ものかき部

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「 風薫る�供 �
2008年09月22日(月)



 天空との連帯が身体を突き抜ける時
 精神での自由が固執を突き抜ける時
 
 天空さえ覆うに尽くす
 精神さえいるに能わず

 風薫る三日月に
 糞捻る肉体袋に

 

「 宗教的蒙昧の感謝 」
2008年09月21日(日)



 西行の菩薩への感謝には宗教的蒙昧が含まれている
 自然科学や現実を改変する技術は、事実をありのままに私たちに見せてくれる
 宗教的蒙昧を、無用のものとして無根のものとして、携帯電話、自動車、電気として見せ付ける
 街灯の僅かな電気が月の麗しさを奪い取るように

 それでもなお、ただただ手を合わせて感謝する




注記:「菩薩(ぼさつ)」、「蒙昧(もうまい)」、「僅(わず)かな」、「麗(うるわ)しさ」

「 風薫る 」
2008年09月20日(土)




 風薫る三日月に、何ものかは分からぬとも、ただただ感謝する
 月かけるわけを、風薫るわけを、感謝するわけを知りてなお
 風薫る三日月に、何ものかは分からぬとも、ただただ感謝する


注記:アイディアの段階で西行の詩を頭に浮かべました
   「薫(かお)る」

「 日光のしがらみ 」
2008年09月19日(金)



 もう、Tシャツの上に半そで、肌寒くなった

 こんな季節の夜がすき



 スーッと体を包み込むさっぱりとした夜の風

 なにも考えていない、とやっと聞こえてくる鈴虫の大合唱



 どんなに独りになっても、絶望の淵でさまよっても

 大自然と繋がっている そして闇の中 どこへ行くのも

「 無敵の盾 」
2008年09月18日(木)



 絵画によって自らを救ったあなた
 芸術によって己に安らぎをもたらしたきみ
 マイナス思考によって、過去の偉人との同化、家族の否定、志を持つこと、志の社会的肯定、宗教ではなく信仰、共同体での地位向上、多量の金銭獲得、ワンワード、あるいは、肉体的燃焼、タバコや酒、薬物への依存、機械への憧憬、異常行為の興奮、無為への投棄
 いくつもある、当人感覚を救う装置 
 そしてそれによって成り立っている社会という個人の集合体
 
 装置と距離を置いて、見えてくる皮肉的な様相
 その様相さえ、皮肉的に

 無限に広がっていく、その肉体的体感
 矛盾の中にある、無敵の盾とはこの肉体的体感

「 カフェでの囁(ささや)きのように 」
2008年09月17日(水)



 30歳まで生きたくない、醜く生きていてもしょうがない
 自意識過剰が、未来を縛りつけていた
 その内に、未来に死を想うようになって
 そして肉体的な老いが過去の死へと目が向かうようになって

 目まぐるしい死の転換
 拡散、未来、過去へと死が流転していく
 じっと、じっとじっと、肉体の紡ぎ出した言葉たちを観ている
 私ではない、その囁きを繰言を 
 昼下がりの街中、安カフェでゴワゴワと重なり合った会話たちを聞くように


注記:「醜(みにく)く」 「縛(しば)り」 「紡(つむ)ぎ」 「囁(ささや)き」 「繰言(くりごと):同じ事を繰り返して言うこと。特に、泣き事や不平などを、くどくどと言うこと。また、その言葉。[ 大辞泉 提供:JapanKnowledge ] 」 

「 人型への憐々(れんれん)�供 �
2008年09月16日(火)



 どうして貴方は、貴方のコンプレックスの場所に付き合せるのか
 わざわざ遠い場所まで付き合せるのか
 どうして貴方は、貴方のコンプレックスの根源をさらけ出すのか
 わざわざ醜い側面だけを見せ付けるのか

 それを共有、共感、と似非心理学者が言うがいい
 それを心を許しているから、と似非僧侶が言うがいい
 それを闇も病みもさらけ出せたのよ、と似非やっかい小母さんが言うがいい

 唯一神へと昇華し、来世を否定し、祖霊を創造した、その根本が、それらを数千年間支えてきた、そのサイクルに取り込まれ
 そのサイクルに取り込まれているのに、私に拘っている
 なんと憐れな
 お前は人ではない 私を持とうとさえしていない
 お前の中にある無意識を暴き出そうとさえしない、だからコンプレックスをさらけ出すのだ
 
 お前は人ではない 私を持とうとさえしない
 飛翔する魂を、輪廻する霊魂を、伝承される直霊をただそれだけしか入っていない入れようとしない
 お前は人ではない 心を持とうとしない

 そのお前がなんと恋しいことか
 永遠に滅ばない魂、霊魂、直霊に固められた人形

 なんと憐れで なんとこの腐りつつある肉袋と違う
 永遠に滅ばない魂、霊魂、直霊に固められた人形

「 人型への憐々(れんれん) 」
2008年09月15日(月)



 なんと憐れな
 人として生まれたのに人型として終わる
 なんと哀れな
 人との別れを真の悲しみ、人との出会いを心の喜び
 倶会一処と来世に楽しみ、色界の戯れへと深く怒る

 なんと憐れな なんと哀れな
 分別智を超えていく無分別智を他人に与えられ
 絶対者や祖霊からの絶対肯定を他者に与えられ

 なんと なんと
 人型の人形として

 ここに届かぬ、ここに留まれぬ、このあわれさもあわれぬ

 なんとなんと


注記:「憐々」は造語 憐憫(れんびん)と恋々(れんれん)を掛け合わせた言葉
 

「 真理への道�将機 �
2008年09月02日(火)



 有り難う、嬉しいな、という感謝の気持ちを獲得して、生き易くなった
 けれど、それで失ってしまった孤独感や喪失感
 天秤で計りに掛けてみればどちらが多いのだろう、ふっとわいた疑問

 こんな疑問さえ解くことが出来ない知恵と智慧しか持てない
 ヒュームの因果律批判は無智ゆえに起こったと言い切れるのに
 天秤で図りに掛けられるというものもあるというのに、ふっとわいた疑問

 ここに真理への道がある


注記:原題は「 ふっとわいた疑問 」です

「 流れる雪だるま 」 
2008年09月01日(月)





 ひとつ流れる雪だるま
 
 上流からきらめいて
 
 わたしの恋の雪だるま



追記:ハイネ『エス・フェルト・アイン・シュテルン(星がひとつ堕ちる)』に刺激されて


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