入院中に私がしたかったことは パソコン。
きのう リハビリで病院に行ったら 私が入院していた部屋がリフォーム中とかで、まだ入院していて他の部屋に変わらされていた同室の人に聞いたらパソコンが使える部屋に改装しているという話だった。
私のいた病棟は関節センターと脊椎センターというところで、特に脊椎を手術した働き盛りと思われるような男性患者も多く居た。 今後もそういう疾患を抱えた患者が増えるだろうという予測なのか、時代のニーズに応えるということなのかパソコンが使える病室ってのは私のようなおばちゃんにとっても魅力的だな、と思った。
そして 入院中に口にしたかったものは、美味しいコーヒーときつねうどんが食べたかった。
どちらも退院してきてすぐに叶えられたことだが、体調もよく言われる薄皮を剥ぐという表現よりもゆっくりした感覚で毎日少しづつ違う体調を感じている。
願わくば まだ手術していない右足と股関節がおとなしくしていてくれることを願うのみだ。
許されて術後を厭う年の瀬や
私 「なんか、膝が自分のじゃぁないようで違和感というか異物感があるんですけど」
理学療法士 「そりゃぁそうですよ、異物じゃなくて人工関節が入ってるんですから」
入院中に何度か交わしたこの会話・・・明日で手術から4週間が経つけれど、異物感は未だに抜けない。 いつになったらしっくりと私の膝関節になってくれるのだろう。。。
私の入院していた病棟は脊椎センターとか関節センターという科目になっていて、命に別状のない骨に関するところだった。 でも提携している老健からの高齢者の患者も多くて、認知障害のお年寄りを何人か見た。 認知症状があるから ナースコールを無意識なのかどうなのか何度も押す患者が居て、そのたびにナース同士顔を見合わせて苦笑いするだけの光景を何度か見た。 私の疾患は人工関節置き換え術だけれど、これは命に別状はないけれど下手をすれば寝たきりになる可能性がある。 ・・・ということは 無意識にせよ何回もナ−スコールを押す患者になるかもしれないということだ。
ただ 私が手術した夜の担当の方は 「○○と申します、私が今晩お世話させていただきます」と名札をかざして笑顔で言った。 本当にありがたくうれしかったことを覚えている。
2012年12月23日(日) |
26日の入院生活でした |
きのうの午後 私にとっては長い長い26日の入院生活を過して無事に退院してきました。
まだまだか潮時なのか逡巡し人工関節我が身となり
仰向けど横向けどなお楽ならぬ身の置きどころなし手術あと
置き換えし膝パーツの術あと見ればわが人生のケロイド模様
朝も昼も夜も長き病棟で同病哀れみて集いおり
思うよう動かぬ足を見かねてか靴を履くのに孫が手を貸す
リハビリの鏡に映る我が姿おぞましくも愛しくもありて
リハビリを人に越されて落ち込む日飴玉一つ我を慰む
初雪のメール届けど常春の病床ゆえに返事渋りおり
面会のざわめき聞きつまどろみて野を駆ける夢を見ており
満面で退院告げる人ありて吾も続けとリハビリ励む
病室の窓より見ゆる黎明や駅舎を染めて街も目覚める
療法士の手の温もり感じつつリハビリの日々世間は師走
|