2003年02月21日(金) |
わわわ、超おやすみしてしまった |
またしても、ずいぶん筆を休めてしまいましたぞ。
これから、また、回顧録をちょまちょまつづっていくことにしますかの。
書いていないあいだ、何もなかったと言うわけではないのです。 それどころか、ありすぎて・・・。 あんなことや、こんなこと。
いつも、 「このことは、こういうタイトルで、こういう書き出しで書こうかな」 みたいに、思いながら日々を過ごしていました。
なのに、なのに・・・。 なんだか盛りだくさんすぎて、一日があっという間に過ぎていきました。 部屋にぜんぜんいなくって、帰ったと思ったら、寝てしまう。 パソコンを開いたとたんに寝てしまう毎日でした。 そろそろ、また、ゆとりを持って、日記もかいていきたいなあ。
2003年02月20日(木) |
がんばり病だったのか・・・ |
この前、友達に検査してもらった結果が出ました。 血液を検査した結果、心配されていた、病気ではなかったそうです。
私は、ストレス性の円形脱毛症だと思っていたのですが、どうも、そのころの私の体調からして、免疫不全由来の甲状腺疾患じゃないかっていう、疑いがかかっていたのです。
ほーう。 なんだか、私ってばいっちょまえな病人っぽいじゃーん。 なんだか病弱っぽくって、いいんじゃな〜い?
その甲状腺疾患というのは、ホルモンのバランスが崩れた状態なんですって。 ホルモンっていうのはだいたい、亢進の作用をもつものと、抑制の作用を持つものが拮抗した状態を保つようにできているのですが、私の場合、亢進の作用が強くなりすぎた状態じゃないかっていうおそれがあったのです。
症状としては、代謝が活発になって、汗がたくさん出て、体重が激減して、神経が過敏になるんだって。 そんで、陽気になったり、根性出しちゃったりするんだって。
「症状が、きよこにすごく思い当たるもんだから、心配しちゃったよ」 って。 私も、この症状を聞いて、「あ、私めちゃくちゃあてはまってるじゃん」って思っちゃったよ。
そんな大変などころか、痩せたりするし、なんだかふんばれるし、いいんじゃない? かつて皇后様がかかっていたり、故夏目雅子さんもそうじゃなかったかって言われていたり、私もそんな面々のお仲間なんて、いい気分♪
って言ったら、 「やっぱり、行き過ぎはよくないんだよ。 体ががんばりすぎちゃって、心臓に負担がかかりすぎたりなんていうこともあるから」
はーい。ごめんなさい。( ´_ゝ`)。。。 不謹慎ね。 血液検査で、今はホルモンの異常は認められなかったけど、ハゲができた頃は本当に異常があったのかもしれないね。 うーん、ホルモン的にがんばりすぎちゃってる感じがしたら気をつけないとな。
2003年02月19日(水) |
抱かれたい男ベスト5 |
大学時代の後輩と飲みに行きました。 卓球部の後輩の男の子達です。
「きよこさん、抱かれたい男ベスト5に入ってますよ」 え? 「俺が女だったら、ぜったい告ってますよ。」 いや〜光栄だなあ。 って、おいおい! 私女なんですけど〜。 みんな一体なんなのさ。 もし女だったら、って、そんで、私が男で? そんなありえない仮定法の話しじゃなくってさ、もっと現実的な事でほめてくれよー。
ま、いっか。悪気があって言ってるんじゃないし。
ついでに、仮定法の話し。 「俺がもし女だったら、絶対こいつと結婚する」
私の事じゃなくてね、ある男友達についてね。 妻も子もあるおじさんが、私に勧めてくれたわけですよ。ホモ的な意味じゃなくってね。 それで、ちょっと発見。 同性に「結婚したい」って言われるのって、最高のほめ言葉だなあ、って。 そういうふうに言われる人は、ちょっと信用できる感じがします。
それで、私も仮定してみた。 「もしも自分が男だったら、私みたいな女と結婚したいか?」 答えは、NO! だって、いつまでもうじうじネクラだし、理屈っぽいし、トークもさえないし、すぐ太るし、掃除は雑だし、なまけ者だし…。 が〜ん。私って、自分でも結婚したくないような女なんじゃん! あーあ、これじゃあ、あの人に振り向いてもらえなくてもしょうがないじゃんね。 納得しちゃったよ。
