4254.0516の日記

2006年07月21日(金) ただ、願う。


 仕事の依頼があったのは、週明けの火曜日…。

 その依頼とは。
 講演。
 1hの講演をして欲しい、と。

 今週は土曜の仕事もあるし、学期末(学校がらみ)のばたばたで死にそうに
 仕事が詰まっていた、のだけれど。
 久々に地獄のweek。


 とりあえず、原稿のネタになりそうなものをかき集めて、3日で原稿作成。
 いつものように、レジュメに全てを書き込まず、メモしてもらうような小ネタは
 自分の原稿だけに書き込む。
 しかも、予め書いてあることよりも、インパクトがあって、面白いことは
 口頭で伝えることが重要。
 聴いてる人の頭が働くように。

 さすがに、1hの原稿のリハをするわけにはいかず、時間配分だけ決める。
 時間通りにしゃべれる人が好きだ。
 むやみやたらに、だらだらしゃべる人は、嫌いだ。


 現場に行くと、先月も仕事をした担当の人が待っていた。
 ぼんやりしながら、打ち合わせをし、会場に入ると、忘年会で頭が寝ぼけきった
 人たちがぐるりと取り囲んでくれる。
 その、顔・顔・顔を見たら、一気に緊張してきた。

 ま、話を始めると、普段考えていることばかりなので、次から次へと言葉は
 出てくる。
 聴いてくれている人たちも、すごく表情豊かに聴いてくれて、わたしの頭の中で
 展開していることを一緒に見てくれた気がした。

 「ざっくばらんな質問を」…にも期待通り応えてくれて、すばらしい会になった。
 ありがとうございました。


 そのまま、午後まで仕事をこなし、やたらhighになって帰る。
 午後の出会いも、すばらしかった。
 少しでも、希望を伝えられたらいいと思う。
 わたしは、希望を見ている。
 同じものを見るだけ、見て欲しい。
 それは、願いだ、ただの。

 highになりすぎて、この後どっと落ちる感じがあるのが心配だ。
 明日も仕事なのに…。


 しかし、先月も一緒に仕事をしたが、わたしが言った言葉に乗っかるように、
 話を展開するのはやめてほしい。
 まるで、わたしまで同じことを思っているように聞こえる。
 わたしは、そんなこと、全く持って、思っていませんから。
 ほんとにズルい。


 緊張したけど、やってみると面白いもんだ。
 だけど、反省はいっぱい。
 こういう日は、それだけ伸びる要素があるって感じがして、何となくうれしい。
 めちゃくちゃ悔しいけど。

 
 ♪BGM/J-WAVE


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2006年07月18日(火) 奇跡の赤んぼちゃん、到来。


 今日は仕事が終わると、友人宅に行くことになっていた。
 ご近所さんになったおかげで、職場から1h。
 夕方の渋滞でも、これだ。


 もうすぐ夫になる人を待っている間…。
 赤んぼちゃんがやってきたという話を聞く。
 おめでたい。

 友人は、婦人科系の病を抱えていて、妊娠も奇跡的だという。
 
 うれしい話は、夫になる彼と一緒に。
 今、初めて聞きましたとばかりに、小芝居を打つ。


 何だか、わたしまでうれしい。
 それしか言えない。


 今日も、美味しい食事を頂いて、かわいいふたりの話を聞いて、夜遅く帰る。
 明日も頑張れそう…。


 ♪BGM/宇多田ヒカル AL.『ULTRA BLUE』


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2006年07月15日(土) 田舎のおじさんおばさん。


 朝から法事のため、おばあの家へ。
 電車で最寄り駅まで来てもらい、妹を拾って出発。

 新車の代車のため、大好きなCDをたくさん積み込んで出発。
 startはHikki♪

 行く道々、最近行ったeventの話とか、買ったCDの話、最近のいろいろな話をする。
 とりあえず、変わりないみたい。

 読んだ時間ちょうど、2hほどで、到着。


 こういう顔の相撲取りっているよね?という顔をした、いとこの子ども(0:6)
 がやって来ていた。
 びっくりするほど力士面だった…。
 かわいいー、と言える要素は何もなくて、やたらふてぶてしい顔で、ずっしりと
 した赤ん坊だった。

