サズカリ おとうさんがつける、子供たちの成長記録
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うちのサズカリたち = かい♂13歳(1998/11生) + みー♀11歳(2000/9生) + あー8歳(2003/9生)
友達の家でMちゃん(♀)が「かいくんと○○くんがおもちゃをとった。」と泣いた。ママが○○くんに尋ねると
「ぼくやってないよー。かいくんだよー。」
状況から2人であることは間違いなかったが、かいに尋ねると非を認めたので謝らせたという。帰宅してからママが、
「かいくん、ちゃんと正直に言って謝ったから、偉かったよ。」
と誉めると、かいは
「○○くん、うそついた。」
と不満げ。その気持ちはよくわかる。ママは
「でも、誰が見てなくても、かいくんが嘘つかなかったのは、神様が喜んでるよ。○○くんは、嘘ついたら神様が悲しむこと、知らないんだよね。かいくんは知ってるんだから、誰かが嘘ついても、かいくんは正直でいようね。」
と説明した。親が見ているかどうかに関係なく、神様が善悪の基準なのだということを、少しずつでも学びとってくれればと思う。
2003年04月26日(土) |
遠足/とうとう乗れた |
昨日が雨だったため、幼稚園の遠足が今日になった。行き先は近くの遊園地。ところが、かいは幼児向けのミニコースターさえ怖がって乗ろうとしない。Mちゃんたちも呆れて行ってしまう始末。年頃になって彼女に絶叫マシーンに乗ろうとせがまれたらどうするんだ?
ところがその情けなさを挽回する出来事が。
新年度になって友達にからかわれたのがきっかけで、再び補助輪をはずしたのが先週の土曜日。その後あまり練習時間もとれないまま(というか、本人まるでやる気なし)とうとう1週間。今日こそは。
「かい、自転車やるぞ。」 「えー?」
するとそこにいた隣の小学生のY君も
「かいくん、このまま自転車に乗れないで、小学生になって友達にからかわれるのと、今日乗れるようになってすごーいって言われるのと、どっちがいい?」
などと迫る。かい、しぶしぶ
「のれるほうがいい。」
と練習開始。そして10分後・・・かいは自転車をすいすい乗り回していた。たった10分。運動はできると思っていたが、予想外のスピードであった。ではこの10分間のダイジェスト。
1.体を支えてやりながら走らせ、「補助輪なしの走行」の感覚に慣れさせる。自転車を支えるより体のほうがいいと思って。100mくらいやったかな。結構腰にくる。
2.スタートの体形を覚えさせる。左足を地面につき、右足をペダルに乗せて準備。
3.前方1m、つまり右足を踏み込めばパパに届く、というくらいの距離で待ち構え、スタートさせる。これを3回。
4.距離を徐々に伸ばしていく。これでできるようになってしまった。
あと一つ大事なのが「モチベーション」である。実は始める前にY君が、乗れるようになったらベイブレードを1個くれると言ったのだ。馬の目の前ににんじんをぶら下げるというやつである。これは強力だったと思う。
かくしてかいはベイブレードをゲット。ママはその後、Y君にお礼のケーキを焼いて持って行った。
やったね、かい。
かいの年中組には、女の子と男の子の双子の兄弟がいる。かいは女の子のほうを「ちびろちゃん」と呼んでいるが、幼稚園から帰ってきて興奮して言うには、
「ちびろちゃんってね、おんなのこになったり、おとこのこになったりするんだよ!」
その話でママたちが爆笑で盛り上がっていたら、その帰りに当の双子にばったり出くわした。かいは目を真ん丸くして言葉を失ったという。さぞ驚いたことだろう。
そう言えば教会にも双子の赤ちゃんがいるんだけど、2卵生であんまり似てないし。(いや、ちびろちゃんたちも2卵生らしいが、とても似ているらしい)
昨日遊びに行った友達の家では、かいはおやつを適量で我慢した。みーは制止もきかず食べ続け、また叱られる。他のママから「みーちゃんお腹ぷくぷく」と笑われる始末。かいはお腹ペコペコで家に帰ったが、思いっきり遊んだためかなり疲れている。
「かい、寝ないでよ。今すぐご飯できるから。」
ママがかいを喜ばせようと作ったのは「春のチラシ寿司」だったが、できたときには二人ともすっかり眠ってしまっていた。色とりどりの「春のチラシ寿司」を一人寂しく食べるママであった。
2003年04月23日(水) |
親の言うことをきかないシーン |
子供たちがなかなか言うことをきかないシーンというのがいくつかある。
幼稚園のお迎え。かいは友達と遊んでいるし、みーも遊具で遊びたがる。「帰るよ」と言っても、すぐに帰らない。その間ママはずっと立っていなければならない。お腹も大きくなってきて、結構つらいらしい。