それで、あの人にも聞いてみた。 「ねえねえ、自分がもし女だったら、自分と結婚したいと思う?」 「それはいやだね」 「あれ、そうなの?」 「うん。もし俺が女だったら、俺よりも、もっとやさしくて、かっこよくて、誠実な男を選ぶね」 「あはははー、そんなひと、いっぱいいるじゃん」 「あはははー。 そうだねー。って、ムカツク!」
いっぱいの自己嫌悪と空虚に直面しています。 悲しくて悲しくて、ずっと上の空です。
考えることは堂々巡りのいったりきたり。 いくら考えたって、口から出てしまった言葉をつかまえて、飲み込んで、なかったことにすることはできないのに…。
ユカコちゃんとけんかした。 けんか、というのとはちょっと違う。 私が、一方的に言ってしまった不満。
ずっと気になっていた、あの子の悪い癖。 約束をしっかり守れない。 いい調子で約束をするのに、直前でキャンセルとか、遅れたりとか…。 私約束はきちんと守りたい。 すごく大切なものって思っていて、ユカコちゃんとの食い違いが、小さなささくれのように、 ちくちくずっと気になっていた。 ずっと気になって、直して欲しいなって思いながらも、 「でも、これを知ったらユカコちゃん、悩むだろうな。全然自覚なくやっているだろうし。」 って、それは、気が引けて今まで言わずにいた。
それを、今日告げてしまった。
思いのたけを、告げてしまった。 私は感情的になりはしなかったけど、溜まっているぶん、理路整然と、正論を述べた。 ユカコちゃんは、聞いていた。
正しいことに、どれだけ意味があるんだろ? 友達づきあいにそんなの必要なの? ユカコちゃんにそんな要求をして、私は一体なにさま?
言わずにいられなかった。 でも、今は、やっぱり言わないほうがよかったと思う。 いや、言うならば、もっと早い段階で、ジョークで」紛らわせられるうちに、さらっと言わなければならなかったな。
「ごめんね」 って言ったけど、ふつうに話すけれど、でも、言ってしまった私の言葉が厚い壁になって二人のあいだに立ちはだかって、今までと空気が違うのがつらいです。
一番お金をかけていることって何ですか?
男の人なら、車とか、女の人なら洋服とか。
私は何かな? 基本的に超貧乏性。 倹約だ~いすき。 スーパーの安売り曜日は完璧だし、それぞれのお店の長所と短所を研究して、一番安く、いいものを買うことが嬉しいのです。 キャベツ一個100円で買うか、1/4個を50円で買うか。 キャベツを前に、悩む日々です。
今年は、いよいよ本腰入れて、家計簿もつけ始めました。 パソコンのソフトなので、レシートをとっておいて、入力していくだけで計算してくれるやつです。 でも、グラフも作れるし、通帳やカードの管理もできちゃうけっこう優れものです。
ねえ、なんというか、所帯じみた25歳ですわよ。 そんな私の最近の悩み。
大きなお買い物をしなければならない。
まず、車。 車検が切れちゃうんです。いっそのこと、車すっぱり止めちゃって、また自転車生活したいぐらいです。 「なーに言ってるだ。長野県はくるまなきゃ生活していけないよー。」 はあ、そんなもんかなあ…。
パソコンも、買うようにいわれます。 「就職祝いに、一つ買っときな。さすがにWinddows95は古いでしょ。」 はあ、今のパソコンも、いいんですよ?95だけど。
一つ!大きなお買い物で、やむを得ず、じゃなくって、自分から欲しいものがあります。 “液晶テレビ!” 壁にかけたいの〜〜。 今のテレビはどっしり21型で、6畳間に鎮座ましましておじゃる。 とってもじゃまなの。 掃除しにくいの。 と、いうわけで、私にとっては超高級品で、大きなお買い物だけど、これだけは買おうかなって思ってるんだ♪
2003年02月15日(土) |
ごめんね、つきあえないや |