 まずは墓参り。
 夏の始まりかけた空は暑い。
 そして、高い。
 日傘を差して出かける。


 おじいちゃんはとにかくダンディで、かっこよくて、無口な人だった。
 よく知らないけど、自慢のおじいちゃんだった。
 話さないことが、良かったのかもしれないけど。

 おじいちゃんの亡くなった頃、わたしは今の道に進んで最初の岐路に立っていて、
 葬式や色んな行事の合間を縫って、PCで作業をしてた。
 お母さんが大人らしからぬ取り乱し方をしていたなあ、とぼんやり思う。
 それもはっきりとは憶えていない。


 法事が始まると、いとこ(長男)とお嫁さんが汗だくになって酒を次に回って
 いる。
 そうかと思うと、次男坊とそのお嫁さんはわたしたちの目の前。
 「何であんなに働いてんの?」と聞くと。
 「長男だから」と、次男坊。


 間違いなく、そういう意味のわからない序列みたいなものは、わたしが最も
 忌み嫌うものだ。

 当事者以外関係ないみたいな優しさのなさも嫌いだし。
 わけのわからない順序を信仰して、誰か一人に押し付けようとするその圧力も
 嫌悪する。
 子どもだと言われようと。
 常識知らずだと言われようと。
 そういうもののないところで、わたしは生きていこうと思っている。
 関係ないと心から思っている。

 そして、わたしの災難はそれだけでは終わらず。

 宴会も終盤になり、酔いの回ったおじさんやおばさんたちが、口々に、
 「何で結婚しないんだ?」と責め立てる。
 しまいには、、「長女のお前が行かないから、妹たちも行かないんだ」と
 まで言われる。
 これは、完全に人権侵害だと思う。
 さすがに、心が折れる。

 というか、今見せられている、こういうことがキライだから、入籍するのは
 よっぽど相手を選んでさせてもらいます!って感じだけど。
 今どき、職も、趣味もある女が、結婚していないくらいで不自由だと思う
 のはやめてもらいたい。
 怒り。

 でも、酔っ払った、田舎の無知なおじさんおばさん相手にムキになっても
 仕方ないので、適当にあしらう。
 だって、自分の中で完全な正しさがあるから、それは揺らがない。

 話が終わると、疲れて、風吹く板の間でしばし就寝。


 夕方になると、大学時代の友人(おばあの家から実家がすぐ近く。この春
 実家に戻った)が仕事を終えて連絡をくれる。
 今日は、一緒にご飯を食べる約束。

 適当に、どっかでゴハンでも食べようかと思っていたのだけれど、おうちに
 到着。
 友人がご飯を作ってくれるので、わたしも手伝う。
 menuは煮魚・きんぴら・冷奴。
 そしてデザートは、ストロベリークリーム。
 美味しくて、くつろいで、こころを広々と食べる。

 そして、友人宅に会った上野千鶴子のフェミニスト本を読み漁ってしまう。
 さっき散々女性性を傷つけられた反動だろう。
 あまりにも腑に落ちる一節があったけど、口にするのはまずいだろう、と
 さすがのわたしも思った。
 フェミニスト全開!のひと言だった。

 友人にも散々グチる。
 だいぶ気が晴れる。
 ああ、こころが自由って素敵。

 日付が変わるくらいまでしゃべり倒し、泊まって行けという友人を振り切り、
 そして荷物を取りに帰ったおばあ宅でも、泊まっていけといういとこを振り切り、
 帰る。
 友人からは、今日も大量のジャガイモをもらう。
 田舎万歳!

