梅雨の合間が恋しいくて空を見上げる。
常に移り変わっていて、常に同じな空がある。
そういう自然がわれわれを取り囲んでいる。
けれども、少し目を下げれば必ずわれわれと空との間に、ビルや電線や街灯が入り込んでいる。
なんという電磁気学の成果であろうか。いや、今や電磁気学だけでこの近代化、現代化を捉えることは出来なくなってきている。
企業のマーケティングによって計画され、建築技術によって製造されるようになった物たちがわれわれを取り囲んでいるのだ。
それらの全てを内在的に知っているものなどいるのだろうか。フッサールが生活世界を、われわれ自身の「生」を取り戻そうとしたのは、全くもってピンと外れなのだ。われわれの生活世界を豊かにしているのだから。あるいは、それが合理性によって取り戻せるというプラトン的「空」への信仰もまた同じである。空とわれわれの間には、ビルも電線も街灯も入り込んでいるのだから。
もう、われわれの食事は、宗教的信仰に直接結びつきはしない。
もう、われわれの排泄は、日常的嫌悪を直接結びつきはしない。
出産、排泄、摂食、病死までもが、われわれにとって直接性を失ってしまったのだ。生活世界の直接性を失ってしまったのだ。
コペルニクス転換、それに対するパスカルの憂慮は、われわれのプラントン的「空」の危機でしかなかったのだ。
機器によってその危機が毀棄された訳ではない。その毀棄は機器には利きめがなかっただけなのだ。
それらの機器にわれわれの根本的な変革を感じてしまう。
機器の社会化による内在的な知識の、身体的な知識の、直接的な知識の喪失に恐怖しながらも、この社会を生きている。
ここに真理への道がある
老いの焦り苦しみもがきを描かず、男女の愛、あるいは母子関係だけなのは、
やはり、あなたには老いを焦らせる、恥らう、捨てられるそんな相手がいないからなのですか
それとも単に焦点の絞込みなのですか
それとも単に苦しむ点が違うからなのですか
永劫、家族に、いいえ両親に捉われた作品を続けるのですか
注記:『雪夜の告白』 近藤ようこ著 青林工藝舎を読み終えて
あなたの、あなたの人生は、
あなたの人生はなんのためにありますか?
仕事ですか? 食べるためですか? 家族のためですか? 趣味のためですか? 社会貢献のためですか? 現世での理想社会ですか? 喜びの伝道ですか?
あなたの、は何がありますか?
古人の名言ですか? 執着ですか? 捉われたある過去ですか? 愛欲ですか? 耽美ですか? 絶望ですか? 自己否定ですか? 感謝ですか? 覚りですか? 暴力ですか? 自己顕示ですか? 全能感ですか? 平穏無事ですか? 何も考えないことですか? 十一面観音のように流転し続けていますか? 時間への恐怖ですか?
あなたの、あなたの人生は、なのために、そして根本には何がありますか?
おおもとの考えの差別
ユダヤ教と亜流は天国への入り口で、けれど同信者に等しく
祖先信仰とアニミズムは近親関係で、けれど死者には等しく
覚りは在家への構造的依存によって、けれど生者には等しく
すべてのおおもとの考え方には差別が
形がくるくると変わっただけ、という
そこに真理への道がある
追記「おおもとの考え」とは「宗(おおもと)の教(おし)え」=「宗教」を意味します。唯一神教の神へ再結合(re-ligio)と区別しかったので使用しました。
弱音を体の中で結合させて、意識し続ければ弱音の人格の出来上がる
そこに落ちていくのは構わない。けれど、嫌々ながらというのなら、それは甘えでしかない
甘える相手が無意識にいることに感謝しなければ、人格が病理になるだけ
世の中には防ぐ手段は沢山あるのだよ、人類の叡智がね溜まっているのだよ
1つくらいとってみちゃぁどうだい
ああ、そうかい、病理が大好きかい それじゃあほっとくのがあなたにとって一番なんだね
そんなもの欲しそうな子犬の瞳をしているけれどね
完全なる暗闇が心を閉じさせるように、完全なる遮断も心を縮ませる
数ヶ月経ったメールがどんなに嬉しくとも、どんなに誠実なものでも、素晴らしい成長が見られても、すぐに返信しては
数日置いて、ポッと短い堅苦しい文で返す、暇な時間を見計らって
