愚痴日記

2006年11月27日(月)


きのうの午後から冷たい雨が降っている

この晩秋から初冬にかけて 時雨のように降る雨のことを さざんか梅雨というらしい
春の菜種梅雨に対しての表現だそうだが 
日本の四季の美しさが感じられる

パート仲間から珍しいものをもらった
そのパート仲間の実家になる渋柿で干し柿を作り、その時に出た大量の
柿の皮でお砂糖を作ったというのだ
渋柿を剥いて その皮を干してからミルで丹念に粉状にしたものだ
きな粉のような食感でなめたら柿の味が口いっぱいに広がる
私の大好きなプレーンのヨーグルトにかけて食べた
手作りだから多少のざらつき感はあるけれど、もしかしたらいにしえ人も
食べたかもしれない・・と思うと、それだけでうれしい
何も無駄にしないで こういう自然なものを毎日食べていたら、心穏やかな人間が育つのかも・・と最近のいろんな悲しい報道をみながら思う










2006年11月23日(木)


季節が深まっていく

テレビでニュースの終わり頃に各地の紅葉の名所を放送してる
やはりテレビで紹介されるくらいだからどこも美しい紅葉で、行きたいなぁと思う反面 人が多いといやだなぁと思う
でも 一歩家を出たら小さな秋が一杯だ
長い留守をされてるおうちや住まれなくなったアパートの壁にからみつく
ツタの葉が、秋を満喫している
スーパーの前の名も知らぬ大きな木の紅葉も美しい
それでもじっと眼をこらせば一枚一枚の葉っぱの色が微妙に違って、それを人の生き様に例えたら私はどんな色をつけたのだろう・・とつくづく思う

人生の黄昏どきとでもいおうか
やはり 今の私に秋はぴったりだ
若いときに何も考えなかったということはないはずだけれど
私ひとりの時間が増えたせいか 自分自身に問いかけることが多くなった 
人それぞれ立場が違えば、勝手なもので思いが違ってくる
あれほどイヤだった姑という立場に立たされる
それはそれで私にとっては衝撃的なことで
喪中はがきを作りながら 改めて6月に浄土へ行った義母を思っている








2006年11月17日(金)




 下弦の三日月が美しい

早朝のピリッとした寒さがとても好きだ

でも吐く息はまだ白くない

もう 仕事を始めている人もいるのだ

私の今日はどんな一日になるのだろう

さぁ 熱いコーヒーでスタートしよう
















2006年11月09日(木)

日本人の女の平均寿命が85・3歳だそうで
その数字からみると私に残された人生は30年を切った
しかもその残された年月が健康でいられるとは思えない
だとすると・・
正直 いつ死んでもいいという思いもある
こういうことを言ったらイヤな顔をされることも多いけれど
私らの年齢になったら決して避けてはいられないことだ
毎日 寂しい思いでいることは事実だけれど
その寂しさを紛らせてくれることも多いのだ
パートにも行っているし
いくら手抜き専門のぐうたらダメ主婦でも毎日が忙しい
あんまりお金をかけないで楽しむ術も見つけた
もっと本も読みたいし
絵手紙とデジカメで撮った写真に句ともいえないような思いを書き足して、
60になったら私本(アルバム集)を出したいという夢もある
それは私の生きていた証になるだろうと思っている
息子も良き伴侶を見つけてくれて幸せそうだ
めったにメールも電話もくれない息子だけれど
お嫁さんになる人がせっせとメールをくれる
ほんとにうれしいことだ
ダンナと私の親も浄土へ旅立ったし
気がかりは娘のことだけ・・
でも もうこれは時期を待つしかない・・
寂しいけれどここまできたら自分で気持ちを抑えていくしかないと思うようになった

最近は何気にしたいことをして生きよう・・と思っている
物思う季節のせいかもしれないが 追われているように感じる
残り時間は減ってきているのだと・・









2006年11月04日(土)

秋の奈良は正倉院展とあちこちのお寺で特別公開やら秘仏公開やらで
かなり賑やかだ
そこで私も正倉院展デビュー
まず驚いたのはものすごい人出
奈良公園にある国立博物館のあたりは人・人・人・・・
修学旅行生やツアーらしき人・人・人・・(・・くどい・・)
いつものくせで早めに家を出てきて正解だった
のんびりしてたら入場制限されてたかも
館内も人・人で押すな、押すなの混雑
これじゃぁ ゆっくり見ることもできない
正倉院に収めた目録を綴った『国家珍宝帳』のような細かい文字を記したものはやっぱり近くで見たいし、ひたすら忍耐の我慢の子・・
あの時代の戸籍もあったりしてなかなか見ごたえもある

地下回廊という場所でのいろんな書籍類がまた興味をそそられる
読みたい本ばかりで熱が出そう





夢見よし 金木犀のかおる朝

ゆるき坂 香がただよい 寺近し

古都ゆけば 鐘の音ひびき しみる空










2006年11月01日(水)

早や 11月

少し前 書籍売り場のパート仲間が
きっと私が欲しがるだろう・・と
今はやりの 『えんぴつで奥の細道』と
『やわらか鉛筆で名句100選』なるものを取り置きしてると言う
確かに 奥の細道も万葉集も山頭火も大好きだ
でも けっこうお高いから今の我が家ではチト・・
実は先日 二上山へ行ったとき下りて来た当麻寺で
『はじめてのえんぴつ仏画』なるものを買ってしまった
今 私はむしょうに写経ならぬ写仏に興味がある
仏様のことはぜんぜん知らないけれど何故か癒されるのだ
特に世間様に非難されるようなことをしたわけではないけれど
何気に許されたい・・と思う日々を生きている・・
仏画に使用される水彩色えんぴつもお高い
普通の色えんぴつでもいいのだろうけれど、それさえ我が家にはない
夕べは家の片づけをしていて色えんぴつが見つかった・・という夢を見る
有様・・笑けてくる・・
でも有難いことにインターネットで写仏用の菩薩様がダウンロードできるのだ
こうなればそれを取り込んで今はいっている水彩画のソフトで色付けしてみようかと思っている

まったくの自己満足の世界にいるけれど、今のわたしの喪失感とか寂しい気持ちをうめてくれるのだとしたら・・






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