たぶん・・小学校の遠足以来だろう・・ 姫路城とともに日本で始めて世界遺産に登録された法隆寺に行ってきた。 歴史教室の先生が同じ奈良県にあるのですから現地に行って学んで下さい、と言われたので。 まぁ あちこちのお寺に行ってるからそんなに感慨はないけれど、さすが世界遺産と思ったことは小中学校の遠足や修学旅行とおぼしき児童生徒の多さ、これにはかなり驚いた。 アルバムにでもするのか教師とも添乗員とも違うビデオやカメラを持った男性が多かったこと。 そこに横浜や名古屋方面からのツアー客・・。 『紅に染まる高野山と世界遺産の法隆寺秘宝展』という名のツアー。 だから五重塔のある西院伽藍などではすごい行列を作っていて、係員が入り口が混んでいますので立ち止まらないで見学して下さい、 と案内する始末。 やっぱりこういうお寺は苦手だ・・。 秘宝展目当てとしても早朝かつるべ落としの夕方に来るべきだな。
我々は先生お勧めのそんなに大勢の見学者が多くない西円堂に行く。 今の建物は鎌倉時代のものだそうだけれど、建立者である藤原不比等の妻で橘三千代とその娘の光明皇后の思いを教えてもらう。 (でも それは先生の想像なのだそうだ・・) やっぱり みんな家を継ぐための男の子が欲しいんだ・・。 家を継ぐのは男・・そういう考えに私は産む側の性にいる者として大きな声で反論したい気持ちもあるけれど、それはそれとして人それぞれの立場もあることだし・・。
私は ここしばらくいつにもまして自分と会話する日々を過ごしている。
我が心 晴れぬ夜明けの おぼろ月
君知るや 母の淋しさ 秋の風
鐘が鳴り 往時を偲ぶ 風鐸や
毎日 いろんなニュースがあるけれど 小学生が給食のパンを喉につめて亡くなったという報道に 私は親御さんの気持ちはいかばかりだろう・・と切ない思いでいる。 朝はいつものように登校しただろうに、 学校からの連絡でどんなに驚いたことだろう。 男の子はきっとふざけて早食いでもしていたのだろうが テレビで大食い選手権のような番組が放送されていることも一因だろうか うちの息子も子供時代は関西弁で言うなら ちょけ で、悪ふざけの過ぎることが多々あっただけに、決して人事ではないと思っている。 プロレスごっこが高じて相手のメガネを割ったり、職員便所の火災報知機を鳴らしたり、その他いろいろで教頭先生から電話をいただいたこともあった 今では笑って話せるような思い出話になったけれど、その男児の親御さんにはかける言葉も見つからない。
ある社内検定を受けた・・受けさせられた。 そんなに難しいものでもないのだけれど、私らの歳にもなるとそうそう試験というシロモノに緊張することもないだけに、かなりのプレッシャーだったことは事実だ。 まずは身だしなみが大切だということで、きのう毛染めまでして臨んだのに 一番最初の言葉を聞き違えたことでパニクったのか不合格だった。 私の聴力に問題があったわけだけれどそれは試験管には分からないことだけに、何とも後味の悪い情けない結果になってしまった。 この社内検定は合格するまで何度でも受けさせられる。 少し前まで社員教育なんて、パートにはほとんど知らん顔だったのに今頃になって会社は何を躍起になっているのか・・と思うくらいだ。 この現状はさび付いた頭には刺激になるどころか萎縮スルノデハ・・と 言うくらいストレスになっている。 だから今回の不合格はかなり私を落ち込ませた。 あぁ 何でこんなにも何もかもがうまくいかないかなぁ・・。
この頃 いくつかのサイトで使いまわししているパスワードを咄嗟に思い出せない時がある。 パスワードもしくはIDが・・なんてことが時たまあって、そうなるとよけいに焦ってしまってログインできないことが多い。 そんなこんなで落ち込むことしきり・・で、今朝はそんな自分のために久しぶりに芋粥を炊いている。 これは母のおはこで いくら懐かしがっても母の炊いてくれたものはもう食べれないのだから自分で作るしかない。
きのうはこれも自分を慰めるために毛糸を買った。 本当は自分のものを編みたいのだけれど、私のものを編もうと思えば編み図から目数を割りだして大きいサイズにしないといけないのでいつも普通のサイズで収まるものか当たり障りのないものになってしまう。 きのう 買った少しラメの入った毛糸はお嫁さんの肩掛けになる予定。 午後から出勤してきたパート仲間が新しい作品集を見せてくれたので、その中にあったチュニックも編みたいなぁ。 それにしても毛糸を触る・・ということは私にとってほんとうに心休まる。