 妹からもらったbirthday presentのLAVAのAL.をかけながら、田舎道を帰る。
 夜道は、霧で煙っていた。


 ♪BGM/J-WAVE


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2006年07月14日(金) 人の、細々とした営み。


 今日は、今年度最後の仕事。
 (最後になるのはこれだけだけど。)

 朝っぱらから、並ぶ列を間違えて、人波を越えられなくなってしまい、乗る
 予定だった電車に乗れず。
 やっぱり通勤電車に毎日乗っている会社員の人たちrespect。
 ちょうど電話をもらったからよかったけれど、ほんのちょっとだけ遅刻。


 今日は暑くて、子どもたちもみんな暑そうだった。
 プールが始まっていて、休み時間にはバスタオルを首からさげた(通称:
 てるてる坊主、の)子どもたちが行き交った。
 肌は褐色で、つやっとしていて、なぜだか坊主頭が多かった。

 今日の学校は、それは先生たちが素晴らしくて、そのテクに心奪われて仕方
 なかった。

 絶妙の間、とか。
 ポジティブな気持ちを引き出す、見事な声かけ、とか。
 理論的にも裏打ちされた、課題遂行、とか。
 あまりにも素晴らしい職人の技の数々に、子どもそっちのけだった。
 完全に。

 誰に教わったわけでもないだろうに。
 誰に褒められるわけでもないだろうに。
 着実に、そういうことを続けている、という事実に涙が出そうになった。

 人の、細々としたそういう営みに弱い。

 もちろんそれを受け止める子どもたちも、いきいきとぴかぴかした顔をしていた。
 あんなに子どもらしく、優しい想いが溢れた子どもを久しぶりに見た。
 その前の週に見た子どもは、殺伐ととげとげした、今の社会の縮図のように
 なっていて、恐ろしさを感じていたからだった。

 だけど、今日の先生たちをみると、やっぱりわたしが諦めちゃいけない!と思う。
 逆に元気をもらってしまった。

 その後はお世話になっている先生とlunch。
 素敵なお店へ連れて行ってくれた。
 つくづくうちの師匠が好きなようだ。
 崇拝、といった感じ。


 帰宅して、我がSunny号を車検に出す。

 家に戻って、母お手製の地図で車屋さんへ。
 晴れ渡った空も、大気の不安定さで、雲が速く流れる。

 代車は、新車のスズキ・スイフト。
 メカニカルすぎて、何をどうやって操作していいのかわからなかった。
 CDもついてるし、明日の長距離移動に向けて、最適だ。


 疲れて、面倒臭くて、どうしようかと思ったけれど、飲み会へ顔を出すことにする。
 広島から友人が帰ってきている。

 かれこれ、6〜7年前からの付き合い。
 あのころ中学生だった娘もハタチを過ぎ。
 わたしたちも、それだけ年を取った。

 それは、あの娘たちも、社会への憤りを語る歳になるわ…。

 相変わらずのpowerfulぶりに、あの頃を思い出した。
 トイレにいても、話し声が聞こえるという声のデカさ。
 そして、あのテンション。
 途中からは、エビちゃんOLのような友人も加わり、懐かしさ倍増。
 最終的には7人のcross talkとなる。

 次はいつになることやら…。


 明日の準備が何も整わないまま、気づけば日付は0:00を回っていた。
 21:00には帰ろうと思っていたのにね。


 あの頃の頃を思い出すのは、懐かしくてうれしいような、切なくて苦々しい
 ような、複雑な想いがする…。



 ♪BGM/Single MD 2006.5-6


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2006年07月13日(木) 感謝されないこと。


 よくわからないが、まだまだ忙しい。


 今日は、大学院時代の師匠との勉強会。
 よりにもよって、なぜかわたしが担当に。

 しかも、数日前からレジュメを作り始めたものの、そのあまりの面白くなさに
 自分で凹む。
 どうしてこんなにつまんないレジュメができるのか、と思うほど。

 考えても考えてもつまんない。
 何度も読み直し、構成を変えたり、中身を入れ替えたり、言葉を直したけれど、
 やっぱりだめ。
 とにかく、つまんないものしか産み出せない自分、というものに辟易する。
 そんな言葉では足りない。
 がっかり。
 うんざり…。


