ものかき部

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「 Just Be Frequency 」
2009年08月15日(土)




 本当にそんなものが欲しかったのか
 いとおしい人とゴロゴロと天井を微笑み合う

 本当にそんなものが欲しかったのか
 たおやかな風とコロコロな草村を転がり合う

 本当にそんなものが欲しかったのか
 煌びやかな物でゴテゴテと四肢まで飾り合う

 本当にそんなものが欲しかったのか
 押し潰した色でコンコンと世界まで止め合う

 本当にあなたはそんなものが欲しかったのか
 本当に 本当に 

 ゴシゴシと洗い流せない闇夜が絶望的に遠いから
 本当に 本当に


注記:「frequency(フリークエンシー) 広告の到達度。視聴者が広告に接触した回数。」
   広告の意味を世間的価値一般に押し広げたのが詩の内容。現代人が「欲しい」と欲しているのは、単に接したからに過ぎないのではないか。恋人も家族愛も装飾も宗教的精神世界も。その奥に隠された何かしらに気がつくのは、深夜のまどろみだけ。広告のない闇夜のとき、やっと気がつく。

(転載済)

「 Just Be Friends 」
2009年08月01日(土)



 「どうしたの? 久しぶりに連絡してきたら、近況なしでいきなり質問なの? え? まず聞いてくれ? 相変わらず強引ね。」

 「なに? この糞暑いのに、「受け?」、「責め?」って。
  ああ、あんたか、どっちかだって? 聞かれただって?」

 「だからってあたしに聞く訳? あんたが?
  そりゃ、「責め」に決まっているじゃない。人を善悪で判断してそれ以外を押しつぶそうとする性格じゃない。それが周りの人より強いのはあんたも自覚しているでしょ。だって若い頃テロリストになっていたかもしれない、なんて考えるのは周りの人より強い証左じゃないの。」

 「え? SかMかのSじゃないってこと。あ、ああ、腐女子の、あの「受け」と「責め」ね。あーそうかぁー、その思考回路で言うと・・・」

 「…(大笑)…」

 「あなた、私を担ごうとしているわね。それは、そうね〜、あの白隠の片手の拍手に対してあるばあさんが、「そんなこといっとらんで商売せい!」って言った問答でしょう。私に「商売にも片手で鳴らす問答が必要だ」って言って欲しいの?」

 「全く私を担ごうとしたのね。最近、禅をちょっとかじったからってさ。ま、真面目に考えてあげるわ。えーとね、「責め」ね。そうそう、「鬼畜目がね」、あんたにそっくりだわ」

 「…(苦笑)…」

 「家族にも友人にも見せていない面でしょう。そういう所がある所がまず、「責め」よ、腐女子的ね。次に見せていない面の内容も「責め」よ。」
 
 「まるっきり「責め」ね。」

 「これでどうやって周りの人がどう自分を観るかのバロメータにしようってしているんでしょう。ああ、これは全身赤い服装と同じトリックでもあるのね。紅い髪の毛、赤いTシャツ、赤銅色のジーンズ、レッドのビーサンの時ね。どれだけ外見で態度が変わるか、なんてのを自分を餌にしてやるなんてね。9割以上のアホ共が変わっていたじゃない。でも、それやって人間不信になったんでしょ。あんたもアホだけどさ。人の深遠を覗くものは同時に覗かれてしまう、だよ。」

 「そうねぇ〜あんたが、全身赤い服装をするのを想像できない人は「受け」って言うでしょうね。人の深遠を覗いた事のない人々は」

 「まったく、白隠と服装のトリック、2つ掛けているとは想わなかったわ」

 「なかなか楽しかった。また色々話ましょう。近況なんていらないわね、そんなのばっかり気にしている人は「受け」が好きそうで、自己投影したいってことね。まー精々、マスコット頑張ってね。」

 「ふふふ、これが近況報告なんでしょ、変わってないよ、っていう。可愛らしいじゃない。」

 「あーあー、そっか、3つか。外見、可愛らしくなったわけだ。そーいーうーわけだー。だからこんな質問されるんだろーねー。はいはい。わかったわよー。でね、私も相変わらずでしょ?」

 「相変わらず、に、相変わらず、か 」

 「それじゃあね。」


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