友達のうちに遊びに行ったときのおやつ。うちではだらだらとおやつを出すことはしないが、友達の家に行けばみんなが持ち寄ったおやつが次から次へと出てくる。普段我慢させられているかいとみーは、ここぞとおやつに貼り付いて食べ続ける。結果として、夕食が食べられなくなる。
歯磨き。とくにみーがひどい。頑なに抵抗して磨かせない。何とか磨いても、うがいをしようとしない。
もちろんこういうことは放っておかない。繰り返し言って聞かせ、ときには厳しく叱ることになる。かいはもう理屈がわかるので、その点はやりやすい。あらかじめ言っておけば1日、2日は大丈夫。だがみーは、わかってるんだかどうだかがわからない。でも、説教すると目をそらすので、「怒られている」というのはわかっているらしい。
朝、今まさに、かいを幼稚園に送りに家を出るところだったという。電話が鳴った。一瞬躊躇したがママはとった。ある園ママからだった。
「ふりかけある?」 「え、ふりかけ? ・・・しらすならあったと思うけど・・・」 「ごめ〜ん、うちの子に届けてくれない?」 「へ?」
聞けば、弁当のおかずを用意してなくて、白いご飯とスパゲッティというメニューだったらしい。で、白いご飯だと食べないので、ふりかけを入れるつもりだったが、園バスに乗せて家に戻ったらテーブルの上に置いたままだったらしい。
何か来れない事情もあるのだろうと思ったうちのママ、さすがにしらすという訳にもいかず、かいを送った後、小雨の降る中、みーを連れてスーパーで小袋のふりかけを買って、2階のその子の教室に行き(かいは1階)、担任に事情を話して託したのであった。
ところがしばらくしてそのママから電話が来た。
「ごめんね〜。」 「ううん、いいよ。仕事始めたの?」 「仕事? してないけど、なんかさあ、ふりかけだけ持っていくのって、恥ずかしいじゃない?」 「は?」
・・・みなさん、どう思います?
2003年04月19日(土) |
掛け声の意味/補助輪2 |
ベイブレードを回す時のかいの掛け声。
「スリー、ツー、ワン、ゴーシー!」
ママと2人で、「シーって何だろうね」と不思議がっていた。 そしたら今日、隣の小学生が遊びに来て、2人でやっているのを聞いてわかった。
「ゴーシュート!」
だった。
★
近所のかいの友達が次々と自転車の補助輪をはずしている。かいは相変わらずつけたままで、それをからかわれたりして傷つくシーンもあったらしい。これはいよいよ特訓せねばと、補助輪をはずしてやる。身体を後ろから支えてやって、
「さあ、かい、やってみ。」
だがかいは走り始めるとペダルをこぐのをやめるので、単に僕が押しているだけ、ということになってしまう。そして家の前を1往復だけして
「かね(5時のチャイム))がなったよ。きょうのれんしゅうはおわり。」
といって家に入ってしまった。僕に似て、根性というものはあまりないらしい。
年中組になって最初の週が終わったが、かいが昨日の夜から体調不良。
「おなかがいたい」
というので、僕とママと交代でお腹に手を当ててやっている。熱もないし、よくわからないので教会には家族で行ったが、平気で遊んでいたかと思うと、僕らにぴっついてくねくねしながら腹痛を訴える、というのを何度か繰り返す。総合的に考えると、どうも新しいクラスにストレスを感じているようだ。先生も替わったし、人数は前の年少ひよこ組の1.5倍、しかもかいの机の回りは知らない子ばかりらしい。人見知りの強い子なので、緊張しているのだろう。去年入園したときも、朝の登園児に泣かなくなるまでにひと月近くかかっているだけに、ある程度予想はしていたことだ。
実は僕自身、幼稚園の柱にしがみついて一人でめそめそ泣いていたし、新学期が始まる度になんとも言えない緊張感を持っていたのを記憶している。いまだにその感覚は、春の生暖かい曇り空、という天気とリンクしてよみがえってくるくらいだ。
「かいも、たたかってるんだなあ。」
と、とても愛しく思えて、ぎゅーっと抱きしめてあげた。
かいの友達の家に親子が数組集まっていた。そこでみーはおやつを食べまくった。ジュースも3杯目を要求し、友達のママに
「あらあ、みーちゃん3杯目だけど、いいのかなあ、」
と言われて、ママが「もうやめなさい。」と言ってやめさせた。するとみーは、誰かが自分のママにジュースをもらいにいくと、その後にすたすたとついていき、「ついでに」注いでもらっていた。友達ママが気が付いて、
「みーちゃんって頭いいわね。毎回もらいにいくお母さん替えてるわよ。」
と言ってみんなで笑ったらしいが、もちろんこの「頭いい」は「ずる賢い」という意味であろう。とほほ。
かいの幼稚園が始まった。年中から入ってくる子供が増えたり、地域割りで別のクラスになった人もいるが、近所の友達は引き続き同じクラス。
