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「 正銘嗜好品(しょうめいしこうひん) 」
2004年09月15日(水)



 毎日使うお茶っ葉のように、衝動を満たすビデオ類のように、何百曲もある有線チャンネルのように、必要不可欠でない嗜好品的存在。
 私も私たちも我々も大分がその領域に入ってしまった。飽きれば取り替えられるように私は唯一の存在ではない嗜好品的存在。

 嗜好品になるには必要不可欠を支えている存在者が、といえば世界経済に目が向くし、
 嗜好品のどこが悪い、素晴らしいことじゃないか、といえば倫理宗教の世界に堕ちていくし、
 嗜好品であることに気がついていないのか、嗜好品の証拠だ、といえば衆愚論になるし、
 嗜好品ではなく、芸術品のように取替えがきかなくなればいい、といえばエリート論になり、
 嗜好品が増えて全体が多様性を持てば結局は種の利益になる、といえば観念論的生物学になるし、
 元々同じDNAから出来ているのだから、嗜好品という区別に意味がない、といえば科学主義になるし、
 元来、人間の人生の目的など与えられていないのだから何でもいいのだ、といえば哲学的相対主義者になる。

 私はどの道に進めば良いのか。全てが嗜好品の道にしか観えない。
 だから、私は既に新しい道が見えているのだ。
 保証も安全も革新も真理もない、その道を取っていくのは、欧州の運命であり、日本の自然である。
 「ああ勿体無い。ああ勿体無い。俺のような素晴らしい人間がいつか死んでしまうのが勿体無い。」
 という境地が懐かしい。 思えば遠くに来たもんだ、とクスリ、と振り返るんだ。

 君が雑誌の中から見つけてきたオレンジ色のカフェでソファーに寄りかかりながら、
 君の澄んだ声と女性らしい手足と長髪と美しい液体が過ぎていくのを同じように観ているよ。

執筆者:藤崎 道雪

「 正銘食卓(しょうめいしょくたく) 」
2004年09月01日(水)



喧嘩ケンカ喧嘩ケンカばっかりでつまんない。
最近メールしてる時は良いんだけど、電話すると何だか頭の整理がつかなくなって、喧嘩ケンカ。
学校のこととかレポートをちゃんとしてないとか、飲み会が楽しかった、とか聞くと聞かれるとお互い疑ったり嫉妬したりして。
別の学科だからって共通の友達もいないって状態だし、話が合わないのか何だかイライラ。嫉妬する時の台詞はいっつも同じ。「何でだよ。俺を悲しくさせるなよ」だって。最初は感動したけどさ、もう何度も毎日にのように聞かされると、うぜーだけだよ。毎日毎日。

「大切にするよ。悲しい思いはさせない」
んじゃなかったのかよ。そういう感動はもうないし、男だったら行動に移せよな。
「お前のこともう解ったから」だって? 嫉妬する時は「もう、何でそんなことするんだ!」って大きな声で言うくせに。カフェの中に聴こえちゃうだろ〜が。
しょうがないから、ちょっと外にいってそれが1時間になる時もある。
ここの喫茶店はソファーが、ふかふか、だから戻ってきた時にちょっと気持ちが良くなる。テーブルも年季の入ったニスで手にヒタァ〜ってくっつく感じで叩いても音があんまりしない感じ。照明も適度に暗いし、アイスティーが美味しい。

時々ホントにむかつく! 
テーブルの一本足を、コツンてける。
ニスであんまり音がしないし、ソファーはおならをしても音を吸収してくれるし、おならをするとちょっとストレス解消。

このカフェ無かったらあんな男ととっくに別れてるよ!!
まったくあんな自分勝手!なダメ男(お)!!
コツン!!

お嬢さん、いっつも痛いんですけどね。テーブルだから声、出せませんけど・・・ね。

執筆者:藤崎 道雪

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