 当番の役割である、お茶・おやつの調達をして、レジュメをコピーして出かける。
 Kinko'sを初めて利用したのだけれど、ホッチキスとか油性のペンとか、
 色々貸してくれるし、何だか便利だった。


 迷いはあって、体調を著しく壊したり、プレッシャーに打ちのめされたり
 したけど、そういうものが全部出た発表になったな、と思った。


 先生からは、
 「○○さん(わたし)らしい」
 と、言われた。


 最大級の賛辞だったと思うし、受け止めてもらえた気がした。
 わたしがいつも意識するのは、『正しさ』でも『説得力』でもなく、『わたし
 らしさ』だから。


 調達したお菓子が、「米粒を寄せ集める系」ばかりだったのが笑えた。
 何だかつぶつぶしたものを欲していたのだと思う。
 あのvisualだけで、わたしの心持がわかろう、というもの。


 久しぶりにすがすがしい気持ちになって、疲れも吹き飛んで、Bokunen's 
 ARTを訪ねようと思ったのだけれど、どうしても場所が見つからず。
 あーあ。

 家に帰って調べたら、“海のふた”展をやっていたことがわかって、さらに
 がっかり。

 やっぱり私は誰かにお礼を言われるような仕事はキライだということがわかった。
 感謝されない臨床。
 自分が自分で力をつけたと思ってもらえる仕事が好きだ。


 ♪BGM/Single MD 2006.5-6


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2006年07月09日(日) メールが、来た。


 昨日一日休んだおかげで、からだはずいぶん楽になる。
 気持ちも。


 今日は、久しぶりに友人宅に遊びに行く。
 結婚して、子どもはふたり。
 夫が中国へ出張しているそうで、日曜日の訪問となった。

 上のLadyは、産まれて地蔵のようになっている頃から知っているのに、もう
 1年生。
 下の息子くんは、1歳を迎え、少しずつだけど歩くようになっていた。
 あっという間にできることが増えていく。


 あまりにもびっくりした。
 目を疑った。
 何度も何度も見返した。
 でも、あの人からだった。


 メールが、来た。


 数ヶ月前に、久しぶりにメールを送ったら、戻ってきた。
 もう、どこに住んでいるかもわからないし、どういう毎日を送っているのかも
 わからない。
 何もかもがわからなくなった。

 新しいアドレスを教えてくれない、ということは、そういうことだろうと
 思った。
 そういう決意なんだろう、と思った。

 最後に、と思って手紙を書こうかと思ったんだけど、仕事の忙しさも相まって、
 ずるずるとそのままになっていた。
 というか、言いたいことがありすぎて、どこから手をつけていいのかわから
 なかった。
 感情が溢れすぎて、文章にならないような気がしたし。

 そして、そのまま。


 友人宅では、友人の子達があまりにも自由に遊び回っていた。
 Ladyは、すっかりおしゃまさんになっていて、わたしにあれこれ指図をした。
 息子くんは、意気地なしで、ママに相手にされないとすぐに床に頭をつけて、
 めそめそと泣いた。
 それぞれの人生が始まっている。

 弱っていたと聞いていた友人も、思ったより元気そうで良かった。


 家に帰って、メールの返信の文面を考える。

 あまりの驚きぶりに、感情がくるくると動き出して、色んなことを全部
 伝えたいような気持ちになってしまう。
 そして、褪せない想いも。

 色々考えたけど、やっぱり素直に伝えようと思った。
 それに尽きた。


 ♪BGM/MONKEYMAJIK AL.『BEST 2000-2005』
    J-WAVE 


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2006年07月07日(金) startがかかったら、集中。


