月。
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2002年07月30日(火) 最低。

「杏さんが言えないなら、俺が言う」

深夜から話し出して
何をどう頑張っても気持ちは平行線
話し合いは決裂

早朝、彼は別れを告げに来た

待っている間じゅう
身体の震えが止まらなかった

もう逢えないんだね
もう此処に来ることもないんだね
もっと一緒に居たかった

そんな言葉をぼんやり聞きながら
私はただ声も出さずに泣くことしか出来なかった

私は、味方が居なくなることがこわかったから
たったひとりで頑張り続けることがつらかったから
ただそれだけの気持ちで彼の手に縋った

もうどうでもいいと思った
それでも彼を選べないのに


2002年07月29日(月) 今だけ。

言わせたくなかった言葉を
無理矢理引き出してしまった

逢えば逢うほど
想いは募るばかりで
もどかしさは募るばかりで

彼の想いを
受け容れることも出来ずに
ただ彼の想いが冷めるように
逃げてばかりだった

出逢いたくなかった
出逢うべきではなかった

苦しいのは今だけ
悲しいのは今だけ
淋しいのは今だけ

あなたの優しい手に
甘えてしまった私を一生許さないで


2002年07月26日(金) 糸。

彼以上
愛せるひとはいない
彼の手だけは離したくない

そう いつか伝えたい


2002年07月23日(火) 最愛。

あなたの隣に居たかった
あなたの笑顔をひとり占めしたかった
あなたの腕に包まれてしあわせを感じたかった

私の声は
もうあなたには
届かないのかも知れないけれど

どうかしあわせで


2002年07月22日(月) 表か裏か。

彼にあってみようと思った

逢わないと決めて一年が過ぎ
彼からの連絡はないままで
その日を終えたけれど

このまま一生逢わないままで終わりたくない
彼にとって私がもう過去の存在になっていることを
はっきりと思い知るまでは

執念?それでも構わない

まだ何処かで期待している自分が居て
粉砕するまで消せない想いが在る限り

時間がどれだけ経とうとも
罪が消えることはないけれど

彼にはもう
たいせつな女性が
居るかもしれないけれど


2002年07月21日(日) 願望。

逢えば逢うほど彼を好きと
彼を必要だと思うようになっているのに
どうしても前に進めない

過ぎてしまったことと
そう言って割り切るにはあまりにも
我儘な選択をしてしまった

ほんとうの私を彼は知らない

知らせないまま
遣り過ごそうとしている自分
ほんとうのことを伝えたところで
事実は何も変わらないじゃないか

だけどほんとうは軽蔑されたくないだけ

一度でも人として
してはいけないことをしてしまった罰は
一生背負うしかない

彼を遠ざけたい
此処で朽ち果ててしまいたい


2002年07月17日(水) 存在。

あわただしい毎日
誰とも話さない毎日
ただただ仕事をこなす毎日

そんな毎日の中で
彼は私の身体を気遣ってくれ
毎日頑張っているねと言葉にして伝えてくれる

彼は自分の想いを遂げているだけなのかもしれないけれど
今の私にとって彼の存在は精神的な支えになっている

だけど

彼を受け容れていても
彼を誰よりも大切に想っていても

私の中にはまだ 別のひとが居る

そう思うなら
繋いでいるこの手を
思い切って離すしかないのに


2002年07月10日(水) 逢いたい。

言いたいことを全て言ってしまって
何もかも曝け出してみたい

彼に逢いたい

私を嫌いになって
私の前から消えて


2002年07月07日(日) 指輪。

彼女と彼に
久し振りに会った

二人で居ることが自然になっていた
二人の間に穏やかで確かな時間が流れていると感じた
二人の薬指におそろいの指輪を見つけた

嬉しいと思う気持ちと淋しいと思う気持ちが交錯する

よかったねと言いながら
淋しい 行かないでと思う気持ちが
私の中に在ることに気付いてしまった

隠して蓋をして仕舞って
何も気付かないふりをして


2002年07月06日(土) 陽だまり。

流風にそっくりなコに逢った
あなたにも逢わせたかった

片方の目はオレンジ
もう片方の目はブルー

違っていたのは
ゴールドっぽい配色の毛並みと
彼だったこと

思わず近付いて
連れていたおじいさんに聞いていた

「触れてもいいですか?」

久し振りに触った
柔らかくてフカフカな感触
陽だまりの匂いがした

彼は黙って
私が触れるままされるまま
そんなところまで流風にそっくりだった

あなたに知らせたかった


2002年07月05日(金) ガチガチ。

長い長い
一週間が終わった

まだまだ こんな状態は 続くのだけれど
三日後には また新しい一週間が始まるのだけれど

頑張った私にご褒美をあげよう

バスタブにぬるめのお湯を張り
お気に入りのバニラの入浴剤を入れて
電気を消してオレンジの香りのするキャンドルに火を灯す
衝動買いしたあひるをプカプカと浮かべる

何も考えずに
ゆっくり浸かって
ぼんやりとひとりを過ごす

ガチガチになっていた心がほぐれ出す


2002年07月04日(木) サリー。

ほんとうに
嫌われているなと感じる
全然対応が違うのでわかりやすい

だけどお金貰ってる以上はプロ
私のことを嫌いだとしても
我慢して頂く

見ていてイライラするなら
上手いこと仕切るのも
お前の仕事

と開き直ることに決めた

卑屈になって
自分を責めてばかりいる場合じゃない
こんなことで挫けているほど暇じゃない

うん まだ大丈夫だ 頑張れる


2002年07月03日(水) がんばりどころ。

今はしんどくても頑張るところ

何度も何度も 自分に言い聞かせながら
なんとかやっていこうと思う

初めてのことは時間が掛かっても仕方がない
わからないことをひとつずつ理解してゆくしかない

たとえ
周りを苛立たせてしまっても
役に立たないと言われても
見放されたとしても

此処で投げ出してしまったら
全てが意味のないことになってしまうから
挫けそうになっても何度でも立ち上がる

自分の底力を信じる


2002年07月02日(火) あの頃とは違う。

たった一年でも
随分と周りの景色は変わった

願えば叶うと思っていた想いは
何処かに消えてしまった

いつか記憶は薄れ
いつか苦しみは消える

そんなことは未来永劫ありえない

この想いと共に
苦しみながら生きることが
私に許された唯一のことなのだと思い知る


2002年07月01日(月) 裏腹。

気が付けば
抱き締められて眠ることが
日課みたいになっていた

怖い

彼を必要とする自分になりたくないのに
心と身体はどうしてこうも違うのだろう
零れ落ちた言葉は「逢いたい」だった

朝を迎えて落ち着いた頭で思う

このままじゃいけない
彼を必要としてはいけない

今日から
そう簡単には
逢えない距離になる

離れるには絶好のタイミング


杏 |MAIL

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