月。
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2003年10月31日(金) あなたに此処に居て欲しい。

反応のない状況に耐えられなくて
誰かに傍に居て欲しかった

だけど
三連休の始まりの金曜日なんて
誰もつかまるはずがない

そのまま帰りたくなくて 遠回りして
あのひとと行った 喫茶店の前を通り過ぎる

あの日
エレベーターを降りる前に
ギュウと抱きしめられた感覚がまだ残っている
もうずいぶんと前なのに

誰かじゃない
あのひとに此処に居て欲しい


2003年10月30日(木) から元気。

電話が鳴っても メールが届いても あのひとからだと思わなくなった
もしかして あのひとからだったらどうしよう と思うようになった

迷惑なんだ おわりにしよう

そう言われるんじゃないかって
そう思うようになった

こわくて仕方がないのは自分の中に在る 「壊したい」 感情で
しあわせになれるはずがない と思う気持ち

自分の中で一度壊れてしまった正常な感情は
もう治ることはないんだと思う

これが自分で決めて選んだことだから

今週 時間に追われて仕事をすることになって
追い詰められると あたふたして固まってしまう私は
悲しいくらい何も出来ないんだなぁと自分を責めてばかりだった

だから がんばったことが 少しだけでも報われたりすると
うれしい気持ちと これまで張っていた気持ちが ぶわっとあふれてしまって
上手に 「うれしい」 って表現できなくなる

子どもみたいに
泣きたくなった

今夜はすこしだけ泣こう
明日からもがんばれるように


2003年10月29日(水) サイクル。

去年の今ごろは
別のひとに恋をしていた

それは結局 実らなかったけれど

来年の今ごろは
また別のひとに恋をしているのだろうか

流れる雲を見ながら ぼんやりそう思った

私の仕事の都合でしばらくあのひとと逢えなくなった
相変わらずあのひとは忙しそうで何も言わずに来てしまった
たまに話す人から 「どうした?具合でも悪いの?」 というメールが届いた

