4254.0516の日記

2005年12月31日(土) 2006年へバトンタッチ。

 年末の雰囲気がほとんどないまま、年末に突入。
 季節感を感じられないのは、かなしい。


 家の色々なことを片付けようと、部屋の片づけをしたり、洗濯をしたり、
 妹宅で作成した年賀状を書いたり、地味に過ごす。
 普段それほど汚していないせいで、掃除は早めに終了。

 夕方には、母が実家から帰宅し。
 少しして妹が帰ってきた。
 下の妹は横浜にカウントダウンに行くということで、わたしと母・妹で近くの
 ASIAN料理屋で夕飯を食べることにする。
 年越しそばのない、モダンな年越し。

 そして、家に帰って紅白やら、格闘技やらを見て過ごす。
 須藤元気が負けたのは残念。
 紅白も、色んな人の衣装とかを見て楽しんだ。

 カウントダウンをイベント色強く過ごしたこともあったけれど、やっぱり
 家でごろごろするのが一番だね、と妹と言い合う。
 何より、寒い…。


 何となく停滞気味の2005年でした。
 やっぱり『大殺界の停止』だからかなぁ、と思う。
 つまらない1年でした。
 わたし自身もつまらない人間でした。
 だけど、つまらないなりに成長したことも多かったように思う。
 仕事的には。
 停滞感を背負いつつ、進んでいくことの難しさ、みたいなものを感じた。


 振り返ってみます。

 【2005年の目標】
 ●SLOW LIFE。
 ⇒半分達成、かな。昨年よりはペースを掴んで生活できた気がする。

 ●病欠ゼロ。
 ⇒病欠自体はゼロ。ポカ休が一日ありました…。

 ●勉強・研究の年。
 ⇒全然だめでした。来年に持ち越し。

 細かい目標としては。
 ・歯科治療。
 ⇒全然だめ。最優先課題。

 ・貯金。
 ⇒半分達成、かな。債権回収できたら、だいぶ黒字に転じるかも。

 ・論文投稿。
 ⇒夢のまた夢。出直します。発表くらいはしたい…。


 というわけで、2006年へバトンタッチ。


 <イチモンイットウ>
 トイ:最近のshoppingの戦利品。
 コタエ:ロシア帽。(ふわふわの茶色いやつ。)


 ♪BGM/J-WAVE




2005年12月28日(水) 仕事納め(嘔吐)。


 仕事納め。


 …のはずなのに、なぜだか仕事が立て込んでいて。
 ばたばたしているうちに、一日が終わった。
 掃除とか、来年に備えた雑用とか色々やりたいことはあったけれど、とりあえず
 体裁だけ整えた。
 中途半端だけれど、とりあえずここまで辿り着けたからよかった。

 お昼は、職場の会からお寿司の差し入れ。
 美味しくて、ばくばく食べたのが災いしたのか、2時間くらい経つと猛烈な
 吐き気に襲われる。
 気持ちが悪いなぁ、と思うくらいだったのだけれど、ついに我慢できなくなり、
 寿司を全部吐いた。

 職場に最後までいられるかなぁ、と思ったけれど、何とかその場に留まることが
 できた。
 誰にも気付かれず、トイレと自分の席を往復した。
 所長が買ってくれたというケーキには、ご相伴に預かることができなかった。


 その後は、大学の友人たちとの忘年会があって、その体調不良ぶりにどうしようか
 迷ったけれど、とりあえず行けそうだったので向かってみることにした。
 大学近くの馴染みの(だけど、家からは恐ろしく遠い)駅。

 1次会には当然間に合わず、ちょうど店から出てきた団体と合流する。
 2次会から飲むぞー!と思っていたのだけれど、わが師匠もなぜか参加。
 年末に酒を飲んで管を巻く、という願いも届いた。

 先生は、尊敬すべき存在であるながらも、カリスマでもなんでもなくて、
 ただのタチの悪い人よばわりしまくった。
 みんなが尊敬の眼差しで見つめるその人をただの酔っ払い扱いした。

 あの、言うことがころころ変わる師匠に、『お前は結婚できる』と言わしめた
 わたし。
 かなり、信憑性を帯びてきました。

 ま、終電がなくなりそうになるまでそこにいた師匠は、紛れもなくわたしたちが
 好きなのだろう…。
 あのまま誰かに言われなかったら、確実に電車を逃していたことでしょう。

