例えば 電車に乗ろうとして、たいてい2列の先頭に並んでいても、いざ電車が着いてドアが開いても足萎えでトロいから若い人に先を越されて座れないことも多い。
だからパートを辞めてからは白髪染めを止めて、たとえ実年齢より上に見られるとしても電車やバスには座りたい。
去年の夏、いつものように先頭で電車待ちをしていたが、その日の電車は停車位置よりずれて止まったため、横に並んでいた息子世代と思われる男性に先を越されて座れなかった。 その男性は電車待ちの間もずっとスマホを見ていたが、それでも電車が来たら私を遮るようにして一人分しか開いてなかった席に窮屈そうに座ってスマホを再開した。 定位置に止まってくれていたら足萎えの私でも座れたかもしれない。 その男性から見たら私は厚かましいおばんに見えたのだろうか。
首都圏の地下鉄では目に見えなくても、私のように人工関節者などが席を譲ってほしい時のためのヘルプカードがあることはテレビのニュースで知っていた。 それが私の住んでる市でももらえることが分かって、娘がもらってきてくれた。 今はまだ電車に乗って出かけることは冒険みたいなものだから控えているけれど、ようやく駅まで約1キロは歩けるようになったから利用する日が来るかもしれない。
83歳のプール友達のように京都の迎賓館や弘法市は無理でも、息子の家には行けるようになりたい。
先日、家から5分約600mくらいのところに食料品だけのスーパーがオープンした。 オープン当初は目玉商品目当てで混雑するだろうと、オープンセールが終わってから行こうと決めていた。 そうは言っても主人と一緒にオープンから三日目には行ったのだ。 要は私一人で行って買ったものを自分で持って帰れるかどうかなのだ。
転ばないよう、転ばないよう、自分に言い聞かせるように意識しながら歩いて、献立は予め決めておいてあんまり店内でうろうろしなくて済むように細心の注意を払って今日で2回目。 買ったものはコロコロではなくてリッックに入るくらいの量だけ。
それでも ネットスーパーではお目にかかれない新鮮なイワシとかブリのアラとか、ついつい欲にかられてしまう。 だから今日はイワシを圧力鍋で炊いて、明日の夕食には先日頂いた大根でブリ大根を作ろうと思う。 近隣の農家さんが作った野菜のコーナーもあった。
そういえば一昨年、入院してたとき同室だった人のご主人は、○○スーパーに野菜を納品してるって言ってたなぁ。 それにしても自分の足で買い物に行って、献立を決めて何とうれしい事だろう。 今まで当り前だと思っていたことが、私にとって当たり前でない時期があったからうれしくてならない。 時々、寄る年波なのか何なのか家事がおっくうになるけれど、自分の足で買い物できたら少しは気持ちも変わってくる。
スマホの歩数計はわずか2043歩の距離だけれど 正に買い物リハビリだなぁと、一人で悦に入ってる。
最近、家事がおっくうでならない。 もともと掃除は苦手だったけれど、洗濯と食事の用意はそれなりにこなしてきたつもりだ。 それが足の不調も原因しているのだろうけれど、食事の用意がハッキリ言えばしんどい。
それでも 私が用意しなければご飯にありつけないから一応、頑張ってる。 本当に足が痛くて身動きできないときは、主人がホカ弁を買ってくるがそれとてよっぽどの時だけ。 でも 最低限食事の用意だけは私に課せられた勤めだと思ってる。 だから 今日もオムレツ・菜の花の辛子和え・鮭のアラを入れた具だくさんの味噌汁を予定してる。
主人の休みの日に買い物に連れて行ってもらって買い置きしてあるものや、ネットスーパーを利用して頑張ってる。 いくら しんどくても食事の用意もできないようだと主婦とも言えないだろうし。
でも きのうの節分には関西でいうところのバラ寿司を作った。 たっぷりの錦糸卵で美味しかった。 豆まきもしなかった。
ところでテレビでコンビニなどで店員に恵方巻のノルマがあるようなニュースをしていたけれど、去年の入院中に読んだ『コンビニ人間』の本のことを思い出した。 主人公のあの見事なまでのマニュアル通りの勤めぶりにどう対処するだろうかなぁとふと思った。
眠れずに 日付が変わって今日から2月。
2月が一番寒いという人もいるけれど、 節分・立春と確実に春に向かっている。 1月は行く、2月は逃げる、3月は去る、って言うしね。
童謡に
♪ 春よ来い 早く来い 歩き始めたみぃちゃんが おんもへ出たいと待っている ♪
私もそんな心境。
精神安定剤のおかげでこの冬、血圧は落ち着いているけれど 足のほうは まだまだ不安が抜けずに びくびく暮らしてる。 もういい加減 何とかしたい。。。
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