 七夕。

 朝からJ-WAVEでは、それを告げている。
 もはやそんなロマンチックな言い伝えとは無縁。


 今日も朝から遠方での仕事。
 運良く、電車では座れて、爆睡。

 ちょっと前までは、仕事に行く道すがら、好きな音楽を聴いて、気持ちを
 盛り立てるとか、専門書を読む時間にする、とか思っていたけれど。
 今は、一駅前まで寝てる。
 ひたすらぼーっとなるか。
 担当の人に会った瞬間にスイッチが入る。
 その後は、一気に集中する。

 それでいいや、と思ってる。
 startがかかったら、集中。


 仕事先が、聞き覚えのある場所だったこともあったけれど、大学時代の同期と
 偶然再会。
 びっくり。
 お互い、仕事人として、妙にきちんとした格好をして出会ってしまった。
 つい1Wほど前に電話でしゃべってたのにね。

 そこでの仕事は、過去最高の段取りの悪さで、何をしたらいいのかわからず、
 やれと言われた仕事がなんだったのかよくわからず、右往左往した。

 ひとまず、仕事自体はやりきって、友人より一足早くその場を後にする。


 あまりにも面倒くさいのだけれど(&猛烈に疲れていたし)、職場の飲み会が
 あるので、戻って参加予定。
 辞退させてほしいと伝えたら、そのあと立て続けに不参加希望の人が出てきて、
 幹事の先輩が怒りだしたため。
 そんなことで、怒らんでも…。
 楽しくやろうよ。

 とりあえず、わたしは先日結婚したSさんへのカード作成を頼まれていて、
 それを届けるために行く。
 早めに引き下がろう、と思いながら。

 体調が激悪で、まったくお酒は入らない。
 水を飲むのがやっとだし。
 食べ物もろくろく入らない。
 時間を過ごして、その場を後にする。

 疲れたなー。
 くたびれたなー。


 そして、昨日の出来事を振り返る。
 誰かに訴えたかったけれど、訴えられる人はいなかった…。
 爆発しそうな想いだった。


 ♪BGM/MONKYMAJIK AL.『BEST 2000-2005』


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2006年07月06日(木) 心を奪う言葉たち。


 ◆優’s Birthday。
 今年もe-cardでした。
 というか、日付変わるぎりぎり。
 もしくは、翌日早々。
 すみません。


 ああ、だるい。
 体が重い。

 早くー。
 夏が来て欲しー。


 ちょっと面倒くさいなぁ…。


 まさかそんな簡単に実現するとは思っていなかったのに、仕事が終わったら、
 ご機嫌伺い(?、のような)メールが入っていた。
 完全に立場逆転。

 すぐに電話を入れてみると、それには出ず、メールがやってくる。
 まだ、仕事中だったらしい。

 それにしたって。
 奇跡だ。
 そんなsituation。


 長い道中を思ったら、面倒くさくて、高速に乗ってしまった。
 信号もなくて、渋滞もなく、びゅーんと走り抜ける。
 夕方の道の煩わしさは、ない。


 遅れてしまうかと思いきや、どうやらわたしのほうが早かったようだ。
 近くの本屋にでも入っていようかと思ったけれど、疲れに疲れてしまって、
 車の中で少し眠る。
 電話が気になって、relaxとは行かないけれど、からだを休める。

 そして、前回の教訓を生かして、一足先に店に入って少し経つと、7ヶ月ぶりの
 あの人はやってきた。


 会ってみると(というか、わたしの想像の中ではいつも)久しぶりの気がしない。

 でも、それはわたしだけだったのかもしれない。
 色んな言葉が、あの人から溢れた。

 「痩せた気がする」
 「もう、辞めたのかと思ったよ…。」
 「あの頃は、あんなに活動的だったのにね。」
 「朝からメールするよ。」
 「全部食べるまで帰さないから。」