 そのままその居酒屋に居座ったわたしたちは、帰るのも移動するのも面倒くさく
 なってしまい、友人の彼である後輩宅に宿を借りることになる。
 ワンルームの部屋に8人が集合。
 ベットには4人が占拠。
 酒が薄かったからか、全然酔っ払わないので、後輩宅に行っても飲みまくった。
 なぜこんなに酔っ払わないのだろう…。

 そのまま、ベットで丸まって、ハムスターのように眠った。
 2時間くらい。

 なぜか後輩らは揃ってam6:30に家を飛び出し、それぞれの場所へ帰っていった。
 感じのいい後輩Yくんは、「洗濯しなきゃー」と早朝から何度もつぶやいていた。
 えらい子だ。


 寒ーい早朝に朝帰り。
 何だか年末気分が高まった。


 <イチモンイットウ>
 トイ:本日の呑み処。
 コタエ:白木屋。(居酒屋なんて久しぶりー。安ーい。)


 ♪BGM/J-WAVE



2005年12月27日(火) 2日遅いChiristmas Party。


 あと2日だー。
 今日を入れてあと2日で、お正月休み。


 数日前から枕を変えた。

 ずーっと使っていた友人からのプレゼント、低反発枕。
 使わないのは悪いような気がして、何となく使ってた。
 だけど、あまりにも頭に合っていないような気がしたし、もういいや、という
 気持ちになったので、もともと使っていた古ーい枕に変えた。
 すこぶる調子がいい、ような気がする。


 今日も朝から仕事が入り、年内に年内の仕事を片付けることは諦めた…。
 去年は、あまりにも仕事を片付けようとし過ぎて、最後の日は寝坊で終わった
 んだった。
 締まりの悪い年でした。

 今年はそういうことはもう後回し。
 終わらないなら終わらないでいいや!と思いつつ、着々と仕事を片付けるのみ。


 今日やって来た妊婦のお母さんとそのお子さんも、素晴らしい関係性で、
 楽しい気持ちで出会いを満喫した。
 慎ましくて、明るくて、着実な親子。
 でも、しあわせってこういう感じ、って思った。


 結局残業をして、職場を後にする。
 今日は、高校時代の友人4人で、2日遅いChiristmas Party。

 数日前に、急遽告げられた、友人の夫の転勤。
 みんなで集まれるのも、残りわずか。

 主婦のグチあり。
 12年越しの恋愛を実らせた(実らされた?)dramaticな物語あり。
 人の尊厳を奪う残酷な話あり。

 「早いねぇー」というつぶやきが、心に染み渡る。
 「来年はできないんだねー」という言葉は、みんなの心に突き刺さった。
 でも、げらげら笑って過ごした。
 別れがたくて、離れがたい。
 そういう集いって、かなしいけれどしあわせ。

 わたしたちは生まれも、育ちも、考え方も全然違って。
 『バレーボール』という競技を通じて、毎日一緒にいたことで、お互いを
 分かり合っていった。
 接点のないもの同士が分かり合うということが、こんなに大変で、こんなに
 生々しいということを教えてくれた人たち。

 何を考えているかなんて知らない。
 どうしようとしているかなんて関係ない。
 とにかくあなたが大切、というその一点のみでそれぞれが発言する。
 お互いがしあわせでいてくれることのみが、願いであり祈り。

 今さらそういう関係は作り上げられないし。
 そういう人には出会えない。
 たからもののような一日だった。


 <イチモンイットウ>
 トイ:今年のChiristmas present。
 コタエ:バック・ブレスレット・リング(今日のプレゼント交換にて)。


 ♪BGM/J-WAVE




2005年12月25日(日) クリスマスのぎろっぽん。


 あまりにも疲れ果てて、逆に全然眠れなかった昨夜。
 今日もやっぱり二度寝の果てに、寝坊気味…。


 今日は友人と『Vivian Westwood展』へ。
 クリスマスのぎろっぽん。
 ふたり組ばかりだろうなぁ。

 せっかくのファッションの展覧会だし。
 クリスマスということもあるし。
 ちょっと普段とは違う格好をしていく。
 ワンピース。
 久しぶりのスカート。


 Vivian Westwoodは、何となく“パンク”?というイメージしかなくて、
 洋服自体にもそれほど興味はなかったのだけれど、やっぱりすばらしかった。
 美しさという観点を追及する人は、やっぱりああいう突き詰め方になるのかなぁ、
 と思った。
 遊びの部分ですら、きゅうきゅうと音がするほどに突き詰める。

