また帰って来たロンドン日記
(めいぐわんしー台湾日記)
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2002年11月09日(土) |
心が通じるという感覚 |
心が通じるという感覚は、すなわち、人を信じてみようと思わせる感覚のことである。以前イギリスそしてフランスに4年間住んだが、結局、かの地の人々にたいしてこういう思いを抱いたことは一度たりともなかった。そして台湾である。この国の人達はやっぱり、俺にとっては不思議な人達だと言わざるをえない。なぜかどこかで、心を許せる感覚がある。それが、たとえどんなにいやな仕打ちを受けたあとにせよだ。
彼らにたいして思うことは、なにより「彼らも同じように悔やんでいる」という情景が、あまりにも明らかに俺の目前に投射されることにより、より自分に近いコミュニケーションが成立しうるという可能性を感じることである。
彼らの言うところの「對不起(トゥイブチー)」な感覚は「對得起(トゥイダチー)」の反対であって、「するべきでないことをする」というようなニュアンスを感じる。「たとえ理由がどうであれ、、、」というのが、今の俺の好意的な解釈なのである。
「心が通じる」などとは甘美かつ、幼稚な戯れ言にすぎないと一笑に付すことができそうなものだが、人の心というものは、愛情だとか、こういうささいな類いのことによって成長していくものらしい。
もしかしたら、いつの日にか、英国において親友ができる日が来るかもしれない。こういう想像ができるようになっただけでも、台湾の人達に感謝したいものだ。
台北にもとうとう秋の気配。気がつけば、「枯れ葉よー」な気分。黄昏時に校舎の前でぼーっとしてると、図書館帰りの仲のいい韓国人二人が来て
韓 「誰か待ってるの?」 俺 「いやだれもー。図書館で勉強してたの?」 韓 「いや、昼寝。図書館の中、すごく温かいんだよ。この前までは冷房ですごく寒かったのに、、、。で、なにしてるの?」 俺 「いや、べつに、、、」 韓 「ふーん」 俺 「なんか、ちょっと気分が変な感じでね、、、」 韓 「あ、この季節のせいじゃない??」
そうかもしれない。やっぱり秋はメランコリー。少し冷たい風がヒューと吹けば、心のなかをも吹き抜けるのだ。
で、今日は学校をお休み。午後のカンフーも欠課。ふー。ベッドの上でごろごろです。
2002年11月06日(水) |
「YASHA」の11巻を買う |
微風広場の紀伊国屋書店で、たまたま吉田秋生の「YASHA」11巻があるのを発見。毎回のことながらやってくれますねー。今回は何と言っても三上尊のなんともせつない行動に胸を打たれます。吉田秋生は、なんでこんなにも、ちゃんとツボを押さえてるんだろうなぁ。次巻ではぜひ、十市くんにもう少し活躍の場を与えて欲しい。一般人があまりかかわれないような話の展開になっているからこそこそ、十市の活躍(どういう風にかかわるのか)に期待してしまう。もしかして作者も悩んでいるのかな?
あと、浦沢直樹の「モンスター」、別冊がでるという話、もう出ているという話を聞いたけど、どうなんでしょう。最終巻まで読んだだけじゃ、絶対わかんないよ、あの話。
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