練習が終わって、女の子達とかたまって話をしていたら、卓球仲間の3つ下の男の子が、やってきて言いました。 「あの、きよこさんに話しがあるんで、あとで、ちょっといいですか?」 なんだい、思いつめた顔をして。 ただ事ではない雰囲気。
でも、その子はちょっと遠くから来ていて、その日はもう帰らなきゃいけない時間だったから、結局、話をしないまま帰っていってしまった。
夜、メールがきました。 「今日、話したかったことなんですけど、僕としてはきよこさんとつきあえたらいいなあと思っているんです。 僕としてはどうしてもきよこさんじゃなきゃ駄目ってほどでもないんですが、好きだって気持ちはあります。 こういうのは迷惑だったらごめんなさい。なんて言っていいのかわからないけど、今日言おうとしたことはこんなことです。」
返事しました。 「私は今つきあっている人はいないけれど、(その子のことを)後輩としか思えないし、好きな人がいるから、つきあえない、ごめんね」って。
昼間の様子から、ちょっとそんなことなのかも…なんていうことも予想して、いろいろ考えていました。 私の答えは、一つしかなくて、「つきあえない」っていう歴然とした気持ち。
でも、はたして、それをどうやって伝えていいものか…。 私なんかを好きになってくれて、それはそれで嬉しいものなので、できれば傷つけたくないと思う。 でも、どんなにきれいな言葉をならべても、私の答えはNOでしかないし…。
本当のところ、メールで助かった。 面と向かって言われたら、やっぱり言いづらいことだもん。 それに、「どうしてもきよこさんじゃなきゃ駄目ってほどでもないんですが」ってところにほっとした。 それほど好きが募ってないのなら、私の答えがNOであっても、すぐに立ち直れるよね。
でも、なんて、正直な人なんだろうね!そんなこと、告白メールで言っちゃうなんて。
まあ、そんなちょっと色めきたつ出来事が、今日はあったんです。
こんなふうに、ほとんど初めて、告白を断ってみて、思ったのは、あの人の気持ちです。
かれこれ、3年間も私からの一方的な、強い、好きって気持ちをぶつけられ続けて、あの人も、断るのに大変だったろうなあ。って。 「無理だから」と言葉や態度で伝えること、そのものじゃなくても、会っていないときだって、私たちの宙ぶらりんの、どっちつかずの関係は、ものごとをシンプルに、単純にしておきたいあの人をいっぱい苦しめてきたんだろうなあ。
今日、ようやく、そのことに思い至りました。 「好かれるぶんにはいいじゃん。 断られても、私の勝手でつきまとっているんだから、苦しいのは私なんだし」 ってずっと思っていた。
そうじゃなかったんだね。 私と同じぐらい。もしかしたら、それ以上にあの人はたくさん苦しんだだろうなあ。
気づかずにいて、ごめんね。
バレンタインデーって、恋人同士にはあんまり必要のないイベントなのね、って毎年思います。 私にとっては、あの人の誕生日と並んで、重要な日なので、友達にも、 「今年はどうするの!?」 なんて、のりのりで聞くのですが、 「ジャスコで500円ぐらいのを買っただけだなあ」 って、けっこうどうでもよさそう。
バレンタインデーに気合いが入るのは、片想いしている女の子と、生活に刺激を求める殿方なのですね。 その日が近づいてきて、なんとなーく背中に期待を感じて、ずっしり重うございました。 職員室の男の先生方の期待が…。 なにかしたほうがいいのかな? でも、こういう女の人の少ない職場で、私一人バレンタインなんか浮かれたことしでかしたら、女の先生方との今後のおつきあいに支障がありそうで…。 例年、職員室では、2月14日は、それと気づかないふりで過ごされるそうなんです。
直前まで、煩悶したのですが、私、妙案が思い浮かびました! 今日は給料日。 お給料日は明細などを事務室に取りに来ていただいて、受領印をもらうのが習わしなのですが、そのときに、ほんの小さなチョコをつけたんです。 男の先生にも、女の先生にも、同じように。