 わたしはああいう迫り方はしないだろうなぁ、と思いつつも、方向性や目指す
 ところはよくわかるので、その一致に対しては感じ入ったところが多かった。
 あのやり方で第一線にい続けられるという人は、どういう精神の持ち主なの
 だろう…。
 tough過ぎるなぁ。

 着てみたいものがたくさんあった。
 でも、Vivianには認めてもらえないだろうなぁ。
 痛いほどの美意識だった。

 階下のshopでは、『松尾たいこ』さんの個展もやっていた。
 見たかったのに、見落とす寸前だったので、ほっと胸を撫で下ろす。


 そして、ケヤキ坂のイルミネーションを見に行く。
 すごい人だろうなあ、と思ったのだけれど、それほどでもなかった。
 あの坂の向こうに東京タワーが聳え立っていて、それはそれは美しかった。
 思わず声を上げるほどだった。
 冬の空気は澄んでいて。
 わたしの眼の中にはコンタクトが入っていて。
 きらきらの相乗効果で、美しかった。

 友人はふたり組に写真を撮ってほしいと頼まれたらしく、その逸話にげらげらと
 笑う。
 そして、そういうタイミングの悪い友人にも笑かしてもらう。

 偶然見つけた、入りたかったcafeを発見!
 お酒を飲みに入る。

 静かだし、食べ物も美味しいし、ゆったりできたので満足。
 お酒は静かに美味しく飲めるに限る!
 またまた、美しい友人S(のん兵衛仲間)と、思いっきりお酒を飲む。
 特に、世の中の『ふたり組がChiristmasに沸き返る感じ』の違和感について
 語り合う。

 終電の時間が迫ってきたので、外に飛び出して、六本木の冷たい空気を吸い
 込む。
 何だかわからないけど、ふたりで陽気になって、地下鉄の駅まで歩いた。
 途中、見知らぬガタイのいい酔っ払いにショルダータックルされそうになって、
 恐怖を感じた。
 いつもこんな感じなんだなぁ、と思うと、ものすごい説得力だった。
 尊敬した。
 やっぱりあれはプロの仕事だと思う。


 全然Chiristmasっぽくはなかったけれど、いい夜だった。
 Happy Holidayだったことは間違いない。


 <イチモンイットウ>
 トイ:Chiristmas Song Standard。
 コタエ:ワム/Last Chiristmas。


 ♪BGM/STING AL.『THE BEST OF STING』




2005年12月24日(土) この仕事のせい。


 三連休に入ったのに、どうにもそういう気がしなかった。
 もちろん今日の仕事のせい。


 今日は子ども連れで、クリスマスパーティーの真似事。

 この1週間ロクに眠れなかったのは、間違いなく今日のこの仕事のせいだし。
 何とも言えない疲労感があったのも、この仕事のせい。
 クリスマスどころじゃない気分なのも、この仕事のせい。


 この1週間、寒さのせいなのか、目覚めが悪くて起きられない。
 二度寝ばかり。
 そして、二度寝の果てには、遅刻の悪夢が待ってる。

 今日もそのおかげで、早々に到着しようと思っていたのに、結局遅刻(そうでも
 ないか)気味。
 やろうと思っていた仕事のすべてはまったく終わらず。
 しかも、職場に着いても何となく憂鬱感が抜けず。
 何度も自分に「よし行くぞ!」と声をかける。
 泣きそうになりながら、自分を奮い立たせる。

 何度も「もうだめだー」と思いながら、最後まで辿り着く。
 だめなのはわたしだけで、子どもたちはあまりにも伸びようとする力を発揮
 してくれた。
 ぐいぐいという音がしそうなほどだった。

