サズカリ おとうさんがつける、子供たちの成長記録
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うちのサズカリたち = かい♂13歳(1998/11生) + みー♀11歳(2000/9生) + あー8歳(2003/9生)
なんとピアノが来たんです。隣家から。
隣は老夫婦なのだが、かつて娘さんが使っていたピアノで、捨てるに忍びなくとっておいたらしい。それを「かわいいみーちゃんに使ってもらえるなら」喜んで譲るということになったのだ。ほんとに有難いことです。
YAMAHAのアップライトピアノで、状態もよくてそのままでも使えるのだが、調律まで隣持ちでやってくださるという。かくして、移動の費用2万6千円のみで、我が家にピアノがやってきたのであった。
ピアノを教えてくれるのはキクさん。僕ら夫婦の友人で、ピアノもオルガンもこなす芸術家である。週1回うちに通ってきて、みーを含む4人の女の子を教えてくれることになった。
先週から始まったレッスン、初めてやったのは「パンの歌」。
「パンの歌?」 「キク先生がド、レ、ミ、って言ったら、好きなところを『パン』って叩くの。」 「あー、それで、『パン』の歌ねえ。」
バイエルとかをやるのかと思ってたから、ちょっとびっくり。 まずは、鍵盤を叩けば音が出る、楽しいな、というところからやるわけね。
リュウくん親子の間でこんな会話が交わされたそうだ。
リュウ「リュウくん、○○くんとケッコンしようかなあ。」 リュウママ「○○くんは男の子でしょ。リュウは女の子と結婚しなさいよ。みーちゃんはどう?」 リュウ「じゃあ、みーちゃんにする。やさしいしね。」 やさしいと思ってくれてるのはうれしいが、「じゃあ」が不満だな。
かいの運動会の練習で「荒馬(あらうま)の膝あて」が必要なので、お父さんのやぶれた靴下でいいから持って来るように、という指示があったらしい。ママはそれを、マリちゃんママから聞いて初めて知った。 「えっそんなの聞いてないよ。」 「マリの話では、クラスで2人しか持ってきてなかったらしいの。」 マリちゃんともう一人の女の子だけだったそうだ。これはみんなに伝えなくちゃと思ったママ、さっそく方々に連絡を入れる。「荒馬の膝あてのこと、聞いてる?」
ユーキくんち→ 「聞いてる聞いてる。運動会当日に持っていくんでしょ?」 「・・・・ちがうよ。」
ケンちゃんち→ 「うん、知ってるよ。」 「えー、さすがケンちゃん、偉いね。」 「ううん、チーちゃんちから聞いたの。」 「・・・・」
トモくんち→ 「ぜんぜん知らない! (トモくんに)トモ、荒馬の膝あて持ってきなさいって言われたの? (トモくん)あー、そうそう、そうだったあ」 「・・・・」
こんなもんです、男の子は。
「あるある探検隊」が子供たちにも人気があるらしい。 かいが、前の席の男の子を評して曰く、
「消しゴム買ってもすぐなくす! ハイ! ハイ! ハイハイハイ!」
あるある。・・・・君だよ、かい。
金曜日、みーはミユちゃんにお呼ばれ。 かいはトモくんにお呼ばれ。
ミユの兄のケンちゃんは、ヒロくん、ユーキくんと公園で待ち合わせの約束。
ケンちゃんはトモくんも誘ったが、「かいくんと遊ぶからダメ」と言われたらしい。 一方トモくんはケンちゃんを誘ったが「ヒロくんと遊ぶからダメ」と言われたらしい。
ケンちゃんママへ、メールでタニくん情報とヒロくん情報が入る。 【ユーキくん】スイミングがあったのを忘れていたとかで、遊べなくなった。 【ヒロくん】公園に行ったらケンちゃんがいなかったので家に帰ってしまった。
ケンちゃんママ、ケンちゃんに伝えるべく公園へ。
ちょうどその間、うちのママがケンちゃんの家にみーを迎えに行き、みーとミユちゃんが留守番しているところに上がり込む。床が濡れているのでみーに聞くと、「みーちゃんがジュースこぼして、ハンカチでふいたの。」