きょうも静かな秋の一日の始まり。
毛糸編み 柔らかな時 過ごしおり
子供らのセーター編みし日々思い
一日を 毛糸と遊び 心満つ
一目ごと 過ぎし日思い 母なりき 残り糸 片付けないと死ねません
私が歴史の本ばっかり読んでるものだから ダンナが有間皇子の墓へ連れてったろか、と言ってくれた。 正確には有間皇子の邸宅跡ということになる。 墓というか碑と言われているものは熊野古道にある。 最近 ゴミ問題やその他いろんなことがあって自治会の副会長さんと親しくなった。その方と歴史の話になったとき私が興味を持っているようだからと、分厚い市誌を貸してくださった。 それで有間皇子の邸宅跡を確認して、 別に何の標識も案内もあるわけではないけれど、市の老人会のハイキングコースになっている道だと教えてもらった。 副会長さんがその場所をコピーしたものまでくださったので ダンナも重い腰を上げてくれた。 実際行ってみたら竹薮の草ぼうぼうの場所で辺りは住宅地になっていた。 その昔を偲ぶものは何もない。 ついでに長屋王の墓と言われている場所にも行ってみた。 ここは宮内庁がちゃんと管理していて、 公衆トイレも備えた小さな御陵公園になっていた。 すぐ側には奥さんの吉備内親王の墓もあったけれど、 こういう人たちは夫婦墓ではないのね。 でもダンナと出かけたら 「次 行こか」 「早よ帰ろ」と かなりせわしいけれど これでも嫁さん孝行してるつもりなのか 「これでよろしおまっか、気ィすんだか」と言う。
帰りは道の駅に寄って 私のほんとうの目的だった地場野菜をたくさん買い込んだ。 枝のついた柿や いがぐりもあって 絵手紙の題材にはもってこいのものばかり。 でも きょうは気温が高くて少々へたばり気味・・ だけど これぐらいのささやかな身の程の休みがいいとつくづく思った。
私は変に天邪鬼なところがあるから 『冬のソナタ』 や 『宮廷女官チャングムの誓い』 も見たことが無かった。 だからパート先の休憩時間にヨン様の話で持ちきりだった時に、好奇心のかけらも沸かなかったから 冬のソナタを見ようとも思わなかった。 ヨン様じゃなくて、ペ様やん、なんて言ってひんしゅくをかっていた。 それより飽きやすい日本人がヨン様と騒ぎ立てる社会現象に半ばあきれ、そしてその熱が冷めたときにかえって韓国の人に日本の愚かさを指摘されるのではないか・・とそのほうが気になっていた。 まぁ それはそれとして 何の思いつきか 『ファン・ジニ』に嵌ってしまった。 面白い!! と いうことは 『冬のソナタ』は たぶん見ないだろうけれど 『宮廷女官チャングムの誓い』の DVDはレンタルしてしまいそう・・ 私って単純なんだ・・
山の端にかかる月あり 寒露かな
朝焼けの 金木犀が香る朝
きょうから10月で 赤い羽根共同募金が始まったようで 朝 駅にいったら募金を呼びかける人で溢れかえっていた。 市長さんもいたし 児童民生委員をされているご近所さんもいた。 あとの大勢の方もボランティアですか? でも 私は ある意味強要させられるような感じの募金はキライだ。 愛は地球を救う というあの募金活動も好きになれない。 募金なんて静かにするもので人中でするものではない。 私はカードなんかで貯まったポイントをユニセフに募金している。 それでいいと思ってる。 時々 子供たちが「お願いしま〜す」とか言って 駅や街頭で募金活動しているのに出くわすことがある。 あれなんかもとても苦手だ。 子供たちは純粋に活動しているのだろうけれど 必ず大人が控えているもんね。 そりゃ 子供たちだけでさせられないということも理解はするけれど あの場面で逃げ出したくなるのは私だけだろうか・・。
何にしても今年もあと3ヶ月・・。 最近の何かに追い立てられるような思いを消化できない日々だ。 あれもこれもと思いながら 結局は何も出来なくて一日が終わってしまう。 ただ 自治会での案件だったゴミ捨て場の問題は一応の決着をみた。 でも しばらくは様子見の日々が続く。 家の後ろも前も開発されたはいいけれど 静かな暮らしが無くなったことは事実だ。 どうせボロ家なんだから 前のような静かな環境のほうが良かったのに。
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