 うれしいけど、たまらなく情けなくて、悔しかった…。

 あの仕事は、重たーい責任感でも、自分の技術のなさを感じることでもなく、
 自分の弱さをこれでもかと見せ付けられることにある。
 いつでも向き合わされるあの感じ。
 耐えられない人はきっと逃げ出すことだろう。
 わたしは、いつも逃げ出す一歩手前で留まっている。


 終わって、あまりにもくたびれて、電車のホームに寄りかかって一瞬熟睡。
 ようやく終わった…。
 終わらないことはないと思っていたけれど、本当に終わらないことはなかった。
 本当に、終わったんだ…。


 世の中はクリスマスイブで、街は異様なほどに混んでいる。
 ふたり組多し。
 掛け値なくしあわせなふたり組は、見ていてもしあわせ。
 危ういふたり組は見ていてもわかるので、困る。


 今日も街を散策して、プレゼントを物色。
 やっぱり最初に決めたあれで決まり、かな。


 わたしは生きている人たちに力を注いで、想いを傾けることだけで精一杯だし。
 生きていたい人を生かすことが使命。
 死んでしまいたい人を生かすだけの余力はないし。
 そういう人のために動く時間も、想いも、ない。


 <イチモンイットウ>
 トイ:'05・Best Chiristmas Song。
 コタエ:White Light/安室奈美恵。


 ♪BGM/キリンジ AL.『Archives SINGLES BEST』



2005年12月23日(金) 突き動かされるだけで精一杯。


 期待をする、ということが、何だか卑怯なことに思えて仕方がない。
 そうやって、期待をしない振りをしている自分も。


 昨日はやっぱりお休み前、ということにはしゃいでしまって、いつものように
 夜更かししてしまった。
 遅刻だろうなぁ、と思ったら、案の定そうだった。
 遅刻しているのに、スターバックスに寄って、優雅に食べ物を調達してしまった。

 見慣れた文字が出迎えてくれた。
 遅刻覚悟だったのに、入った瞬間に始まったので、自分のタイミングの良さに
 驚く。

 友人が一足先にそこにいて、現れたわたしをすぐに見つけた。
 優越感だけを生きがいにしているような、何とも言えない下品な感じを漂わせて
 いる人がそこにいたので、いない振りをした。


 やっぱりあの人は、わたしにとっては“光”なので、あの人が侮蔑されることは
 許せない。
 かっこよくいてくれないと困るし。
 あの人の存在を無視するようなことは、誰であっても許し難い。

 色々あって、何かを待って、求めて、がっかりして、憤怒して。
 そういう中でも、あの人の立っている場所を見つめるわたしというのは、
 いつでも全力だし。
 いつでも必死だし。
 愛に溢れている。
 それはもう“想い”ですらなくて、“反応”…。
 考えてるひまなんて、ないのだ。
 突き動かされるだけで精一杯。


 年内に会えると思っていなかった友人にも会えた。
 心は遠く離れ、目指すところもまったく接点がなくなってしまった。
 あれだけ話したい人だったのに、今では熱のある話ができなくなってしまった。
 それはそれで仕方がない。
 哀しいけれど。
 そういうこともあるかな、という感じで。

 別れ方も、今のわたしたちにふさわしくてよかった。


 いやな予感は当たって、わたしが思い描く最も良くない現実が去来する。
 だから言ったじゃーん!!!
 何しに来たのやら、わたし…。

 だけど、あの人らしい、あったかでやさしいメールが入る。
 そのメッセージが本当にあの人らしかったので、ちょっと許したい気持ちになる。
 いつになるかわからないけど、あなたという人については全面的に信じたいし、
 信じてる。


 誰もいなくなった帰り道で、ひとり色んなお店を見て回る。
 クリスマス間近の街は、親子連れとしあわせなふたり組でいっぱい。

 わたしもプレゼント、買って帰らなきゃなー…。


 <イチモンイットウ>
 トイ:好きな映画監督。
 コタエ:犬童一心。


 ♪BGM/キリンジ AL.『Archives SINGLES BEST』



2005年12月19日(月) きれいになった髪型と、軽くなった頭。

 結局行かなかった…。


 過ぎてしまえばそんなものだ。
 わかっているし、経験済み。
 連絡が来なくても、それを待ってしまう自分がいても、すべては過ぎてしまった
 こと。


 出かける気力も起きなくて、Saigenjiも見送った。
 行きたかったなー、Motion Blue…。


 今日も、予めお休みを取っていたので、久々にK宅を訪れようかとぎりぎりまで
 考えていたのだけれど、やっぱり出かける気力が起きなくて、髪を切りに
 行くことにする。