 その全てが、わたしにとっては意外で、少し哀しくさせた。
 わたしはどこへも行かないし、誰のものにもならない。
 そんなことが、今になって重たく心に残るなんて。


 やっぱり、大切だって思った。
 間違いない。


 すっかり、くたびれてしまって、どちらかというとわたしの方が先に帰ろうと
 促してしまった。
 あっという間の再会だった。

 駐車場に行くと、わたしの隣に、あの人の車。
 どういう意図なのかわからないまま、要りもしないものをお土産でもらった。
 ああいうものを、わたしが欲していると、本気で思っているのだろうか…。
 そういうところがわからない。
 でも、かわいそうになって受け取ってしまう。

 いつになるのかわからない再会を想いながら、受け取った言葉を繰り返しながら
 帰った。
 あまりにも、心を奪う言葉だった。


♪BGM/J-WAVE


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2006年07月04日(火) またひとり、去る。


 中田ヒデが引退するそうだ。


 残念。
 ショックとすら言えるほどに。

 いろんなことがあって、決断をするまでに経たprocessは平坦なものではないと
 思うけれど。
 それにしても。

 きっと彼が背負って戦ってきたものは、ものを作り、創造し、追求している人
 なら誰しもが相対しているものだ。
 特に、最近は重苦しすぎる閉塞感も加わって、底のない悪が見え隠れしている
 ことだろう。

 だけど、そういうものには、ものを作り、自分の道を追求するという方法でしか、
 報いを得られないのだと思う。
 戦い続けたって、そこに報いや救いなんてあるのかどうか判らないけれど、
 それすらわからない中で戦うのが“作り手”だと思う。

 彼は、とても才能があったし、それと戦っていくに相応しい英知があったと
 思うけれど、やっぱり、どう考えても、『負けた』という感じがしてしまう。
 周りの無理解や、どうやっても変わっていかない感じ。
 そういうものから解かれたかったのだと思う。

 解かれたい、逃げたい、と思っている人はたくさんいる。
 そして、実際背負いきれなくなる人だってザラだ。
 だけど、彼にはその場に留まってほしかった。
 そういうものすら説き伏せるような、圧倒的な才能を開花させるまで戦って
 欲しかった…。

 というのは、あまりにもわがままだし、そこまで追い込んだ彼の苦しみを
 思うと胸が痛くなる。
 わたしだって、そのささやかな戦いを続けている者として、気を抜くとあっと
 いう間に負けてしまいそうになるほど、強固な力が襲いかかる。
 だけど、仲間がまたひとりいなくなったようで、淋しくなったのは確か。

 ただ、こころから、お疲れ様と言いたい。
 そして、残った人たちは、この戦いに挑めるのだろうかと疑問符が浮かぶ。


 さくらんぼの写真を送ってみた。
 そしたら、意外な答えが返ってきた。
 半年以上振りの再会。
 実現するかどうかは、当日までわからないけれど。


 ♪BGM/Capsule AL.『FRUITS CLiPPER』


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2006年07月02日(日) 小さいものをぱくぱく食べる会、その2。


 お天気が持つかどうか不安だったけれど、どうにか持った。
 起きられるかどうか不安だったけれど、起きられた。


 今日は、去年も行ったさくらんぼ狩りのため、長野は小布施へ。
 メンバーはイチゴ狩りと同じ。
 我が最寄り駅へ集合してもらって、みんなで出発。

 車中の話題は、最近彼と別れた友人Kについて。
 みんな驚きの表情だったけれど、納得、といった感じだった。
 ついに、やっと、って感じだったから。

 話に夢中になりすぎて、ICをひとつ飛ばす。
 下りたICで、料金所のおじさんに道を聞く。
 地図を片手に、親切に教えてくれる。
 途中からは、昨年の記憶が蘇ってきて、農園のおじさん・おばさんの顔を見たら、
 確かなものが思い出された。

 また、今年も来たんだなー。

 早速さくらんぼ狩りを堪能。
 実のぎっしりついた木を一本あてがわれて、「これ、全部食べていいよ」と、
 おじさん。
 「こんなに無理ですよー」と、わたしたち。

 農園にはかわいいネコの親子がいて、かわいいもの欲を万全に満たしてくれる。
 木から赤々と下がるさくらんぼの実は、やっぱり今年もかわいかった。
 そして、食べるとおじさんの愛情が詰まった味がした。