明細のはいった、封筒を受け取った先生、 「あれ、何かほかにも入っている…うわあ!!」 ぱっと、とっても嬉しそうな顔に変わりました。 えへへ。 こんなささやかなバレンタインでしたが、思いがけず、すごく喜んでもらえて、私のほうがうれしくなってしまいました。
こんなことがあって、ちょっと考えてしまいました。
給食の時間に担任のない先生は職員室で給食の食卓を囲みます。 今日のメニューは超和食。 麦ご飯、でっかいいわしの丸干し、お味噌汁、ちくわの天ぷら、もやしのお浸し おじさん先生大喜び。 私も、大喜び。
教頭先生が、英会話の講師のクリスティンに言いました。 「クリスティン、これは、頭からまるごと食べるんです。まるごと!」 でも、さすがにニューヨーカーには抵抗があるらしくて、 「ゴメンナサイ、タベレナイ」って。
「頭にたくさん栄養があるんですよね。 DHAとか。 私も、さっき、小学校2年生のクラスで、『頭から食べましょう』って、言ってきたところなんですよ。…でも、にがいし、子どもには食べにくいでしょうね。 実はそういう私も、やっぱり頭から丸ごとは食べられないなあ」 って、養護の先生が。 「おいおい、先生、そんなんじゃ、指導できないじゃない。 食べてみなって。」 って、教頭先生は笑いながら勧めました。
養護の先生、「そうですよねえ。栄養あるんですよねえ。私も小学生に食べるようにって言ったんです」 にこにこしながら、頑として食べませんでした。
そんなふうにして、人の勧めを、悪びれず断っちゃうんですね! ええ〜〜!って、思っちゃいました。 私だったら、そんなふうに勧められたら、とりあえず、トライだけでもしてみると思うんですけど。
大袈裟なのかもしれないけれど、この先生みたいに、いつも笑っていて、ものごしがやわらかで、愛敬があるけれど、じつはすごく頑固、みたいな女の人を、最近よく見かけます。 私はそのたびに、 「ずるいんじゃない?」 って思ってしまうのです。 私には、「にこにこ笑っていれば、嫌なことは周りの人が気遣って何とかしてくれるんじゃないか」っていう甘えに見えちゃう。 柔和なふりして、人の意見には耳を貸さない。 自分の中で完結しちゃってる。
「先生、新しいタウンページが配られて、古いの回収しますよね。 これうちのなんですけど、学校のを回収するときに、一緒に出してくれませんか? ね?たった一冊のために業者さんに取りに来てもらっても悪いし。」 なんて、腰の低いお願いでありながら有無を言わさない口調。
私がもし、 「いやですよ!そんなの公私混同しないでください。 業者さんに気を遣うならば、私が古いタウンページを10数冊も取りまとめる苦労を気遣ってほしいんですけど」 って、言ったら、どうなるんだろ?
2003年02月11日(火) |
大人の女性の無邪気な素顔 |
なつこさんの旦那さんに初めて会いました。 なつこさんは私より3歳年上で、同じ大学、同じ学部だったのですが、知り合ったのは今年の教員採用試験の2次試験会場でした。 去年の4月に結婚した旦那さんとは、大学のゼミ仲間だったんですって。
「温泉に行こう!」 という話で盛り上がって、祝日なので、今回は旦那様の運転で行くことになったのです。 いままで写真でしか見たことがなかった旦那様の、第一印象は、 「私のまわりにはいないタイプの人だなあ」
なんとなく、シャープでスマートな感じ。
すごくきゃしゃで、背が高くって、京本政樹風お顔立ち。 渋い声で落ち着いて話すんだけど、一言に重みがある。 大学時代の専攻が民俗学で、趣味は石器づくりの市役所教育課勤務の28歳ですって。
旦那さんの運転で、助手席になつこさん、私は後部座席に乗ったんだけど、なつこさんがまっすぐに前を向いて乗っていないのがかわいらしかった。 ずっと私や旦那さんに、身を乗り出して話しかけていたの。 私と二人の時にくらべて、なつこさんはすこしはしゃいで、甘えている感じなんだよー。 すごく、旦那さんを信頼していて、旦那さんもなつこさんの無邪気さを楽しんで受け止めてあげている感じなんだよー。
いいじゃん、いいじゃん。 そんな夫婦っていいじゃん!