一瞬 あのひとから?と期待してしまった自分に苦笑い
もう何の反応もなくなってから 随分と経つというのに

私が居なくて淋しいと
あのひとが思ってくれていたらいいのに


2003年10月23日(木) 限界。

いよいよ
人相が険しくなっていて
一瞬たじろぐ

人間の限界って何処にあるんだろう?
午後から出勤だったあのひとを見てそう思った

徹底してメールに対する返信は来ないまま
私の中に在った 「期待する」 という気持ちは
私の限界は もう何処かへ吹っ飛んでしまったみたいだ

気持ちが悪いと思われても
一生口をきいてもらえなくても

それでも
おわりがない限り
私はあのひとを想う

気持ちが悪いと思われても
一生口をきいてもらえなくても


2003年10月22日(水) がまんくらべ。

すっかり早起きが身についてしまった

忙しさは
日に日に増すばかりで
収束する気配は全く見えないまま
あわただしい状況をただただ見ているだけの日々

昨夜からは徹夜だったようす
フロアで椅子を並べてねむっている人多数
人間の生活じゃないでしょう

あのひとは
少し早めに起きていて
すれ違いざまに

おはようございます

とひとこと

言えただけマシか
と思うことにする

どうしようもない状況だからと自分に言い聞かせてみても
何も言ってもらえないのはかなしいものなのに
メールにはまったく返信がないまま

それでも私は まだ ばかみたいに 何処かで待っている

たとえあのひとに
もう私に対する気持ちがないのだとしても
無視というその行為は反則だと思うのに

どんなに忙しくても好きなひととなら
連絡を取ろうと思うものではないのですか
終わらせるつもりならもう必要ないと言って
電話でもメールでもたった一言でも

言えないひとことを
いつかあのひとに伝えたい
それを伝えなければ終わらないもの

想ってくれる人をそのまま好きになれたらいいのに


2003年10月21日(火) おれのもの。

昨夜
に2年ぶりに逢った

彼は一緒に居るときには必ず
私が気付かないうちに左手薬指の指輪を外す

それは昔と変わらなくて
うれしかったけれどせつなかった

逢わなかった2年分の出来事を話す私を
やわらかな笑顔で聴きながらずっとみつめるところも
変わらないまま

私は彼を愛していると言えるけれど
彼のすべてを奪い取りたいとは思わない

それは強がりでもなんでもなくて
このかたちが彼と私にはあっていると思うから

あのひとに無視されたまま随分と経って
不安で不安で たまらなかった気持ちが
彼に逢ってギュウと抱きしめられたら
安定した

逢えてよかった

だから今日は
あのひとのことを
せつなく想うこともなかった

しばらくは大丈夫


2003年10月20日(月) 排他。

仕事のことでいっぱいいっぱいで 一緒に居る仲間だけが大切で
他の人を寄せ付けない雰囲気が 痛くてたまらない

その中で笑っているあのひとを見ると
苦しくてたまらない

ほんとうは皆気付いている
そんな身体を無視したスケジュールじゃ
上手くいくはずがないってこと

身体が こころが
壊れちゃったらどうしようもないんだよ
会社は助けてくれないんだよ

だけど
がんばるあのひとを
抱きしめたいのに

私はあのひとの傍に居られない

(2003.10.24)


2003年10月18日(土) 家族旅行。

母は少女のようにはしゃぎ
父は少年のようにはしゃぐ

兄と私はふたりを遠くから眺める
ゆったりとした時間が流れる

しあわせでした


2003年10月17日(金) 反応なし。

こまったなぁと思ったとき
自分のてのひらを見つめるクセがある
そしてそれをゆっくりむすんでひらいてみる

あのひとのことで
私が知っていることは
きっと数えられるくらいしかない

たとえばまだ
あのひとの気持ちが私に傾いているとしても
すんなり一緒に居られるはずがない

ほんとうは聞くのがこわい
もういらないって言われるのがこわい

反応がないということは

迷惑ということ?
あきらめろということ?

ちゃんと言ってくれなきゃわかんないよ

認めたくないから
認めないから


2003年10月16日(木) しづみうを。

日に一度のメールにすら反応がなくなって5日が経つ

自分に
気合を入れるために

スーツを新調し
鬱陶しくなった髪をまとめ
めったに塗らないマスカラを塗って
出社してみる

やさしい表情で笑う上司に

エレガント

と表現される
なんだか微妙な反応

でも うれしい

気持ちは以前より落ち込まなくなったけれど
あのひとに聞きたいことがある

想いはもう消えてしまったのですか

はじまったと思った恋は
はるか彼方へいってしまったのですか

私はもう必要ないのですか

それなら
それで構わない

簡単なこと
想いは 沈めてしまえばいい
こころの 奥の 奥のほうへ

だけど
ばかみたいに 苦しい
姿を見るだけで 声を聴くだけで
ほんと ばかみたいだ

たかだか1ヶ月で
あのひとの何を知っていると言うんだろう
私は

たまに話が出来ればいいなんて嘘だ
このまま生殺しなんて嫌だ

くるしくなったときいつも思うのは
自分には資格なんてないんだ
ということ

それが逃げだってことも
よくわかっている


ねぇ言って
ちゃんと言って
私に聞こえるように
大きな声で。
もう 泣かないでいいように

焼け野ヶ原 作詞・作曲 / こっこ 編曲 / 根岸孝旨


2003年10月15日(水) 2年6ヶ月。

私には 彼を救うことは出来るわけがなくて
ただ 受話器から聞こえる声に うなずくことしか出来なかった

人ひとりの人生を奪って 逃げた代償が この程度なのか

そう思った
それだけしか出来なかった

痛みや苦しみは 私の想像をはるかに超えていて
どうしようもなくせつない想いだけがぐるぐると廻る

だけど私は


2003年10月14日(火) ごほうび。

殺人的な忙しさを背中に感じるだけの日々も
まる三週間を迎え だいぶ慣れてきた

とはいえ

私はただ見ているだけで
何も出来ないことは
変わりがなく

だけど
ごくたまに
ふたりで話せる時間が
ぽっかりあって

今日はそんな日だった

まだまだまだまだまだ忙しいみたい と言う彼に
大変ですね としか声が掛けられない

がんばっているのは もう十分わかっているから

最初はふつうに話していたのに
ふと気付いたら指先がふるえていた

緊張しすぎ

多くを望まなければ
このたった数分の出来事だけで
じゅうぶんと思えたりする


2003年10月13日(月) おわりにするなら。

あのひとからの連絡が途絶えても
此処に居る間 姿だけは毎日見ることが出来る

それだけでしあわせに思ったり
それだけだと不幸せに思ったり

ひとり 上がったり 下がったり 下がったり している

手の届かないひとに なってしまうのだろうか
勝手に運命を感じてしまった気持ちも 少しずつかたちをかえるのだろうか

考えすぎても仕方がない
わかっているけれど

自分のこころに聞いてみる

 彼のことをまだ好きなの?
 まだどうしても欲しいと思っているの?