 何でも天皇家にも献上したことがあったらしい。
 同じものを冬場に出荷すると、一粒¥300ほどの高値でやり取りするとか。
 超高級さくらんぼだ。

 おなかいっぱい、と思いつつ、見るとそのvisualのかわいさに手が伸びるのは
 今年も同じく。
 今年はちゃんとヘタを持って、食べた個数を数えてみた。
 70個。
 なかなか頑張りました。
 でも、友人は100個ほども食べ、おじさんに「女の人の新記録だ」と言わしめて
 いた。
 結局、あてがわれた木のほとんどの実がなくなって、閑散とするほどだった。

 名残惜しくおじさんと別れ(おばさんに会えなかったのも少し残念)、小布施の
 街中へ。


 さくらんぼのお土産を買うべく&お茶でもしようかと、昨年も停めた駐車場へ。
 そして、昨年も行った、美味しいcoffeeのcafeへ。

 最初はおとなしく店内を見渡していたのだけれど、友人Tが店内にあった面白い
 楽器を手に取ったところからものすごい交流が始まる。
 お店のマスターが楽器の説明をしてくれ、次から次へと色んな楽器を出して
 くれる。
 そして、昨年も同じ時期にこの店を訪れたと話すと、それは心から喜んでくれた。
 (思わず、奥さんにも報告。)

 今年もcoffeeは美味しくて、濃くて、時間はゆるやかだった。

 感激したマスターがケーナを演奏してくれ、その後はマスターのギターに
 合わせてセッション。
 コンガのような太鼓は、ずーんずーんと胸に響いて、思わず集中してしまった。
 楽器っていいなぁ、音楽って楽しいなぁ、と改めて思った。

 そして、この街には、人間の親切が、まだ普通に残っているなぁ、と思った。
 もう少し人間を諦めたくないな、と思った。


 名残惜しくマスター・奥さんと別れて、小布施の天然温泉へ。
 天気が良すぎるくらい良くなり、露天に入ると暑すぎる。
 眩しすぎる日差しをタオルで遮って、しばらくの間入る。

 おなかが好いたわたしたちは、長野といえば、の蕎麦屋を探すものの、ほとんど
 の店が閉まっていて、なかなか見つからない。
 結局、長野駅の方まで行くことに。

 途中、一人で鉢合わせの恐怖におののいたあの場所(道)や、かわいいふたり
 だった頃に寄った街並みを通り過ぎる。
 美味しく食べたあの蕎麦屋は、なくなっていた。

 「さわやかカップルだって」、とはしゃいでいたあの日の台詞すら聞こえた。
 ずいぶん遠くまで来た…。


 帰り道は、疲れて話もまばら。
 飛ばしていると、あっという間に到着。

 我が駅の沿線に住んでいる友人ふたりを下ろして、ひとり遠くに住んでいる
 友人を結局送っていくことにする。
 一日暑さにあたり、話もたくさんしたので、喉がガラガラ。


 また、来年も行きたい。


 ♪BGM/Capsule AL.『FRUITS CLiPPER』


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2006年07月01日(土) わたしなりのしあわせ


 今日は、職場の同期の結婚式。
 天気予報も外れて、何とか持っている。

 フォーマルドレスだったので、向こうに行ってから着替えようかと思ったけれど、
 朝が早くて起きられず、間に合わなかったので、そのまま着て行くことにする。
 Yahooオークションでgetした、お気に入りのクロエのドレス。

 こんなdress upで電車なんて恥ずかしいなぁ、と思ったけれど、ちょうど
 最寄の駅で同じようなフォーマル姿の人を発見!
 職場の人だった。
 一緒に行けば、モロ結婚式、という感じで助かった。