ひえーっと驚いて拭いたが、
「それで、ぬれたハンカチはどうしたの?」 「せんたくきにいれたよ。」 「・・・・」
一方、公園に行ったケンちゃんママのほうは、着くとすでにもぬけの殻。近所を探すと、ケンちゃんは近くの別の公園で見ず知らずの2年生と遊んでいた。
ケンちゃんママ、ヒロくんに連絡し、ケンちゃんと合流するのを見届けて息も絶え絶えで帰宅。
みーがハンカチをケンちゃんちの洗濯機に入れた話で、うちのママとしこたま笑い転げた。
お後がよろしいようで。
昨日のお昼、約束通りにかいの給食当番を見学に行ったママ(と、あー)。
がんばっている姿を見て一安心と思ったら、あーがケンちゃんの給食に手を出そうとする。先生が見かねて、休んでいる子の給食を分けてくれた。
かいの隣に座らせてもらったあーは、給食をペロリと平らげた。その後、みんなのランドセルが置いてある棚にすたすたと歩いて行き、かいのと同じ紺色のランドセルを引っ張り出した。ふたをあけようとするのを、子供たちから「あかちゃんがランドセルいたずらしてる!」と言われ、平謝りで帰ってきたママであった。でも、お兄ちゃんのと同じだって、わかってるんだねえ。
ちなみにトモくんもかいと一緒に当番をしていたが、トモくんママに言ったら、
「えーっ、知らない。トモ、今週給食当番だったの?」 「えー、そうだよ、知らなかったの?」
2005年05月19日(木) |
あーもかいも今ひとつ |
あーが、昼間ぐずっていたと思ったら、いきなり戻したとメールが入った。でも、夕方になるとケロっとして、おやつをバクバク食べ、元気だという。
帰宅してみると、今度はかいがベッドに横になっていた。お腹が痛いらしい。
前日のみーといい、みんな、どうしたんだ・・・。あーもかいもお腹となると、変なものを食べたのかな。
★
解決編。
あーは、午前中遊びに行った家で、ナッツ入りのクッキーを食べていた。その後ぐずぐずしだしたらしいので、ピーナッツアレルギー(調べてないけど、たぶんある)の関係かも。
今朝、かいがママに語ったところによれば、学校へ行きたくないらしい。早退させる必要があるのかと、
「給食食べてから帰る?」
と聞くと、
「ううん、給食の前に帰る。」
ママ、ピーンときて、
「給食当番、いやなの?」 「・・・・うん。」
給食当番で、かいは野菜サラダを
「汁を入れずに盛りなさい」
と先生に言われ、「1滴も」入れずにサラダを盛ろうと、すごいプレッシャーを感じたらしい。
結局、ママが給食当番の時間に見に行ってあげるということで落ち着いたが、かいはこういう場合「できない」と言えずに内にこめてしまうんだね。
みーは昨日の夕方8度5分まで熱が上がったが、一晩寝たら、けろっと治ってしまった。やっぱり疲れかな。
今朝のかいとみーの会話。
みー「あ、これ、みーちゃんのだよ。」 かい「・・・あ、そう。」 みー「・・・それとも、はさみできって、はんぶんこする?」 かい「ううん、いい。」
何のことかと思ったら、熱さまシートから剥がした透明フィルム。
ママからの報告。 幼稚園から電話があって、みーが7度5分の熱があるので迎えに来てくださいとのこと。
金曜日の遠足から連日の外出で、疲れが出たのかな。そう言えば昨夜、歯軋りがすごかった。
ちょっと心配。
みーが 「ぴょんぴょんコースのとき、ふじさんにのぼったんだよ。」
ほんとは近くの「天神山」。
ヒカルくんが 「ワールドカップに行ってサッカー見てきた。」
ほんとは土曜日のJリーグ。
かいが、 「歯、抜けた!」(最近、前歯がぐらぐらしていた)
ほんとは歯にはさまった白身魚。
(これはかいのジョーク。)
