月。
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2004年12月29日(水) 初雪。

舞い落ちてくる雪
きれいでクラクラした

見上げた空はどんよりと曇っていて
どうしようもなくあなたに会いたくなった
こんな年の瀬に会うことは叶わないのに


2004年12月28日(火) 好きという気持ち。

なにげない ひとことなのに
きゅう となるのはあなたの言葉だけ

 もしものことがあったら
 あなたが選ぶのは今一緒に居る人だよ

そう言った私に

 だけど本気で悩むんだ
 俺は杏のことも助けたいと思うんだ

力無く微笑うあなたを 誰よりいとおしいと思う
この気持ちは間違っていると すべての人に否定されても
私のなかに たくさんの矛盾があっても

あなただけを愛している


2004年12月27日(月) こがれる。

年に一度くらいは一緒に居られる日を作りたいじゃない?

そう言って時間のやりくりをしてくれるけれど
それが叶えば きっと私はそれ以上を望む

ひっそりと
こうして大切にしてきた気持ちを
簡単にこわしたくない

何も生み出さない関係は
私が存在していてもいいという証明
きちんと一歩引こうと思うのは自分が傷付きたくないから

あのひととの距離は
焦がれるくらいがちょうどいい


2004年12月26日(日) 母の塔。

初めて 触れられる距離で見た 母の塔は
今まで彼のどの作品にも 惹きつけられることはなかったのに
どうしてだか 惹きつけられた

懐かしいような
不思議な気持ち

ひんやりとした塔に頬をつけて
ゆっくりと 深呼吸を繰り返す

何かに迷ったり
泣きたくなったときに
また来よう


2004年12月24日(金) サプライズ。

今日は付き合っていることにして下さい!

そんな一言から始まった
サプライズにちょっとした演出

後輩と 付き合って間もない彼氏と彼女を演じてみる
久し振りの初々しい感覚は 心地いいような恥ずかしいような
忘れていた気持ちを思い出した

だけど 瓢箪から駒にはならないなぁと思う
ひとの気持ちはどうして 思ったとおりにならないのだろうね
だから 誰も誰かを求めて止まないのかも知れない


2004年12月23日(木) 放置。

またタイミングが合わなくて
誘いを断った

 色々忙しそうなので
 しばらく自分からは誘いません
 気が向いたら誘って下さい

あなたが感情を表に出すことは あまりないから 驚きはしたけれど
考えてみれば 何度誘っても断られるのは 気分が悪いもので

もう誘われることはないだろうな
それも仕方ないのかもな

そう思いながら 久々の友達との集合を楽しんでいた
帰り際 携帯を見るとメールが届いていた

 今日は変なメールを出してしまってごめん

申し訳ないような気がした
そんなことを考えさせるくらいなら
私は要らないものなんじゃないかと思った

あわてて返信を出そうとしたけれど
届いて数時間経っていて
そのままにした


2004年12月22日(水) 軽蔑。

連絡を取らなければこのまま終わるのでしょう。
あなたには帰る家があるのだから
帰らないでと言っても聞いてもらえないのだから
出来るだけ遠ざけようとすることを自己防衛本能と呼んではいけませんか?

傍に居れば居るほど欲が出てくるのは自然なことではありませんか?
我儘を言わないためにあなたを遠ざけようとするのはいけないことですか?

そうやって抑えて抑えて来たら
必然的に優先順位は下がる

どうしてあなたに会いたいと思うかということがわからなくなってしまった
そんな大切なことさえ見えなくなってしまったのなら
もう会うことを止めてしまえばいいのに

私を求めて欲しい
私を必要として欲しい

それが会いたい理由だとしたら
あなたは私を軽蔑しますか?


2004年12月21日(火) いらない。

今日は会えないと言ったら
あのひとは「わかった」と言ってブツリと電話を切った

遅くなるのは目に見えていて
それでも帰ることを知っているから
私は会いたいと思う気持ちに蓋をした

これでいいんだと思う
この距離がちょうどいいのかも知れない

たとえば 本気になったとしても
あのひとは喜ばない 拒絶されるのは耐えられない


2004年12月18日(土) 流されるまま。

本気なのか
酔った勢いなのか

拒否せずそのままにしたのは
確かに私の意志だけれど

思い出すのは
彼女の隣で彼に抱かれた記憶
いつも以上に反応してしまった自分を嫌悪した

好きだからそれでいいと思ったのと
子どもじゃないんだからいちいち騒ぐ必要もない
と思うのは全然違う

そこに気持ちはあったのか
私が便利な女なだけなのか

どんな答えが返ってきても
こわくはないけれど聞くつもりもない

あのときと同じように
ひとり抜け出して湯に浸かりながら
このことは此処に流してしまおうと思った


2004年12月14日(火) 記憶の中できっと二人は生きてゆける。

そんなの嘘だと思う
そんなの綺麗事だと思う

男性の機能は女性よりも頻繁に
性的衝動を持つのは当たり前だと思っていた

だから 求められれば応えるのは当たり前だと そう思っていた

世の奥様は子どもが出来て家族というカタチになると
旦那様の性的処理の相手を放棄してしまうのでしょうか

私の左手をきつく掴んで
名前を呼びながら果てるあの人を
冷静な気持ちで見つめながら
ふとそう思った

だからと言ってこの関係が正しいこととは思わない
だからと言ってこの関係を壊そうとは思わない

あの人が私を必要とする以上は


2004年12月05日(日) 過言。

甘えることに慣れてしまっていて
言わなくてもいいことを言ってしまうのは

私の悪いクセで

自分が女で生まれてきたことを悔やんでも
仕方のないことだとわかっているつもりでも

女じゃなければこんなことにはと
いつまでも被害者ぶっている自分を醜いと思う


2004年12月04日(土) 抱きしめられた腕の強さを未だ覚えている。

プライベートなことは
あんまり話したがらないんですよね

あのひとの後輩のことば

それ以上を聞きたかったけれど
そんな姑息な真似をしたくなくて
そうみたいだねと曖昧に笑う

責任感が強いというのか
他人に心を許していないというのか
他人より大人というのか

果たしてあのひとは何処に属するんだろう?

たぶん
頼りになるはずの人達は
幼い頃から守るべき対象だったのだろうし
それを不思議にも思わなかったのではないかと思う

しっかりしなければという気持ちは
人一倍強いのかも知れない

守るべきものが出来たのだろうと
そんな風に思っていたことは
きっと当たっている

今でも携帯の中に残っているメールは
あのひとの中で消去してしまった過去


杏 |MAIL

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