 今と昔の結婚式事情について、色々と話を聞く。

 …と、途中で乗り換えようと思ったら、お互いに調べてきた電車が違う。
 わたしが調べてきた方が早く到着するので、それに乗ろうとホームに行き、
 来た電車に乗ったら…。


 間違えた。


 何とか携帯で調べ直し、式までには到着しそうだという結果に。
 ごめんなさいSさん。
 かなりいらいらさせたとは思うけれど、まったくそんなことはおくびにも出さず、
 「ぎりぎりでも間に合えば大丈夫!」と力強い言葉をくれた。
 ごめんなさい、Sさん。

 駅からTaxiを飛ばし、何とか到着。

 ばたばたと待ちのお部屋に行くと、もうみんな勢ぞろい。
 わたしは荷物を預けるヒマもなくて、そのままチャペルへ。

 とにかくわたしのフォーマル(というか、privete服)に驚かれて、やたらに
 突っ込まれる。
 確かに普段は、『地味な事務員服』というthemeで、そこから外れないぼんやり
 した配色、デザインの服を着ている。


 が。
 それが、むしろ、普段のわたしと違うわけですからー!!!


 と、訴えたい。
 あんなダサい自分、本当だと思われても心外。

 花嫁そっちのけで写真を取りまくられた。
 写真を撮られるのは苦手(特定の友人以外にカメラを向けられることすらイヤ)
 なので、何となくどきどきした、拠りどころのない一日を過ごした。

 でも、うちの職場のチームワークの良さ、というか、ほのぼのした感じが
 よく出た式で、出席者のひとりとしては楽しめた。


 そして、色々と物議をかもしていた今回の結婚をめぐる動き。
 一体どんな夫なのだろうと、もはや恐怖に似た気持ちで参加していたのだけれど、
 予想していたほど悪くはなかった。
 ただ、全然人の意見を聞かない人なんだろうなー、ということと、相手の思い
 や立場を組み入れない人なんだろうなー、ということははっきりわかった。

 何が幸せかは人それぞれだから、どうでもいいのだけれど。
 花嫁のSさんがわたしと同じように感じていたら、きっと結婚はしないだろうな、
 と思った。


 2次会までかなりの時間があったので、突っ込まれまくったこの姿から着替えを
 しようと、家に戻ることにする。
 他の人たちはみんなでお茶をするようで、前の職場の人が来ていてそっちにも
 参加したかったけれど、とにかく疲れたので帰宅する。

 体調激悪だったし。


 家に帰って、1hほど仮眠。
 そして、dressも軽めのワンピースにしてみた。


 二次会の会場に行く前に、近くの駅ビルで始まったsaleを覗いてみたら、
 早速数分でスイッチが入り、前々から欲しかったデニムのサロペットを購入。
 前に買おうとしていた時に比べて−¥2000ほどになっていた。

 しかも、対応してくれたのが、前も接客してくれたお姉さんで。
 そのときはダサすぎる仕事服だったのが、今日はややdress upのワンピース姿。
 「本当に違いますねー。お洒落ですねー」と言わしめたのが、小気味いい。

 しかし、だめだ、バーゲン。
 あっという間に、スイッチが入り過ぎる。
 しばらくは、店に出入りするのやめよう…。


 2次会は、最初、あまりにもしゃべる人がいなくて、1hほどいて帰ろうかと
 思ったのだけれど、とりあえず話せる人が見つかって、その場にいた。
 ひたすらきれいな女性陣と話し、「また飲みましょうよー」と言ってきた
 男の人には、「はあ」とぼんやりした返事を返しておいた。

 人のkissをこんなに見せられたのも初めて。

 二次会が終わると、速攻その場を後にし、話していたメンバーでお茶しに
 行った。


 人が思うしあわせには、やっぱりついていけないと思った。
 わたしは、わたしに合った、わたしなりのしあわせを追求して行こうと思った。
 あらためて。


 ♪BGM/J-WAVE


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