月。
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綺麗だった 久し振りに集まった仲間たちは 相変わらずなはしゃぎっぷりだったけれど きっと一年前とは違う
すべては自分で選んで決めたこと 決めたことをあとからぐだぐだ言うのは好きじゃない だけどあの笑顔は反則
甘いことばは何度も口にしない
一度口にしたことばは取り消す日まで継続する
一緒に居る時間をたいせつにする
時間になれば必ず帰る
家族と家庭をたいせつにする
さきのことを 何も考えない関係は 周りから見れば 快楽に溺れるだけの愚かなもの けれど いまのあのひとの存在は 私のこころを安定させる それ以上でも それ以下でもなく
もっと近くに居たいと言って あのひとは私を抱く あと何度 あのひとは 私を抱きたいと言うだろうか
顎を支えてくちづける 私の名前を呼びながら果てる その記憶はきっとずっと消えない
いつでも逃げることの出来るひとを好きになる
私を好きだと言ってくれる 彼の気持ちを信じられないのは 私がしたことへの戒め
彼には帰る家があって守るべき家族が居て 私との間にあるのは 不確かなものでしかない それが嫌なら差し出されたその手を放せばいいだけ
誰も私と約束してくれない 世界中が私と約束してくれない
それは私が望んだもの
伸びたばっさり髪を切ったように 自信がなくて後ろ向きな自分を 私は切り捨てられるだろうか
しばらくぶりに 伸ばしていた髪をばっさりと切った 髪を切ると言うことは 何かを決意すると言うこと 私にとっては そういうこと
あなたの傍に居ると 楽に呼吸が出来る
俺がひとりだったら 杏をかっさらいに行くのに
あなたの周りにはいつでも思いがけないトラブルが次から次へと現われて それを冷静に対処することがあなたに架せられた使命で 誰よりもあなたの傍であなたを抱き締めていたかった あなたをすべてのことから守りたかった
誰よりも何よりもあなたをたいせつに想う 泣きたくなるくらい 今でも
ひとは 身体のつながりを持ちさえすれば 相手を手に入れたと思うのだろうか
私の中に占有されたいと思う気持ちも確かに在って 彼のものとして所有される「しるし」が欲しいという気持ち
あの日のことで彼の気が済んでいたらいいのにと思う反面 それじゃあやり逃げじゃん と突っ込みたい気持ちもあって
それでも平静を装いながら ふとした瞬間にこころにコトンと響く それはいつ壊れてもおかしくない関係でしかないのに
縛られない関係が心地いいのはあたりまえで 私も「もう誰にも本気になんてならない」と言う彼と同じなのかも知れない
彼と違うのは ほんとうに欲しいものはもう手に入らないけれど それ以外は欲しくないとわかってしまったから
それでも構わないと思ってしまったから
2004年07月19日(月) |
うかれてはしゃいでハッピーだった自分がみじめなだけ。 |
私には 彼を助けることは出来なくて 出来ることと言えば ただ話を聞くくらい
二年半という時間が彼と彼女の間に流れている以上は それを乗り越えるか このまま逃げるか 決めるのは彼自身
傷つきたくないからと 閉じてしまうのは簡単だけれど 人という生きものは ひとりで居られるほど 強くはないもの
堕ちるところまで堕ちたなら あとは這い上がるしかない
めずらしく愚痴をこぼすあなたの隣で 大きな手をもてあそびながらゆっくりと食事をした
肌にふれる のびた髭のざらざらした感触も 肩口をあまがみする感覚も
さわりごこちのよい肌と やわらかい髪と
やさしくしてくれてありがとう
笑い方が下手なあなたには もっと優しい人が似合う 私はあなたに優しく出来ないから これで終わりにしましょう
理由なんてない あなたが必要じゃないだけ
私にとって あなたはどうでもいい存在で
何度 同じ事を繰り返しても あなたの傍に居ることだけは絶対にないと言える 恋してない ただそれだけ
だからもう放っておいて
包み込まれるように 彼の人に寄りかかっていると 安心する
たとえそれが 間違っていることであっても
色々な雑音は全然耳に入らなくて 聴きたい音だけしか聴こえて来ない
時間は永遠にあるわけじゃないけれど そういう問題でもないのにと思うのは 傲慢な逃げになるのだろうか
残されたメモが一枚
気持ちは彼の人に傾いている
これ以上近づくことは いいことなのか悪いことなのか
残された記憶の欠片は あまい記憶なのか苦い記憶なのか
もうわからない
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