かいが毎日、恐竜の図鑑を熱心に眺めているので、みーも連れて3人で上野の国立科学博物館へ行った。実は僕も入るのは初めてで、わくわくしていた。
ちょうど特別展示「恐竜博2005」があって、大人1400円、かいの分小学生が600円だったが、しばし悩んだ末、常設展だけの大人券(500円)1枚だけ買って中に入る。地下1階、2階に、あるわあるわ、骨、骨、骨・・・。僕はかなり面白かったのだが、かいたちは期待していたほど感動というわけでもなく(骨からガタイが想像できなかったからだろうか)、2人して「もういいや」「かえろう」と袖を引っ張る。やっぱり常設展だけで正解だった。 子供たちが一番熱心に見ていたのはお土産屋さん(T_T) 最後に恐竜のおもちゃを買って、上野公園でソフトクリームを食べて、帰途に着いた。乗り換えを2回もする電車での往復だったので少々心配したが、かいはともかく、みーがこんな遠出にもついて来られるようになったのは驚きだった。
「ヒロくんね、名前かわったんだよ。」 「・・・?」 「マイケルになったの。」
イングリッシュ教室の話か・・?
「じゃあ、かいくんはロバートか何かなの?」 「ううん、かいくんは、何にもないよ。いいなあ、ヒロくん。」 「・・・イングリッシュのことじゃないの?」 「ちがうよ。学校だよ。」 「・・・?」 「ヒロくんね、じゅぎょうちゅうに『マイケル、フー!』ってやったの。おしりふりながら。」 「えーっ!?」
お笑いタレントのマイケルの真似らしい。
「そしたら先生が、『そんなにマイケルが好きなら、これから名前をマイケルにしなさい。』って言ったの。」
やるなあ、ヒロくん。
それは先日の話だが、今日のかいの話では、ヒロくんはまた授業中に「マイケル、フー!」をやって、廊下に立たされたらしい。
ヒロくん、リラックスし過ぎ。
みーが、尿検査の容器を前に「やだやだ」と泣きわめいている。なだめながら理由を聞くと、自分でコップに命中させなくてはならないと思っていたらしい。
「そんなのできないよお!」 「・・・ママがやるから、心配しなくていいんだよ。」 「でも、いっぱいになったらどうするの!? みーちゃん、とめるのできないよお!」 「・・・」
他にも、尿を採るあのスポイトみたいな容器で「直接」オシッコをとると誤解して泣きわめいた女の子もいたようだ。
・・・先生、何か余計なことを言った?
あーが、小さな食器をカチャカチャ鳴らしていたときに気がつけばよかったのに、何だかあまり気にも留めずにいた。「ガチャン」と音がして、あーが泣き出した。見ると食器が欠け、目をこすっている。
「目に入った!」
しばらく泣いたあと落ち着いたが、ときどき目をこするので、ママが手を押さえ、僕が運転して、ということは当然かいとみーも連れて、一家総出で病院の救急外来へ。(いつかもこんなことあったなあ)
「白いかけらが入ってます。今泣いていて取れないので、泣き止んだらまた診ます。」
えええ!? でも、取ろうとしたらまた泣くんじゃないか? さすがに必死で祈りました。
目玉を動かさなければ痛くないようで、ママと代わる代わる抱っこしていたが、僕が抱いているとき、何やら涙腺の辺りから白いものが。いじろうとするのをとっさに押さえつけ、そーっと取り出すと、出てきました、白いカケラ!
「出た!」
1,2ミリくらいだが見てびっくり、鋭い三角のカケラだった。こんなものが目の中に。ぞっとした。先生に診てもらうと、目玉に傷はついていなかった。平べったかったのが幸いしたのだろう。それにしても、出てくるんだ、こんなふうに。僕には抱っこするしかできなかった。でも、神様はヒトにこんなすごい機能を備えたもうた。
神様、ほんとうに、ただ感謝、そしてあなたは素晴らしい・・・。
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