私もそんなふうに見えるような結婚をしたいものですな!
今日は上田市でとんかつを食べまして、別所温泉に行きました。 車を降りた瞬間に硫黄の匂いがぷ〜ん。 ひなびた感じの旅館街の真ん中にある公共の湯の「大湯」はなんと入浴料150円! それで、広い湯船と露天風呂まであって、大満足! 優しい感じのやわらかいお湯でしたよ。
卓球部の後輩から、夕方電話がかかってきました。 「…病院って、朝、何時ぐらいから…開いているんですか?」 消え入りそうな声で、とってもつらそう。 「どうしたの?風邪?」 「なんか、…朝から熱があって…夕方になってさらにつらくなって…」 「そんなの朝まで待たないほうがいいよ。 これからお姉ちゃんが病院につれてってやるで、待っときな!」
救急をやっている病院に受け付けてくれるか電話して確認して、迎えに行くと、とっても生気のない様子で待っていました。
あれまあ。 かわいそうに。 大学に入って、親元を離れて、一人くらしていると、病気が一番つらいよね。 不安で、つらくて、さみしいのは私もよく知っているから、こんなとき、私が何かの役に立つならばって思う。 私のできることなんて、病院まで付き添っていってあげることぐらいだけどね。
病院の待合室には、同じように風邪をひいているような感じの患者さんがわんさかいたので、診察までに結構待つことになりました。 話をするのも辛そうな様子で、一時でも早く寝たいだろうなあ、って気が気ではなかったのですが、診察の結果、幸いインフルエンザではありませんでした。
その結果を聞いたら、気が楽になったみたいで、なんだか顔色もよくなって、話もできるようになってきました。 「病は気からってやつだねー」って笑いました。
病院が大嫌いな私なのに、最近なんだか縁あって、よく病院に来るのね。
山口の友達からのメール。 「ところで今回メールを差し上げたのはお父さんの車を廃車するにあたって書類がい るのでご連絡いたしました。 で、お母さんのところに直接書類等を送付したほうが早いとおもうので住所を教えて もらえますか?あと私から書類を送るってことを伝えてもらえると大変幸せます。」
お父さんの車。 お父さんが亡くなってから、ずっと車庫にとめたままになっていて、お母さんも, いつ、どうやって廃車にしようかということを話していた。 でも、私にとって、その車はお父さんの思いでの染み付いた車で、どんなに古くたって、流行遅れだって、かけがえのない車だったから、私が受け継いで乗ることにした。 トランクや、ダッシュボードの中に残っていた品々には、お父さんの生活そのものが感じられてやるせなかった。 1年間ぐらい乗っただろうか。 私は松本に引っ越すことになった。 遠すぎて松本まで持って行くことはできないと思った。それに、収入がぐっと少なくなるから、車を維持する余裕なんてないことは予想できた。
かといって、やっぱり廃車にするのはためらわれたので、板金会社に勤める友達が、会社で使ってくれるって言ってくれて、うれしかった。 私が乗っていなくっても、遠く離れたところででも、お父さんの車が動きつづけてくれるって思ったらうれしかった。 お金にすることにすごく抵抗があったから、ただで引き取ってもらった。
それから一年でのこのメールです。 寝耳に水っていうのかな? すごくショックです。廃車にすることが当然のことのように書かれていて。 「まだまだ走るよ」って言ってくれていたのに…。
私は、すぐに釈然としなくって、返事を出した。 「廃車って、事故か故障でもあった?」 「車検が切れて事故とかはしてないんだけどもうあまり調子もよくないので車検受けるよか廃車したほうがいいってことになったんよ」
理屈ではわかる。 当たり前の判断だと思う。 車検に出してまで使って欲しいっていうのは、あつかましいお願いだってわかっている。 でも、感情的な理由で、素直に納得できないんです。 すごく嫌なんです。 わからずやの気持ち、ともだちに押し付けても迷惑だね。 こんな時、遠くにいてよかったって思います。 もうちょっと気持ちの整理がついたら、ちゃんと手続きするよ。