 わたしの美容院人生初・美容師さんを指名してみる。

 あまりにも寒いので、ファーを着込んで出かける。
 ファーだと着込み過ぎなくてすむし、着ているうちに自分に馴染んでくるから
 いい。
 ブラウス1枚でOK。

 担当のMさんは、やっぱりさりげなくいい感じで、とにかく媚びない。
 無駄なお世辞も言わないし、正直な感じ。
 そのくせ、「(髪の毛)伸びましたねー」と憶えていたり、「そういえば、
 つい1週間くらい前、Sさん(わたし)を○○(美容院近くのお店)で見かけ
 ましたよ」と、さりげないことではとても物覚えがいい。
 1度切ってもらっただけなのに。

 細かい注文にも応じてくれるし、何しろ頼みやすい。
 わたしをちゃんと良く見せようという、ていねいさがある。
 これからもお願いしよう。
 でも、若いから違う美容室に移っちゃうかもなー。
 困るなー。


 美容院から楽しい気持ちで出て、心身ともにreflesh(何しろマッサージを
 4度もしてくれる)。
 きれいになった髪型と、軽くなった頭に気分が良くなって、買い物に繰り出す。

 気持ちがhappyだと、買い物にも熱が入り、買いたいものがたくさん。
 物欲って、気分にも相当影響される。
 あんなに欲しいものがなかったのに。

 Mさん、ありがとうございました。
 明日からまた仕事頑張れそう。
 ばかみたいな昨日までのわたしに活力が戻った。


 夜は、ちょうど訪れようと思っていたKがメッセにやって来たので、夜中まで
 しゃべる。
 彼とはまだ付き合っていた。
 意外。
 そういう恋愛のような、ただの男についての駄話のようなことを話した。
 いい加減で楽しかった。
 “自分の市場価値”発言は、目からうろこだった。


 <イチモンイットウ>
 トイ:お正月、見たい映画。
 コタエ:『ハリーポッター』。
     『三年身籠る』。
     『疾走』。
     (相変わらず、ラインナップがマニアック…。)


 ♪BGM/キリンジ AL.『Archives SINGLES BEST』



2005年12月15日(木) 黙祷。


 物心がつくようになっての、大切な人との別れはつらい。


 仰木彬監督が亡くなった。


 わたしが野球大好きになったのは、間違いなく仰木さんの世界観によるところ。
 イチローが大好きになって。
 オリックスが好きで。
 パ・リーグが好きだった。

 その後は、野球好きだった人と付き合っていたおかげで、球場にも何度も
 足を運んだ。
 球場には色んな人がいて。
 それぞれの楽しみ方があって。
 開放感の中、beerを呑む。
 やっぱり野球には特別な想いがある。


 スポーツマンでも。
 artistでも。
 職人でも。
 技術屋でも。
 とにかく『プロ』という響きに憧れて、その言葉の奥深さに常に向き合ってきた。

 仰木さんは、間違いなく『プロ』。
 それも、ほんものの。


 精神的に慕っていた人たちが、目の前から消えてなくなってしまって。
 もう二度と会えないという現実は、大人になることの苦しみのひとつだと思う。

 わたしにできることは、いつまでもその心根を忘れないこと、と。
 仰木さんが伝えてくれた、『プロ』の形を自分なりに作っていくこと。


 心から、ご冥福をお祈り申し上げます。


 家庭教師先で、給料と共にお年玉袋をもらった。
 毎年、誕生日やらお中元、お歳暮などのイベントごとには色々と準備してくれる。
 ボーナスは出ないけど、そういうことがうれしい。
 よっぽど体温があって、お金を楽しく使おう、って思う。


 『笑い方を忘れた』。

 その言葉は少なからずショックを与え、わたしの今後に確実に影響を与える
 ると思う。
 そんなかなしい想いを、ほんの少しでもなくしていくために、わたしの仕事は、ある。
 そのことをもう一度こころに刻み直そうと思う。