まだ こころのいちばん奥のところで
まだ あのひとを想っている

このまま放っていかないで
きちんと終わりにしてからいって
線をひくのはあなたからにして

私はこのまま此処に居るから


2003年10月12日(日) 充電完了。

朝は公園でバーベキュー
夜はそのままたこ焼きパーティー

のんびりと充実した週末を過ごした
ただの呑んだくれと言えば呑んだくれだけれど

あのひとのことを想う暇もないまま
ただ笑っていられる時間が
有難かった

こうして過ごすことが出来るのは
いつまでだろう


2003年10月11日(土) 江ノ島。

思い切って誘ってみたけれど
仕事か家で寝てる
だそうだ

 泣くな
 泣いて解決するなら
 泣いてみろ

 おちこむな
 おちこんだところで
 何か解決するのか?

 何もしないで後悔するなら
 何かやって後悔しろ

そう
思った

あのひとの今の精神状態を考えたら
約束なんてひとつも出来ないことは仕方のないこと

一度断られて それで終わりになんて出来ない
もう この恋は 私の中で動き始めてしまった

何もしないで 指をくわえて待っているのは ガラじゃない
自分で動いて それでもダメなら そこからまた始めればいい

◇◇◇

聞いてくれてありがとう

ごめんね 私
ひとつだけ嘘をついた

彼には契約を交わしたひとが居る
だけどそんなこともうどうでもいい
どうしても欲しい

自分のしあわせを得るために
誰かのしあわせを踏みにじってでも
どうしても欲しい

どんなに責められたとしても
それでも構わないくらいに

わがままな想い


2003年10月10日(金) 知恵の輪。

今日は 生まれてはじめて 付き合った彼の誕生日

最後はお約束のように ドロドロだったけれど
もう二度と会いたくないと思うくらい つらく苦しい思いもしたけれど
お互い 若かったなと 今となっては思う

元気ですか?しあわせですか?

◇◇◇

あのひとは
今週 二度目の午前休
もう相当 しんどいんだろうね

メールさえ届かない日々にも慣れつつある自分がこわい

私から 何を仕掛けても 結局 彼の負担になるのなら
私は 何もしないで ただ 黙って待っていればいいのかも知れない

だけど
ただ待っていればいつか王子さまが・・・
なんて戯言 私は 最初から信じていない

ただ好きでいて それだけで良くて
なんて そんなの全部嘘だから

そんなことを続けていたら
卑屈な自分になってしまうだけだから

あのひとがこれから先
私にずっと連絡を取ろうと思わなくても

 迷惑なんだ
 もうやめてくれ

そう言われるまでは
私はあのひとを好きで居る
あのひとは私を好きで居てくれる
そう思っている

たった今
ほんの数分間だけ
ふたりきりだった

時間が止まればいいのに
本気でそう思った


2003年10月09日(木) 衝動買い。

上司公認で早退した
元気ないことが上司にバレるなんてヘボい

平日の早い時間にあちこちの店をフラフラ
何でこんな時間でもこんなにたくさんの人が居るんだろ
私もか

大好きなかばん屋さんで
仕事用に使うかばんを衝動買い
少しスッキリした

これで少しはがんばろうって気持ちにもなるかな
こうやって自分を甘やかさないとヘコみっぱなしが直りそうもない

上司から 私が 「元気ない」 って聞いた友達が
忙しい合間を縫って 「大丈夫?」 ってメールをくれた
こういう時って ほんと やさしさが沁みる

でも
あのひとからの連絡が欲しい
他のひとじゃダメなんだ


2003年10月08日(水) 呑んだくれ。

出張帰りの友達とのむ
お互いの恋の話で盛り上がる

揃って不毛な恋をしているね 成長がないね お互い

そう言い合いながらも
それでもいいってお互いに思っている

だって
好きなひとが存在するということは
そのひとが自分を想ってくれているということは
それだけで奇跡だと思うから

だけど 今日はメールさえ届かなかった
仕方ないってわかっていても せつない


2003年10月07日(火) ためいき。

午前休してた
疲れは限界を超えているみたい
身体が心配 大丈夫かな 壊れちゃいそうでこわい

ここ 二週間 ロクに会話もしていない

たとえば もし 私とのことは もうどうでもいいことになっていたとしたら?
たとえば もし あのひとの家庭に 新しい家族が増えることになっていたとしたら?