少し砕けた返信が来れば、こちらもさらに砕けたメールを送る
一瞬、前に戻ったかのような、闇夜に朝の光を予感させるような、真昼の全身で日光を浴びれる予感を持たせて、
日を浴びたときの快感には何ものも逆らえない
そして切断
完全なる闇夜が心を閉じさせるように、完全なる光もまた心を締め付けていく
わたしたちは、完全なる光を一瞬でも共有した仲だったのだから
闇夜にボンヤリと遠くの丘にかかる霧が、一番似合っている
少し硬かった上下の桃が熟れだしてきたのに蠢く蟲穴をみただけで捨ててしまったのだから
どんなに桃色のメールをもらっても頬の桃色をみても、その死肉には霧がかかるのが一番似合っている
完全なる闇夜が心を閉じさせるように、完全なる光が心を締め付けるように、闇夜にかすかに揺れ動く光の霧は、どこまでもいつまでも心を捉え続けるだろうに
あの霧と同じ水分が両頬にあたり水滴となって、わたしを包み込んでいく
「無我の我」を霊的直感で悟ること
けれど、物質的因果律の成果をあなたは享受してるではないか
その後、他者への慈愛、教説を作ったこと
けれど、慈愛の、教説の根本は空から出るのか
ここに真理への道がある
ボタボタと爛れ落ちていく水滴
閉じている両目に当ってから、頬を撫でるようにすべり落ちていく
あの時一緒になっていたら、決して上手くは行きっこなかった
だって、両手で爪を立てて顔面を引き裂くように苦しんで
ポタポタと生暖かい鮮血が、喰いしばった白い歯を紅色に染めたから
だって、両手で頭を握って顔面を打ち付けるようにのた打ち回って
ピクピクが生ぬるい意識を、断ち切るように四肢がマネキンのように崩れ落ちたから
あの時一緒になっていたら、決して上手く行きっこなかった
そう思い込ませたのに、そうして忘却へと葬り去ったのに
決して、そう決してあなたのせいにはしない
どんなに暴力を振るわれても、どんなに搾取されても、どんなに虐待されても
決して、そう決してあなたのせいにはしない
決裂の全ての原因は鮮血の要因は痙攣の素因はこのわたしにあって決してわたしはしない
あなたを星空へ進む道を踏み固める路傍の石にしてしまうつもりだったのに
決裂の全ての原因は鮮血の要因は痙攣の素因はこのわたしにあって決してわたしはしない
ボタボタと爛れ落ちていく水滴
閉じている両目に当ってから、頬を撫でるようにすべり落ちていく
う〜ん、と考え込んでしまう。
どうして今さら連絡してこれるんだろう、と。
もうとっくに私の中で終わっていたと思っていたのに、心の奥底にある廃棄物のゴミ箱がひっくり返ったような
放射能の影響で心臓はドキドキして、ささやき始める、爆発へのカウントダウン
放射能の影響で四肢はグルグルして、ドキドキ始まる、暴発へのカウントダウン
放射能の影響で脳内はポコポコして、グツグツ始まる、沸騰へのカウントダウン
どうして今さら連絡してこれるんだとう、と。
義理とか人情とか世間体とかそういうものを平然と捨て去る強さ
憧れてしまうよ、それこそ女性性なのだから、私の持ってないものなのだから
すぐに返事をしようという爆発を、昔の惨めな思いを思い出して押さえ込んだ。
また文面を見てしまって返事をしようという暴発を、世間体や人情とかで宥(なだ)めるのがやっとだった。
そして居続ける君の幻想を止められないから返事をしようという沸騰を、他のスポーツや娯楽で昇華しようとした。
今、満たされていないんだろうか、だって快楽に正直なのが女性性だろう
今、寂しいんだろうなあ、だって快楽に正直なのが女性性だろう
今、遊びたいんだろう、だって快楽に正直なのが女性性だろう
私はあなたをあなたと見ずにいた
だからこそ続いて、だからこそ別れた
そんなことさえ、ぶち壊して蹂躙(じゅうりん)していく強さが好きだ
もう目的は1つになってしまったけれど、誰でも深く愛した時に必ず浮かび上がってくるのを見せ付けてくれる君が大好きだ
俺が泣き声を出すのは、どうしても届かないからじゃく
どうにか届くからだ
俺が泣き声を零すのは、哀しいから甘えているからじゃなく
社会理性を超えろと肉体が求めるからだ
出して零して曝し終わる頃、直感が欲求を指示する