4月から教師生活スタートです。 昨日、赴任先の校長先生から内示の電話をもらって、今日はさっそく学校へ出向きました。 大きな学校です。全校生徒700人強。50人の職員室なんて想像もつかないなあ。
校長室には優しそうな校長先生と、若い男の先生が一人。 一緒に初任でスタートする英語の先生でした。 かずき先生と言って、同じ大学の1年年下で、院をこの3月に修了するんですって。 はきはきと元気がよくて、人の目を真っ直ぐ見て話をする人だなあ。 とってもはつらつとしていて、先生っぽいさわやかな人だなあ、って思いました。
事務書類などを作成して、とりあえず今日は帰ることになりましたが、一緒の電車で帰り、松本駅で時間があったので、お昼も一緒に食べました。 なつこさんも、やっぱり赴任先に午前中行っていて、合流してきました。 なんと、なつこさんとかずき先生は、英語関係の研究会ですでに顔見知りでした。 「世の中って狭いねえ。でも、初任の中でもうお互いに2人も知り合いがいて、すごく力強いね」って、言い合いました。 4月からの私たちの学校生活、どうなるか、まだちょっと想像がつかなくて、期待と不安があるけれど、少なくとも、愚痴りあえる仲間はいるぞ、ってちょっと安心です。
それから、なつこさんと私はドライブをかねて温泉に入りに行きました。 今日行ったのは、武石村のうつくしの湯というところです。 村営なのかな?広々としていて、サウナとか、露天風呂とかあって、二人で一杯おしゃべりしながら、満喫しちゃいました。 温泉さいこー!
自分が子どものときは、校長先生とか教頭先生って、背広姿で、あんまり笑わなくって。 なんか、少し恐い、遠い存在だって思っていた。 教師になって、とくに、今、事務の仕事をしていると、校長先生、教頭先生の直属の部下なので、とっても身近な存在です。
今の学校の教頭先生は、とってもやさしい。 おだやかーな先生。 なんて、すごく腰が低くて、子どもが大好きで。 いつも昼休みには子どもとチャンバラして遊んであげている。
お花が好きで、校舎中をきれいな花でいつもきれいに飾ってくれる。
ほんと、いい人なんだけど、でも、私はちょっと不満だった。 「教頭先生とは、仕事の話がなければうまくやれるんだけどなあ…」 って。 いまいち、決断力と実行力が、ね。 下につくものとしては、GOサイン出してくれないと、動けないんだもん。 細かい手続きはこちらでやるから、とにかく、方向性を決めてくれないと困ってしまう。
でも、今日、ちょと教頭先生を見る目が変わった。
教職員への連絡を載せる日報の一節。 「寒気で曇った窓ガラスに品のない落書きがあります。弛んだ空気に自制の香りもない幼稚な落書きはみっともない。 およそ緊張感がないものはすべて美しくない。品位と品格は横綱だけではない。品のある子どもにしましょう。」
すばらしい言葉だなあ。 「およそ緊張感がないものはすべて美しくない」かあ。 肝に銘じておきます。
寒中休みって、初めてだ。 平日にお休みって、「どうだうらやましいだろ!」 っていうより、「誰か遊んでくれないかなー」って感じ。
「おーい、遊んでよー」ってつぶやいても、だれも返事してくれないので、一人で遊ぶの。 献血に行って、お店をぶらぶら見て歩いて、そんなことぐらいしかすることないの。 出かけたついでに美容院にも行った。 トリートメントとカットとカラーと、…そこの美容院って、人がよくって、おしゃべりしているうちに、次から次へ試したくなって、一通りやってもらっちゃうんだよねー。 5時間ぐらいかけて、また、手を抜いても見られる髪にしてもらった。
カラーリングをしているときに、携帯の着信音が響き渡った。 「あのー、きよこさんですか?」
はい!そうですとも。どうもどうも。 それで、あの、どちらの方でしょうか? 「M市のT中学校の校長です。」 おおーーー!M市!!!
