ちょこんと、この世のすみこっこにいる
だから、明るく生きよう
冬の雲の間から差し込む、日差し
枯れた葉の下にあるだろう根っこたち
自転車を、キキッと止める音
湯気がたつ、ほっとする一杯
みんな、肉体が私に教えてくれること
いつか、私の心と肉体は離れてしまう
おじいちゃん、おばあちゃん、もう肉体から離れてしまって、話ができないね
朝起きて、もう一度、肉体に私の心が戻ってこれた
ありがとうございます
ちょこんと、この世のすみこっこにいられた
だから、明るく生きよう
くるしぃ
狂おしい程に、胸が張り裂けるような、くるしぃ
失恋を100回も煮込んでグツグツにした爆発のような、くるしぃ
ぼくがきえて、なくなる、そういう火でじっくり煮込んでいるから、くるしぃ
どうすれば無くなるんだろう
仕事に一生懸命で、ストレス抱えてお酒を飲んで、何もかも吸い取られれば忘れられるかな
好きな人と一緒にすんで、子供が産まれて、夜泣きに起こされて寝不足になれば忘れられるかな
同じ趣味の友人と楽しく遊ぶ週末が楽しみでしかたがなくなれば忘れられるかな
・・・なくなりはしなかった
1つ1つの呼吸さえも、1つの与えられた仕事さえも手を抜かずに・・・いやそうじゃない
いやそうじゃない、どんなに正しく生きても、どんなに幸せに生きても、この想いはなくなりはしなかった
古代ローマ人の百人隊長のように、明朗快活な辞世の句を残す、なんて素晴らしいんだろうか
「・・・百人隊長の地位につきたかった。ついた。・・・女神の裸を拝みたかった。拝んだ。」
死を極度に恐れない、尊い態度。
すばらしぃ。
私は、くるしぃ、と喘ぐ生き方しかできない。
赤子の大泣きの夜泣きを抱っこして、そういう幸せな生活に恵まれて、
でも、くるしぃ、と。
それはもう仕方がないのかもしれない。
あーあ。
独り暮らしが終われば、終わると想ったのになぁ
変わらないのは、くるしぃ、から逃げないだけ
逃げないで逃げないで、決して逃げない
睡魔にも、寝なきゃ、という社会常識にも、努力にも、厚顔無恥にも、決して逃げない
くるしぃ、は、もう、私そのもの