わるいほう わるいほうへ考えるのは 私の悪いくせで
それはきっと そう思っていたほうが 逃げ道をつくることが出来るから
一種の 「自己防衛本能」 ってものなんだろうと思う

だけど
声を聞くだけで
姿を見かけただけで
あのひとを何処かに感じるだけで
こころがキュウとなる

ためいきが増えたのは 兄のせいじゃない あのひとに恋をしたから
私は 自分のことで精一杯で 自分のことしか考えていないから

私が想うようにあのひとは
私のことを想ってくれているのかな
もともとない自信が何処かにいってしまった


2003年10月06日(月) 6日。

6日ですよね?
6日ですよ 大丈夫ですか?

ようやく
会話らしい会話
たったの数分間だったけれど

笑顔が泣き出しそうで
相当疲れていることがわかる
きっと今週も休んでいないんだろう

メールの返信がなくて
もしかしたら倒れてるかも?
なんて勝手に心配していて

それでちゃんと出勤していたら
笑って話し掛けたりなんかしない
って思っていたのに

姿を見つけたら
そんな気持ちは吹っ飛んでいて

此処に居てくれればいい

私のことを
もう何処かに
追い遣ってしまっていたとしても

私から
笑顔で話し掛けよう
勝手に好きでいよう


2003年10月05日(日) カラカラ。

ちゃんと口をきかなくなって
二週間が過ぎようとしている

毎日の終わり頃 思い出したように
素っ気ないメールが一通ずつ届くだけ

忙しいのはわかっているつもりだけれど
それだけってけっこう悲しい

それだけでも有難いって思えってことかな

私のこと好きですか?
私に逢いたいって思ってくれていますか?
私のこと抱きしめたいって思ってくれていますか?

私ひとりが空回りしているみたいで
とてもかなしい 早く気付いて


2003年10月04日(土) 泡盛。

やっぱり
こっちで飲むものではないみたい

電車乗り過ごすし
気持ち悪くなって全部出しちゃうし
酔っ払って電話しちゃうし
留守電残しちゃうし

忙しいのも
構っている余裕がないのも
全部 全部 わかっている

それなのに
構ってもらいたくて仕方がない
エゴばっかりで 自己嫌悪

翌日アルコォルが
きれいに残ってしまった
もう こっちでは飲まない

電話もしない
メールも待たない
勝手にあなたを好きで居る


2003年10月03日(金) どうしても欲しい。

声を掛けそびれてしまった チャンスだったのに
ふぅと一呼吸おいたら ジャマが入ってしまった

今週はほんとうに大変そう

きちんと眠っていないだろうし
きちんと食事も摂っていないだろうと思う
けれど朝はきちんと出勤している

残っているのは 気力だけなんだろうな

傍に居て触れて和ませてあげたいけれど
私にそれは出来ないんだと思い知ることが
結構なダメージになっている

何も出来ないから
せめて同じ時間に出勤してみようと思って
今週は早めに家を出ている

こんなこと知られたら引かれるかも知れない
ためいきばかりが増えている


2003年10月02日(木) 指輪。

彼が指輪をしていてもしていなくても
好きになってしまっただろうと
妙に冷静に思う

忙しいことを言い訳に
彼が私を切り捨ててしまっても
それでも私は彼を好きでいるだろう

理屈なんかじゃない
ただ好きか嫌いか
それだけ

手に入らないと思うからこそ 欲しいのかも知れない
だけど そんなことも もう どうでもいい


恋が高尚だなんて嘘だ。好きって気持ちはエゴでしかない。
でも欲しいものは欲しい。どうしても欲しい。
気持ちが悪いと思われても。一生口をきいてもらえなくても。

片恋症候群 山本文緒 「みんないってしまう」(角川文庫)より


2003年10月01日(水) 身体だけが心配です。

この数日で
金木犀の匂いがつよく香るようになってきた
すっかり秋なのねと ほのぼのしつつ
いつもより 1時間早めの出社

しばらくして背後から 彼の「おはようございます」と言う声が聞こえる
私にじゃないけれど どうにか元気そうだから よし

昨日より気分は上がった かな
自分も忙しくなって来たこともあるし
此処に吐き出したことでだいぶ楽になった

彼は相変わらず忙しそう
殺気すら感じられる

走る必要なんてない職場なのに
バタバタと走っている姿を見かけて
相当忙しいんだろうと思う

あ すいません
あ ごめんなさい

出会いがしらに
ぶつかりそうになって言ったひとことが
お互いに向けられた久し振りの言葉

それもどうかと思うけれど

まだ私の気持ちは
彼に向かって育っていっている
落ち着いたらゆっくり話がしたいけれど
いつになることやら


杏 |MAIL

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