実は、今日、4月からの赴任先が決定する日で、連絡が来ることになっていたのです。 賞品をかけて赴任先当てクイズを催していたんだけど、M市とは、誰も予想していなかったな。 初任の人ってだいたい北の外れとかからはじまるのが通例だから、私も、雪深いところへ引っ越すのかあ…って、覚悟していたので、思いがけず都市部でびっくり。
あの人も4月から新しい土地へ移ることになっているから、どうか、その近くでありますようにって、祈っていたけど、そんなに強運ではなかった。 高速で40分ぐらいの距離かあ。 距離はそんなに遠くないけれど、果たして、会いに行っても「何しに来たの?」とか言われちゃいそうだよ。 今みたいに、暇つぶし、みたいなノリで会うことができなくなっちゃうんだろうなあ。 ( ´_ゝ`)-3
「私は4月からもいるから、さみしくなったらいつでも遊びにおいでー」 「うん。そうだね。新しくいい美容院が見つかるまでは今までどおりM市に髪切りに来ると思うよ」 いや。そういうことじゃなくてね。美容院とかじゃなくてね。 私に会いに来てくれよ。
2003年02月05日(水) |
女ったらされてみたりして |
先生も人の子なんだなあ。 って、最近ようやくわかってきました。 うちの学校に、手が早いKという先生がいます。 また、けっこうかっこいいので、セクハラ!なんて訴えられないタイプです。
ときどき事務室にやってきて、 「来たときと、雰囲気かわったね。 パーマかけたからかな」 なんて、リアクションに困る言葉をかけていきます。 困った先生だなあ、と思います。奥さんも子どももいるのにね。 「妻がいるとか、子どもがいるとかいって、気持ちを押さえることなんてできないだろ」 なんて、忘年会での発言を聞いてしまって以来、私は白い目を向けているのですが、ちょっと面白がって観察しています。
明日から寒中休みだから、夜、飲み会が有志で開かれることになりました。 男の先生3人と私。(K先生を含む) 男の先生は3人とも妻帯者だから、私としても気兼ねなく、男とか女とか無しで飲めるかと出かけていきました。 お鍋をつついて、ビールを注いで、お酒の席だと、職員室ではできないようなちょっとひみつのお話ができるから好きなんですよね。 ざっくばらん、ざっくばらん。 「私は絶対教師とは結婚したくないんですよね!」 なんて、教師同士がいいか否か、って議論を白熱させちゃったりして。
2次会ではカラオケに。 かわりばんこに歌います。 と、K先生は「たばこを買いに行ってくる。きよこ先生も行こう」と言ってきました。 ??たばこを二人で買いに行くの? よく状況が飲み込めなかったので、ついていかなかったら、少ししてK先生戻ってきた。 「きよこ先生!ずっと外で待ってたのに!なんでこないんだよ。あーよかった。戻ってきて。」 そして、私の隣に座って、肩に手を回してきました。
おおおーーー! これが世に言う、口説きにかかる、ということなのかーー! 私のまわりにはこういう風にプレイボーイちっくなことをしてくるような人はいまだかつていなかったので、すごく新鮮。 世の中の妙齢の女性は、このように肩に手を回されたときにはどんなリアクションをとっているのかなあ? わたしゃだめさー。なんだか居心地悪くって。 こんど恋ばな同盟のみんなはどうしているのか、教えてもらおーっと。
2003年02月04日(火) |
持つべきものは医者の友 |
医者嫌いを自認する私が、病院の中の病院である大学病院に行くなんて、青天のへきれきです。 いろいろ考えたんだけど、一番いい方法かなって、思ってさ。
大学時代の友達が今年から大学病院で医師をしているから、電話しておいた。 「紹介状がないと、2500円ぐらい診察料のほかにかかっちゃうか、ほかのところでまず一度見てもらって、紹介状をかいてもらったほうがいいと思うんだけど…。」 って、言ってくれたけど、私はそれはすごく抵抗があるから嫌だった。