 <イチモンイットウ>
 トイ:最近気になるモチーフ。
 コタエ:Rose(アクセサリーなど、つい買ってしまう)。


 ♪BGM/キリンジ AL.『Archives SINGLES BEST』



2005年12月12日(月) 軽い足取り。


 21年前の今日、今の家に引っ越してきた。

 母はそういうことをやたら憶えていて(日々のことは何もかもを憶えていない
 のに)、昨日突然その話をした。
 さすがにマンションに20年以上も住むと、かなりのガタが来ている。
 夏にはゴキブリも出るし…。


 やっぱり日々の煩悩は、ヒマだから、という一言に尽きる。

 ヒマだから悩むし。
 ヒマだからうじうじ考え込む。
 冷たいようだけど、毎日を集中して生きて、やるべきことに向かえている時は
 (どんな些細なことであれ)、マイナスに考えているヒマすらない。
 苦しい煩悩の渦にいる時は、「ああ、わたしヒマなんだな」と思うだけだ。
 最近は。


 仕事が少なかった先週は、煩悩の霧の中に立ち尽くしていたけれど、今週は
 しょっぱなから仕事があって、2時間も残業。
 その集中の中で、色々なことはすっぽり忘れていた。

 一言では言い尽くせない、わたしの仕事だけれど、やっぱり本当の救いは
 仕事でしかありえないし、それ以外のことは取るに足らないことなのかもしれない。
 日々の色々なことは、すべて自分の思う形で、仕事に集約される、というか。

 うまくできるかどうか、なんてことは全然関係なくて。
 ただ仕事に集中できる環境そのもの。
 集中できることがあることそのものが、わたしの救いだし。
 意味だとも思う。


 気持ちよく吹っ切れた。
 軽い足取りで、職場を出た。


 <イチモンイットウ>
 トイ:キライな時間帯。
 コタエ:夕方(特に冬。この心許なさったらない)。


 ♪BGM/J-WAVE



2005年12月10日(土) 起き上がれないのは…。


 起き上がれないのは、生理のせいだけでもないらしい…。


 今日も夕方(というか、夜)まで布団の中にいた。
 やることもないし、お金もないのでちょうどいい。

 チャングムを見て、JCDを見るだけだ…。
 やっぱ冬はだめだなぁ。


 <イチモンイットウ>
 トイ:年内に達成したいこと。
 コタエ:Bath&Toiletの掃除(業者に頼みたい)。


 ♪BGM/J-WAVE



2005年12月09日(金) 『財布はイヤだ』。


 やっぱり待っている。
 相変わらず…。
 頭を抱えるほどに。


 今日は仕事が終わった後に出かけようと、朝、職場まで原付で行く。
 コートの上にショールを羽織り、皮の手袋をした完全防備だったけれど、
 あまりにも寒い。
 身体とコートの間の空気が冷え冷えとする。

 職場に着く頃には、身体も冷え切り、冷たくなった手が痛い。
 「痛い、痛い」とつぶやいていると、職場の人が気の毒がってくれる。


 温かいお茶で身体を温める暇もなく、出張へ。


 今日もわたしは、幼子に好かれ、楽しい時間を楽しく過ごした。
 子どもは一見読めない行動を取るけれど、人間だから、やっぱり脈絡はある
 もので、面白い。


 未来を憂い、未来を祈った。


 仕事を終え、原付にまたがり、一路あの場所へ。
 楽しみにしていたグループの忘年会もキャンセル。
 着替えを済ませて、あまりにも『防寒』一本槍の自分の姿を見て、面白くなる。
 レッグウォーマー・コートの上に羽織ったニットショール・手袋・ニット帽。
 おいおい…。


 これも職業病なのか、“ぱっと見”から感じるものがあまりにも大き過ぎる。
 いつものように手を振って。
 いつものように視界に入って。
 笑顔で手を振り返す。
 その後に視線を逸らした速度が気になって仕方ない。
 いつもだったら、あんなに早くないはず。
 そんなつまらないことに翻弄される。


 わたしにまで散々気持ちの悪い思いをさせてくれている病気の人、に再び出会う。
 色々言い訳を考えていたのだけれど、「ちょっと行って来る…」と言い残した
 まま、そのまま戻ってこなかった。
 あーぁ、取り越し苦労。


