月。
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2002年08月30日(金) 未来。

ひとつ間違えれば
もう二度と修復のきかない関係を
望んだのは私で

それ以上に
彼を必要とする気持ちが芽生えるかもしれない
と淡い期待を持っていたのも私で

半年経った今
好きだと思う気持ちは
確かにあるけれど
それだけ

彼との未来を思い描くこと

それが出来ない限りは
二人の関係を穏やかにすることはないのだと
わかり過ぎるほどわかっている

彼を可愛いと
愛おしいと思う気持ちはあっても
彼との未来を思い描くことが
出来ない


2002年08月29日(木) 温度差。

たぶん

彼と私の気持ちの温度は
いつも温度差がある

彼の温度が上がれば
私の温度が下がり

彼の温度が下がれば
私の温度が上がる

そんな関係は何も生みださない


2002年08月28日(水) 此処じゃない何処かへ。

今秋、彼女と彼が入籍することに決まった

サラリと自然に言われたせいか
聞いてから理解するまでに少し時間が掛かった

『あぁ早く
 おめでとうって言わなくちゃ』

そう思いながら
彼女の話に相槌を打ち続ける自分

出逢って半年
付き合って3ヶ月
それが早いかどうかはわからないけれど

彼女が付き合うと決めたからには
来年には一緒になるだろうと思っていたから
想像していたより驚きは少なかった

そっと

深呼吸をして口を開いた
「おめでとう」
ちゃんと笑顔で言えた

だけどやっぱり淋しいという気持ちが
心の何処かに在った

私は何処へ行きたいのだろう
此処じゃない何処かへ?