ところが、住所的に当然一緒になるべき女の子が別のクラスになっているのが事前にわかった。
最初に情報を入手した某お母さんは「かわいそうねえ」という感じだったらしい(状況を受け入れるタイプなのだろう)が、うちのママはそれを聞いて「それは変よ!」ということで他のママたちに相談。その家は年少の途中で近距離の引越しをしており、前の住所のまま割り振られたのではないかと推理。当の女の子のママはパニックに陥っている最中だったが、園に電話するように促し、結局間違いだったことが判明。やはり年度当初の名簿を使って割り振ったということだった。結局同じクラスに訂正され、みんな手を取り合って喜んだとか。
「あたし、一人の女の子を救ったわよ。」と満足そうに話すママは、迫力があった。
かいはほとんどおねだりというものをしたことがない。もちろん、オモチャ売り場などを通りかかったときに「これほしい」と言ったり、プラレールの部品を要求したことはあったが、友達が持っているオモチャとかをうらやましがって欲しがるということがあまりなかった。しかしそのかいが、珍しく
「ベイブレード、かってほしいんだあ」
とおねだりをした。
「ママがね、パパがいいっていったらいいよって。」
ベイブレードは、我々の時代のベーゴマを派手にしたような対戦型のオモチャで、随分流行っているらしい(すでにピークは去ったという話も聞いたが)。そんなに高価なものでもないらしいし、駄々をこねるでもなく、健気なねだりかただったので、年中に進級するお祝いをかねて買ってあげることにした。
買いに行ったママは、売り場であまりの種類の多さに10分くらい呆然とした挙句、買いに来た少年の親子にアドバイスを受けながら、何とか2つ買ってきた。1つ買えばいいと思っていたら、「あのう、これは対戦するのが重要ですから、最低2つはないと・・・」と言われたらしい。組み立てるのは僕の役目で、とても名前の覚えられないたいそうな名前のパーツをプラモデルのように組み立ててコマを作る。それに、なんなんだこのシールの細かさは・・・。
かいの喜びようといったらすごかった。セレナに勝るとも劣らず興奮し、夕食もそこそこに僕に対戦を求める。なるほど、やってみて、1つだけだと意味がないことを納得。1時間くらい付き合わされた。
しかし・・・夢中になるのはわかる。が、これまでかいは、幼稚園でもブロックで「ベイブレード」を作って回したり、うちでもお皿を回したり、それなりに創意工夫で乗り切っていたらしい。それはそれで健気だし、だから買ってあげたらいいというのも一理あるけど、かいはそんなふうにして、レゴで何でも作る。子供の創造力って、そういう力があるんじゃないのかな。ベイブレードみたいな出来合いのオモチャも魅力的ではあるが、幼稚園くらいの年代なら、まだまだ子供の素晴らしい能力を生かした遊びがあるんじゃないかとも思える。かくして、オモチャの与え方も、なかなか難しい。
かいを風呂に入れたとき、背中に引っかき傷があった。
「かい、これどうしたの?」 「Sくんがやったの。」 「ひっかいたの?」 「うん。」 「はだかで?」 「ううん、ふくきて。」 「ありゃあ。かい、ないた?」 「なかなかった。・・・ママにいわないでね。」 「なんで。」 「ないしょだから。」
ケンカしてもママにいちいち言わない。男らしくなったなあと思ったが、もしかしたら、最初にしかけたのが自分で、怒られたくなかったのかもしれない。
セレナを買ってしまった。日産のワンボックスカーである。9月に家族が増えるからだ。子供3人となると、今のサニーではチャイルドシートが置けない(いや、正確には「置ける」けどママが乗れなくなる)。 ディーラーの人は「ほんと、チャイルドシート義務化のときはそんなに気にしてなかったんですけど、こういう需要もあるんだなあと最近は実感してます」などととぼけていたが、ほんとか?
サニーに比べると、さすがに広いし、姿勢良く座れるので楽だ。腰痛持ちのママもたいそうお喜びだが、輪をかけてかいが大喜び。近所中に響く声で「ママー、セレナ来たよー」、教会学校でも「何かお祈りしてほしいことある?」に「くるまがセレナになったの。」と自慢していた。
それにしても、うちがワンボックスを持つようになるとは。
結婚して5年間子供が授からず、それなりに2人の生活を楽しんではいたものの、特に奥さんの落ち込みようはときどきひどかった。誰からも圧力などないのだが、他の赤ちゃんを見るたびにつらい思いをしていたようだ。そんな僕らが、ワンボックスでないと家族が入らない、などという時代を迎えようとは。
聖書に「何事にも時がある」という言葉があるが、こういうのもその一つなのだろう。
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