 どうしようかと思ったけれど、とりあえず待ってみることにした。
 ひとりぼっち。


 繁華街は忘年会シーズンのど真ん中で、思惑の交錯する大学生のグループが
 近くにいた。
 ひとりひとりが何を考えているのか、手に取るようにわかったので、それぞれに
 成りすまして色んなことを考えてみる遊びをした。

 男に媚びる女、とか。
 節操のない男、とか。
 吐瀉物にまみれた男、とか。
 隙あらば知らん振りをしようとしてかなり及び腰になってる男、とか。

 かなりヒマは潰れた。


 そうしている間に、ようやっとやって来たけれど、なぜか近づくことが
 できなかった。
 そういうガラスに阻まれている自分が情けなくて苛立った。

 帰ってこなかったらどうしよう、と思うような、逃げ場のないメールを送る。
 すぐに帰ってきてほっとした。
 そして、それ以上に久しぶりに見たふかふかの笑顔に救われた。


 話せたことも、ぎこちなかったことも、何かを疑っていたことも、全部が
 繋がらなくて、いたたまれなくて、苦しかった。
 納得して帰ってきたはずなのに。

 自分でも、どうしたいのかわからない。
 何を話したいのか。
 どうして欲しいのか。
 どうなることがいいことなのか。


 とりあえず、ひとつ言えることは、『財布はイヤだ』ということだ。
 それだけしか、わからない…。


 <イチモンイットウ>
 トイ:今日の晩酌。
 コタエ:マンゴヤンリキュールのミントwater割り(成城石井で購入)。


 ♪BGM/Tokyo Perfomance Doll AL.『Cha Dance Party Vol.3』



2005年12月07日(水) 冬眠中。


 ◆靖子'S BIRTHDAY。


 明らかに待っている。

 “待つ”っていうのは、“期待”なんかじゃない。
 自意識の過剰さだし。
 合意のない身勝手さだとも思うし。
 もちろん、暇なのだ、とどのつまり…。

 そういう風に縛られていく自分がキライだ。


 冬は、低血圧・代謝の悪いわたしにとっては最低最悪。
 身体が思うように全然動かなくて、ぼーっとしている。
 部長には、『冬眠』と言われた。
 そう思う。
 先輩には、「しゃべり方が遅い」とも。
 そう思う。

 こんな時期に、よく現場をこなしたり、論文書いたりできてたなぁ。
 仕事を始めたわたしは、すっかり過保護だし、自堕落。
 そういう自分の身体の変化を感じつつ、できることを、できる範囲でやる。
 無理はしない。


 今年もcardは届いただろうか…。
 反応は、まだ、ない。


 <イチモンイットウ>
 トイ:メールの着信音。
 答え:キラキラっとした電子音(もともと内蔵しているもの)。


 ♪BGM/嶋野百恵 AL.『guest Re-control』




2005年12月04日(日) 過ぎてしまえば。


 いつもいつも消化不良。
 このごろの、いつも…。


 この歳になるまで、自分がこれほど重たい生理持ちだということに気付かなかった。

 今まで、我慢、辛抱…良く頑張ってきたなぁ。
 言い訳としては公言しづらいし、でも普通の病気なんかより頻度高く苦しいのが
 やってくる。
 つくづく、おんなって因果…。

 もう頑張ることにも慣れちゃったので、これからも我慢、辛抱だろうが、
 これからは、少しずつ我慢しない時も増やしていきたい。


 …というわけで、もう10日ほど遅れている生理がもうすぐやってくる合図。
 あまりにもだるい。
 お腹が重い。
 気持ち悪い。

 昨日の煮え切らなさも相まって、布団から全然出られなかった。
 こういう鬱っぽいのも、鎮痛剤で収まるのかなぁ…。

 誰も声をかけてくれるわけでもないので、ごはんも食べず、トイレにも行かず。
 ようやく21:00過ぎに起き上がって、夕飯を口にする。


 あー、一日が終わった。


 結局、あっさりと行かずにすんだ。
 こんなにあっけないもの。
 過ぎてしまえば。


 <イチモンイットウ>
 トイ:最近気になる人。
 コタエ:安藤裕子(来年はLIVEへGO!だ)。


 ♪BGM/嶋野百恵 AL.『guest Re-control』




2005年12月03日(土) いつも、どんな時でも、“絶対”。


 結局、昨日は3時ごろまで眠れなかった。
 …作業で。

 でも、夜更けに送ったメールが、“変わってないよ”というメッセージと共に
 送られてきたのは、久しぶりの安堵だった。
 あんなひと言で安堵できるなんて。
 これは依存だな…。