2002年08月26日(月) 混濁。

笑っていない自分に気付く

私という存在は彼にとってたいせつな人であるのかも知れない
だけど彼の傍で笑顔でいられる自分でないことは
はじめからわかっていたことだった

こわいと言い続けて彼の手を離せずにいたけれど
いい加減きちんと線を引くべきだと
いい加減彼の手を離すべきだと

何度同じことを考え続けているのだろう
何度同じことを繰り返したらいいのだろう

誰にも彼の存在を言えないのは
彼をほんとうに好きではないから

彼と一緒に居ても
彼と話しているときでも
いつでもあのひとと比べている

あのひとだったら

こうやって聞いてくれる
こうやって相槌を打ってくれる
こうやって私を安心させてくれる

いつでもぼんやりと考えている

こんなのおかしい
一緒に居る意味なんてない
彼を好きだなんて言えない

こわいけれど
もうこれ以上は苦しくなるだけだ
もうこれ以上は彼を追い詰めるだけだ

手を離さなければ
だけどこわくて堪らない


2002年08月21日(水) 非道。

例えばもし二人きりで
無人島に流れ着いたとしたら
素直に彼を受け容れられるのかも知れない

彼を好きと想う気持ちは此処にあるけれど
ふたりきりの未来を思い描くことは出来るけれど
ふたりきりでなければ考えられない

私のたいせつなひとたちに彼を会わせることは出来ない

それが答えなのだとわかっていても
此処にひとりきりになるのがこわくてたまらない

今はまだ彼の手を離せない

ふたりで居ても
ぼんやりしてしまう私を
彼はたいせつにしてくれるのに
彼を棄てる日のことばかりを考えている


2002年08月14日(水) 彼。

情けなくてくやしくて
抑えきれず涙が零れ落ちそうになって
慌てて席を外した

彼の姿を見て
安心してしまったからかも知れない

まだまだ修行が足りない

もう随分経つのに
ぴよぴよのヒヨッコで
ふわふわと渡り歩いている私を
この数ヶ月間、優しく見守ってくれた彼

出来ることなら
彼の手を掴んで引き寄せたかった
抱き締めてくちづけたかった
彼に触れたかった

それすらも出来ないなら
いっそ出逢わなければよかった

女でなんて生まれて来たくなかった

抱き締めたくても抱き締められない
そんな切ない想いを抱えたまま
彼の傍に居たかった


2002年08月13日(火) 作戦。

これが作戦だったらすごい

恋愛は押して押して 思い切り引く
そんな強引さと潔さが大事
らしい

5ヶ月
ほとんど毎日泊まりに来ていた彼は
この間の週末を境にぱったり現れなくなった

電話もメールも何もなし

「ぽっかり穴が開く」とはこういうことか

だけど彼は毎日遅くまで飲み歩いていると聞いた
ひとりは耐えられないひとだから
それでも頑張っている方だと
思う

此処で踏みとどまるのが
きっと正しい選択

たぶん平気
あなたがいても いなくても


2002年08月12日(月) 微熱。

朝からなんだか
身体がふわふわする

定時に間に合うよう家を出たのに
どうしてもどうしても家に戻りたくなって
駅まで行って引き返してしまった

午前半すると会社に電話を掛け
溜まっていた洗濯物を少しだけ片付ける
昼食にパスタを作って食べる

午後から出掛ける
気持ちは静まらない
身体のふわふわは増すばかり

こんな日は
眠ってしまったほうがいい
出来るだけ早く


2002年08月11日(日) うわごと。

曖昧なまま週末を過ごした
朝になって悔やむ癖
いい加減止めたい

昨夜
深夜に呼び出され
このまま終わるのが嫌で
彼を強引に引き止めた

身体を張って

そしてそのまま
ズルズルと彼の身体を離さなかった
彼の体温に触れていると心が落ち着くから

身体が馴染めば馴染むほど
離れ難くなるのは
当然

よくない

こんな関係を続けていたら
いつかきっと彼を壊してしまうだろう
もう壊れてしまっているのだろうか

身体を重ねている間

一生俺の身体だけ欲しがって
一生こんなふうになるのは俺だけにして

うわごとのように囁く彼の言葉に
私の身体は熱くなったけれど
心は冷めていくようだった

一生なんて信じない


2002年08月10日(土) コワバル。

『あなたの泣き顔が頭から離れません』

閉じてしまおうと
消してしまおうと思っていたのに
どうしてあなたはそうやって
私を引き止めるの

もう心も身体もこわばってしまって
どうしていいのかわからない

逢いたいと思う気持ちと
逢いたくないと思う気持ち

指先の震えが止まらない

あなたは私に好かれたいのですか

あなたは私に嫌われたいのですか

あなたは私に好かれたいのですか

あなたは私に嫌われたいのですか

あなたは私に好かれたいのですか

あなたは私に嫌われたいのですか

あなたは私に好かれたいのですか

あなたは私に嫌われたいのですか

私はもう
どうしていいのかわからない
どうしたらあなたは満足ですか?


2002年08月09日(金) 堂々巡り。

どうしていつも
こうなってしまうんだろう

楽しく飲んでいたはずなのに
気が付けば言い合いになってしまう

彼の問いかけに
「うん」と言えないこと
それが全ての原因

近付けば近付くほど
苦しくなってしまうことがもうわかっているから
今だってもう苦しくてたまらない

軽い気持ちでそう言えたらどんなに


2002年08月08日(木) 脆弱。

ほんとうのことを知っても
想ってくれる彼を受け容れられないのなら
彼とは無理にでも離れなければならないんだと思う

けれど私はずるいから
此処でひとりになることがこわいから
彼の手を振り切ることを
ためらっている

あの日

「来るべき日が来たんだ・・・」

そう思った時
ぱたぱたと零れ落ちた涙は
どんな意味を持っていたんだろう?

私は彼に壊してもらいたいけれど
彼は私に壊して欲しいのかもしれない


2002年08月07日(水) 面倒臭ぇ。

約束があるならあるでハッキリ言えばいい
相手が煮え切らない態度なら押し倒してしまえばいい
カクシゴトするくらいなら最初から話に乗らなければいい

私のツレってことを気にするくらいなら
最初から興味なんて持つなよ

そうやってしあわせを逃せばいい
自分を高く売ろうなんて
今さら

異性が間に入るとそんなに躊躇うものなのか
話をする気も失せた
もういい

あぁ面倒臭ぇ


2002年08月06日(火) 桜色の痕。

華奢な彼の鎖骨に
綺麗に桜色の痕がふたつ

その痕をゆっくり指先でなぞって
彼の肩を引寄せくちびるを押しあてて思った

どんな想いで痕を残すんだろう

別れた彼女と逢っていようが
別れた彼女と身体を重ねていようが
別れた彼女とそう簡単に縁が切れるはずはなく

半端な私が口を出す領分じゃない

ただ気付いたのは
私はもう彼を愛している
何も出来ないけれど


2002年08月05日(月) そんなこと。

ほんとうのことを告げると
ポツリと彼が言った

「そんなことで全てを諦めてしまうのは違うと思う」

そんなことなの
そんなことで流してしまえるの
そんなことで流してしまって良いの
あなたにとっては所詮「そんなこと」なの

心に溢れる幾つもの疑問符をそのままに
私は彼のぬくもりに包まれて眠る

「子ども欲しくないの?」
「うん」
「どうして?」

芽生えた生命を
愛おしいと思えなかった私に
そんなにストレートに聞かないで

ほんとうだったら
私は此処に居なかった

あなたに抱かれることも
あなたを憎むことも
なかった


2002年08月04日(日) 鏡。

私の何処を気に入ったの?
私の何を欲しいと思ったの?

いつでも何度でも聞いてしまうのは
年を重ねれば重ねるほど醜くなってゆく肌が
私から自信を奪ってゆくから

私の醜い心がそうさせているのか
いつまでたっても綺麗にならない肌

いつか綺麗になると信じてきたけれど
いつまでたっても綺麗にならない肌

輪郭はどんどん歪み出す

鏡も見たくない
誰にも逢いたくない

誰も私を見ないで


2002年08月03日(土) 気が付けば。

彼のことを考えている自分がいる

次の瞬間
そんな気持ちを
打ち消してしまいたいと思う

築き上げようとする端から壊してしまいたい

意識して逢わなければ
こんな半端な気持ちは消えてしまうのだろうか
そんなこともあったねといつか笑えるのだろうか


2002年08月02日(金) もうどうしようもない。

彼には何度も
付き合おうと言われているけれど
私はずっと断りつづけている

彼のことは好き
だけど近付けば近付くほど
苦しくなるのも事実で

もう一度
棄てられるのが怖いから
近付きたくない

だけどひとりはこわい

それの繰り返し

それでも彼は私の傍に居てくれる
だけど結局どうして?って話になる

逢うたび
気まずい雰囲気になって
言い合いになってしまうだけなのに

どうして思い切ってこの手を離せないんだろう


2002年08月01日(木) アバズレ。

精神的に繋がっていれば
身体の繋がりなんてどうでもいい

そう思っているのに
いつも選ぶのは身体の繋がり

まともな話ひとつ出来ないのに
肌の合うひとばかりを求めている

身体を重ねている間はしあわせだけれど
それ以外では一緒に居るのも
苦痛と感じる

それだけじゃ持たないこともよくわかっているのに
どうしてそこから離れられないんだろう

女という性に対する嫌悪感ばかりが募る


杏 |MAIL

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