。
でも今は、怒ってもしょうがないと思っている。筋違いであるとさえ思っている。
ただ大使館に対しては今でも怒っている。



さて、中国である。
中国政府は駐中大使を中国外交部に呼びだし注意をしたりしているようだが、
こちらとしては邦人の安全を確保できない西安市の治安対策に抗議をするべきであろう。
「わいせつ寸劇」なるものを見ていないので、何とも言えないのだが、
大学寮内の日本人を探しだし暴行を加えるなどという反応はあきらかに異常であり、
過剰である。邦人が殺されても、
「破廉恥な日本人のせいである」と言われかねない。

「どのような理由であれ遺憾」

などというコメントを外務省は出している。いい加減にしてもらいたい。
はっきりとした態度を示せ。

「官僚諸君、俺は期待している。胸を張って中国とやり合ってくれ。
エリートの本領を発揮してくれ」

中国に行くということは、こういうこと起きるかもしれない場所に行くということだ。
局地的に戦闘が起こるかもしれない国に行くということだ。


実は、9月にロンドンに帰って来てから、何人かの中国人に会って、
中国人のイメージが変わっていた。
非常にフレンドリーな中国人に多く会った。
そういう意味でも、今回の中国の異常な反応は非常に残念だ。
ま、十何億の人口を擁する中国の人々を、中国人と一把ひとからげにするものおかしな話だが、
ただ、われわれは、中国とはそういうことが起こりうる国であり、
反日というお題目に飛びつく人間が多く存在する事実に目を背けてはいけない。

中国語の学習者としては、なかなか複雑だ。
英語をしゃべるにせよ、中国語をしゃべるにせよ、自分に誇りをもって媚びず
凛とした態度で望みたいものだ。


2003年11月01日(土) 強い意志

イメージの話。
イメージといっても、自分が思い描くイメージ。
最近は言語が不自由だ。日本語でさえも適切な言葉が出てこないときが良くある。
でも、それは俺の個性だ。

言葉が出てこない分、イメージが自由になってきた。
イメージは俺をリラックスさせ、強く生き抜く意志を養う。

言葉がすぐに出てこないのは、出てこなくていいからだ。
自分が得たいものがなんなのか、だんだんと自覚的になってくる。
そして、それを自分が得るに値する人間なのだという信念が培われる。

柔軟性は強さであり、自信だ。
貪欲に欲しいものを吸収していくだろう。

ロンドンというところは、多様性の中に自分を見いだす場所かもしれない。



倉田三平 |MAILHomePage

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