飛び越えられるだろうと内的理性が追従する
出して零して曝し気づく頃、理性同士の壮絶な爆破が
緻密さの欠けた根底をぶっつぶしていく
注記:零(こぼ)す
追記:表示位置が可笑しいので後に修正予定です。
丑の刻八つ(うしみつどき)の梅雨の闇はぼんやりと湿気に包まれていた。
闇が深くて黒が何色も見えてきて、ヘッドホンの音楽で塗りつぶすには勿体無いほど豊かだった。
少し肌寒く湿気はまとわりついてくるけれど、丁度抱き合うようにして歩いているカップルの痴態もぼんやりと包み込んでいた。
若めの茶髪風の男が前を見て体を離すと、すぐに「むかつく〜」とピンヒールのサンダルを履いた女が手を大きく振り向けた。
道路向かいの痴態が帰宅後の行為を予測させたが、湿気のぼんやりが何となく曖昧にして、あんな風にはなりたくないな、という想いだけを残した。
市内一だと思っているアメリカンパティースタイルのスイーツを3種類食べたのを思い出した。
1つはクランベリーのソースが掛かったホワイトムース、逆三角のカクテル容器に入って見た目に清潔感があり、こざっぱりとして口当たりが良くて食べ飽きない。
もう1つは、マンゴーのプリンの中にの果実を味付けし濃厚な味わいの粒粒が入っている。プルプルとした食感とジワッと粒から出る甘みのアクセントのバランスが両方の甘さを際立たせる。
最後の1つは、タピオカ入りのココナッツアイス。無味で黒いタピオカが香りも強くカクテルのような濃厚さのココナッツアイスと鮮明な対比をなしている。温かいタピオカ、冷たいアイス、黒と白、無味と甘味、ぼんやりとした歯ごたえとシャキシャキの噛み応えに虜になってしまう。
今日の気分は、タピオカ入りのココナッツアイスだった。
何色もの芳醇な闇の中を切り裂くように進んでいけば、異臭に近い栗の花の香りや、こざっぱりとした南天の花、さらには甘さを少しだけ含んだ薔薇の香り、昆虫にとっては毒となる桔梗までもが咲いている。
今流行の音楽に心を染め抜いて肉体の躍動に任せるのも良いのだけれど、今日のように少し緊張感を保ちながら、芳醇な闇を味わい尽くすというのもありえる。
梅雨の合間、月の出ていない夜に思い出されたのは、対比の見事なタピオカ入りのココナッツアイスだったし、薔薇ではなくこざっぱりとした南天の香りがぼんやりとした湿気から立ち上ってきた。
夜長梅雨
ため息ばかりの
蚊も追わず
なに言っているの? このおっさんは
ただ自分が偉ぶりたいだけじゃないの?
おっさんこと世界が見えているの??
大丈夫? 人は全然違うんだよ、1人1人観てる世界が違うの、わかる?
あなたは、あなたの観ているその世界から生れてきた?
あなたは、あなたのその世界から次の命を生れさせられる?
あなたは、あなたのその世界から本当に素晴らしいものを出せるかしら?
傲慢に汚れたその目で、彼岸を見ているというその思想で、鍛えているけれど必ず朽ち果てるその肉体で、本当にあなたは
たとえ、あなたが女に同じ様なものを求めてもね、女は変わるのよ、肉体が
名前も変わるし、毎月の体調が左右されるし、妊娠したら全然別の体になるの
好きな食べ物も嫌いな味も一気に吹き飛んじゃうの、わかる?
その癖、生物としてのリミットも押し付けられているし、独りで生きていけないの
あなたと全然違うの、あなたは独りでいても寂しい、さびしい〜って叫ぶだけでしょ?
あなたと全然違うのよ
だから、おじいさんの見ている世界もあなたの世界とは違うのよ
一緒のものを求めるあなたの方が可笑しいわ、そうちゃんちゃら可笑しいの
あなたは、あなたの観ているその世界から生れてきた?
あなたは、あなたのその世界から次の命を生れさせられる?
あなたは、あなたのその世界から本当に素晴らしいものを出せるかしら?
傲慢に汚れたその目で、彼岸を見ているというその思想で、鍛えているけれど必ず朽ち果てるその肉体で、本当にあなたは
一夫一妻制は感情の横溢をコントロールするために
自己認証の最高は家族、という本能
ここに真理への道がある
宗教を殺したって
経済が発達したから
それで独りになって、それで幸せかい
そもそも君の幸せは何から出てきたか考えた事はあるんかい