夏から頭が円形に毛が抜けている。 初めは500円玉大だったから、ほっておけば治るだろう、と思って、気にしないようにしていたんだけど、だんだん脱毛部が大きくなってきて、気にしないでいる場合ではないような気がしてきた。 今まで、髪の毛で覆って隠していたものを、たとえ医師であっても見せるのにはかなり勇気が要る。 だから、たとえ料金が高くても、気心の知れた人に診てもらいたかった。 そう伝えたら友達も快く了承してくれて、今日、診察に訪れたというわけです。
大学病院は、とにかく、たくさんの人で混雑していた。 その大きな建物のどこを見ても人人人。 どこか救いを求めるようなまなざしをうつろに向けて、診療室へ呼ばれるのを待っている人の群れ。 私の日常とはかけ離れた世界。 人間の普通とは「生老病死」であるということを気づかされます。
受付からそれぞれの科に案内されて、さらに受付をして、ようやく診察を受けるまでにたくさんの時間と手間がかかっている。 まさに、「権威」といった感じ。 怖いもの知らずの私ですら、緊張して、萎縮する気持ちを自覚するほどだった。 きっと、おじいさんやおばあさん、小さな子ども、深刻な病気の人にとって、この大学病院、というところ、また、その医師は本当に畏れるべき存在なんだろうなあ。
皮膚科の受付で知り合いの医師に診てもらう相談をつけてあることを伝えて、ようやく診察室に通されたのはその1時間後だった。 診察室で待っていたのは懐かしい友達の顔。 ほっとした。 「ごめんねー。いつもはこんなに忙しくないんだけど…。 すごく待たせちゃって、本当にごめんね。」 ううん。私のほうこそ、忙しいところを無理に紹介状も持たずに診察をお願いしちゃってごめんね。 「私なんかで本当にいいの?」 何いってるの! 診察をお願いして、本当によかったよー。 経過を説明するのにも、すごく話しやすかった。 すごくわかりやすく説明してもらえたし、わからないことも聞きやすかった。 注射をうってもらうとは思わなかったけどね☆ 一緒に卓球していた友達が、白衣を着て、お医者さんをしていてくれるなんて、すごーく頼もしいな。 これからも、よろしくね。
事務の仕事にも慣れてきて、少し時間的なゆとりができてきました。 そろそろ、国語の教師に戻るリハビリを始めないといけないな、って思って、今日は中1の文法の授業を見学させてもらいました。 面白かったあ…。 どうも、文法ってどうやって教えたらいいか、つかめてなかったから、すごく参考になった。 「“活用がある”って、どういうことだ?」 「はいはいはーい! ふつうにつかう言葉!」 「うーん。 じゃあな、これはなんだ、“つくえ”だろ? これは”ふつうにつかう言葉”だ、いいな。 じゃあ、“つくえ”が、明日突然“つくお”になるか?」
先生うまいなー! 生徒の誤用を利用して、特徴を際立たせるいい説明だなー!
と、久しぶりに知的刺激を受けて事務室へ帰ってみたら、思いがけない光景が…。
そこら中に散らばる、落花生、落花生、落花生? 落花生????
私のいない50分間に一体何が?
ははーん。ぴんときました。 今日は2月3日じゃないですか。 節分なわけだー。 そう言えば、小学校1,2年生が節分の豆まきをするって朝会で言っていたっけ。 それにしても、おもしろーい。 だって、パソコンの上にも、植木ばちにも、机の上にも、床にだって、すごい量の落花生がおっこちてるんだもん。 親の仇に投げつけるみたいにして、落花生をまいている子どもたちの姿が目に浮かんできて、楽しくなっちゃいました。
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