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「 白皙の君へ�掘 �
2017年05月16日(火)



 朝の通勤、通学でにぎわう道路わき

 うつむき姿が、あなたとそっくりだった

 驚きを、心のことばが打ち消す

 「もう終わったのだ」

 から

 「もう10年以上が過ぎたのだ」

 へと心のことばは変わったけれど


 今のあなたを見ないのは、過去もあなたを見ていなかったから

 あなたの個性を見ていなかった

 あなたの持つ黒髪、白皙(はくせき)、筋の通った小鼻、割と低めの声 を見ていたから

 同じ属性を持つアイドルの写真を集め、動画を見て、夢中になって胸を焦がしていた、そんな恋だった


 あなたを見ていなかったから、あなたに夢中になった

 まさしく哲学用語のアイドル(idea)ような、完璧な理想像をあなたの中に追い求めた

 完璧な理想像が、現実世界に存在しない、と想定されている

 あなたの中にある理想像に反する部分を、私はひたすら黙殺した

 そうして続いったのだった

 理想に反する部分にふたができなくなって離れた

 ずるい私は「あなた自身が離れる」と想わせた


 朝の通勤、通学でにぎわう道路わき

 うつむき姿が、あなたとそっくりの人をみるだろう

 私は幸せだ

 理想像を手に触れられないアイドルに投影するのではなく、

 血肉をもった白皙の君を想い出すのだから

 そうして、私は、通勤者の群衆に埋没するのを受け入れられる


付記:「白皙の君へ�供廚�2008年06月15日(日)です。
http://www.enpitu.ne.jp/usr7/bin/day?id=75000&pg=20080615


 








「 初夏のいのり�供 �
2017年05月15日(月)



 萌え出でる新緑に吹かれ、いのる

 朝、目がさめた、そのことに

 朝、目がさめて、起きてくださった、
 
 目の前を通り過ぎていく、その人に

 空に、大地に、大空に

 ありがとうございます、といのる


 私は遺伝子をつないでいく、乗り物である

 私は遺伝子で使用期限が決められていて、捨てられる乗り物である

 その現実はきびしいけれど、恐れや皮肉や絶望ににげない


 にげないからこそ、

 朝、目がさめた、そのことに、

 ありがとうございます、といのる


 いのる

 新緑の香りが、体の中をも吹き抜けていく

「 初夏のいのり 」
2017年05月01日(月)



 仮の世ときくけれど

 曇天のように動かぬ若楓

 萌え出づらむ

 
(前半部分のみで完成 以下は言外の意味)

 祈る

 朝、目覚められたこと 眼前の方が目覚めてくださったこと

 天照の恵みで朝が作られ、車が動き、電気が使えること

 心の中でいのる)


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