 早めに行って、Chiristmas Party用のプレゼントを準備しようと思ったけれど、
 結局それほど早くは着けなかった。
 ヴィレッジヴァンガードも、ちょっと覗いただけ。
 気になっていたZARAももう少しゆっくり見たかったなぁ。
 あっという間に友人からTELが来る。


 結構人でごった返していたその場所は、何だか少しの緊張感を湛えていて、
 でも、やっぱりわたしの場所だって気もした。
 ひとりだったのが、ふたりになったけど、それほど心強くもなかった。
 わたしの心の中では、いつも、ずっと、ひとりだからだと思う。


 ちょっと顔を合わせたあの人の表情が、いつも通りで、思ったより明るかった
 からほっとした。


 やっぱり集中できない感じなのは相変わらずで、寝不足もあって、いつも以上に
 ぼーっとしていた。
 でも、一番の理由は、興味がないからだと思う。
 あの人以外の何にも、興味は持てない。
 もはや。

 わたしたちの会話は、一瞬あの時のようなテンポで進んでいるようで。
 わかり合えていた頃のような話のようにも見えたけれど。
 だけど、やっぱり微妙なところが大きく大きく変わっていた。
 戻れないことは決定的、と思わせる何かがあった。

 わたしはずっと(ではないけれど)ここにいて、ここにいる以外のことは
 やっぱり許せない気持ちがあった。
 どんなにあの人が嫌いでも。
 わたしは、要領よく、その場が楽しいというだけで物事を選ぶことはできない
 性質だから。

 でも、とにかく辿り着いたことは、うれしかった。
 素直に良かった、と思った。
 色んな細かいことはどうあれ。


 わたしのあの人に対する、この絶対の自信は何なのだろう。
 この揺るがなさに、自分でも驚く。
 いつも、どんな時でも、“絶対”。
 その想いの強さが、時にわたしを苦しめる。

 そして、信頼は一瞬たりとも揺るがないまま、人に賛同されるものかどうなのかも
 わからないまま、今日もわたしに最高の光を見せてくれた。
 思わず口走ったわたしのひと言を、彼女も思わず味わっていた。
 それしかなかったから。
 あまりにもそう思いすぎて、その言葉しか出てこなかった。

 普通になってわたしの前に現れたあの人は、やっぱりいつも通りで。
 口調と声のトーンがまるっきり違っていたことに、やはり安堵した。
 いつも何かに安堵しながら、続けている…。


 終わって、友人と飲みに行ったのだけれど、やはり昔話に終始して、“戻れない
 けれど、戻ってみたとして…”という仮定そのものが、わたしにとっては
 軽い侮蔑だった。
 彼女にとって戻れないところに、わたしは今なお立ち続けているから。
 それがばかみたいであろうと、そうでなかろうと、関係ないことだ。
 毎日はそういう連続の元にある…。


 病気のあの人に対する態度も、やっぱり違うなぁ、と思わせた。
 わたしは、楽しいだけの今にはもう興味はないし、nostalgicないい話は
 考えただけでもうんざり。


 今日の日記、いつも以上にわけがわからない。
 数年後に読み返しても、今日のこの密度の濃い出来事を、根こそぎ思い出す
 ことができるだろうか…。


 <イチモンイットウ>
 トイ:好きな通信手段。
 コタエ:手紙(実はこれが一番好き)。


 ♪BGM/Single MD 11-12.



2005年12月01日(木) I'm waiting。


 こころがざわざわしている。
 なぜだか。
 師走ってのも具合が悪い。
 寒いし。


 待ちの姿勢でい続けることは最悪だ。
 いやーな感じ。


 すべてはあそこから始まっている、ということは重々わかっている。
 わかっているけれど、何かを待っている。
 形のない何かを…。


 <イチモンイットウ>
 トイ:クリスマスの恒例。
 コタエ:フィンランドの友人にcardを送ること。


 ♪BGM/Single MD 11-12.


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